6日目、富川から浦河までの85km。広大なサラブレッド牧場を抜けると目の前に広がる太平洋・・・あとは、ひたすら太平洋を右手に東へ進路をとる。
ペンション中村亭の裏庭から国道に出て、今日も前の方を行く。今回のレースのために買ったシューズは、3日目あたりから急激に減りだし、昨日は両足の外側から大きくカッティングされたような状態になっていた。日本縦断のような比較的時間に余裕のある大会なら、道端のゴムタイヤを拾って接着剤で付ける、なんてワザもありだが、このレースに限っては、そんなことをしている余裕は無い。
来年、2か月に渡る日本縦断に備え、今回は、どれくらいの期間で靴底が減るのか、確認する行為も含まれていた。私の通常のペースで行くと、このように毎日数十キロの距離を走り続けた場合、一週間で新品の靴がダメになる。本来なら、折り返し地点、ちょうど7日目の襟裳岬の宿に靴を送っておくのが賢明だし、往復参加者の多くは、そうしていた。けれど、なぜか私はそれをしなかった。
結果として・・・7日目の宿に靴を送っても何の意味もなさないことが判明した。
なぜなら・・・
この日、走っている途中でなんとなく左の足裏に違和感を感じた。見ると、かかと部分に小石が挟まっている。取り除いてビックリ仰天・・・!
写真をご覧いただきたい。肌色のものが顔をのぞかせているが、これは私の左手の人差し指の先である。つまり、6日目にして靴底に「穴」があいたのである。申しておくが、新品の靴は、信頼あるメーカーの1万数千円もする最新鋭モデルである!
私の走り方が超すり足なのは認める。が、いまだかつて、穴をあけたことはなかった。これには、周りも本人もビックリ!である。これでは、宗谷岬どころか明日の襟裳岬にも、いや、本日の宿にさえ到達できない。
幸運にも、この日は太平洋岸で最大の町「静内町」を通過する。静内町に入って私は懸命に靴やを探した。確かに、国道をはさんで両側に商業施設が並んでいる。きっと、この町ならどこかにランニングシューズが売っているに違いない。
町のはずれに近くなったころ、ABCマートの子会社のようなものを見つけ、入ってすぐ、定員に窮状を訴えた。あった。分厚い?靴底のシューズが・・・なぜか、幸運にも履いていた靴を下取り?してくれ、別の有名メーカーの靴をわずか4000円足らずでゲットし、その場で履いて走り出した。
静内の町を出ると、国道沿いに自衛隊の射撃場があり、「射撃中」の看板が出ていた。ちょうど私の目の前を短距離地対空誘導弾が太平洋めがけて45度に飛翔していった。
さらに進むと、あちらこちらで昆布が干されていた。玉砂利を敷いた上に干した昆布の匂いが懐かしい磯の香を漂わせていた。ちなみに道端に落ちていた昆布を拾って食べた仲間がいる。塩分とミネラル補給のつもりだったそうだが、相当に辛かったそうな。
この日は、靴を買いに出かけた分、前の集団に追いつけなかったが、一人で制限時間1時間前にゴールできた。ホテルでは久々の一同そろっての会食となり、私は今日の出来事を面白おかしく伝えてシェアした。
前半戦も明日が最終日・・・早いね。
ペンション中村亭の裏庭から国道に出て、今日も前の方を行く。今回のレースのために買ったシューズは、3日目あたりから急激に減りだし、昨日は両足の外側から大きくカッティングされたような状態になっていた。日本縦断のような比較的時間に余裕のある大会なら、道端のゴムタイヤを拾って接着剤で付ける、なんてワザもありだが、このレースに限っては、そんなことをしている余裕は無い。
来年、2か月に渡る日本縦断に備え、今回は、どれくらいの期間で靴底が減るのか、確認する行為も含まれていた。私の通常のペースで行くと、このように毎日数十キロの距離を走り続けた場合、一週間で新品の靴がダメになる。本来なら、折り返し地点、ちょうど7日目の襟裳岬の宿に靴を送っておくのが賢明だし、往復参加者の多くは、そうしていた。けれど、なぜか私はそれをしなかった。
結果として・・・7日目の宿に靴を送っても何の意味もなさないことが判明した。
なぜなら・・・
この日、走っている途中でなんとなく左の足裏に違和感を感じた。見ると、かかと部分に小石が挟まっている。取り除いてビックリ仰天・・・!
写真をご覧いただきたい。肌色のものが顔をのぞかせているが、これは私の左手の人差し指の先である。つまり、6日目にして靴底に「穴」があいたのである。申しておくが、新品の靴は、信頼あるメーカーの1万数千円もする最新鋭モデルである!
私の走り方が超すり足なのは認める。が、いまだかつて、穴をあけたことはなかった。これには、周りも本人もビックリ!である。これでは、宗谷岬どころか明日の襟裳岬にも、いや、本日の宿にさえ到達できない。
幸運にも、この日は太平洋岸で最大の町「静内町」を通過する。静内町に入って私は懸命に靴やを探した。確かに、国道をはさんで両側に商業施設が並んでいる。きっと、この町ならどこかにランニングシューズが売っているに違いない。
町のはずれに近くなったころ、ABCマートの子会社のようなものを見つけ、入ってすぐ、定員に窮状を訴えた。あった。分厚い?靴底のシューズが・・・なぜか、幸運にも履いていた靴を下取り?してくれ、別の有名メーカーの靴をわずか4000円足らずでゲットし、その場で履いて走り出した。
静内の町を出ると、国道沿いに自衛隊の射撃場があり、「射撃中」の看板が出ていた。ちょうど私の目の前を短距離地対空誘導弾が太平洋めがけて45度に飛翔していった。
さらに進むと、あちらこちらで昆布が干されていた。玉砂利を敷いた上に干した昆布の匂いが懐かしい磯の香を漂わせていた。ちなみに道端に落ちていた昆布を拾って食べた仲間がいる。塩分とミネラル補給のつもりだったそうだが、相当に辛かったそうな。
この日は、靴を買いに出かけた分、前の集団に追いつけなかったが、一人で制限時間1時間前にゴールできた。ホテルでは久々の一同そろっての会食となり、私は今日の出来事を面白おかしく伝えてシェアした。
前半戦も明日が最終日・・・早いね。