無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

8/29(土)自然稲作Q&Aセミナーへの想い

2020-08-26 19:01:45 | 日々の自然菜園
本日、

最高気温35℃。お盆を過ぎても最高気温が30℃以下にならない、猛暑の残暑?です。


YouTube【自然稲作】竹内さんの田んぼチラ見と稲作QAセミナーのお知らせ

自然菜園Q&Aコースに続き、自然稲作のQ&Aセミナーがはじまりました!
自然稲作のミニセミナー「美味しいお米の稲刈りのタイミング」付きです。
8/29(土)自然稲作Q&Aセミナー

いよいよ今週末自然稲作のQ&Aセミナーを行います。

9~10月に入ると稲刈りがはじまります。
今まで4月育苗、5月田植え 6~7月までは草取り、8月出穂(草刈り&水管理)といよいよ稲作のラストスパートがはじまりました。

せっかくここまで精を出してきた稲も、この時期(出穂開花)~稲刈りまでが減点方式って知っていましたか?
ちょっとしたことで、収量が伸びるコツ、味が良くなるコツ、草が抑えられるコツがあります。

そして何より、稲刈りのタイミングが良ければ、良質な米が、多収になります。

今回はそんな最後の最後、終わりよければすべてよしになる稲刈りのタイミングのミニ講座と、稲作一問一答Q&Aを行います。
日頃からの、無農薬稲作の疑問、質問をこの機会に是非、お尋ねください。

また、これから無農薬で、田んぼを始めたい方は、先輩方の質疑応答を聴いて、お役立てください。


現在、7アール(700㎡)の耕した田んぼのお米


マコモと一緒に植わっている、耕さない不耕起の無除草田んぼなど

無農薬で、自給用の田んぼで稲を育てられているのも、師匠、先輩方からの教え(成功、失敗)を伝え聞いて、修行させていただき
13年間試行錯誤してきた結果です。

3年間頑張ったけど、収量が半分に激減。
草だらけになってしまった田んぼもあれば、

一度も草取りに入らずに、草が生えない田んぼ
一反(10アール)で10俵を超えて、なお食味計が120点オーバー

田んぼは、毎年の積み重ねです。今年の失敗は、今年の内にカバーしておくこと。
そのためには、何がよくなくて失敗してしまったか、本当に原因を知り、それを改善することにつきます。

今年は、長い梅雨で病虫害が多発し、収量が落ち、この暑さで、カメムシの斑点米、胴割れなどお米の質が悪化が懸念されます。

今の日本は、農業の高齢化と機械化が進み、休耕地(遊休農地)が増えており、その大半が田んぼです。
瑞穂の国ニッポンの美しい田園風景の中で、お米を育ててみませんか?

草取りや草刈りも大変ですが、
それでも、自分の家で食べるお米が自給できる喜びや安心感は、お米を育てたことがある方は実感できると思います。

自然稲作をはじめて13年目。師匠、先輩方から受け継いだバトンを引き渡す準備が整いました。
菜園に比べるとまだまだ勉強途上ですが、少しでもお役に立てばと思い、今回リクエストもあったことから、初めての自然稲作Q&Aセミナーを少数から始めてみようと思います。

是非、ご参加ください。

稲作関連YouTube動画
【無農薬稲作】田んぼシリーズ 溝切り機の使い方!

【無農薬稲作】田ぐるまのもうひとつの使い方「ガス抜き」のワザ!
【無農薬田んぼ】誰でもできる!チェーン除草機の作り方
コメント (6)
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うどん粉病について想うこと

2020-08-21 04:00:00 | 日々の自然菜園
8/22(土)初【自然菜園YouTube畑Live!】竹内さんの畑から生配信
9:00~9:30生放送~。見てね~。

本日、

残暑お見舞い申し上げます。皆様、暑さの中いかがお過ごしでしょうか?
最近は、早朝4~10時が野良仕事、昼寝もしくはPC業務もしくはリモート取材、15時過ぎ~19時野良仕事で、お風呂&食事後21時就寝(死んだように寝る)暑くて途中起きる(笑)

梅雨明けしてからというもの、今度は大干ばつの様子で、8/5に最後に軽く降ってからからまったく雨がない。
最高気温は長野といえど36℃に一昨日達し、それでも最低気温が22℃まで下がってくれていたが、昨晩は25℃で、長野では珍しく寝苦しい暑さ。

今週末は、オンライン自然菜園セミナー2日間です。
8/22(土)16:00~自然菜園根本講座
8/23(日)10;30~自然菜園見学コース

です。余りの暑さと干ばつで、水やりの手間が増えておりますが、
野菜はその甲斐あってすこぶる豊作で、昨日もお世話になっている方々に野菜をギフトとして、妻が送ってくれました。




さて、最近YouTubeなど拝見していると、気になる動画がアップされていました。
それは、「うどん粉病」
いわゆる葉の上に、小麦粉をまぶしたような症状の出るものです。特にウリ科に多く出やすい病気ですが、ウリ科以外にもでます。

うちでも出ることはありますが、いわゆる農薬(殺菌剤)などで消毒することはありませんし、葉っぱを取ることもありません。

それはなぜか?
通常、病気「うどん粉病」は菌が被害を拡大させるから、病気が発生した葉っぱはすべてかきとり、すぐに消毒(農薬)をかけるそうです。

確かに、窒素過多で、雨が少ない、暑すぎる、風通しが悪いなど悪い条件をそろえると、「うどん粉病」は多発し、病気がエスカレートしていくことはあります。






根元


実がついたところ


実のちょっと先の葉っぱ


その先に

上の写真のように、健康な野菜たち(カボチャ)は、そんなに症状が悪化しない、新しい葉にはあまり広がっていかない。

むしろ葉っぱをかき取り過ぎると症状が悪化することが多いものです。
光合成など、盛んにしている葉っぱを中心に取られると、かえって新しい葉に出やすく、うどん粉病が止まらなくなる傾向があります。


うちでは、実が着く前にはまずうどん粉病にならない、実が着き大きくなる時に、写真のようにうどん粉病が出たりすることがある。
そんな場合は、雨が少ない今年のような天気が多い。

夕方に、ストチュウ水(7ℓの水に、7㏄ずつ酢、木酢液、焼酎を混ぜたもの)をジョウロでかけて洗い流してあげるだけ。
こうすることで、うどん粉病の原因のチッソなどの停滞が消化され、葉の上の常在菌たちは穏やかに、うどん粉病を抑えてくれる。

そもそも不健康な野菜に症状が出やすく広がりやすい。健康なら実が着く頃には多少は出ても広がらないのが通常。

つまり、実が着く前にうどん粉病になるウリ科は不健康な状態だと思います。その上、実が着いて着果負担が大きくなると被害が拡大しやすい。
まるで風邪をこじらせて肺炎になってしまったようでかわいそうな限りです。

健康なウリ科は、実が着く頃に多少うどん粉病の症状が出ますが、それは悪阻(つわり)のような実をつける前の体調の変化。
葉を取り、農薬をかけるのではなく、夕方ストチュウ水などかけてあげ、草マルチなどで根を守ってあげると、ぴたりと止まる。

そして、実をつけて、実が大きくなり種子を残す頃には、うどん粉病かどうかわからない位枝葉が枯れていく。
うどん粉病が、必要のなくなった葉っぱを朽ちさせたように、

本当に、無駄がなく巡っていく、生き物の世界、興味深く、不思議なものです。

草マルチについては、前回の自然菜園根本講座③でレクチャーさせていただきました。
以下ダイジェストです。
【竹内さんの自然菜園根本講座】第4回ダイジェスト「草マルチについて」!必見!
コメント (5)
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お盆前の採種果の選抜、そして不耕起田んぼの開花期

2020-08-13 06:04:34 | 日々の自然菜園
本日、のち

いよいよ8/23(日)第3回目『オンライン自然菜園見学コース』10:30〜15:30です。
無料動画「自然菜園見学会ダイジェスト」はこちら

見て学ぶと書いて見学。私も師匠先輩たちの田畑を実際に見学し、自分が目指す菜園との差を知り、未来の菜園を夢見て、とても勉強になりました。
気恥ずかしいですが、今度は私が後輩たちにつないでいく番です。

現在残念ながら、個別に見学をお申し込みは、菜園が、自宅(プライベート空間)ということと、基本自給しているので、3~11月は超農繁期(執筆×スクール×農繁期)ということもあり、
すべてお断りしております。

その代わり、年4回限定の見学会を実施しておりますが、コロナ対策もかねて現在、年間受講生の県内者以外はオンライン受講のみの開催となっております。
逆に、遠方からも交通費と時間をかけずに見学できると好評なので、もしよかったら、オンライン見学会8月は夏野菜なので、お楽しみにしていてください。




現在、家の前のキッチンシードガーデンは、ゴーヤがたわわに実っております。
さすがに熱帯地域出身は、この暑さぜんぜん大丈夫のようです。むしろ元気ですね。






不耕起のミニ田んぼ(自家採種用)も無事8/6出穂しました。
7月の冷夏で心配しましたが、自ら出穂を遅らせ、順調そうです。


分けつはいまいちでしたが、その分、穂が15㎝(指の幅)をはるかに超え、計ったら21㎝ありました。

通常コシヒカリの場合、平均13㎝位で、80~90粒なので、15㎝を超えると100粒以上になり、20㎝を超えると120~150粒と豊作の兆しが見えてきます。

内は、そこそこの分けつ18~22本で、平均120粒以上の大粒をを目指しているので、今年もいい種籾が採種できそうです。


この開花結実の時期、カメムシの被害が最小限になるように、畦の草は柔らかく伸ばしております。
実はカメムシは、イネ科の畦草の方が大好きなので、草刈りの仕方次第で被害を最小限に抑えることができます。

この暑い時期に草を刈ると人が大変なだけではなく、カメムシにとっても大変な状況になり、涼しい田んぼに入って稲を食害するので、いわゆる斑点米という等級を落とすことになります。
このカメムシ対策に、悪名高きネオニコチノイド系農薬を散布するのですが、効果が思ったより出ず、斑点米は防除できていないのが現状で、
最終的には、色選機を通して、斑点米を除去しているのが、現状です。


現状を見て洗っても落ちないネオニコチノイド系農薬を散布強化した田んぼで除草剤も使ったお米を食べたいと思う方は少ないと思います。

であれば、ネオニコチノイド系農薬を散布することで、真っ先にクモなど天敵を殺して、人的被害も出しながら、被害が止まらず、最終的に色選機を使うのであれば、
天敵を増やして、カメムシと共存する無農薬の道か、ネオニコチノイド系農薬は使わず、色選機を重視して健康被害、環境破壊をやめた方がいいなーと思います。


うちの田んぼは、無農薬なので、クモなど天敵が多く、クモの巣であちこちのイネが引っ張られています。
※クモなど天敵はちょっとした農薬でもすぐに死んでしまうからです。




「越前白ナス」・・・クリーミーで濃厚なナス

ナス科は、お盆前に行うことは、自家採種の樹の選定、実の選抜を終え、実に赤い毛糸をつけて採種果を着果させます。

ナスは、花が咲いてから65日以上樹に実をつけて充実させてはじめて、種子が入るからです。

霜が降りるのが10/20だとしたら、8/15には印をつけた実がある程度膨らんでいるのが理想です。




ピーマン「カリフォルニアワンダー」・・・この系統は育てやすく大玉になりやすく、完熟すると大型パプリカ(薄い)になります。

ピーマンは意外と自家採種が難しい作物です。
私もピーマンは、まだまだ安定してよい採種ができる年とできない年と安定してないので、今年こそは、ピーマンの自家採種のマニュアルを完成させたいところです。




トマト「サンマルツアーノ」・・・育てやすく、着果がよい選抜クッキングトマト

調理用イタリアントマト。水煮、ソースなどに最適な加熱調理しても酸っぱくならず、旨味が増すトマトです。




「在来青ナス」・・・鹿児島の在来種から無肥料栽培にむいた品種を選抜した「自然農法の種子」

育てやすく、暑さに強く、硬くなりにくく、トロける大トロタイプの青ナスです。

自給用の自家採種だけでなく、種子の出荷もしているので、品質向上だけでなく、生産農家としての技術向上、安定化を図っております。
ナスは交雑が20%、ピーマンは50%と意外と高く交雑しやすいこともあり、注意が必要なだけでなく、

ある程度数があると、病虫害に強い樹の選抜と、(異株の排除ができますし)、
その中で、太い枝に着果させ、(さらに良くない実などを除くことができる)と、より良い選抜選定ができるので、より病虫害に強く、着果がよいもの、根張りが良いもの、美味しいもの等に育成することができるので、(育種できるので)嬉しいです。

自家採種は大切です最近固定種や自家採種に注目が集まってきていますが、
自家採種の精度をあげ、品種を維持し、民間継続して伝承できる技術体系化はまだまだ浸透しておりません。

50年前は、自宅で野菜のタネを採っている(自家採種している)農家さんやおばあちゃんが多かったのですが、
今は種は種屋さんで、苗も自作ではなく買う時代なので、民間でできる自家採種が廃れつつあります。

自然菜園が継続できている一つの柱が「自家採種」なので、ブログや自家採種のセミナーなど今後も啓蒙できたらいいなーとひそかに思っております。


★最新「自然菜園Lifestyle」さんに出演YouTube動画
【自然菜園】竹内さんに学ぶ「草マルチと補いのワザ」!
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お蔭様です、2回目8/8(土)オンライン自然菜園Q&Aセミナー無事終了しました~。

2020-08-08 22:29:02 | オンライン自然菜園セミナー
超農繁期で、コメント欄の無料のご質問が溜まってしまって申し訳ございませんでした。
良い質問ばかりで、手軽に答えられないものばかりでした。

質問といえば、
お蔭様で、本日、8/8(土)オンライン自然菜園Q&Aセミナー無事終了しました~。

今日も本気で、1時間半、一問一答の真剣勝負(笑)でした。
たった数分のやり取りだけで、答えるのは正直難しいです。
一問一答形式ですが、一問の中には、その人の想い、経験、願いなど多くのものが詰まっております。
その問いに、私はできる限り、「答えへ導く考え方」を伝えられたらいいなーと思っております。

つまり、単なる答えややり方を教えるのではなく、その方が答えを出せるようになれるお手伝いができればと思っております。
野菜も人も生き物です。その関係性を築きあえるヒントが出せればいいのと思うので、答えだけを知りたい方には、ちょっと話が長いかもしれません(笑)

【おしえて!竹内さん〜!】質問コーナー Part1
無料YouTube動画にでも質問コーナーに挑戦してみました。


禅の教えには、師匠と弟子が問答して、悟りへと導くといわれています。導かれるのは、弟子だけではないと思います。
師匠の方が、問われた分だけ、勉強になると実感しております。
Q&Aセミナーは、大変ですが、それ以上に楽しく、自分でも驚くほど質問に育てて(導かれている)いただいている感じがしてなりません。
師匠たちが、私に託してくれたバトンを精一杯つないでいければと思っております。

次回は、9/12(土)19:00~20:30の予定です。
近日中に、いつもの自然菜園Lifestyleネットショップからお申し込みできるようになります。

まずはお知らせでした。
コメント (11)
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