スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

スポーツの夏

2006-06-03 05:47:34 | Yoshiの生活 (mitt liv)
スウェーデンの各地では5月、6月と8月に様々なスポーツ大会がある。私が今年エントリーしているのは次の3つ。

① 5kmマラソン大会(5月31日:ヨーテボリ)
② 300km自転車レース(6月16・17日:ヴェッテルン湖)
③ 140km自転車レース(8月20日:ダーラナ地方)


スウェーデンの夏は、アウトドア・スポーツにはもってこい。これを逃す手はない!
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つい先日、この①番目、5kmのマラソン大会がヨーテボリ市内の自然公園Slottsskogenであった。主催はスウェーデンの「献血センター」。スウェーデンも日本と同じ無償の献血制度を採用している。慢性的に不足しがちな血液供給を確保するために、PR活動をすること、それから、仕事の後にいい汗をかいてもらって、健康になってもらおう、というのが狙いだ。

博士課程4年のGustavが大会の案内を見つけて、同じ学部の研究生に呼びかけたところ、10人近くが集まった。5人ずつ、2つのグループを作ってエントリー。グループでエントリーすれば、走り終わった後にピクニック用の食事・おやつセットがもらえるのだ(スーパーマーケットICA提供)。参加することになったのは、博士課程の同僚で、普段からトレーニングをしている人もいれば、全然していない人もいる。

大会は水曜日の夕方6時25分スタート。平日なので、参加者はみな仕事の後にやって来る。5km部門に1711人、10km部門に400人が参加。たいてい職場ごとにグループを作って参加している。Volvo、県立病院、SKF、路面電車の運転手、国防軍などなど、雇用者側もチーム特製のTシャツを作って、従業員に参加を勧めているみたいだ。

部門ごとに一斉スタートなので、最初の段階でいかに前に出るかが、一つの鍵となる。私も人ごみを避けて前に出るべく、素早く小刻みに動いたために、1kmもしないうちに息がぜいぜい。自転車のトレーニングは積んでいるものの、使う筋肉が違うらしく、足のほうもなかなかついてこない。もうダメ、と何度も思うけれど、これだけ多くの人が一斉に走るので、独特の雰囲気があり、ついて行ってやろう、という負けず嫌いの根性が湧いてくる。2km、3km、そして4kmくらいに達すると、周りのペースも安定してきて、同じメンバーによる平行移動になってくる。併走していた若いのが「君、何か運動しているのか?」といきなり尋ねてきた。「いや、特に」と答えて、そのまま逃げ切ったけれど、何だったのだろう。最後の坂をクリアして、ラストスパート。意外なことに男性500人中24位に落ち着いた。


私と同じ研究室のNiklasが敢闘して4位だった。彼はこの大会に向けて、ジムのランニング・マシンと一体化してしまうのではないか、と私が恐れるくらい練習していたからね。惜しくも入賞を逃した。その他、わが「Team Econ」はなかなか優秀で、ルーマニア人の研究生Florinが21位、私より一つ学年が上のSvenも26位。その他、みんな完走! (上表は、順位・名前・チーム・タイム)

その後は、みんなで草の上に座って、参加賞でもらった食べ物を広げる。ポテト・サラダにスモークサーモン、パンとバターとハム、などスウェーデンの典型的なピクニック・メニュー。太陽が燦々と照っていたので、そうやって9時過ぎまで、みんなでのんびりと過ごす。なんて贅沢な時間なのだろう! スウェーデン的な幸福感。


と、言いたいのだけれど、私は腹筋を始め、体の節々が痛くて、じっと座っていられなかった。数日、安静が必要か・・・。


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2 コメント

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マラソン (yoko)
2006-06-04 07:19:47
たまたま日本の記録が出ていました「湯河原温泉オレンジマラソン」5km男子10・20歳代の部・1位の記録は 0:16:16です。

0:20:21秒のタイムだと、100mを24秒ぐらいで走ったのでしょうか? これってすごい速さですネ



 日本のどこかで、ほぼ毎週のように開催されている市民マラソン大会ですが、ニューヨークシティマラソン、ロンドンマラソン、ホノルルマラソンなどには、ジャンボジェットを貸し切って日本から何千人も参加するのですからすごいご時世です。

完走されて皆で祝勝会、ビールもさぞかし美味しかろうと拝見しています。 yoko

Re: マラソン (Yoshi)
2006-06-04 17:29:56
へぇ! 日本からジャンボジェット機をまるごと借りて参加するのですか! おっしゃるとおり、スゴイご時世です!



スウェーデンでもあちこちで「市民マラソン」的なイベントが開かれていますが、職場ぐるみの参加も多くて、雇用者側も社内福利の一環で参加を推奨しているようです(例えば、参加費肩代わりとか)。そんなところ、ちょっとスウェーデン的かな、と思いました。



タイムのほうは、早いのか遅いのか、実は自分でもよく分からないんです。今回が始めての計測でしたからね。周りのガタイのでかいスウェーデン人と互角に渡り合えただけでも自分では満足です。

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