鳥羽博道氏の「私の履歴書」が面白い。彼はなけなしの一般庶民から成功した事業者なので「ジャパニーズドリーム」を成し遂げた人とでもいうべきか。
昨日号には感動した。鳥羽氏は「(あなたのおかげで)家も買え、子供にきちんと教育を与えられ、ここまでやってこれた」と関係者から言われたようだ。そしてそういう声をきくことが一番嬉しい、とのことである。ビジネスマンにとって、特に事業を興した人にとって、自分の存在、自分の事業を通じて多くの人が成功する、これ以上の至福のことはないだろう。
さて本日号も大変面白い。面白いというよりは参考になる。
鳥羽氏が30代後半から40歳ぐらいの時だろうか、事業は軌道に乗るどころか大成功している時に、「このままでいいのか、将来自分の事業はどうなるのであろう」と危機感を持っていたようだ。そして成熟した欧州に視察に行って貪欲に視て廻ったと述べている。誰もが目に留めないところからも学んだ。これは彼の危機感と貪欲さによるものだろう。
翻って、いまの30代後半から40歳ぐらいの世代に、この危機感と貪欲さはあるのだろうか。私自身その世代なのだが、ほとんど感じられないというのが正直なところだ。それは育った時代の違いによるものなのだろうか。よく終戦時の何もない時代に幼少期を過ごした鳥羽氏のような世代と豊かな時代に幼少期を過ごした私たちでは気質が全く違うと言われるがその時代の違いだけで片付けてしまっていいものだろうか。 危機感と貪欲さが成功するビジネスマンにとって必要なファクターであるならば、いつの時代においても、必要とされるものであるはずだ。それが希薄と感じられることに私はいまの日本の社会の「改善点」があるとおもう。
昨日号には感動した。鳥羽氏は「(あなたのおかげで)家も買え、子供にきちんと教育を与えられ、ここまでやってこれた」と関係者から言われたようだ。そしてそういう声をきくことが一番嬉しい、とのことである。ビジネスマンにとって、特に事業を興した人にとって、自分の存在、自分の事業を通じて多くの人が成功する、これ以上の至福のことはないだろう。
さて本日号も大変面白い。面白いというよりは参考になる。
鳥羽氏が30代後半から40歳ぐらいの時だろうか、事業は軌道に乗るどころか大成功している時に、「このままでいいのか、将来自分の事業はどうなるのであろう」と危機感を持っていたようだ。そして成熟した欧州に視察に行って貪欲に視て廻ったと述べている。誰もが目に留めないところからも学んだ。これは彼の危機感と貪欲さによるものだろう。
翻って、いまの30代後半から40歳ぐらいの世代に、この危機感と貪欲さはあるのだろうか。私自身その世代なのだが、ほとんど感じられないというのが正直なところだ。それは育った時代の違いによるものなのだろうか。よく終戦時の何もない時代に幼少期を過ごした鳥羽氏のような世代と豊かな時代に幼少期を過ごした私たちでは気質が全く違うと言われるがその時代の違いだけで片付けてしまっていいものだろうか。 危機感と貪欲さが成功するビジネスマンにとって必要なファクターであるならば、いつの時代においても、必要とされるものであるはずだ。それが希薄と感じられることに私はいまの日本の社会の「改善点」があるとおもう。