持続可能な水産行政に向けて
『沈黙の海』著者 イサベラ・ロヴィーン欧州議会議員を迎え
2010年10月、名古屋で開催されるCOP10(生物多様性国連会議)を視野に入れながら
恵み豊な海をよりよく管理する国際協力の可能性を探る
EUが共通漁業政策のもとで管理している海域は、いまやバルト海から黒海、地中海、北海、大西洋におよび、EU加盟国の陸地の合計よりも広い。しかし2002年、EUは自分たちが行ってきた政策を振り返り、水産資源の持続可能性を考慮しないずさんな行政によってヨーロッパの海の各地で乱獲が行われてきたことを報告書の中で指摘した。それ以降、徐々にではあるが、水産資源のよりよい管理と活用のための取り組みが試みられている。
10月に名古屋で開かれる生物多様性に関する国連会議COP10では、海洋環境も重要なテーマである。そして、多様性の維持は、多種多様な魚を季節に合わせて食べてきた日本の食文化の発展と漁業の活性化とも合致する。EUと日本はこれまでの経験の中から何をお互いに学びあうことができるだろうか?今後も魚食文化を大切にし、安心して魚を食べ続けるという共通の目標のもとで、あるべき漁業政策について論じてみたい。
会場 :スウェーデン大使館オーディトリアム http://www.sweden.or.jp/
地下鉄南北線六本木一丁目駅、日比谷線神谷町駅歩いて10分
日時 :2010年7月1日(木) 14:00-17:30 (開場:13:30)
主催 :持続可能なスウェーデン協会(Sustainable Sweden Association)
協力 :水産庁、スウェーデン大使館、EU代表部、財団法人ハイライフ研究所
参加費:無料
申込み:先着順。、お名前、所属、当日の連絡メールアドレスあるいは電話番号を明記の上 VZQ11450@nifty.ne.jpにご連絡ください。
プログラム
開会挨拶 14:00
ヘイス・ベレンツ(Gijs Berends )駐日欧州委員会代表部通商部一等書記官
【講演】 14:10-15:10
イサベラ・ロヴィーン(Isabella Lövin)、「沈黙の海 — 最後の食用魚を求めて」著者
欧州議会議員(スウェーデン環境党)
「生態系の視点から見たEUとスウェーデンの漁業政策、現状と最近の動き」
逐次通訳:佐藤吉宗(よしひろ)、「沈黙の海」訳者(英語/日本語)
【講演】 15:10-15:35
大橋貴則(おおはし たかのり)、水産庁漁政部企画課
「日本の漁業や資源、海洋環境の現状と政府の対応策について」
休憩・名刺交換の機会 15:30-15:50
【対談・質疑】
テーマ:「持続可能な社会に向けて」
対談者:イサベラ・ロヴィーン、大橋貴則
モデレーター:佐藤吉宗
終了 17:30
司会:佐々木晃子
講演者のプロフィールなど詳しい情報はこのPDF文書をクリック
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます