川塵録

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映画『Perfect Days』 役所広司主演

2024年04月10日 | 映画
役所広司が、カンヌで主演男優賞を獲った名画。

友人に「すごくいいよ」と勧められて。日比谷TOHOシネマズシャンテ。

もう上映している劇場は少ない。早めに劇場でご覧になってください。

木漏れ日、の映画。

木漏れ日。木の葉から漏れ見える日差し。同じ木漏れ日は二度とない。その一瞬は二度と来ない。今度はない。今、しかない。

その木漏れ日との出会いは、一期一会。その木漏れ日に出会えるのは、ある意味、奇跡。

木漏れ日の話ではない。

木漏れ日のみならず、人生のシーンのすべてが、一期一会。二度と訪れない。

今日の自分と明日の自分は違う。今日の妻と明日の妻は違う。今日の家族と明日の家族は違う。微妙に違う。

ーーーーーー

最後のシーンまで、最悪の映画かと思った。

しかし。

最後のシーンを見て、大どんでん返し。

やられた。

なんとまた味わい深い作品であることよ。

ワンシーンで、最悪の映画から、最高の映画に昇華。


監督はドイツ人のヴィム・ヴェンダース。外国人にも、こういう「日本的」な映画が撮れるのですね。

人生すべて、木漏れ日みたいなもの。

そう受け取りました。

題名は『Perfect Days』。だからネット上の口コミや感想も、この題名に引っ張られている感がある。

しかし。

『木漏れ日』ってタイトルの映画だと思って、見たり考えたりしてください。

また違った味わい方ができるでしょう。

ーーーーーー

最初に思った感想は、資本主義社会、近代社会へのアンチテーゼ。

でも陳腐ですね、こんな感想。

端的には、人生すべての瞬間が、木漏れ日みたいなものなんだよ、っていうメッセージを、我々は受け取るべきなのでしょう。



この映画の味わい方のアドバイス。

1 映画館で観ろ。
2 絶対に最後まで席を立つな。
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