無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

梅雨明け?晴れ間に、野菜の収穫&自家採種の調整を

2020-07-31 21:13:11 | 日々の自然菜園
人気急上昇のオンライン自然菜園セミナー
【ZOOM配信】第2回8/8(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』19:00~20:30
質問しなくても、聴いているだけで、菜園力がアップするといわれているらしいです。
他人の質問の中に、潜在的な疑問、質問があり、聴いていると解決してスッキリするといわれました。
一問一答形式なので、ラジオのように聴いているだけで楽しいという「耳参加」が増えています。

本日、






昨日から、梅雨入り(6/11)からの長雨も終わりに近づき、梅雨明けのような晴れ間がやっと出てくれました。

梅雨の間に晴れたらやろうとビニールハウスで干していた(湿気ていた)ネギの自家採種




雨の合間に収穫したエンドウの自家採種の天日干し&調整を行いました。


妻は、野菜の間引き収穫&出荷(出荷といっても、お世話になっている方へのプレゼント)調整でした。

現在、野菜が高騰し、お互いの両親、兄弟、日頃お世話になっているスタッフの方へ、たくさん収穫できたときに野菜を発送しております。


今年は、74種類位あるトマトの内、30種類位育てている年なので、色々なトマトが収穫が始まりました。

日照不足と長雨で、病気は出ませんでしたが、モグラ(ヒミズ)の根の食害がひどくて、各品種枯れたトマトもあり、今年は、強力な自然淘汰選抜になりそうです。




ピーマン類は、絶好調で、この雨でも病気が出ず、
暖冬で越冬したカメムシ、その卵がすごかったのですが、シンクイムシ以外の被害はあまりなく、週明けから誘引ラッシュになりそうです。


ナスはもよい感じです。思ったよりも大きくなってしまったのは、雨が多くて、ここ2日間天気つづきで、一気に大きくなった感じです。

品種と栽培場所によっては、きつかったものもあるので、今後それぞれに対応していこうと思います。


ズッキーニとキュウリは、今まで梅雨でいい感じだったものと、雨が多すぎてここ数日で、採種果が破裂したり、品種によっていろいろ得意不得意が出たようです。

これから猛暑にいきなりなると、暑さが苦手なズッキーニとキュウリにはつらいシーズンになりそうです。

梅雨明け宣言はありませんが、梅雨明けすると、季節が一変し、野菜はその変化に対応できるものは9月に入っても収穫が続きますが、
対応できなかった野菜は、8月に終息を迎えてしまいます。

これから、1週間が勝負になりそうです。
野菜が今後もよく育ち、良い子孫(タネ)を残せるように、お世話ができればと思っております。


YouTube【自然菜園Lifestyle】さんに出演させていただいた特選3つの無料動画
1位【竹内さんの自然菜園根本講座】第3回ダイジェスト支柱&ナス さらに、最後に誘引ミニ講座付き
2位【自然菜園流】竹内孝功さんに学ぶ「プランターの追肥と水やり」のワザ
3位【これなら聞ける!?自然菜園】竹内孝功さんの新講座『自然菜園オンラインQ&Aセミナー第1回』7/11スタート!

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固定種トウモロコシ「モチットコーン」豊作&獣害対策

2020-07-30 18:44:21 | 日々の自然菜園
人気急上昇のオンライン自然菜園セミナー
【ZOOM配信】第2回8/8(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』19:00~20:30
質問しなくても、聴いているだけで、菜園力がアップするといわれているらしいです。
他人の質問の中に、潜在的な疑問、質問があり、聴いていると解決してスッキリするといわれました。
一問一答形式なので、ラジオのように聴いているだけで楽しいという「耳参加」が増えています。


本日、


今日は、久々の晴天。本当に久しぶりで、10分以上太陽が出たのは1ヵ月ぶり以上だろう。

今日は、宝島社「田舎暮らしの本」の料理と栽培の両方の取材も無事でき、最後に今日の分のトウモロコシを収穫しました。

市販のトウモロコシは、1本1本、もしくは畑全体に農薬散布するので、虫が入っていることはまずありませんが、
無農薬栽培すると、まずアワノメイガというガの幼虫が、トウモロコシの樹もしくは実に入っているので、注意して収穫する必要があります。




トウモロコシは、ハクビシンを筆頭に、カラス、イノシシ、シカ、タヌキなどいろいろな野生動物に狙われ獣害が出やすい作物。

一度、食べられたら、味を覚えられ、栄養をつけてたくさん子供を産み、周囲にも被害が拡大するので、餌付けしないことが一番大切な点です。

中でも甘いもの大好きのハクビシンは無類のトウモロコシ好きなので、対策なしの作付けそのものが、イエローカード。

うちでは、冬の間にハクビシンを罠で捕獲したり、栽培中も罠をかけたうえで、自家採種用など栽培期間が長いものにはタマネギネットを1つずつかけて、獣害対策を取って栽培しております。

今のところ、150本位植えているトウモロコシも被害ゼロでした。

当初の予定では、50本位植える予定でしたが、スクールで使うはずに苗が育ちすぎて余ってしまうということがあり、100本ほど余計に植えました。(笑)




育てているトウモロコシは、自然農法のタネで、固定種の「モチットコーン」です。

今年で6年位自家採種を繰り返し、不耕起でも、自然耕でもよく育つようになってきたお気に入り品種です。

1)トウモロコシのタネは、99%アメリカ産で、アメリカは遺伝子組み換えトウモロコシの本場なので、市販のトウモロコシは、GM汚染されていないとはいいきれないこと。

2)現在の甘すぎるトウモロコシは歯が浮く甘さで、苦手なこと。かといって、スイートコーンは、調理にも子供にも大人気で育てたい。

3)交雑を避ければ、自家採種でき、熟期は約95日でややバラツキがあるので、一斉収穫でなく、毎日少しずつ食べることができる。


以上の理由で、他の固定種もいろいろ試しましたが、現在は、モチットコーンは、最適で、気に入っております。

ただし、トウモロコシは、他家受粉で、花粉が1㎞先まで飛んでしまうので、
周囲で他のトウモロコシを栽培している場合、間違いなく交雑するので、
交雑しないように栽培しないと自家採種はかえって危険になってしまうので注意が要ります。


今年は長雨と日照不足で、受粉不良と食味の低下が懸念されていましたが、
意外にも豊作&良食味で、毎日美味しくいただいております。

食べ終わった芯は、鶏にあげるときれいに食べつくされ、鶏もトウモロコシが大好きなようです。

うちは、豊作でも今年の長雨は、農業で、甚大な被害をもたらしたことでしょう。野菜も高騰し、今後のめどがついていない地域もあると聴いておりますので、心苦しい限りです。

家庭菜園なので、毎回うまくいくとは限りませんが、自分たちで種を播き、育てる楽しさを味わいながら、収穫までできた時の感動はひとしおです。
それが、種から自家採種し、育てていると感無量に達します。

今年もいろいろありますが、美味しいトウモロコシが育って幸せな気持ちになりました。有難いことです。


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3日連続オンライン自然菜園セミナー&YouTubeの収録

2020-07-29 09:13:02 | 日々の自然菜園
人気急上昇のオンライン自然菜園セミナー
【ZOOM配信】第2回8/8(土)『オンライン自然菜園Q&Aセミナー』19:00~20:30
質問しなくても、聴いているだけで、菜園力がアップするといわれているらしいです。
他人の質問の中に、潜在的な疑問、質問があり、聴いていると解決してスッキリするといわれました。
一問一答形式なので、ラジオのように聴いているだけで楽しいという「耳参加」が増えています。


本日、
3日間、オンラインを中心に、自然菜園スクールを開催してきました。
一人ではとてもできません。ありがたいことに、元生徒さんがボランティアで、ビデオ撮影、配信、収録、アシストしてくださっております。
本当に感謝です。

こんな時代だからこそ、野外で深呼吸しながら、野良仕事をし、食べ物を育てることの大切さ、楽しさが少しでも伝われば、サポートできればと思っております。






1日目は、自然稲作のレクチャーに始まり、オンラインなので、できるだけ視覚的にわかりやすいように、白板でレクチャーし、
稲の生育診断などを通じて、稲の気持ちになれるように、難しい専門用語をできるだけわかりやすくレクチャーさせていただきました。




ネット環境がない田んぼからは(オンラインではできませんでしたが)、野外での自然観察の仕方、道具の使い方を実際にビデオで収録し、後日配信するサービスも挑戦してみました。







2日目は、自然菜園入門講座、参加者にオンラインとリアル参加に分かれていただき、できるだけ人数を減らして密度を下げ、リアル参加とオンライン参加の同時開催。

お互いの協力がなければ難しい挑戦的な講座でしたが、お蔭様で無事天気も持ってくれ、講座終了後夕立になりました。

梅雨の時期、実際にどのように草マルチをすればいいのか、見ていただきました。




3日目は、オンライン自然菜園・根本講座でした。

元々6年以上続いたカルチャーセンター、公民館講座の締めくくりとして、自然菜園の根本から学び直すための講座でしたが、コロナ対策として、無観客、オンライン配信となった経緯があり、自然菜園の根底に流れる野菜の根に注目したディープな講座です。

毎月テーマがあり、今回は「草マルチ」草を刈って敷くだけのことですが、ただ草を敷くだけでなく、野菜の根をイメージして根を育てるように刈って敷く重要性とやり方をご紹介させていただきました。

自然農をやっていた12年間、草との付き合い方、刈り方、そのタイミングで、こんなにも野菜の生育、環境の変化があることを嫌というほど観て、経験してきたので、
「草を敵としない」という言葉の深さと実践は、今も噛みしめながら草と向き合っております。

自然菜園Lifestyleネットショップから、オンライン自然菜園セミナーは申し込みできます。

【ZOOM配信】8/22(土)『自然菜園 根本講座【5】』16:00~18:30
本日発売開始されました。




3連続講座の後は、自然菜園Lifestyleさん用のYouTubeの撮影でした。

最近人気のコーナー竹内孝功さんの「この野菜なんでしょうクイズ!」+豆知識を数本撮りだめしたり、

初挑戦のコーナー竹内さんのYouTube質問コーナーはじめます!あなたの質問大募集中!<コメント締め切りました!>
の返答の収録。

6日間で26人もの方が、遠くはカリフォルニアからとても良い質問をコメント欄にいただきましたので、
限られた時間でしたが、タブレッドのコメント欄を読みながら、すべての質問にできるだけ丁寧にお答えし、収録してきました。

今頃、クロアチアで編集してくれていると思います。アップされたら、またブログやFacebook『これならできる!自然菜園」サイトなどでお知らせいたします。

YouTube自然菜園LifeStyleも私の出演だけで31コンテンツとなりました。
無料ですから、気になるタイトルを見てみてくださいね。

無料のチャンネル登録(=お気に入り登録)すると、最新の動画が表示されるようになるので、見逃しがなくなって便利ですよ。

3日間連続で、帰宅後も雨だったこともあり、さすがに疲れて、2日間丸々お休み(ひたすら寝る)日々でした(笑)

今日は久しぶりに雨が止んでいるので、明日からの連載雑誌「田舎暮らしの本」取材準備と草刈りの続きを行おうと思っております。
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梅雨明け前の自然菜園&草刈りしていたら、ちっちゃな菜園の恐竜の卵発見!!

2020-07-19 05:24:56 | 日々の自然菜園
YouTube自然菜園Lifestyleさんの新企画「質問コーナー」で質問大募集~。
7/23(木)〆切。シェアお願いいたします。

本日、

久々の晴れマーク。一瞬晴れることも30分以内×2回のみという日照不足の今日この頃。
久々の晴れ間で、野菜が太陽慣れできるように、まだまだ続く梅雨対策も兼ねた最低限で最大限の効果が出る草刈りをしております。

7/23(木・祝)~25(土)まで、
オンライン自然菜園スクール3連ちゃん。
自然稲作、自然菜園、自然菜園根本講座、熱い3日間のオンラインセミナー
になりそうです。




キッチン&シードガーデンのトウモロコシもいよいよ肥大期。
そろそろタマネギネットをかけて、ハクビシン対策をしようと思っております。

ハクビシンの被害=餌付け⇒被害拡大なので、
1つ1つにネットをかけるのは手間ですが、農薬も電気柵も不要なので、むやみやたらとハクビシンを増やさない最低限のマナーとして浸透してくれるといいなーと思っております。


日照不足が一番応えるトマトもなんだかんだでいい感じです。

不耕起栽培の最大の長所は、水はけのよさから来る長雨に強いこと。豪雨に強いことでしょう。
この雨でも、この畑は、水たまり一つできませんでした。

うちは粘土質が強い元田んぼが中心なので、草を余り刈りすぎないようにすることで、より水はけを良く、草が水を吸い上げ、蒸散してくれることで、水はけをさらに加速してくれます。




サニーレタスも開花してきました。


畝の上の草を刈って敷いていると、何やら小さな柔らかい卵。

ニホンカナヘビの孵化直前の卵でした。
土の湿気で保温保湿されて間もなく生まれてくる小さな畑の恐竜(チビ竜さん)たちです。

いわゆる害虫たちをたくさん食べてくれる最強のハンターでもあります。

刈ってしまった草をフンワリ卵の上にかけて、保温保湿で孵化してくれるのが楽しみです。

無料動画【前編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!

次回のオンラインセミナーなど詳細はこちら
第4回 7/25(土)9:30〜12:00【ZOOM配信】『自然菜園 根本講座』(販売中~)

来週は、3連ちゃんオンライン自然菜園スクールで、盛り沢山なので、お楽しみに~。
オンライン受講は、自然菜園Lifestyle
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マコモと不耕起田んぼとマムシ

2020-07-17 20:03:49 | 日々の自然菜園
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本日、時々




うちでは、小さな不耕起田んぼがあります。そしてマコモが植わっています。

「マコモ」とは、水辺に群生するイネ科の多年草で、
マコモタケ名で食材として売っております。 ミネラルたっぷりで、生でも似ても焼いても美味しいです。

大きいもので1~2メートルほどまで成長し、土と水を浄化してくれます。

日本では、全国の川や湖の水辺で見ることができます。
古来より“ 神が宿る草 ”といわれたりして、出雲大社のしめ縄や行事で有名です。

一般的にマコモは、株分けで増えるので、毎年植え替えをするのですが、大変です。
そこで、うちでは、植えっぱなしで、二度刈りすることでいい感じに付き合っております。

1度刈ってから、忙しく1ヵ月経ってしまいぼうぼうになってしまったマコモ畑を水を抜いてから、今日手入れ(2度目の刈り)を行いました。




マコモ茶を作る方からは、避難されそうですが、刈ったマコモはお茶にする分以外は、すべてかってそのまま敷いてしまいます。

マコモを刈り敷くと、発酵して、田んぼの草を抑えてくれるからです。

マコモの他にも、セリやキシュウスズメノヒエなど強烈な田んぼの草が生えているので、抜いてから、
マコモの草マルチの上から米ぬかをふってその上に載せ、さらに米ぬかをふって発酵させて枯らしてしまいます。


次に畦草を刈って、




マコモの株下にさらに草マルチして、発酵させるとともに、マコモの生育促進を図ります。




いい感じになりました。




不耕起の田んぼは、麦とレンゲを刈って敷いてから田植えして、一度も草刈りしなくても草が生えてきません。

不耕起の田植えは、手植えで、時間はかかりますが、その後のメンテナンスが水管理だけなので、助かりますし、
同じコシヒカリでも、食味、風味が異なるので、自家採種用のコシヒカリは、不耕起栽培で、無肥料で育てております。


今日はいろいろ野良仕事しましたが、最後に見回りをしていたら、やぶの中に、見慣れるヘビ「マムシ」がいてびっくりしました。

下の地区に入るものの、我が家ではマムシはいないものと思っておりました。
去年暖冬で、まったく雪が積もらなかったので、きっとマムシも北上できたのかなーと、

基本ヘビは、ネズミを捕ってくれるので、放任しておりますが、鶏の卵を食べた青ダイショウは、つかまえようとしてにげられましたが、、、

8~10月の産卵期の気の立ったマムシではなく、まだ寒く動きが鈍かったのですが、(ちょっとかわいそうでしたが)、
残念ながら、さすがに、子供とその友人や妻、生徒さんなどが来る畑なので、久々にヘビをやっつけてみました。
(さすがにマムシはタフで暗くなってしまったので、明日の朝処理しようと思います。)

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なんちゃって水脈整備

2020-07-15 18:09:30 | 日々の自然菜園
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本日、時々




ヒマワリが満開です。
子供が小学校で、油を搾るためのヒマワリを畑の隅で育てています。

ついでに、緑肥ヒマワリ同様、景観、センチュウ対策、排水対策、そして受粉対策も兼ねております。


漆喰も乾いてきたので、日干しレンガカマドも当初の予定通り3基、アウトドアキッチンとして出来上がりました。
あとはよく乾かし、ペイントしてからピザパーティーを来月家族で出来たらいいなーと思っております。


昨日のブログでもご紹介した、簡易水脈「通称:なんちゃって水脈」は、雨の日に浮き彫りにでる水脈、水の流れに沿って、溝を掘り、水と空気の流れを調整するものです。

本格的には、私の師匠でもある大地の再生の矢野さんが全国で活動を行っておりますので、是非参加して直伝していただいて下さい。
あくまでなんちゃって水脈なので、失敗を気にせず、雨の日に、水の流れを感じることができます。

田畑の排水性、通気性を活性化させ、畑の団粒化の促進維持、田んぼの稲の根の活性するので、雨の日が楽しみになりますよ

詳しくは、矢野さんの執筆の書籍は現在ないので、最近発行された

高田宏臣さんの『土中環境』に、




水脈をイメージしたイラストや実例がたくさん紹介されているので、ちょっと難しいですが、イラストだけでもわかりやすいので、おススメです。




昨晩掘ったなんちゃって水脈(本来の水脈は直線ではないのですが、場所的に、排給水性が最も高い直線で施工してあります)が昨晩の雨で途中で水が止まっていることがわかりました。

そこで、水がしっかり排水できるように、高い場所などを削って掘り直し調整しました。




ハウスの中の通路は、梅雨の連日の大雨、長雨で、いつも水が貯まった状態で、ネズミ対策にはなりますが、水の動きが停滞してアップアップです。


ブドウなどの剪定枝を炭にしたものを




水脈上に「点穴」穴を深くほって、大気圧の力を借りて、水脈の空気と水の流れを良くした場所に、炭を埋めておきます。








それから、昨日バケツ一杯たまった水を流して、再度排水性(レベル)チェックをしました。




ものの5分で、スムーズに水が流れ、思ったようなスピードと排水性が確認できたので、
コルゲートパイプを埋め込む前に、余っていた川砂を少ししいて、元田んぼの粘土質の土が詰まりにくくしてみました。

ちょっとしたことで、水はけや空気はすぐに反応してくれるので、面白いです。




それから、身近にあるもみ殻とクン炭を混ぜたものを薄く敷いてから






余っていた半端な防草シートで、コルゲートパイプを包み込むような形で、泥水やもみ殻コルゲートパイプが詰まりにくくなるように、
余りメンテナンスができない箇所なので、メンテナンスがあまり必要ないように、最新の暗渠ろ過装置をまねて工夫してみました。






この水脈は、主に大雨や長雨の過度な水を自動排水するものですが、
干ばつの際には、元田んぼの特性を最大限生かし、畝間潅水ができるように、水を貯めたり、
川から水を引き上げる給水溝としても活躍する特殊な水脈を想定しているので、素人ながらちょっと施工が入り組んでいおります。




排水性の調整ができるように、排水溝には、ゲート(扉)をつけてみました。






最後に、余った川砂ともみ殻と、防草シートと在庫処分セールで、デッドストックになっているものをうまく組み合わせて、とりあえず完成しました。

あくまで今回の施工は、亜流の「なんちゃって水脈コルゲートパイプ試験版」なので、本家本元の水脈整備とは違いますので(矢野さんの施工とは似てて非なるものなので)、ご笑納ください。

今晩も10㎜以上の雨がもう降っているので、梅雨の間に排水性がどの程度良いのか、確認できればと思っております。
今年は梅雨の後、急な猛暑が予想されますので、排水性を高めておくことで、野菜の根や実が腐ったり溶けたり、病気にならないように、予防しておきます。

もしかして干ばつの場合は、止水、給水もできるので、できるだけ活躍しない良い天気になればと思っておりますが、最悪の場合を想定しておくと安気です。

水脈整備(大地の再生)を知ってから、ちょっとしたことがつながていることに気づかされました。

日々のちょっとした雨の日の水の流れ(浮き彫りになる水脈)を観ることで、この数年で、自然菜園が一気に土が進化(団粒化が進んだ)ことがよくわかるようになりました。

昔から、風土といって、風と土が環境そのものを示したように、
風が雨や気圧を知らせ、土がその中で呼吸して、その呼吸に対応して野菜や草の根が呼吸を深くしてくれているのを感じます。


自給しようと思うと、田畑、果樹園、鶏などお世話がたくさんの農繁期、ちょっとでも楽に、自動でできるように、しておくと便利ですね。
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梅雨の野良仕事(ピザ窯の漆喰仕上げ、水脈掘りと整備、田んぼの水位調整など)

2020-07-15 02:51:19 | 日々の自然菜園

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本日、時々
今年は久々の梅雨らしい梅雨という感じで、全国的にも大雨、長雨が続いております。

雨の日は基本的には、水脈などの見回り、自然観察に徹し、あまり畑に入らないように心がけております。
雨の日に畑に入ると、土を踏み固め、排水性が悪くなり、野良仕事にならないからです。
そのため、梅雨の合間は、雨でもできる仕事と、晴れ間(曇り)の仕事に分けて、天気と相談しながら、野良仕事を行っております。






昨日も午前中、雨だったので、前回の続きでカマドの漆喰塗りを進めました。

屋根の下で雨を気にせず、左官はできることと。
左官仕事をするには、この湿度と曇天は有難く、ゆっくり乾いてくれるので、左官しやすいからです。

前回砂を混ぜた漆喰「南蛮」も乾いており、表面がざらついた独特の表情がいい感じです。
土のままだと雨によわいのですが、漆喰を塗ることで、耐水性が強まり、多少雨が当たっても融けたり、割れたりしなく丈夫になります。








今回は、二層式ピザ窯の方を南蛮の上から漆喰を塗り重ねることで、さらに強度とこの後息子がペイントしやすくキレイなキャンパスに変身しました。

日干しレンガをベースに、カマド部分は、下から
①砂:粘土3:1(蓄熱層)、②粘土:砂:藁1:1:1(骨格層)、③ワラ粘土断熱層6:1、④砂:粘土1:1(仕上げ層)、⑤粘土:砂3:1(強化層)、
⑥前回の砂:漆喰1:2(南蛮強化層)、⑦今回の漆喰(仕上げ)の7層仕上げとなりました。

前回までは、ちょっと熱すぎた(全体に小さかったので、蓄熱力が弱かった)のが、今回塗り重ねてことで、厚みが1㎝位増し、
結果的に豪華な重ね塗りになったので、小さいカマドながら、火入れから1時間位で、短時間でピザが長期間蓄熱(耐熱も)してくれることと思います。

去年、試験的に焼いたピザパーティーで、ピザは大成功。
煙突上のパーコレーターでのコーヒーは、火力不足だったので、今回の厚塗りで、パーコレーターでのコーヒーが入ってくれるといいなーと思っております。




うちの畑や果樹園は、元々田んぼ(強い粘土質)ということもあり、緑肥作物で改良し、現在も緑肥作物と混植することで、水はけを改善保持しております。

そのため、改良以前当初は、雨が降ると最低3日間水たまりが消えず、1週間ほど畑に入れなくなったものです。
そして、乾燥が続くとガチガチになり、最悪ひびが割れるほどでした。

現在は、通常の雨であれば、半日で水たまりがなくなり、翌日には入れる位まで水はけがよく、
草マルチをすることで、2週間(夏場)~1ヵ月(春・秋)程度水やりをしなくても、保湿してくれるので、3年以上かけて徐々に、改良したかいがありました。


そして、3年前に、大地の再生の矢野さんとの出会いにより、伝統的な庭の水はけ改良法に矢野さん独自の施工改良した水脈整備(大地の再生)を1年間かけて習得する機会を得たので、
現在、我が家では、田畑用に改良した「簡易水脈」(通称:なんちゃって水脈)が水脈上に掘ってあります。

通常は手間のかかる水脈のメンテナンスを楽にするために、
「簡易水脈」(通称:なんちゃって水脈):水脈上に溝を掘り、点穴を掘り、明渠状態(掘っただけ)でその周囲に草を生やすという方法です。

水脈のメンテナンスも簡単にして、
1)雨の日に、詰まったところを掘ってつなげるだけ。
2)日常的には、周囲の草を刈って水脈の中にいれるだけ。
という、簡単な仕組みなのですが、これが大変便利なもので、大雨長雨の場合、サーと過剰な水を排水溝などに流し逃がしてくれ、畑全体の団粒構造が壊れにくく、畑全体の水はけ水持ちを調整してくれます。

また、干ばつの際は、元田んぼなので、水をいれることで、水脈沿いに水が沁み込むため、水の潅水(水やり)もできる優れものです。

昨日は、さらに水脈を補強するために、水脈施工をしました。
というのは、この長雨や去年の台風19号の新幹線水没など、異常気象のゲリラ豪雨など通常ではありえない雨が降ることが度々になり、通常の水脈だけだと逃がしきれない(自然浸透だけでは、限界だった)ので、今日は引っ越してきてから6年目のさらに水はけを強化できる(しかも湛水もできるよう)工事でした。




元田んぼの排水溝近くに建てたビニールと旧鶏小屋の間に排水溝と直接水脈をつなげる施工で、
今回は、暗渠パイプ(小さな穴が空いて水だけ通すようになっている)に使われるコルゲートパイプを使用しました。

近くのホームセンターで手に入り、4m5千円弱と決して安くはないですが、
私は基本使いませんが、良く通行する場所で踏み固めてしまいやすい場所や、機械や車が通る場所、埋めてしまわなければいけない場所などの水脈を整備する際に重宝する資材です。
今回は8m位の給排水可能なパイプとして使用しました。

1)まず第一段階として、パイプが埋まるくらいの深さに溝を切り、実際に、パイプを通しながら掘っていきます。

プロはすぐに埋めてしまうのですが、素人は、勾配やレベルがあっているか、水脈として機能するか確認するために、雨の後、しっかり排水できるか、半年くらい確認&メンテナンスしてから埋めた方が、後程詰まったり、やり直しがいらないため、いつでも埋められるように脇に置いておき、今回の施工は終了です。

幸い今週いっぱい雨の予報なので、今週の雨の排水を見ながら、掘った水脈が機能しているのか、確認し、補修してから埋めて、今年の夏の干ばつの際に水やりできるように考えております。

実際に埋める際はまた写真を撮ろうと思いますが、
この場所は、手順としては、木炭やクン炭などを溝に散布してから、防草シートなどでパイプが詰まらないようにしながら、もみ殻と砂と土で3分の2ほど埋めて、その上に防草シートを張って歩きやすく、草が生えないようにしようと思っております。

ハウス付近で草を生やしすぎると、ネズミなどの住処、越冬場所になりやすく、草刈りもしにくいこともあり、
今回はパイプと防草シートで不自然にすることで、ネズミが棲みずらく、苗作りしやすいように、作業性を高めてみる予定です。

(本来今年の講座で水脈整備として一緒にやるはずだったのですが、現在、新型コロナウイルス対策で休校中のコース内容だったので)
今回も友人でありスクールボランティアスタッフと二人で、行いました。

そのため、今回の梅雨の大雨、長雨で被害が出てることもあり、来れなかった方、大地の再生や、田畑の水脈(給排水)に興味のある方のために、ブログで無料公開解説させていただきました。

今回8mの水脈掘り&残土処理(一輪車で6台分運ぶ)も二人で1時間半で終わりました。
一人だと大変ですが、二人以上いれば、案外楽しく簡単にできるものです。

水脈づくりは、重労働かもしれませんが、友人や仲間、ワークショップなどで、数人で行うと、あっという間に水脈がつながり、効果が出るので、
コンクリート、アスファルトジャングルの現代の環境では、この未曽有の長雨、干ばつに耐えることができませんので、各自水脈を知る師匠、先輩と共に自分の田畑、庭、林、森で結(みんなで)行うとよいと思います。






あと夕方、梅雨で浅水にした田んぼがすぐに、深水に戻ってしまうので、排水(落水)した後、溜まって水をちょうどよい高さで、排水できるように調整してきました。

元々水位が何センチ溜り、温度と水温がわかるように、排水溝(塩ビ)と温度計を設置してあるので、
塩ビ管の高さを調整するだけで、好きな水位を保つことができ、今回のように、ゆっくり排水できる65㎜、一気に排水したい100㎜と選べるようにしてあります。

自給しようと思うと、田畑、果樹園、鶏などお世話がたくさんの農繁期、ちょっとでも楽に、自動でできるように、しておくと便利ですね。
無料動画【前編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!

次回のオンラインセミナーなど詳細はこちら
第4回 7/25(土)9:30〜12:00【ZOOM配信】『自然菜園 根本講座』(販売中~)

7月は、東京・大月校のオンライン自然菜園など盛り沢山なので、お楽しみに~。
オンライン受講は、自然菜園Lifestyle

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雨の日の1日の野良仕事(左官⇒田んぼの溝切り&野鴨対策⇒オンラインQ&Aセミナー開催)

2020-07-11 23:25:14 | 日々の自然菜園

本日、
長雨ですね~。今日も一日雨が降ったり止んだりでしたが、いろいろできました~。








我が家には、みんなで作った日干しレンガによる一昨年作ったロケットストーブコンロ、去年作ったピザ窯があります。


このままでも十分機能するのですが、雨などで風化することもあり、今年は漆喰を塗ることにしました。






今日午前雨だったので軒先で雨が当たらないカマドたちに、漆喰に砂を混ぜた「南蛮」と呼ばれる加工漆喰を下塗りしました。

砂を混ぜることで、強度が増すだけでなく、保温性、仕上げの漆喰が塗りやすくなる優れた技術です。

雨で湿気ている中での作業でしたが、南蛮漆喰の水けをことごとく日干しレンガたちが吸い込み、一気に乾燥していくさまがすごかったです。




午後は、漆喰の続きを行った後、晴れ間(曇りですが)

田んぼの溝切りの仕上げ、そして、野生の鴨による食害に去年あいましたので、今年は今安曇野ではやっているカイト鷹(鷹の凧)を仮設置して、様子をみたりしました。




帰ってきてから、お風呂と食事を済ませ、現場と大月のボランティアスタッフのサポートの下、一人オンライン自然菜園Q&Aセミナー『無農薬・家庭菜園の質問コーナー』を開催しました。

新型コロナウイルス対策で、オンライン自然菜園セミナーを開催したところ、全国から参加者が集い、オンライン上での質問コーナーが今とても人気が高く、時間が足りないくらいで、そのご要望から、今回初めて、オンラインで質疑応答に特化したオンライン自然菜園Q&Aセミナー『無農薬・家庭菜園の質問コーナー』を開催する運びになりました!

今回のために、照明を一つ加え、ホワイトボードを一新し、さながら、スタジオにして、生中継で、一問一答形式のセミナーを行いました。

最初に10分程度のミニセミナーを行った後、質疑応答75分を開催。

熱中して、20分延長して終りました。とても良い質問ばかりでした。
そして皆さん熱心で、ついついその熱にほだされて、一人1つずつしか結局お答えできなかったですが、その答えの中に、今までの師匠・先輩たちに叡智と、自分の体験、そして生徒さんたちと育んだ知恵を詰めて、深い話になりました。


直接会って話すのとは違い、限られた時間内で、一つ一つ丁寧に、そして深く答えるのは至難でしたが、とても勉強になりました。

次回は、ミニセミナーを5分でわかるミニセミナー的な時短で行い、一人でも多く、そして深く関連付けながら、質問しない方もした方は特に響くような有意義な時間になればと思っております。

今回も質疑応答のセミナーですが、意外と質問しないで聴講してくださった方々から、聴いているだけで、理解が深まるのでまた受講したいですとコメントいただきました。嬉しいです。

次回は、8/8(土)19:00~20:30位にします。5分ミニセミナーのテーマは、「好循環が生まれる野良仕事」です。

まだ今日決定なので、まだ販売しておりませんが、近日中に、いつもの自然菜園Lifestyleネットショップで販売を予定しております。

オンライン講座は、受講生は、収録したものを、約1ヵ月視聴できる復習サービスもついているので、当日途中で観れなくなっても、大丈夫なので、安心です。

まだまだ、試行錯誤の手探り段階ですが、自然に野菜が育つ家庭菜園、自給菜園が広がって、
自給自足Lifeテーマ「育てる楽しみ・食べる幸せ・豊かさ分かち合う」仲間と時間が増えてくれれば幸いです。

今日も充実した1日でした。おやすみなさい~。

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梅雨の小麦刈り

2020-07-07 10:00:51 | 日々の自然菜園


7/11(土)19:00 スタート【これなら聞ける!?自然菜園】竹内孝功さんの新講座『自然菜園オンラインQ&Aセミナー第1回』!

本日、
全国で、長雨、大雨の被害が出始めている今日この頃。
うちでも毎日雨降りで、何もできず、傘を持って見回りと、水脈整備だけはして、あとは、5~6月の超農繁期で疲れている身体を養生しつつ、PC業務に勤しんでおります。

生徒さんからコムギの質問が来たので、超農繁期にアップできなかった梅雨のコムギのことを記事にしてみようと思いました。


うちの自然菜園では、元々田んぼだったので、湿田すぎて小麦が生育せず(雪の過湿と水はけの悪さで、発芽不良と越冬できず)、
緑肥作物「ようやく完了~。元田んぼの小麦畑化「セスバニアmixの裁断&鋤き込み」」で土壌改良してから、一昨年から小麦が育つようになりました。

ただ、シカの食害があり、60㎏とれるはずが、6㎏と種子分になってしまったので、鹿対策もしたお蔭で今年は、普通に育ってくれました。


現在、今までやってきた品種2種類の他に、製パン性の強い「ユメチカラ」、「南部小麦」なども導入して4種類比較実験をしてみました。

今までに、古代コムギ(カムット、マカロニ)や日本の主要小麦を20年位いろいろ育ててきましたが、
コムギによって、製パン性(グルテン量や膨らみ)、穂発芽、カビ、収穫時期、収量、甘みなど風味がどれも違います。
育てやすく、自分の用途に合っている品種と出会い事が一番大切だと思いました。

というのは、元々収穫時期に梅雨があり、雨の多く湿度が高く、ミネラル不足の日本において、製パン性の高い小麦や古代コムギはハードルが高く、
元々はオオムギで、麦飯や麦こがし「はったい粉」や麦茶が主流で、コムギは戦後のパン政策と減反政策の中で、パン食の浸透と共に発展したもので、
コムギは、うどんや、おやきなどお米がとれない地域(水はけがよく、水が来ない田んぼのできない地域)限定でした。

うどんなどは、中力粉という、グルテンが中程度の小麦が最適で、日本の土壌に合った小麦の多くは、中力粉になってしまい、
今でこそ、中強力粉が品種改良の末できてきた背景があるからです。

現在の課題は、元水田で、水はけを改良したり、明渠(水脈整備)で対策していても、梅雨と小麦の収穫時期が重なる問題はそのままなので、
品種の選定と、育て方と刈り取り時期の工夫などで、カビの生えない小麦を安定収穫することを構築しております。

それは、麦のカビは侮れず、超危険だからです。
たかがカビ、されどカビです。

中世のヨーロッパで、ペスト、ジャガイモ危機どうように、中毒が大問題だった麦のカビ麦角菌
麦角の中に含まれる麦角アルカロイドに分類されるアルカロイドは様々な毒性を示し、麦角中毒と呼ばれる食中毒症状をヨーロッパなどで歴史上しばしば引き起こしてきました。

麦角菌の食中毒で、顔の形が変形し、魔女のように顔がただれ、魔女狩りにも直結したほどの中毒です。

カビが生えた小麦は食べてはいけませんし、種子感染するので種にもできなくなって困りものです。


そこで、今年は、雨が入る前にどの程度で若刈りができるか、その後若刈りしたものをどうするのか、袋干しをはざがけで4種類比較してみました。




袋干しは、メッシュのハーベスタ(脱穀機)の袋に3分の1位ほど薄く少量入れたものを、ネズミ返しのついた場所(コンテナにコンパネなど載せただけ)に入れて、
風通しの良いハウスの中で、1日2回ほど天地返しする。


その後、晴天の日に、広げて干して、布団の天日干し同様、15時までには取り込み。
水分量を15%以下に調整する。


今回まだ未熟なやや晩生の南部小麦と一緒に、種をハウス内にはざがけしました。

面倒くさくても、種子さえ健全だったらもとに戻すことができるので、種子用の小麦は、必ず若刈りして天日干ししております。


ハウス内のシャインマスカットもこの雨に当たらず、順調に生育中です。

現在、道法スタイルを基本に、無農薬・家庭果樹を構築しておりますが、このシャインマスカットは、このまま完熟干しブドウになり、「
風味と味がやばすぎて」来る生徒さんを虜にしております(笑)




今回、予想以上だったのが、ユキチカラのはざがけ効果です。収穫はともに若刈りでしたが、
左が、袋(種子)乾燥、右がはざがけ(ワラつき種子)乾燥。
まったく色が違います。違う品種かと見間違えるほどの差が出ました。

右の透明で濃いガラス質は、高グルテン蓄積の証で、確実に超強力小麦の本領を発揮した状態です。

左は、千粒重までは測っておりませんが、収量(目方)もグルテン量も減収していることが明らかです。

生育後半にグルテン量が決まるとは知っておりましたが、はざがけするだけで、こんなにも違うのは驚異的でした。

若刈りは、収量性や脱穀に難があり、早すぎるとカビやすいのですが、
刈り取りが遅れると、昔の品種ほど、穂発芽といって、穂で芽が出たり、麦角菌でカビたり、倒伏したり、せっかくの小麦が台無しになりかねないので、
春まきや、移植法、土寄せ、緑肥輪作などいろいろやった結果、若刈りが一番簡単で、効果的でした。

今回のケースで、若刈り+雨の当てないはざがけは超有効だとわかったので、屋外でのはざがけも研究の余地が高いです。

ハウスへの移動や脱穀は大変なので、本来種子以外は、外にはざがけしますが、お米同様、ビニールで覆ったりして、雨でも屋外のはざがけは可能です。
お米を育てている方であれば、同じ資材でできるので、コムギと稲の両立が可能です。

高グルテン品種(製パン性の高い品種)以外であれば、袋干しなどで対応可能かと思いましたが、
収量が多く、ハウスや移動のための軽トラがない方も多いので、屋外でのはざがけも研究の余地ありだと思いました。

今年から小麦が採れ始めたので、6月末~7月上旬がとても忙しなってしまいましたが、せっかく育てた小麦が高品質で、収穫安定し、自給できたことは嬉しい限りです。

まだまだ課題は残っていますが、毎年一つずつ解消しているので、来年からは、4種類→2~3種類に減らし、身体にも負担が少なく、美味しい小麦が自給できるように改善していこうと思います。

無料動画【前編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!

次回のオンラインセミナーなど詳細はこちら
第4回 7/25(土)9:30〜12:00【ZOOM配信】『自然菜園 根本講座』(販売中~)

7月は、東京・大月校のオンライン自然菜園など盛り沢山なので、お楽しみに~。
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3連続オンライン講座(2)オンライン自然菜園見学会

2020-07-06 06:48:09 | 日々の自然菜園


7/11(土)19:00 スタート【これなら聞ける!?自然菜園】竹内孝功さんの新講座『自然菜園オンラインQ&Aセミナー第1回』!

無料動画【前編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!


今回は、6/27(土)、28(日)の2日間で、3本の自然菜園オ、ンラインセミナーを開催しました。
1)自然菜園スクール 自然稲作ベーシックコースの『自然稲作(中干し)』
2)『自然菜園根本講座』
3)自然菜園スクール 自然見学コース


オンライン自然菜園見学会は、実は2回目です。

「百聞は一見に如かず」で観た方が早い自然菜園。
コロナ対策で中止も考えましたが、ユーチューバーでもあるボランディアスタッフの務台(ムタイ)さんのサポートで、何とオンラインで見学会ができるようになりました。

オンラインセミナーでは、講座(座学)、見学(フィールドワーク)だけでなく、
質疑応答の時間Q&Aコーナーが大人気です。

zoomの手を挙げるという機能を使い、挙手制で、リアルタイムで一人1つずつ質問をしていただき、それを答えていく問答型のセミナーです。
これが最近、加熱してきて、大盛り上がりで、時間が足りない位になってきました。

そこで、ご要望もあり、今回Q&Aコーナーに特化したオンラインQ&Aセミナーを開催することが決まりました!!
新講座オンライン自然菜園Q&Aセミナー第1回『無農薬家庭菜園の質問コーナー』






ちなみに、今回オンラインで、県内の参加者の方しか食べれなかった自然菜園ランチ&スイーツがこちら。

季節の自然菜園やさいをふんだんに使った自給自足ランチと今が旬の完熟ラズベリータルト。
もちろん無農薬(笑)

オンラインセミナーの受講者の唯一の不満が食べられなかったことと感想にも寄せられました。


オンラインセミナーでは、新方式で務台さんの撮影のもと、実際には手元アップでオンライン見学会ができました!




自然菜園最大の難問、トマトの一葉残しの解説、実技の行いました。


梅雨真っただ中の自然菜園では、今年田んぼで生まれたアマガエルたちが、野菜の草マルチの上にたたずみ、虫をどんどん食べて育ちます。
無農薬パートナーです。




草の刈り方、敷き方。
今回は「草マルチ」がテーマだったので、どのよう刈って敷くのか、どれくらい、どんな感じか実際にやってみました。

また、自然果樹園では、草の刈るタイミング、草の中で自然に育つ野菜たち、
福岡老の自然農法に近い形で、野菜と果樹のコラボレーションが展開しております。


無農薬の自然稲作は、自然落水中で、稲が元気に草を抑え始めた姿を見ていただきました。


途中雨が強く振ってきたので、

室内に引き返し、前倒しで見学会のあとに行う予定だったQ&Aコーナーの様子です。
私はカメラ目線で、確認用のタブレッドをちらちら確認しながら、参加者と唯一リアルタイムで会話のできる時間なので、大盛り上がり。

特に今回は、ツボに入ったので、聴いてくれている方からも「感動しました」、「納得しました」、「深い話が聴けて良かったです」とコメントが寄せられました。

このオンライン講座のウリは、収録した動画を1ヵ月無料配信してくれるサービス付きという点です。
そのため、途中で電池切れ、トラブル、不在でも後日見ることができるので、助かると参加者さんから安心して受講できると評判です。


雨が上がったので、時間を延長して、雨が上がり、後半の見学会を行いました。


耕さない不耕起の田んぼは植えてから一度も草取りをしていないけど、草が生えないので不思議です。




無農薬リンゴの鉢植え

今年から少し実をつけております。




トマトの二本仕立ての仕方




オクラの2本仕立て


カボチャの自然仕立て

それぞれ解説つきで、ここでは割愛しておりますが、1時間たっぷり梅雨の自然菜園の状態を見ていただきました。




山ブドウに、今が旬の完熟ラズベリー。

自然菜園では、野菜だけでなく、お米、果物など自給できるアイテムが毎年1つずつ増えていきます。

中国語の「菜」には、「野菜」の意味だけでなく、「おかず」、「料理」の意味があります。

まさにうちの主食とおかず、そして料理の材料がそこに育っております。


次回のオンラインセミナーなど詳細はこちら
第4回 7/25(土)9:30〜12:00【ZOOM配信】『自然菜園 根本講座』(販売中~)

7月は、東京・大月校のオンライン自然菜園など盛り沢山なので、お楽しみに~。
オンライン受講は、自然菜園Lifestyle

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