リンゴ追分

2023-09-13 00:31:04 | Jポップス
田川寿美 



リンゴの花びらが 風に散ったよな
月夜に 月夜に そっと えええ……
津軽娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな あああ……

   台詞
   「お岩木山のてっぺんを綿みてえな白い
   雲が、ポッカリポッカリ流れてゆき、
   桃の花が咲き、桜が咲き、そっから
   早咲きのリンゴの花ッコが咲く頃は、
   おら達のいちばん楽しい季節だなやー。
   だどもじっぱり無情の雨コさ降って白え
   花びらを散らすころ、おらあ、あのころ
   東京さで死んだお母ちゃんのことを
   思い出すて……おらあ……、おらあ……」

津軽娘は ないたとさ
つらい別れを ないたとさ
リンゴの花びらが
風に散ったよな あああ……




テンポがゆったりしているうえに、長く伸ばすところが多いので、けっして歌いやすい歌ではないこの歌、ある意味、この歌は歌唱力を測る

バロメーターになるかもしれません。
 
アカペラか、主旋律が入っていないプロ歌手用の伴奏で正確に歌え、かつ十分な情感が表現できれば、実力は一級といってよいでしょう。(笑)

さて、この歌、作られたのは昭和27年(1952)4月、ラジオ東京(現TBS)の開局を記念して、連続ドラマ『リンゴ園の少女』が放送されることになり、

その主題歌としてでした。

同月、美空ひばりさんは歌舞伎座で第1回リサイタルを開き、そこでこの歌を発表します。

歌舞伎座でリサイタルを開いたのは、「歌謡曲の歌手」としてはひばりさんが最初で、このとき彼女はまだ15歳、中学3年生でした。

その1か月後、『リンゴ追分』のレコードが発売され、たちまち70万枚、最終的には130万枚を売り尽くすという爆発的ヒットとなるのです。

ところで、この『リンゴ追分』の「追分」ですが、もとは「牛馬を追い、分ける場所」を意味していましたが、そこから街道の分岐点も意味するようになり、

甲州街道と青梅街道の分岐である新宿追分や、中山道と北国街道の分岐である信濃追分など、各地に地名として残っています。




















































































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