スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

引越し

2005-09-01 22:02:02 | コラム
クロネコ・ヤマトや日通のような引越しサービスは、スウェーデンではあまり見かけられない。個人の引越しはむしろ自分たちで済ませる人が多い。

ガソリンスタンドの多くで、乗用車の後ろに連結できる“貨車”を貸し出してくれる。小型乗用車で貨車を連結するのは難しいけれど、ある程度以上の大きさの乗用車には後部に連結用のカギが付いている。ここに連結させるのだ。

“貨車”では間に合わない人や自分の乗用車にカギが付いていない人は、小型トラックをガソリン・スタンドで借りることもできる。

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今回の引越しも友人が手伝ってくれることになった。でも、彼の車は82年のFiatで、貨車を繋いで走るには馬力が足りない。そこで、最初は小型トラックを借りるつもりだったのだけれど、いろいろ比べて見ると、カギ付きの乗用車をレンタルした上で、さらに“貨車”を借りたほうが安上がりなことに気がついた。ガソリン・スタンドでは乗用車のレンタルもしてくれる。

小型トラックを1日レンタルすると、走行距離無制限の場合、1300kr。これに対し、乗用車のレンタル750kr(走行距離無制限)+貨車のレンタル300krというわけだ。

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ヨーテボリからBrännö島までは連絡船だが、荷物を運ぶためには一日一往復の貨物船を頼らなければならない。それが港を発つのが朝10時。これに余裕を持って間に合わせるためには、ヨンショーピンを7時には発たなければならない。

そのため、前の日の夕方から車と貨車をレンタルして、その日のうちに積み込み完了。そして、翌朝はそのまま出発!

港に着くと、食料品や雑貨を載せたトラックが小型の貨物船に荷物を積み込んでいる。食料品や雑貨は行き先の島ごとに檻に入れられ、それぞれの島のスーパーマーケットに送り届けられる。島に住む人々の生命線だ。私の荷物もその中に混じって、船に積み込まれていく。「Brännö」とマジックで側面に大きく書いておいた。




さてさて、我々は旅客船に乗って、先に島に渡り、大家から借りた原付三輪車を持ち出して、港で荷物の到着を待つ。大粒の雨の中、船から原付に荷物を移し替え、二往復で何とか荷物の移動が完了。