無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

大晦日の仕事

2008-12-31 10:33:24 | 自然自給養鶏
本日。昨晩降った雪で一面銀世界です。

昨日の夕方に移動させた日本みつばちたちは、さすがに寒くて動けないご様子。

鶏小屋も越冬準備を完成させました!!

本来鶏は寒さに強く、氷点下でも元気なものです。

しかし今回いただいてきた廃鶏は、種鶏品種です。つまり、今一般に売られている鶏は、ハーフの掛け合わせで両親とは種が異なります。その両親の系統は子供より劣性の場合が多いものです。

今回、ボリスブランの種鶏品種は、耐寒性が低い。つまり鶏としては寒さにものすごい弱い系統だそうです。

そこで、鶏小屋の産卵部屋をビニールで内張りし、隙間風を防止しました。写真参照

写真左手が、止まり木。つまり鶏が止まって寝る場所です。

その背後に木箱に黒いシートが被せてあるのが産卵箱。毎日朝食後、この中に入って卵を産みます。

今回鶏小屋をつくってみて、鶏を放し飼いするには、ある程度の広々とした庭。そして夜獣から身を守って寝るため登れる木が必要だと思いました。

鶏は庭で放し飼いしたいものです。夜は勝手に木の上で休み、朝は自分でご飯を食べる。そんな環境つきの家がほしくなります。

今回、鶏小屋づくりから多くのことを学びました。それはとても貴重な体験でした。今旅する元研修生と、近所の元鶏のプロたちのご指導、土地を貸してくれた友人に感謝です。

今できることを今する。この瞬間に感謝できるといいと思います。

2008年いろいろありました。本当によかった年です。2008年ありがとうございました。皆様もよいお年をお過ごしください。

●お知らせ●
あずみの自然農塾2009年間コース募集開始しました。第一募集1月末締切。先着順。定員18名。
http://www.ultraman.gr.jp/~sizennou/2009azuminosizennoubosyuyoukou.htm
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お疲れ様、梓の自然農園。

2008-12-30 18:48:38 | 日々の自然菜園
本日

今日は、今年でお返しする梓川の自然農園を閉園作業をしました。

4年前、自農センターで自然農法を修行していた際にお借りし、3年前はじめて家庭菜園の教室を始めた畑でした。

4年前は、草も生えず、ナスは実をつけず。キャベツは、結球しない。

おかしいなーと土壌診断をしたところ、
アルカリ土壌という、特殊で異常な農地でした。

草が生えないので、牧草のイタリアングラス、赤クローバー、白クローバーなどを混ぜ、畝と畝の間に草生帯をつくり、草生栽培を行いました。

そして、自然農ではなにも育たない感じでしたので、
EMボカシ土壌表面に撒き、草生帯で刈った草をマルチしながら、やっと野菜が育ち、野草が生えるようになってきました。

そんなことで、一度耕して、2年間は耕さず表面施肥のみで土を育てるところからいろいろテコ入れしてやっと3年目に、ナスが自然に育つようになってきました。

そこで3年前にはじめた自給農スクールも、会員さんと共に毎年焼き芋や、バーベキュー、日本みつばち教室、キムチづくりと盛況になってきました。

3年目の今年、閉園するのは残念ですが、4年間お世話になった畑に感謝の気持ちでいっぱいです。

来年からは、形をかえ、もっと近所で自給菜園教室を行おうと思っています。

破壊と創造は、一緒ですから、今回の閉園にともなって新たな創造ができればと思います。

4年間の感謝とお礼を兼ねたトラクター耕運は、畑とのお別れそのものでした。

ありがとう、梓川の自然農園。

あずみの自然農塾2009募集開始しました。
http://www.ultraman.gr.jp/~sizennou/2009azuminosizennoubosyuyoukou.htm
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バジルの自家採種

2008-12-29 23:28:03 | 自家採種
本日

年の瀬、いよいよ2008年も終わろうとしています。

裕子さんと共同で、鶏小屋の冬支度も終わり、一つずつ片付いてきています。

今日は友人の訪問もあり、いろいろ来年の準備もはかどりました。
来年から、ホームページでの新しいサービスを始めようと、いろいろ教わっています。Webの世界は、未知で、いろいろあるので、ガイドが必要です。本当に助かります。

さて、最近バジルの自家採種をしました。

【バジルの自家採種】
1)他のシソ科のない場所にバジルを植える。
2)よく乾燥するまで畑に置く。
3)種のついた枝を切り取り、室内干しする。
4)よく晴れた乾燥した日に、種をしごき採る。
5)枝やガクなど、だいたい取り除く。
6)封筒にいれ、冷蔵庫保存する。


シソ科であるバジルは、身近に置いておきたいハーブの一つですが、毎年種を飼っていました。

というのもシソ科同士交雑、種が混ざってしまうからです。

今年は、はじめて自家採種した野菜が多いです。

アブラナ科:菜種・野沢菜・ちりめん冬菜
イネ科:白毛糯・農林48号
シソ科:スイートバジル・ホーリーバジル
ウリ科:夕顔・長崎ズッキーニ

などです。

来年は、念願の玉ねぎの自家採種を成功させたいものです。
あと、オリジナル品種で蕪の育種も始めてみようと思います。

いろいろあった2008年、いい年でした。
残す2日間も充実させたい気持ちでいっぱいです。
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しめ縄のプレゼント

2008-12-28 22:44:06 | 日々の自然菜園
本日

今日は暖かい日だった。それだけで感謝してしまう。寒くなると太陽の温かみが一層嬉しい。

先日の餅つきの際、手伝いに来てくれた友人が写真のお飾りを作ってくれた。

彼女はうちの納屋にある藁を見つけ、餅つきの合間に、ひょいひょいと藁を編み、庭を一周する間に、赤い実や、松などを拾い集めて、しめ縄に見事に飾り付けた。

今読んでいる、心の師サティッシュクマール共著の『こわれかけたこの星にしてあげられること』

を読んで、持続可能な社会は、このしめ飾りにあると思いました。

つまり、しめ飾りに必要な、ワラ、赤い実、松葉、広告の裏紙は、そこに在ったもの。買ったものはなく、無駄がなく、終わった後も土に還るものばかりです。

まだ読んでいる途中の本ですが、お奨めです。

自給自足の暮らしの中に、無駄にするものは少なくなります。

ついつい買ってしまいゴミを作ってしまう僕ですが、今回しめ縄をプレゼントされ、初心に帰った心地です。

今、ここに在るものに感謝です。
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カラフルおもちシリーズのご紹介

2008-12-27 23:56:44 | 日々の自然菜園
本日

今日は裕子さんが、昨日のお餅を切り分けてくれた。

昨日は大お餅つき大会で、うちも6升(=60合)つきました。

門外不出とされる「白毛糯」という品種のもち米で、白いスタンダードタイプが2升。切り餅と鏡餅5つ。

「しなの深紅」という黒米のお餅。これは、黒い玄米を少し傷つけたもの7割に、白毛が3割の割合でつきました。〈写真左上)

そして、丹波の黒豆を炒ってから入れた豆餅が右下。

右上の緑の餅は、よもぎ餅。
今年の春に裕子さんが摘んで茹でておいた冷凍保存のよもぎをつき込みました。

全部で4種類ものお餅が勢ぞろい。

自分で育てたもち米に、育てた野菜を入れてつくお餅は最高です。
来年も無事お餅がつけるように、つもりです。

追伸)
今日、長野県山形村にあるi-CityにあるNHKカルチャーセンターに打ち合わせに行ってきました。そこで来年度からうちの無農薬菜園講座が開講する予定です。詳細が決まったらブログでご案内を出します。お楽しみに~
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雪の中の餅つき

2008-12-26 23:26:33 | 出張菜園教室
本日

寒い、寒い。車のドアが凍って開かないくらい寒かったです。

朝起きたら真っ白で、餅つきどうしようと思いきや、無事2斗(200合)以上の大量の餅を無事着き終わりました。

友人に餅つき名人がいます。
彼は、今年もやってくれました。

彼は、餅に黒米、トウガラシ、カレー、よもぎ、大豆など11種類ものバリエーションをつけ只管に餅をつきまくってくれました。

参加者は自分の分のもちをついたり、手伝ってくれたり、
一緒にお昼につきたての餅を食べたりしました。

みんなの手伝いなしに、できなかった餅つき。
本当に感謝です。

今年は、自分のところで育てたもち米〈白毛糯・しなの深紅黒米)で餅をつけたのは感動でした。

昨日、石臼で挽いたきな粉も最高で、
肉体的には疲れましたが、いい正月が迎えられそうです。

参加してくれた皆様。
場所を貸してくれた大家さん。
みんなありがとうございました。
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EMについての私見

2008-12-25 21:07:41 | コメントの公開
本日。明日は近所のみなさんと一緒に餅つきです。

写真のように、青大豆を炒ったので、これからきな粉を作る予定です。

今日のコメントが長くなりそうだったので、ブログに書き込みにします。

**********************************

Q)自然農でもEMを利用することがあるんですね。それも、とても興味深いです(どういう場合に、どういう風に、どの程度使うのが適切か等。)

A)
コメントありがとうございます。

自然農では、EMは使いません。痩せていたら、やせ地にあった蕎麦や大豆を育て、肥えていたら、ナスを育てたり、育つ野菜を育てる感じです。

ただ以前借りていた畑は、とても強いアルカリ土壌で、草も生えないし、困った畑でした。どうしても茄子なんか育てようものなら、一つもならなくて、ちょうどEMを教わったばかりなので、いろいろ実験しました。

その結果、まずはEMボカシを使うと、今まで自然農で育たなかったキャベツや、ナスなど収穫できるようになります。

●なにも育たない場合は、秋に畝にパラパラとEMボカシを撒いて、草をかけておくとかなり育ち方が違ってきます。

●ある程度育つ畑で、夏野菜など長期間収穫したい野菜の場合、株下の草を刈り、パラパラEMボカシを撒き、草マルチをしておくと野菜の回復は早いものです。基本的に、弱ってきたら、実をつけず、こまめに収穫することは、もっと有効で大切なことです。


EM菌は、基本的にボカシづくりに活用しますが、最近ではあまり使用するケースが減りました。

EMボカシを使用すると、生長はよくなり、収量もよくなります。

しかし、同時にリスクもあります。

使いすぎによる病虫害の発生、食味の低下、保存性の低下、種子の劣化などです。

生長を早めた分、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

うちでは、食味と保存性重視ですから、EMを使わなくても育つように気を付けます。そして、もう少し収穫時期を延ばしたい、キュウリ、ナスに使う場合が初秋にあるときに使います。

しかし自家採種する野菜は無肥料で育てています。

そこで、せっかく作ったEMボカシを最近はニワトリさんの餌に混ぜてあげています。

もっと突っ込んで聞きたいこと、質問がございましたら、コメントくださいね。
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執筆活動は面白い

2008-12-24 17:22:54 | 日々の自然菜園
本日

ブログも冬支度をし、慣れないモジュールの変更追加などやってみました。「日めくりカレンダー」と「天気予報」、「gooあしあと」が新しい機能です。

Webがとても苦手で、それを克服するために、「習うより慣れろ」とブログをはじめて5カ月続いています。なんだか慣れてきたかも、、、

とても暖かい昼間でした。今日は引きこもって、シコシコとパソコンで執筆活動をしてみました。

ずいぶん前に願った夢を今朝夢で思い出しました。

「いつか、今まで学んできたことを本にして出版したい。」という大それた夢です。

できれば、冬は作家業を本業にできたらと思います。

とりあえず、1冊書いてみました。もし、運よく出版できたら立ち読みしてください。

さて、昨日につづきボカシづくりについて

ボカシ肥料は、いろいろな材料で、いろいろな方法で作ることができます。
大まかに分けて、好気発酵と嫌気発酵に分けることができます。

好気発酵は、酸素と触れさせて熱を帯びて発酵させる短期完成型
嫌気発酵は、酸素と触れないように、低温で長期発酵させるタイプがあります。

うちでは、EM菌〈有用微生物群〉などを使用した嫌気発酵タイプで今回仕込みました。

空気を遮断するのがポイントで、半年後に使用します。
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天然の放線菌を手に入れる

2008-12-23 22:33:16 | 日々の自然菜園
本日

最近、ボーとしてしまっていてうまくいかないこともしばしば、五月病ならぬ師走病です。

自然栽培というと、無肥料栽培が有名ですが、無肥料で育つものもあれば、まだまだ最後まで育たず途中や、最初に少しフォローを入れる場合があります。

以前は、無肥料栽培にこだわりすぎていて、失敗もありました。かえってその反面有機肥料を使って失敗したり、いろいろ学びました。

効きすぎるボカシや有機肥料は、短期的に生長を促進することなどには有効ですが、長期的にみると、風味や保存性、種の質の低下する場合もあるので、なるべく使わないで、育てる方向がいいのではと思っています。


今では、田畑に応じて、最小限のフォローを入れる場合や、失敗しない堆肥の使い方や、有機肥料の質量など、野菜の生長とともに研究するのが楽しみでいろいろお試ししています。

今回の実験では、雑木林の天然の菌糸(主に放線菌類)を採取し、EMぼかし作りに活用しました。

EM菌〈有用微生物群)を使用した栽培の場合、気をつけているのはEM菌に依存しない栽培です。

EM菌に限ったことではないのですが、いくら良き菌や堆肥や有機肥料であっても依存的に使用すると必ずと言っていいほど、依存した農業資材の味が強く、本来の風味や保存性が低下します。

最近では、栽培そのものにはEMボカシを使用しない方向になってきていますが、鶏の餌にEM菌を使用したボカシが合うか合わないか試験しています。

そこで、今回シンプルな米ぬかとEM菌をしようしたボカシと、そこに天然の菌糸も取り入れたボカシの二つを作ってみました。

来春にできたボカシを比べて栽培や、鶏がどちらを好んで食べるか楽しみです。

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『自然栽培やさいギフト2008』の最終便

2008-12-22 17:33:19 | 自然栽培で自給できる想い
本日昨日からの

雪にならないから暖かいかもと思いきや、午後からきっちり寒くなってきました。

今日これから、『自然栽培やさいギフト2008』の最終便を届けます。

今年で3年目の『自然栽培やさいギフト』。
今年も無事7か月間お届けできそうです。

3年前に比べると、量も質も非常に充実してきました。

というのは『自然栽培やさいギフト』をおいしく食べてくださるサポーターがいるからだと思います。

3年間続けて食べ続けてくれるのは本当にすごいことだと思います。

けして安い価格ではないですし、
月に一度野菜がまとまって出せそうなときに不定期に発送するし、
入っている野菜も畑都合なので、何が入るか送る直前まで全然決まっていません。
その日一番食べごろで、この人にこの野菜を入れたいと思うものを入れています。

そんな畑都合の趣味の自給菜園の延長でなりたっている野菜ギフトが、成立しているのも食べてくださっているサポーターのお蔭だと本当に思います。

そんなサポーターがいるからこそ、今年は幻の野菜や極上野菜を揃えたいと思ってしまい、菜園に熱が入った結果だと思います。

今年は、以前より自家採種野菜が増えましたし、
幻の野菜「大野芋」「スクナ南瓜」「錦サツマイモ」も入れられましたし、
極上のうまみたっっぷりの「中玉トマト」「欧州ズッキーニ」「松本一本ネギ」も入れることができました。

今回入れた写真の「松本一本ネギ」〈極上)は、
自然栽培で3年目の集大成でした。写真右のふつうの葱の3倍くらいの太さ、そして風味のよさ。これらは、肥料で育てたものではなく、土を3年育てて、育ったものです。

草を生やし、草を刈り、草を敷くことで土が育ち、
ネギにとって育ちやすく土を寄せ、夏に植え換え、土を寄せ続けました。
そして、霜に何回も当てて甘みを引き出し、よく晴れた師走の暮れに収穫しました。

ぜひ、お鍋や焼き葱で風味を楽しんでほしいものです。

来年も、自給野菜+『自然栽培やさいギフト2009』を充実させていきたいものです。

サポーターの皆様、いつもおいしく食べてくださって誠にありがとうございます。


コメント (5)
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