与謝蕪村
夕風や水青鷺(あおさぎ)の脛(はぎ)をうつ
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文字も、写真も以前のものですが
コラボは初。
「青鷺(あおさぎ)」は夏の季語ですが
この情景は、ほんとうに清々しい。
蒸し暑い今日などには、ぴったりですね。
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中村草田男のすばらしい解釈を引用しておきます。
いつか日が傾いて夕風が立ち始めた。
水辺を渉って餌を漁っていた青鷺は、
今も尚、肢を半ば水にひたしたままで、黙然と佇っているが、
そのあたりにことにタ風が強く落ち、
水を細かいさざ波にして煽っている。
さざ波は一つ一つ青鷺の脛を打っていて、
飛沫に身さえぬれそうである。
■本日の蔵出しエッセイ 「がんばっている先生」は「よい先生」か?(5/82)