ショパン「幻想即興曲」

2017-06-16 03:46:41 | 誰でも知ってるクラシック
ショパン「幻想即興曲」 羽田健太郎





ポーランドの”ピアノの詩人”、ショパンの即興曲第4番、幻想即興曲です。

なぜかショパンが生前には出版を許可せず、題名も単なる”即興曲”であったのですが、死後に友人のユリアン・フォンタナが「幻想即興曲」として出版したとか。

この辺、果たしてショパンの意志として本意だったかどうか・・・。

そもそもなぜ出版を拒んだのかも未だに謎です。

曲の構造が明確で、緊張と緩和がうまく分けられている分親しみやすい曲です。

それがショパンとしては不満だったのかもしれませんが、この曲を埋もれさせたらもったいなかったでしょう。

三部形式、長い音から3連符の伴奏を左手で弾き始めると、右手で16分音符の素早い走句的なテーマが奏でられます。

このリズム的な緊張感がピアニストの見せ場、劇的に展開してテーマが戻ってくると、速度を緩めて中間部に入ります。

左手は3連符のアルペジョで右手で癒しの主題が始まります。

いかにもショパン的な詩的な展開をしてから、また主部が速度を上げて再現されます。

最後は興奮冷めやらぬ右手の動きの下で、中間部の主題が再現されて静かに嬰ハ長調の和音で曲を閉じます。



































































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