波乱の海をぶじ目的地へ

現世は激しく変動しています。何があるか判りませんが、どうあろうと、そんな日々を貧しい言葉でなりと綴っていけたらと思います

2012-02-13 14:19:23 | ポエム



 [鷲]


内陸上空を
気流に乗って旋回していた
一羽の鷲が
翼を傾けると
都市の方角へと落ちて行った
己の影を
鋭い爪で抱え込み
影と一つになって
まっすぐ
四十五度の斜線で
都市へと
降下して行った