へんないきもの日記

今日も等身大で…生きてます😁

鹿児島で冬の小樽に出会う…

2022-02-02 05:22:43 | 本・映画・音楽



【鹿児島で冬の小樽に出会う♥】
 どうしても見たい映画があった…
 その映画のコトは、旅の雑誌で知った…

 冬の小樽が舞台の映画🎬


 その映画は九州では大分県と鹿児島県でしか上映されていなかった🙄
 なので、日曜日…
 白銀坂を諦めて?市内に戻り…
 
 今週木曜日には上映が終わるギリギリセーフで観に行った😅


 冒頭からいきなり、JRの車窓いっぱいに広がる冬の海🌊のシーンと、列車のガタゴトという音に…思わず泣いてしまった😂



 張碓(はりうす)から朝里(あさり)を経て東小樽へ向かう線路は、日本海のすぐ横を通る。
 冬なら日本海の荒波を受けるくらいの至近距離だ。


 札幌寄り、つまり小樽の東側の張碓の丘の高台から見渡す小樽は絶景で🤩、市内の西側に位置する手宮(てみや)公園から見る小樽もイイけれど…

 ワタシは、この…張碓〜朝里〜東小樽(東小樽という駅は無い。小樽築港駅へ向かうトンネルの手前辺り)の…東から海岸伝いに見る小樽が一番好きダ🤩


 全国各地から北海道の玄関口・新千歳空港に降りて、JRで札幌を経由して小樽に至る際、必ず通る道である。

 帰省する度に…
 この海岸線を見ると…

 あぁ…帰ってきたんだナ🤩
 そう実感する。


 ちなみに、敦賀港からフェリーで帰省した時は、ここまでの感動は無かった🙄



 …その感動のシーンに🤩
 冒頭から出会ってしまった🤩


 開始3秒で感涙?
 まさに瞬殺?である😂





【ロケ地が真冬の小樽でなければいけなかった理由】
 ところで、この映画の監督は韓国人の男性である🙄
 なぜ、ロケ地を小樽に選んだのか?
 それも、わざわざ冬の小樽に?


 観る前から、ソレが気になって仕方がなかった🙄



 ハリウッドのアクション映画を観慣れた人にこの映画は、まだるっこしく感じるだろう😅
 それくらい、ストーリーの展開は「ゆっくり」で…
 しかも、登場人物は口数が少ない😅←だから"表情"で感情を読み取るしかない🙄


 なぜ、ロケ地に真冬の小樽を選んだか?
 その答えは登場人物を通じて、少しずつ解き明かされていく…


 雪☃がしんしんと降る町…
 雪が持つ、白のイメージ…

 そして夜と月…
 雪、夜、月…


 静寂と無…の世界


 主人公の叔母の「雪はいつ、やむのでしょうねぇー」というコトバがとても深い意味を持つ。


 小樽で未亡人の叔母と暮らす主人公のジュンが、韓国の友人、ユンヒへ宛てた一通の手紙から物語は始まる…


 ジュンは、小樽で動物病院を経営している。
 ユンヒは、韓国で別れた夫との間に出来た一人娘のセボムと暮らすパートタイマー🙄

 ふたりは、かつては恋人同士だった…
 女性同士の恋愛にユンヒの母は反対し、無理やり結婚させられた。

 ユンヒは、他人から押し付けられた価値観の中で生きるしかなかった…


 ある日、ジュンは地域猫を連れて何度か病院を訪れた女性から食事に誘われる…
 登場人物が、あまり多くを語らない、この映画の中で…
 ふたりがホテルのラウンジ(たぶん、小樽築港駅近くのグランドパークホテル)でお酒を飲みながらの会話のシーンはとても意味深い…


 「先生と居ると…なんだか安心するんですよね。寄っちゃったのかな?アタシ…」
 「…今まで黙っていたけど、私は韓国人と日本人の両親から生まれたの。今まで黙っていたのは、それが生きていく上で都合が良かったからよ。アナタも、もし、人に言えないコトがあるとしたら…それは黙っていたほうがいいのかもしれない」



 小樽の雪は、しんしんと降る…
 一晩で停めていたクルマがスッポリ埋まるくらいの量が降る時もある🙄


 雪はフタをして見えなくしてしまう… 
 けれど、風を遮って…
 雪があった方が「あったかい」と感じる時もある🙄


 叔母が口グセのように何度も言うセリフ…
 「雪はいつ、やむんでしょうねぇー」は…
 いつまでも結婚しない姪っ子ジュンを心配して…

 いや、そんなジュンが本当の自分をさらけ出して生きていける世の中がいつになったら来るのだろう?

 そんな意味にも聞こえてくる…


 実は、ユンヒの娘・セボムがイイ味を出している…
 というか、彼女の存在がこの映画のアクセントになっている。

 セボム…とは、韓国語で「春」を意味するそうだ😮


 雪を溶かす、春…


 まさに、最近のコらしく、あっけらかんとした彼女は高校3年生…
 ジュンから母の元に届いた手紙を見て…

 雪を見に、冬の小樽へ行こう🤩
 と母に提案し、ついでに自分の彼氏とも小樽で逢ってしまうちゃっかり者だ😅


 その、セボムのはからいで…
 二人はン十年ぶりに運河の時計の前で出会う🤩





【今の社会に当てはめて観てみると…】
 この映画は2019年に制作された。
 もう、3年前である。
 そして…コロナ前🙄

 2019年という年に作られていなかったら…
 この映画は無かったのかもしれない🙄


 この映画の監督が伝えたかったものは…
 同性愛や人種への偏見の撤廃?
 いや、もっともっと…広義の意味があるとワタシは思う🙄



 ワタシが、この映画から感じ取ったのは2つ🙄
① 価値観は他人から押し付けられるモノではなく、自ら選択するモノ
② コトバではなく、相手の表情から感情を読み取るコトの大切さ…←ソレが、まさに…映画の醍醐味であるのかもしれない🤩



 今はコロナ下…
 マスク😷で相手の感情を読み取るのは、ますます難しい🙄


 「雪は、いつ…やむのでしょうねぇー」
 「コロナは、いつ…終わるのでしょうねぇー」

 雪が溶けて春は訪れても…
 ひょっとしてコロナの時代は終わらない?



 ジュンとユンヒが愛し合った過去には戻れないように…
 もう、私たちはコロナ前の生活には戻れないのかもしれない🙄



 しかし…
 たとえそうであったとしても🙄

 他人から押し付けられた価値観で生きづらさを感じて生きるのではなく…
 自らの価値観は自ら選択する🙄

 どんな状況下にも…
 「選択の余地」は必ずある🙄
 そうワタシは信じて疑わない

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最後のオルレコースと開聞岳... | トップ | 猫の日(ΦωΦ)ニャンニャンニャン♥ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。