さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

夏のお祭り第4弾-3日目・JAOフェス本番

2016-08-28 23:28:05 | ただの日記
昨日のレセプションではじけた気分をもう一度キュッと締めて、本番に臨む。

朝の大ホールでの通し練習・・・みんなが「うん!」とうなずく出来。

JAOフェスは私は今回で4回目であるが、こんなに落ち着いた気分で迎える本番は初めて。

さて、今回の演目は以下の通りで、私が出演するのはAオケ。

Aオケ:シベリウス/「エン・サガ」(ある伝説)
Bオケ:R.シュトラウス/「死と変容」
Cオケ:ブルックナー/交響曲第6番

通常A、B、C順に演奏するが、今回はB→A→Cの順。

我々はBオケのすばらしくきらびやかでカッコイイ演奏を舞台袖で聴いた。

すごいな~、この曲もいつか弾いてみたいものだ。

演奏会的にも大変いい感じの滑り出し。我々もそれに続けとばかりに入場する。

静かでミステリアスな冒頭から徐々に気持ちが高ぶり、盛り上がっていくところで、ぐ~っと尾骨の方から湧いてくる土着のエネルギーが凝縮されていくような不思議な感覚を味わった。ひゃ~、すっごいイイじゃん。リハの時も響いてたけど、それは空の箱を鳴らしている感じ。お客様が客席に入ると、すべてを揺さぶるような響きになっていく。

ひとたび盛り上がり、いったん静まり、また盛り上がってハジけていく部分は、弾いていてとても誇らしかった。どのパートも本当に頑張っている。3日間の練習を通じて練られてきたものが大きな形となっていくのを感じ、このメンバーに加わって演奏できたことを本当にうれしく感じた。そして後半に近づくにつれ、ああもうこの曲とお別れなんだという寂しさがつのってきて・・・最後の静かな一音が終わったあとの静寂・・お客様から拍手をいただく前の一呼吸の静寂が、本当に心地よかった。色んな思いが込められた無色の空間を研ぎ澄まされた感性でみんなが楽しんでいる・・・そんな気がした。

Aオケの演奏が終了して、一通りお客さまから拍手をいただいた後、退場するとき、思わず周りの人達と握手をしまくってた。なんかとっても暖かい演奏会になったなと思う。

最後のCオケのブルックナーは一時間近くある大曲だ。今まで私はJAOフェスに出る時は、いつも短い方の演目を選び、交響曲などの長い演目は客席で鑑賞している。そしてそういう長い演目をまるで別世界の人達のステージを見る気分で見ていたのだが、久しぶりにJAOに出て、3階席からブルックナー5番を鑑賞していて、私の抱いている距離感がぐっと縮まっていることを感じた。まるでゴシック建築の大聖堂のような壮大なスケール感。昔は敬遠してしまっていたものが、近くに見える。

それもそのはず最初に出た酒田大会から9年も経っているのだ。直近の福岡ですら5年経っている。大人になってバイオリンを習い始め、いまだバイオリン歴15年の私にとってはこの年数の違いは大きく、逆にこの5年間で自分が相当に練習してきたことの証を見るようで、とてもうれしかった。いずれ私もCオケの人達のように、JAOでより長い演目を選ぶ余裕ができたらいいなと思うし、そのうち来るような気もしてきた。そのためには自分ももっといろんな曲を聴いて、研鑽を深めなきゃなぁと思った。


終演後、ロビーに行くと、チーバ君がまた働いていた。来てくださったお客様もチーバ君と喜んで写真を撮ってる。私は3日間ありがとうとお礼が言いたかったのだが、あまりの大人気で近づけず。チーバ君に癒されまくった3日間だった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする