横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

日本再生論(その58)

2011-12-15 01:56:20 | Weblog
 自己免疫の問題は医学界に於ける主要な課題の一つです。
 免疫については紀元前数百年前の古代ギリシャ時代に、ツキジデスが、以前病気にかかって回復した人々は患者を看護しても2度罹ることはないと記したことが知られています。
 このような事実から、免疫の存在は二千数百年も以前より判っていたことになります。そして、20世紀初め頃までは、免疫は外界から体内に侵入しようとする異物(非自己)を認識し、この異物から体(自己)を守るために備わった機能という考え方が医学界に広く信奉されていました。
 そのため、例えばガンというものは極めて奇妙な性質に変化した細胞群であるわけですが、元来自らの体の一部が変化したものであり、このものは自己の一部であることは間違いないので、ガンに対する免疫は存在するはずが無いと考えられていました。

 私の父の“自己免疫”に関する研究の発端がガン免疫の存在を証明する研究成果にあることは、かつてこのブログに於いても記しました。
 そもそもこのような研究を父が思い立ったのは、数多くのガン患者の中の極めて僅かの数ですが、まるで自然治癒したかのようにガンの治る者の存在しますことから、このようなケースのその治癒の原因は、“もしかしたら免疫の発生にあるのでは無かろうか?”と考えたことにあります。
 そこで、医学界ではガン免疫の存在はありえないと当時は考えられていたので、念を入れてガン免疫が存在しないことを自ら確かめようと、実験動物を用いて研究を開始したところ、ガン免疫が存在するとしてしか解釈することのできないデータを得たことになるのです。
 この研究に父が没頭したのは、1940年代の前半期、丁度我が国が盛んに戦争を行っていた最中のことになります。

 戦争も最終段階に入り、我が国の敗戦が濃厚となって、国民総動員令が発令された時点で父も軍隊に徴収されました。ただ、ガンに対する免疫の存在することを発見できたとほぼ確信するに至っていた父は、“私は人類に大いに役立つ素晴らしい研究成果を得た可能性がありますので、神様是非とも私の命をお守り下さいと必死に祈ったものだった”と、後年父は私に、父の趣味の散歩の道すがら話してくれたものでした。(続く)

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