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真剣に少子化対策を考えているのか?

 先日、内閣府が発表した「男女共同参画社会に関する世論調査」によると、「結婚しなくてもいい」と考える人が7割。「子供持つ必要ない」が4割もいることが判った。しかもこの割合は若い人ほど多い。
 これは由々しき問題だ。国の存亡に関わる重大事。国にとって最も大切で必要なのは国民である。その国民の数が減っていく。働き手が少なく、戦力外のお年寄りばかりが増えるのである。そのため、少子化対策は最重要政策と考えてもいいのでは。
 現代のこの問題の担当は福島瑞穂大臣。彼女が何を考えているのか、本人以外は知りようもないが、推測するに、福島瑞穂女史の頭の中は、少子化の問題より、普天間基地問題の占める割合の方が多いのではないか。少子化担当大臣というより社民党党首としての意識の方が大きいだろう。
 もし彼女が、自分の担当の少子化問題を真剣に考えているのならば、内閣府がこういう発表をしたら、ただちに担当大臣としてのコメントを発するべきである。寡聞にしてそういう報道には接しない。代わりに福島氏が発したコメントは「普天間基地の問題の対応次第では、社民党は重大な決断をする」というもの。もちろん社民党党首だから党の態度を表明することは大切。しかし少子化担当大臣でもあるわけだ。そのことを忘れてもらっちゃ困る。
 少子化担当とはそんな片手間でできる仕事ではないだろう。若い人が安心して結婚し、子供を産み、子供を育てて、幸せな家庭を築く。大仕事である。
 国が平和でなくてはならない。外交防衛も考えなくては。経済的に豊かでなくては子供を作る気にならない。経済金融の問題もからんでくる。子供ができたら教育が必要。文部行政も視野に入れなければ。安心して出産するため、産科医不足をどうする。住む家が無くては子供は作れない。住宅行政。少子化対策を本気で考えれば、実に多岐にわたる問題が有機的にからんでくるのだ。
 歴代の少子化担当大臣を見てみよう。小野清子、南野知恵子、猪口邦子、高市早苗、上川陽子、中山恭子、小渕優子、福島瑞穂。全員女性である。もちろん彼女たちはみんな有能で、真剣にこの問題を考えておられた人たちばかりだろう。しかし、この人たちが、この問題でなんらかの対策を打ち出したのを、小生、不勉強で知らない。
 内閣に女性をいれなくちゃいかん。あの人を入れよう。で、なにを担当してもらう?少子化担当でもしてもらったら。と、いう具合で決まったと考えるのは邪推だろうか。本来は、この問題、総理兼任か、副総理格の人が任にあたるべきではないだろうか。

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