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熊野古道へ再び・その1

2022-07-07 09:32:49 | 

熊野古道へ再び

和歌山のジオパークを色いろ学んだあと、やはり前回歩き残した『大雲取越』を歩こう。

しかし旅の計画に苦心する。

前回歩いた『小雲取越』をもう一度歩くか、それとも『大雲取越』だけにするか。

歩けないと再びなった場合のことも考える・・・。

検討の結果、前回歩いた『小雲取越』は割愛。また今回は山側からでなく海側から歩くことにする。

 

そして残りのジオパークの中ですごく気になる所を見学し、最後は高野山を巡り帰路につく。

夜半過ぎに出発、3度目となると高速も慣れたもの。あまり気合も入れずにひた走る(笑)。

新宮駅の市営駐車場に車を止め、紀勢本線に乗って那智駅で下車。

海辺から眺めていたあの電車に、今回は車両から海を眺めて感動(笑)。

さらにバスで『大門坂』へ移動。ここから歩き始める。

 

 

鳥居が建つ。普通の感じで始まったのだが。

 

 

いきなりの巨木!

 

 

夫婦杉が出迎えてくれる。

只々、見上げるばかり😆

 

 

樹齢何百年という大木が両側にずーっと並んで立っている。

圧巻とはこういうことを言うのだと納得する。

 

 

 

 

石畳に風情を感じる。

サイトから:
聖地「那智山」へと約640mの石畳が続きます。
苔むした石段と樹齢800年(夫婦杉)を越す老杉等に囲まれ、往古の熊野詣が偲ばれます。

その通り!

 

 

石碑があった。多富気王子(たふけおうじ、たぶけおうじ)社跡とある。

熊野古道を歩くとこの王子というのをよく見聞する。

はじめ、どんな王子様がいたのだろうと思っていた(笑)。

調べてみると参詣(さんけい)途上で何かしら儀礼・儀式をするところのようである。

まあ、神社、社といったところである。熊野の修験者によって参詣者の守護が祈願されたのである。😮

 

 

巨大な切り株があり、その大きさは御覧の通り。

 

 

この切り株から新しい命。

 

 

大門坂の説明文。

 

 

巨大な杉ばかりと思っていたら、巨大なクスノキもあった。😆

 

 

約640mを十二分に堪能した。😄

そしてここへ登ってくる。

 

 

那智大社は前回来た時に、たっぷり味わったので今回は、サクッと通り過ぎる(笑)。

那智の大滝。一段の滝としては落差日本1位の133m。

 

 

いよいよ大雲取越(おおぐもとりこし)の道へ。

 

 

ここから目的地の小口までは、ご覧の通りの距離と高低差。

熊野古道中辺路 大雲取越 コース高低図

歩行距離:14.5km 歩行時間:5時間30分 所要時間:7時間30分
最低標高:約70m(小口)、約320m(熊野那智大社・青岸渡寺)
最高標高:約870m(船見茶屋付近)

 

前回は、温泉から歩いた分プラスされて19㎞ぐらい歩いてリタイアとなった。

今回は高低差はあるが、距離はまずまずだ。

どんな道程なのか楽しみである。

 

まずは那智高原公園。なんとも見晴らしの良いところに出た。

サイクリストやランナーがいた。ここ目的に遊びに来てもいいなと思えるほど開放的だ。

 

 

さあ、石畳を踏みしめて山の中へ。

 

 

しばらく歩くと、車道と交差する。近くに別の散策路があり少し歩いて戻ってきた(笑)。

再び山の中へ。『海が見える!』

 

 

船見峠まで来た。こちらの方が越前峠より高いのか?

 

 

熊野古道と聞いてイメージする苔むした石畳が始まる。

 

 

 

 

写真を撮りつつ、しばらく歩くとまた林道に出る。舗装道路である。

地図を見ると並行してハイキングコースなるものがあり、そちらの方が楽しそうだと思い足を踏み入れた。

それが、廃道だとは知らずに。😂

これはまだましな方。

 

 

ここはかなり慎重になった(笑)。

 

 

山側に近い分、車道を歩くよりは景色は良い。

 

 

奥に見えるこれまた危ない橋。

 

 

これは最後まで行くのはリスクが高いと判断して、沢を渡れる場所を探しすぐ隣の舗装道路に上がった。

ハイキングコースとの合流地点は崩れた橋が架かっていた。助かった(笑)。

ほどなく地蔵茶屋に到着。

 

 

中を覗いてみると立派な休憩所。泊まることも可能なほどだ。

 

 

近くに工事車両が止まっている。トイレ、自販機もある。

さあ、ここまで約半分歩いた。登りが少しあり、あとは下りだ。

 

 

再び山道へ入る。苔むした石畳と杉林。しかない😁

登山と違って、植生が変わったり登るにつれて視界が開けるという事がない。

たんたんと歩みを進めるだけである。参詣道なので、そんなものかもしれない。

 

 

杉が細い。

 

 

雰囲気ある道だと思っていたら、次の瞬間。

え!ガレ場のような道。それも結構な急斜面。本日一番のしんどさ。

後から分かったのだが5年前の平成29年に発生した台風21号の影響により土砂崩れが発生し、復旧工事が終わったばかりの道だった。

浮石に注意して登る。😅

 

 

この道沿いには、歌碑が点々と立っている。

斎藤茂吉もここを歩いたのかな。

 

 

日光浴している蛇の横を通り抜け、幾つめかの歌碑を見ながら大雲取越の最高所870mの越前峠に。

 

 

ここからは下りが続く。

途中で振り返ると石は苔むし、配置が飛び飛びなのでやや歩きにくい。

 

 

雨が多いのだろう。これほど石が苔むすとは。

 

 

大雲取越の終わり近く、シダの生い茂る道を通り抜ける。

ジャングルみたい。😁

 

 

シダの道を抜け30分ほどで、小口に到着。

 

 

この橋を渡り今日の行程終わり。いい疲れでテントを張り、お風呂を頂きさっぱりする。

その後のビールの美味しいこと!😁😆

足も大丈夫。

翌日も歩ける気がしたが明日は、バスで町に戻りあのジオパークを目指す。・・・・つづく

 

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