1977.8.28 Sun. (利尻登山記)
リーダーを先頭にいよいよ出発。私はリーダーのすぐ後ろになった。YHは利尻登山道のすぐ前にある。50mほど歩いたところに利尻神社の鳥居がある。そこまでは舗装した道である。我々一行は、鳥居をくぐらず向かって右手の道に入る。ここから舗装していないが、道幅は広く砂利もなく歩きやすい。
出発して200mほどであろうか。道が2本に分かれている。リーダーは迷わず右手の方を行ったが、程無く道が違うと言う声があり、引き返して左手の道を行く。この行動には、出発したところでもう道に迷ったのかということで大笑い。
雲はほとんどなく、ほぼ満月の月明かりに照らされて懐中電灯無しでも歩ける。3合目までは私は電灯をあまり使用しなかった。リーダーや後ろの人が使っている電灯と月明かりで結構見える。
比較的ゆっくりしたペースで歩く。私はリーダーの隣を歩いていたため氷砂糖をもらった。リーダーはかなり他の山に登った経験があるらしい。北アルプスにも最近登ったという。
1合目までは丈の高い草原の中に細く低いシラカバなどが散在し、これから登る頂が月明かりの中にはっきりと見える。気の遠くなるところに頂があるという感じだ。赤いプレートで記された1合目を過ぎると森林地帯に入る。道幅は依然広い。車一台は通れそうな巾である。勾配もさほどきつくない。
2合目付近であろうか。最後尾の副リーダーがストップをかけた。男一名が怖くなって戻りたいという。すぐにリーダーがそちらへ行くが、女じゃあるまいしけったいなやっちゃ。結局、他の一名が付き添って戻っていった。
再び出発。背の高い森林に囲まれて月の光が入らない。しかし、道は障害物がほとんどないから、相変わらず電灯はほとんど使わなかった。途中、一人の男の登山者が、我々を抜いて走って登って行った何とタフなやつだろうか。
3合目で休憩。ここは甘露泉と言う湧き水が出るところである。にぎり飯を食う。どうも腹も減っていないし腹にガスがたまりだし、口の中はベタベタなのでメシが通りにくい。一包み二個入っている入っているうちの一個を食っただけ。10分ほど休憩して出発。
4,5合目位まで相変わらず森林の中の暗闇の中。4合目位から急に道が険しくなり電灯が必要になる。次第に大きな針葉樹は減り、低く細いシラカバなどの林となる。我々の頭の上だけポッカリ空間があり、周りは林だ。こぶし大から漬け物石くらいの大きさの軽石のようなのがゴロゴロして歩きにくい。
3合目から8合目までの間3回ほど小休止したが、その時の景色は上へ行くほど美しかった。月明かりに照らされて礼文の島影が見える。漁船の漁火が見える。利尻の街灯のようなものも見える。中でも7合目だったか、月がすばらしかった。澄んだ空に浮かんだ月は、黒々とした海に一すじの黄色い帯を映している。この付近では礼文を臨む斜面は草原のようで目立った木はない。反対側はハイマツなどに覆われている。車で来たという東京のグループが、メンバー同士で声を掛け合い、この静寂をうち破ってうるさい。頂上の方をみやれば、8合目の小屋らしきところで電灯でこちらに合図している。頂上はどこかわからない。
リーダーを先頭にいよいよ出発。私はリーダーのすぐ後ろになった。YHは利尻登山道のすぐ前にある。50mほど歩いたところに利尻神社の鳥居がある。そこまでは舗装した道である。我々一行は、鳥居をくぐらず向かって右手の道に入る。ここから舗装していないが、道幅は広く砂利もなく歩きやすい。
出発して200mほどであろうか。道が2本に分かれている。リーダーは迷わず右手の方を行ったが、程無く道が違うと言う声があり、引き返して左手の道を行く。この行動には、出発したところでもう道に迷ったのかということで大笑い。
雲はほとんどなく、ほぼ満月の月明かりに照らされて懐中電灯無しでも歩ける。3合目までは私は電灯をあまり使用しなかった。リーダーや後ろの人が使っている電灯と月明かりで結構見える。
比較的ゆっくりしたペースで歩く。私はリーダーの隣を歩いていたため氷砂糖をもらった。リーダーはかなり他の山に登った経験があるらしい。北アルプスにも最近登ったという。
1合目までは丈の高い草原の中に細く低いシラカバなどが散在し、これから登る頂が月明かりの中にはっきりと見える。気の遠くなるところに頂があるという感じだ。赤いプレートで記された1合目を過ぎると森林地帯に入る。道幅は依然広い。車一台は通れそうな巾である。勾配もさほどきつくない。
2合目付近であろうか。最後尾の副リーダーがストップをかけた。男一名が怖くなって戻りたいという。すぐにリーダーがそちらへ行くが、女じゃあるまいしけったいなやっちゃ。結局、他の一名が付き添って戻っていった。
再び出発。背の高い森林に囲まれて月の光が入らない。しかし、道は障害物がほとんどないから、相変わらず電灯はほとんど使わなかった。途中、一人の男の登山者が、我々を抜いて走って登って行った何とタフなやつだろうか。
3合目で休憩。ここは甘露泉と言う湧き水が出るところである。にぎり飯を食う。どうも腹も減っていないし腹にガスがたまりだし、口の中はベタベタなのでメシが通りにくい。一包み二個入っている入っているうちの一個を食っただけ。10分ほど休憩して出発。
4,5合目位まで相変わらず森林の中の暗闇の中。4合目位から急に道が険しくなり電灯が必要になる。次第に大きな針葉樹は減り、低く細いシラカバなどの林となる。我々の頭の上だけポッカリ空間があり、周りは林だ。こぶし大から漬け物石くらいの大きさの軽石のようなのがゴロゴロして歩きにくい。
3合目から8合目までの間3回ほど小休止したが、その時の景色は上へ行くほど美しかった。月明かりに照らされて礼文の島影が見える。漁船の漁火が見える。利尻の街灯のようなものも見える。中でも7合目だったか、月がすばらしかった。澄んだ空に浮かんだ月は、黒々とした海に一すじの黄色い帯を映している。この付近では礼文を臨む斜面は草原のようで目立った木はない。反対側はハイマツなどに覆われている。車で来たという東京のグループが、メンバー同士で声を掛け合い、この静寂をうち破ってうるさい。頂上の方をみやれば、8合目の小屋らしきところで電灯でこちらに合図している。頂上はどこかわからない。