みなもと太郎/リイド社
28巻目は岩倉具視と大久保利通が出くわしたので、二人の物語が語られるのかと思いきや、岩倉は全然出てこない。
29巻目は実に血なまぐさい巻で、全巻を通じて寺田屋騒動が語られる。
私はちょっと混同していたのだが、寺田屋事件と言われている事件は、以下のように二つある。
文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫事件。⇒「寺田屋騒動」
慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。⇒「寺田屋遭難」
29巻目は1862年の事を語っているのである。
ちなみに、何とか屋事件というのはこのころ色々あり、紛らわしいのを並べてみると、
・寺田屋事件:文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫事件。⇒「寺田屋騒動」
・池田屋事件:元治元年(1864年)に発生した池田屋に潜伏していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派志士を新選組が襲撃した事件。⇒「池田屋事変、池田屋騒動」
・寺田屋事件:慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。⇒「寺田屋遭難」
・近江屋事件:慶応3年(1867年)に発生した坂本龍馬と中岡慎太郎、山田藤吉の3人が近江屋井口新助邸において暗殺された事件。
これ以外に天満屋事件なんてのもあるが・・・・寺田屋が2つあって、池田屋と名前も似てるし、2年ごとに起こっているから紛らわしい。
みなもと太郎氏らしく、そこらへんの紛らわしさを突いたギャグも混じっていたが、個人的には、ここらへんの頭の整理が出来たということで、血なまぐさい巻ではあったが、読後感はすっきりしているのであった。特に、一番よくわからなかった騒動について、少しはクリアになったので。
それにしてもこの1862年の寺田屋騒動は、公武合体派が尊攘派過激分子を抑え込んだもので、薩摩藩士の同士討ちのようなものだし、尊攘派がもう少し行動を我慢すれば、薩摩の動きは変わったのにと思うと、貴重な血が沢山流されたことは残念でならない。しかし歴史とはえてしてこういうものなのかもしれないと思うと、なんとも言えない悲哀を感じざるを得ないのである。
28巻目は岩倉具視と大久保利通が出くわしたので、二人の物語が語られるのかと思いきや、岩倉は全然出てこない。
29巻目は実に血なまぐさい巻で、全巻を通じて寺田屋騒動が語られる。
私はちょっと混同していたのだが、寺田屋事件と言われている事件は、以下のように二つある。
文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫事件。⇒「寺田屋騒動」
慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。⇒「寺田屋遭難」
29巻目は1862年の事を語っているのである。
ちなみに、何とか屋事件というのはこのころ色々あり、紛らわしいのを並べてみると、
・寺田屋事件:文久2年(1862年)に発生した薩摩藩の尊皇派志士の鎮撫事件。⇒「寺田屋騒動」
・池田屋事件:元治元年(1864年)に発生した池田屋に潜伏していた長州藩・土佐藩などの尊王攘夷派志士を新選組が襲撃した事件。⇒「池田屋事変、池田屋騒動」
・寺田屋事件:慶応2年(1866年)に発生した伏見奉行による坂本龍馬襲撃事件。⇒「寺田屋遭難」
・近江屋事件:慶応3年(1867年)に発生した坂本龍馬と中岡慎太郎、山田藤吉の3人が近江屋井口新助邸において暗殺された事件。
これ以外に天満屋事件なんてのもあるが・・・・寺田屋が2つあって、池田屋と名前も似てるし、2年ごとに起こっているから紛らわしい。
みなもと太郎氏らしく、そこらへんの紛らわしさを突いたギャグも混じっていたが、個人的には、ここらへんの頭の整理が出来たということで、血なまぐさい巻ではあったが、読後感はすっきりしているのであった。特に、一番よくわからなかった騒動について、少しはクリアになったので。
それにしてもこの1862年の寺田屋騒動は、公武合体派が尊攘派過激分子を抑え込んだもので、薩摩藩士の同士討ちのようなものだし、尊攘派がもう少し行動を我慢すれば、薩摩の動きは変わったのにと思うと、貴重な血が沢山流されたことは残念でならない。しかし歴史とはえてしてこういうものなのかもしれないと思うと、なんとも言えない悲哀を感じざるを得ないのである。