原発推進路線を大きく転換したドイツに続き、スイスも脱原発への歩みを加速させることになりそうだ。
スウェーデン時間で水曜日の20時台にスウェーデンラジオが伝えるところによると、スイス政府は既存の5基の原子炉が古くなった際に、新しい原子炉に更新しないことを決定したという。今ある5基は2019年から2034年にかけて順次寿命を向かえ閉鎖されていく予定であるため、遅くとも2034年には脱原発が完了することとなる。スイス政府のこの決定は、6月初めに議会で審議されたあとに、最終的に決定される見通しらしい。スウェーデンテレビが21時のニュースで伝えるところでは、今週日曜日には2万人からなる反原発デモが国内で開催されていたという。
スイスは近年、原発推進の動きを強め、原子炉を3基新設する予定だったが、福島原発の事故を受けてその計画を撤回していた。日本を含め、世界中の原子力業界はフクシマ以降の「脱原発」の動きは一時的なものに過ぎないことを願っていただろう。「嵐」はしばらく続くがそのうち人々は原発に対する否定的なイメージを忘れて、再び原発推進に戻るだろうと期待していたかもしれないが、一部の国ではこうして着実に「脱原発」が政治決定され、実行されようとしている。
今日のもう一つ別のニュースは、菅首相がパリで開催されたOECDの会合において、2020年までに電力の20%を再生可能なエネルギーで賄う、という目標を発表したことだ。
2009年の統計を見ると、日本で発電された電力のうち、水力が7.3%、新エネルギーが1.1%を占めているから、2020年までに再生可能な電力の割合を12%ポイント弱増やすことを意味するのだろう。確かに相当な努力を要する大きな目標ではあるが、今後、脱原発を目指しながら化石燃料への依存を抑制していくためには、もっと意欲的な目標が必要となるのではないだろうか。
スウェーデン時間で水曜日の20時台にスウェーデンラジオが伝えるところによると、スイス政府は既存の5基の原子炉が古くなった際に、新しい原子炉に更新しないことを決定したという。今ある5基は2019年から2034年にかけて順次寿命を向かえ閉鎖されていく予定であるため、遅くとも2034年には脱原発が完了することとなる。スイス政府のこの決定は、6月初めに議会で審議されたあとに、最終的に決定される見通しらしい。スウェーデンテレビが21時のニュースで伝えるところでは、今週日曜日には2万人からなる反原発デモが国内で開催されていたという。
スイスは近年、原発推進の動きを強め、原子炉を3基新設する予定だったが、福島原発の事故を受けてその計画を撤回していた。日本を含め、世界中の原子力業界はフクシマ以降の「脱原発」の動きは一時的なものに過ぎないことを願っていただろう。「嵐」はしばらく続くがそのうち人々は原発に対する否定的なイメージを忘れて、再び原発推進に戻るだろうと期待していたかもしれないが、一部の国ではこうして着実に「脱原発」が政治決定され、実行されようとしている。
今日のもう一つ別のニュースは、菅首相がパリで開催されたOECDの会合において、2020年までに電力の20%を再生可能なエネルギーで賄う、という目標を発表したことだ。
2009年の統計を見ると、日本で発電された電力のうち、水力が7.3%、新エネルギーが1.1%を占めているから、2020年までに再生可能な電力の割合を12%ポイント弱増やすことを意味するのだろう。確かに相当な努力を要する大きな目標ではあるが、今後、脱原発を目指しながら化石燃料への依存を抑制していくためには、もっと意欲的な目標が必要となるのではないだろうか。
技術革新も重要だが制度改革、規制緩和をしてほしい
電力会社から余剰電力を買い叩かれるようなことのないよう
それと市場への新規参入をしやすくするため
電力会社の発電と送電の分離を早く進めてほしい
送電網は国有化する形でもいい
電力供給義務すら果たせない電力会社に
もはや地域独占市場を与える必要ないとおもう
ご存知かも知れませが、明治天皇の玄孫でいらっしゃる竹田恒靖さんが原発反対しております。知人が大阪での講演会で聞いた感想だと即刻全部廃止論に聞こえたとか。実際問題関西電力は半分が原発で発電しており無理かと考えますが竹田氏はそのように考えていないとのこと。そのあたりは氏の説明を聞いていないので何故大丈夫とお考えになるのか分かりません。(よく調べもせず投稿することをお許しください。)
只、私個人的には天皇陛下に言われたら死んでも構わないと思っているのでこういった方の発言を重く受け止めております。日本国は従ってもらえないだろかと考えます。
よくお気づきになりましたね。ありがとうございます。日本全国の電力会社や関連業界は政治への裏からの根回しで大急ぎかもしれませんが、そのような圧力に影響されることなく、今後のエネルギー供給の将来に対してどのような選択肢がありうるのかを冷静に議論して、道しるべを示してもらいたいものです。
http://www.es-inc.jp/lib/archives/110530_045328.html