今日が最終回となる下村脩氏の私の履歴書は若者向けへのメッセージだ。
以下はその要約。
若い人たちへ
ノーベル賞を受賞した翌年招かれた講演会後に若い参加者から「研究で成果がでず、行き詰まったまときはどうすればいいか」と問われた。ちょっと考え「がんばれ、がんばれ」と答えた。「やりたいことをやっていて行きずまったらどうするか」と聞かれたこともある。この質問の真意が私にはよく分からない。すぐにあきらめたり、ほかのところに移ったりしまったりするのは、それが本当にやりたかったことにはならないのではないだろうか。
もちろん、人が置かれる状況は人によって異なるだろう。私の場合は、生物発光というテーマを与えられて、その不思議さに魅せられつつ格闘してきた。これらが成功裏にすすんだのは、様々な幸運もあったし、 巡り合わせが作用した。
しかしそのような思わ巡り合わせを引き寄せる事ができたのは、少しの失敗はきにせず、あきらめずに努力したためである。試練には何度か直面したが、私は逃げることは考えなかった。逃げることが出来なかったと言っていい。
研究者として実験がうまいとか「神の手を持つ」と言われたこともあるが、実際のところは、私は不器用で実験は上手ではなくよく失敗する。ただあきらめない。うまくいかなかったら考え直して、別のやり方を試みる。駄目だったらもう一度。それを何度も繰り返す。それたけだ。
あらかじめ予定されている成功などないのだ。
日本の若い人たちに重ねて言いたい。がんばれ、がんばれ。物事を簡単にあきらめてはだめだ。
以下はその要約。
若い人たちへ
ノーベル賞を受賞した翌年招かれた講演会後に若い参加者から「研究で成果がでず、行き詰まったまときはどうすればいいか」と問われた。ちょっと考え「がんばれ、がんばれ」と答えた。「やりたいことをやっていて行きずまったらどうするか」と聞かれたこともある。この質問の真意が私にはよく分からない。すぐにあきらめたり、ほかのところに移ったりしまったりするのは、それが本当にやりたかったことにはならないのではないだろうか。
もちろん、人が置かれる状況は人によって異なるだろう。私の場合は、生物発光というテーマを与えられて、その不思議さに魅せられつつ格闘してきた。これらが成功裏にすすんだのは、様々な幸運もあったし、 巡り合わせが作用した。
しかしそのような思わ巡り合わせを引き寄せる事ができたのは、少しの失敗はきにせず、あきらめずに努力したためである。試練には何度か直面したが、私は逃げることは考えなかった。逃げることが出来なかったと言っていい。
研究者として実験がうまいとか「神の手を持つ」と言われたこともあるが、実際のところは、私は不器用で実験は上手ではなくよく失敗する。ただあきらめない。うまくいかなかったら考え直して、別のやり方を試みる。駄目だったらもう一度。それを何度も繰り返す。それたけだ。
あらかじめ予定されている成功などないのだ。
日本の若い人たちに重ねて言いたい。がんばれ、がんばれ。物事を簡単にあきらめてはだめだ。