無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

庭を自然菜園にした~い

2013-09-24 18:54:05 | 自然菜園の技術 応用
本日、


今季号9月21日発売、雑誌『住む』にお庭で始める自然菜園を載せていただきました。


今回の特集は、「育てる庭、安心の家」つまり、家庭です。
その中で、庭で無農薬で自然菜園を行うコツをご紹介しました。


自然菜園は、野菜の里山のようなものです。

全くの天然でもなく、人と自然が共生できる意味で自然な家庭菜園といった感じです。
自然にいかされ、自然をいかすそして育まれる野菜は、新鮮なだけでなく、季節の風味たっぷりで美味しい。

そんな自然菜園がお庭で行うためには、いくつかのコツがあります。


庭は元々、家を建てた空き地なので、昔からの家でなければ最初から畑の土ではなく、庭土です。

庭土には、畑のように野菜を育む土の生き物は乏しく、日当たりや土質が庭木には適しておりますが、野菜が育つ環境ではありません。

庭土は、固くなりやすく、水はけが悪く、土が単純です。
一方、野菜が育つ菜園の土は、水はけがよく、水持ちの良い土。そしてミミズをはじめ畑の土の生き物が住みやすい環境があります。

そこで、全面的に畑の土に代えなくても、野菜を育てる場所のみプランターの土や腐葉土、クン炭、完熟堆肥などをお庭の土に加えて、
菜園ができる土になるきっかけを作ります。


自然菜園では、草と共に野菜など作物を育てます。
秋から自然菜園をはじめると春から野菜が自然に育つ環境が整いやすいので、

野菜が育つようになると生えてくる草の一つ春の七草で知られる「ハコベ」を移植したり、
ネギを植えたり、緑肥作物(牧草の一種)を混ぜて通路の中央に蒔いたりして、
野菜が育つ土の生き物、害虫の天敵益虫などが集まってくれる自然環境を調えます。

ただ、草と一緒に野菜を育てると自然の草に負けてしまいがち、
そこで、p63のようにタネ蒔きや植え付けにはコツが要ります。

草をすべて除くと、野菜が育つ土の生き物、害虫の天敵益虫などが集まってくれる自然環境も失い、無農薬栽培はかえって難しくなります。
そのため、野菜を育てながら、草を活用していくことで、共存することができます。


実際に、草が伸びてくれば、野菜よりも大きくせず、野菜の株下に草を敷く、いわゆる草マルチをし、
野菜の根元に生えてくる草を抑え、雨の跳ね返りを防ぎ、根の乾燥を防ぎ、ミミズなど土の生き物の住処を調え、草マルチはやがて自然堆肥となり、土に還っていきます。

自然菜園では、相性の良い野菜どうしを混ぜて植えます。
そうすることで、狭い空間を立体的に草の代わりに、相性の良い野菜を育て、共育ちさせます。

庭で育てる際は特にそうですが、同じ種類の野菜を繰り返し不自然に育てることが発生する「連作障害」にならないようにプランを立てることが大切です。

そこで、p65のように、夏畝と冬畝といった相性の良い組み合わせを交互に育てることによって、野菜が育てやすい組み合わせで栽培していきます。

9頁もの特集でも語りきらない自然菜園ですが、野菜を自然に育てることのきっかけにしていただければと思います。
庭でも、プランターでも、畑でも自然菜園はできます。

野菜は、肥料を入れ過ぎれば病虫害が多発したり、養分や光だけでなく旬栽培でなければ育ちも悪くなったり正直です。
失敗の原因を改善していけば、どんどん上手に育てることができるだけでなく、愉しくなってきます。

今回の特集では、お庭で自然菜園をはじめるコツをはじめてご紹介することになりました。
あくまで一例なので、あとはお自宅のお庭の環境風土や生活の導線などと加味し、独自に工夫していっていただければと思います。

ご自宅のお庭で、旬の採れたての無農薬栽培の野菜が自給できるのはとても幸せなことだと思います。
何かご質問ございましたら、このブログのコメント欄からご質問いただけますので、ご記入ご投稿ください。お待ちしております。


9/29(日)は、
せたがや自然農実践倶楽部さんで、
『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート2:自家採種と秋の種まき編』
『自然農で、夏野菜の自家採種と秋の種播き!』を一緒に学びましょう 春の種播きに続いて、今回は夏野菜の自家採種と秋の種播きです。
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自然菜園プランター講座(イチゴ&ニンニク)atナチュラルベーカリー歌さん

2013-09-23 22:13:17 | 出張菜園教室
本日、


今日は、松本市内、NHK放送局の裏にあるナチュラルベーカリー歌さんにて、出張の菜園教室「自然菜園プランター講座(イチゴ&ニンニク)」を行いました。

ナチュラルベーカリー歌さんは、厳選されたオーガニック食材を使ったこだわりのベーグルを 
卵 油脂 乳製品 は使用せず、
無農薬減農薬 の国産小麦と上質な岩塩 小麦粉からおこした自家製酵母
山々からの湧水 四季折々の有機野菜たち 穀物からとれるやさしい甘味料を用い、
Utaのベーグルは愛情をもって育てられた農作物と大地の恵みでつくっています。




座学と実習、そして質疑応答の2時間半はあっという間で、
拙著『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』(家の光)の2013年最新バージョンで、自然菜園プランターを学びました。


自然菜園プランターは、

1)コンパニオンプランツ(共栄植物)と混植することで、2種類以上の作物を美味しく、無農薬栽培でき、
2)土の生き物の力を借り、自然共生でき野菜が化学肥料を用いずプランターでもよく育ち、
3)プランターの土をコンポストミミズとネギの力を借り、野菜くずで循環・再生でき、土を捨てずに何回も使うことができます。

今回は、もっとも自然菜園プランターに向いているイチゴを、ニンニクの力を借り、無農薬で美味しく育てるコツを重ねながらお伝えでき、
みんなでナチュラルベーカリー歌さんのベーグルサンドとお茶をしながら質疑応答を交わし、理解を深めました。

無農薬の完熟イチゴがなかなか食べられない今日この頃、自宅でイチゴ狩りができるのはとても嬉しいことです。
プランタ―栽培は、菜園がなくてもできますし、菜園では学べない自然の奥深さを体験できる場でもあります。

来年の春にみんなが各自プランターから完熟イチゴ狩りができ、笑顔になれたらいいなーと思いました。

9/29(日)は、
せたがや自然農実践倶楽部さんで、
『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート2:自家採種と秋の種まき編』
『自然農で、夏野菜の自家採種と秋の種播き!』を一緒に学びましょう 春の種播きに続いて、今回は夏野菜の自家採種と秋の種播きです。
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元水田を田畑(田んぼと自然菜園)に転換中~ 通路に緑肥mixを播き始めました。

2013-09-21 23:37:59 | 自然菜園の技術 応用
本日、


現在、1反の元慣行農法での水田を田畑(田んぼと自然菜園)に転換中です。

一反で家族3~4人分のプチ自給自足をテーマに、左側を畑(自然菜園)に、右を田んぼにし、どちらも無農薬栽培で自然に育つように育土しております。




右の田んぼは、穂が色づきそろそろ稲刈りです。

お米を自給したいけど、田んぼが広すぎるとなかなかハードルが高く、広げた分草負けし収量も悪くなりがちなので、
あまり機械を使わず、家族で手作業で稲を育て、お米を自給できる規模を考えると家族一人当り1~2畝ちょっとあれば十分。

そこで、いきなり無農薬栽培に切り替えると、除草剤で抑えていた草が一気に出て大変なので、1年田んぼをお休みしてから今年から無農薬の稲作に切り替えました。


家から通うのが大変な田んぼだったので、鯉の力を借りて除草は一度だけで、草を完全に抑えることができました。

(ただ、残酷すぎて写真で公表できないことに、田んぼの鯉が一晩で20匹以上獣にやられてしまう事件がこの後12時間後起こります。)




田んぼの畦には、丹波系黒豆を畦豆として栽培。

ダイズは、味噌、醤油、納豆、きな粉と自給したい穀類。
エダマメとして食べても絶品。やらない手はない。


左側は、畑(自然菜園)。
凄い粘土の強い元水田の土なので、1~2年かけて緑肥作物などを育て、土や生き物を畑に転換させ、
今年、田んぼとの境に試しにサトイモを植え、友人たちの援農の御蔭で今月やっと畝立て終了したところです。


今年は、畝立てをしたばかりなので、実験的にホウレンソウ、ゴボウ、ダイコンを秋から栽培。

これら根菜類などを発育をみながら、土の状態などをチェック、改善していこうと思います。






ダイコンも意外と順調な生育。

初めての菜園では、播き時や品種選び、播き方など気にしながら、本葉5~6枚で最終間引きを終えたいところ。






サツマイモの畝は、来年まで空けておくのはもったいないので、
余ったエンバクとクリムソンクロ-バーを前月種まきし、その上から極早生のライムギ(右)の方を播種。





今回は、手に入る限りの様々な緑肥作物をブレンドし、
水はけが最も悪くなりがちな元水田を畑にした場合の通路に播きます。

緑肥作物をブレンド通称「緑肥mix」。基本的なブレンドや季節や土質、用途に合わせて混ぜて使います。
緑肥作物は、単一で使うよりも、複数混ぜた上で、季節や土質、用途に合わせて播きます。

今回は、実験的なブレンドなので、はたして予想通り?それとも想定外?その生育が気になります。






通路に緑肥mixを播くのは、初期の自然菜園導入のコツ。

今回は、元水田ということや、今後のことも考えて、3条播きにしました。


通路は、歩くので固くなりがち。

そこで、緑肥mixが発芽しやすいように、踏んでも土が硬くならないように、モミガラを敷きつめます。
また、かなり痩せているため緑肥mixも生育できない場合も想定し、非遺伝子組み換えの油粕が切れていたので鶏小屋に敷いてあるモミガラ(乾燥鶏糞)をモミガラの上から播きました。

とにかく、元水田を畑にするのはかなり大変。
サトイモ、ダイズ、ナスなどは向いているのですが、トマトやゴボウはなかなか育ちにくいものです。

自然菜園は里山みたいなものなので、最初は手をかけてあげ、自然が育ってきたら、極力最小限の野良仕事で野菜が自然に育つお世話や収穫、自家採種のみ持続できるように手をかします。

今回の試みは、まだ途上ですが最初乾くとのガチガチ(雨降るとベトベトでぬかるむ)いかにも水田の土が、1~2年緑肥作物を育て、自然堆肥を最小限使い、あとは草マルチのみで、しっとりとしてきました。

これからは休耕田が多発します。
そして田んぼが借りやすくなると思います。そんな田んぼを家族や友人知人たちと週末に手入れしてあげ、自給自足ライフが花開くきっかけになればと思います。

まだまだ、課題や実際にやってみないとわからないことが楽しくて仕方ないところです。
学びが深いこの試み、今後も手をかけ、来年からは本格的に野菜を育ててみたいと思います。

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稲刈り前の草刈り、畦で、田芋(サトイモ)がすくすくと育つ

2013-09-19 15:15:52 | 自然菜園の技術 応用
本日、


今年で田んぼの畦でサトイモを育てて5年。
つまり連作で、自家採種し続けている福井の在来種「大野芋」が今年も健やかに育っています。

サトイモと言えば、芋名月。
「芋名月」というのは、里芋など芋類をお供えして、その収穫をお祝いすることに由来しているとか。

里芋は米が伝来するまでの日本の主要な農作物、
これを捧げて、満月に感謝し、豊作祈願したのでしょう。

今日9月19日が「中秋の名月」です。

暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限らないそうですが、
今年は2011年、2012年に続いて中秋の名月が満月です。中秋の名月当夜の満月は、今年を最後に2021年まで見られないとのこと。


田んぼの畦から自然に伝わってくる水と、
田んぼの畦草をたっぷり草マルチすることで、
サトイモが育ちにくい畑でそだてるよりも立派に育ちました。


サトイモの葉の葉脈が線対称なのも健やかに育ったひとつの印。

ショウガとサトイモを交互に植えることでお互いによく育っているようです。


イセヒカリはまさにこれから穂を実らせる黄金色一歩手前、


黒米はもうすぐ稲刈り。




コシヒカリは、一番最後に植えたにも関わらず、猛暑の影響か一番最初に刈り時が来そうな勢いです。

秋のお彼岸に入り、稲刈り前の周囲の草刈りです。
ネズミもモグラもこれから越冬場所を求めて移動しますので、越冬場所に選ばれては来年の栽培が大変になってしまいます。

今年は何かと忙しく草刈りが追いついていませんでしたが、これから挽回していきたいと思います。
この田んぼの草刈りは今日終わり、来月頭から稲刈りを始めたいと思い、最後の入水をしました。

最後まで稲に水を吸わせて元気に美味しく育ってもらうためのおまじないです。

お米を自給できるようになってもうずいぶん経ちますが、それでも毎年この時期お米が実り黄金色になる景色は絶景で感無量です。
今年は、自分が育てたいお米にずいぶん近くなりました。
色々な方のご協力や地域もお水、そして雷さんなどの御蔭です。本当にありがたいことです。



【9/23(祝)無農薬・自然菜園プランター(イチゴ&ニンニク)講座】

秋分の日に、松本市深志3のベーグル専門店「ナチュラルベーグル歌」さんで行われる無農薬・自然菜園コンパニオンプランツプランター(イチゴ&ニンニク)講座を行います。

講義のみは2,000円、プランターなどキット教材は、講義と合わせて4,800円で、14:30~(開場14:00)行います。
先着予約制で10セット、15名限定です。

お申込み・お問い合わせは、ナチュラルベーグル歌さん、0263-35-8876までお願いいたします。お車で参加したい方は、駐車場についてお申込みの際お問い合わせください。

FBイベントサイト https://www.facebook.com/events/531703373566213/
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Azumino自給農スクール田んぼで起こった珍事(セイヨウミツバチが日本みつばちに!?)

2013-09-18 23:00:01 | 日々の自然菜園
本日、

台風が去って、稲は多少倒れ気味になりましたが、
Azumino自給農スクールでみんなで育てている稲は、


農林48号も頭を垂れ、稲穂が充実してきました。


うちでは最晩成のハッピーヒルは、授粉を終えてこれから穂が重くなってくれることでしょう。


合鴨たちもずいぶん大きくなって、もうそろそろ、田んぼの水が止まってしまい池が枯れてしまうので、
鶏小屋をリメイクして合鴨の引っ越し準備の時期です。


田んぼのわきに置いてある巣箱には、
逃げてきたセイヨウミツバチが入っていたはずでしたが、様子がおかしいのでよく観察してみると、


出入りしているのは、なんと日本みつばち!?

見間違えかと思って何回も凝視してしまいましたが、やっぱり日本みつばちにしか見れません。

今年は、近隣の松枯れ対策や果樹のネオニコチノイド系農薬で絶えてしまったと思っていた日本みつばちが激しく出入りしていました。

どうして、セイヨウミツバチがいたはずの巣箱に出入りしているのかはわかりませんが、
この近辺で絶えてしまったかに見えた在来の日本みつばちが生き残っていてくれて本当にビックりし、それと同時に嬉しく思いました。




出入りする日本みつばちを狙って、通称「アカバチ」、正式名称「キイロスズメバチ」がホバリングしています。

生き物の食う食われるかが目の前ではじめるのも秋の風物詩です。
お互い厳しい冬を乗り切るために、必死で餌を集めます。

まだ巣箱をあけてないので詳しい状況はわかりませんが、
もしかしたら、セイヨウミツバチも同じようにアカバチに狙われ、絶えてしまったところに、
日本みつばちがやってきて、巣を作ったのか、それとも残ったハチミツだけを取りに来ているのか、
その場に居合わせたようです。

ブンブンと飛び交っている蜂たちの様子から巣箱に近づけずでわかりません。

一つ言えるのは、自然の営みがこの巣箱を通じて垣間見れたということです。

今年も無事稲刈りができるように、蜂たちも越冬できるように祈るばかりです。


追伸

夕方に、巣箱を開けて、びっくり!!
蓋の裏に、オオスズメバチ1匹。巣箱の中に3匹、、、

セイヨウミツバチ→日本みつばち→アカバチ→オオスズメバチと、

この巣箱は、蜂のオンパレードボックスと化していました。

とりあえず、刺されずに、入口も蓋ができましたので、明日巣箱を移動させて避難させようと思います。

とにかく、オオスズメバチは脅威なので、慎重に慎重に事を進めていきたいと思いました。
あーおっかなかった~



【9/23(祝)無農薬・自然菜園プランター(イチゴ&ニンニク)講座】

秋分の日に、松本市深志3のベーグル専門店「ナチュラルベーグル歌」さんで行われる無農薬・自然菜園コンパニオンプランツプランター(イチゴ&ニンニク)講座を行います。

講義のみは2,000円、プランターなどキット教材は、講義と合わせて4,800円で、14:30~(開場14:00)行います。
先着予約制で10セット、15名限定です。

お申込み・お問い合わせは、ナチュラルベーグル歌さん、0263-35-8876までお願いいたします。お車で参加したい方は、駐車場についてお申込みの際お問い合わせください。

FBイベントサイト https://www.facebook.com/events/531703373566213/
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蕎麦満開!! お知らせ9/23(祝)無農薬・自然菜園プランター講座at松本・ナチュラルベーカリー歌さん

2013-09-14 07:56:08 | 日々の自然菜園
本日、のちの予報。

今日はシャロムヒュッテさんで「あずみの自然農塾」開催です。
自然農でみんなで育てた小麦で、うどんやほうとうづくりも楽しみです。




Azumino自給農スクールで育てている蕎麦の花が満開です。
綺麗なもので、秋を感じます。

花の下でもぞもぞしているのは、、、


コアオハナムグリくんです。

余り知られておりませんが、蕎麦は他家受粉植物。
つまり、虫たちが介在して、はじめて実を結びます。

うちの近くでは、今までアブやミツバチなど多くの虫がソバ畑にやってきていたのですが、
近くの山で松枯れ対策が始まってから、日本みつばちは壊滅状態で、年々虫は多様性を失ってきています。


生き物あっての人の命。
生命が喜ぶ場をつくり、育てていきたいです。


今朝の地元ローカル新聞「市民タイムス」さんを読んでいると、

9・23(祝)秋分の日に、松本市深志3のベーグル専門店「ナチュラルベーグル歌」さんで行われる無農薬・自然菜園コンパニオンプランツプランター(イチゴ&ニンニク)講座の記事を発見しました。

講義のみは2,000円、プランターなどキット教材は、講義と合わせて4,800円で、14:30~(開場14:00)行います。
先着予約制で10セット、15名限定です。

お申込み・お問い合わせは、ナチュラルベーグル歌さん、0263-35-8876までお願いいたします。
※お車で参加したい方は、駐車場についてお申込みの際お問い合わせください。
FBイベントサイト 
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持続可能な自然菜園入門講座~畑と田んぼからはじまる食卓~at穂高養生園9月

2013-09-12 03:15:35 | 出張菜園教室
本日、のちの予報。

食べることが大好きで、より美味しいものをより美味しくをテーマに、その結果今の野菜栽培にハマりました。
ただ、年にはかなわずたくさん食べる愉しみから、わずかですが少食の愉しみに自然となりそうな今日この頃です。

野菜もそうですが、よく食べる時期、食べなくなってくる時期、ほとんど食べない時期があります。
いつまでも肥料などの養分があるとかえって、病虫害に弱く、美味しくない野菜になりがちです。
自然に食べて大きく育つ時期を経ると、養分がかえってない方が良い種子が採れるように

生き物には、年齢と共に自然と食べる量や好みが出るようで、それが自然なんだなーと体感しております。






ダイコンにも食べざかり、育ち盛りがあり、それに合わせて間引きながらノビノビ育ててあげることが大切です。


夏までは、モリモリ食べていたネギさんたちもこんなに立派になりました。

これから冬にかけては、場所を植え替え後、無肥料で土寄せだけで育てるととても美味しくなります。


養生園の早生のダイズも今がエダマメとして食べる最盛期に入ってきました。

エダマメとして食べる際には、タイミングが命、ちょっとした工夫をすると更に美味しくいただけます。


秋は、育児の時期です。

落花生も文字通り、花を落とした後、伸びた棒のような先が土に潜ることで、土の中で種子を生み育てます。


カボチャももう少しで採り頃です。

完熟してから食べるカボチャは、完熟しタネがしっかり育ってから収穫すると美味しいですし、収穫後2週間は最低寝かしてから食べると美味しさ倍増です。




普段未熟果でいただく、キュウリ(上)やピーマン(下)は、食べるタイミングではタネはまだ成熟しておりません。

そこで、先月の講座で自家採種する実に印をつけて、食べるタイミング+1カ月更においておくとタネが成熟し、自家採種できるようになります。




この日は、あいにくの前日からの雨でしたので、菜園から移動し、宿泊者専用の森のカフェで




スタッフお手製の野菜スコーン(トマト、カブ、カボチャ)でお茶をしたあと、
自然農の川口由一さんのDVDを鑑賞。自然農を学びました。


そのあとは、カフェのキッチンをお借りして、夏の自家採種講座。
ちょっとしたクッキングスクール感がありました。


養生園で採れた色々なカボチャたち。


カボチャの自家採種はとても簡単で、美味しかったカボチャから食べ時のカボチャを割ってタネをかきだし、洗って干します。


トマトはちょっとひと工夫。


右は、かき出したばかりのゼリー状の種子。
左は、2日おいたゼリーが発酵し分解した後の種子。

ゼリーを発酵させることでトマトの種子は一人前になります。


カボチャもトマトもタマネギネットで種子の周りの果肉をしっかり洗い流し、ネットに入れたまま脱水、乾燥します。

今では種子を諸外国から輸入し、現地の農薬・化学肥料の基準で栽培されていますから、本当の意味で無農薬栽培をするのは、自家採種してこそになっております。

自家採種すると、地域風土を野菜の種子が親から子に伝えてくれるためか、とても自然に育つようになります。

本当のことを言えば、ただ採る自家採種に慣れてもらったら、地域風土に合った健康で美味しい野菜を選び、こだわって自家採種を2~3年繰り返すと更に育てやすい、その菜園在来の野菜に生まれ変わってくれ、愛おしさ倍増です。

この講座では、自然菜園の入門体験講座として、半日を使って楽しく、簡単に体験してもらえればと思っております。
急きょ11月は1泊2日のスペシャル講座になりましたので、宿泊人数などに限りがありますので、早めにお申し込みご予約くださいね。

詳しくは、こちらからお問い合わせください。


9月の残りの菜園スクール予定は、
14・15(土・日)はシャロムヒュッテさんで『あずみの自然農塾』
22(日)は、『Azumino自給農スクール・自然菜園実践コース』(安曇野・三郷)
29(日)は、東京世田谷で、せたがや自然農実践倶楽部さんで『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート2:
自家採種と秋の種まき編』

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トウモロコシの自家採種

2013-09-11 08:40:06 | 自家採種
本日、




トウモロコシの自家採種を改めてし始めました。

トウモロコシの自家採種は、とても危険を伴います。

もともと、他家受粉植物で、主に風に乗って花粉が運ばれ授粉する風媒タイプなので、最低1kmで他のトウモロコシを育てていると交雑してしまうため、種の保存が難しい上に、

ほとんどのトウモロコシがアメリカ産の一代交配種(F1)のため、遺伝子組み換え作物(GM)の可能性が否定できず、
自家採種することで、GM汚染を拡大してしまうからです。


つまり、GM汚染された農作物を栽培することで、地域の在来種などに交雑させ、自然環境を破壊し、壊滅させてしまうからです。

そのため、まずは遺伝子組み換え作物の可能性のない品種であり、交雑の心配のない地域で、隔離し、人工授粉など安全性を高めて自家採種しないといけません。

遺伝子組み換え作物(GM)を一度自然界に出してしまうと、回収はほぼ不可能と言われ、半減期もなく、無造作に増えて帰化植物以上に在来種が維持できなくなるようになってしまうからです。

特にトウモロコシ・ナタネ(アブラナ科)はその最たる野菜なので、特に注意が要ります。




数年間いろいろなスイートコーンなど自家採種したいと思う品種を探してきて、たどり着いたのが「黄もちトウモロコシ」です。

現代のスイートコーンは、甘過ぎて口に合わないこと、しかし茹でて食べると美味しい固定種がなく、なかなか美味しくて育ちやすい品種がなかったので、交雑を避け、試行錯誤しているうちに数年かかってしまいました。

その中で、「黄もちトウモロコシ」は、長野県産の無消毒種子で、早朝生で食べると甘く、茹でて食べてもほのかな甘みがあり、特に茹でたものを焼きトウモロコシにすると絶品で感動しました。

このサイズであれば、余った種子は飼っている鶏の餌にも向きますし、いずれは粉にして食べてみたいと思いました。

このところの長雨で種子がカビてしまわないうちに、収穫し、




虫や獣に狙われないようにネットに入れて、風通しのよい場所に吊るし乾燥させます。

まだまだ選抜できず、とりあえずの自家採種といった感じですが、来年以降本格的に選抜し自家採種を重ね地域風土に合った在来種に育てていきたいものです。


枯れてきたトウモロコシを支柱に7月播きのインゲンも大きくなってきました。


トウモロコシと混植した姫トウガンもゴロゴロたくさん実をつけ1回目の収穫でき、まだまだ採れそうです。




ミニカボチャに至っては、樹や葉っぱが復活し、新たにまたカボチャを着け始めました。

今年も暑かったのですが、トウモロコシと混植したカボチャはウドンコ病も少なく、豊作でした。
まさか、夏が終わってから復活し新たに実をつけるのは初めてですが、カボチャにとってはトウモロコシとの混植はとても過ごしやすいのだろうと思いました。

トウモロコシ、カボチャ、トウガン、インゲン、相性の良い組み合わせで、野菜がおいしく育ち、自家採種できるのは幸せです。

来年もこの組み合わせで、連作してみよと思っております。楽しみです。

本日9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)


9月の残りの菜園スクール予定は、
14・15(土・日)はシャロムヒュッテさんで『あずみの自然農塾』
22(日)は、『Azumino自給農スクール・自然菜園実践コース』(安曇野・三郷)
29(日)は、東京世田谷で、せたがや自然農実践倶楽部さんで『東京で自然農をはじめよう!自然農講座パート2:
自家採種と秋の種まき編』

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元田んぼを自然菜園に緑肥作物を活用して移行中~初秋

2013-09-08 09:33:40 | 自然菜園の技術 応用
本日、
降ったり止んだりの日々で、種まきを合間で行っております。




田んぼの半分を自給用の自然菜園に移行中です。

田んぼと菜園の境は、サトイモにしておりますが、まだ水が菜園に浸透してくるので、もう一列水はけを良くするために、
セスバニア(上)、ソルゴー(下)、ヒエなどを混播していますが、

場所によって、生え方にムラが出ています。
混ぜた緑肥作物の特性が活かせる場所に適地適作に生えてきたようです。
緑肥作物を単独で播かないのはそのためで、自然に選んでもらうように、混ぜるととてもいい感じです。

2mを優に超える緑肥作物たち、去年よりも生育がよく、背丈も50㎝は高く、より深く根を張っているようです。
これらの草をそのままにすると、木化してしまうので、花が咲きはじめたら、刈って草マルチの材料にします。


友人たちと人力で立てている畝に、


たっぷりと緑肥作物を草マルチしてあげます。

こうすることで、土が乾燥せず、生き物が集まってきて、土は団粒化し、水持ちがよく水はけもよくなります。
特に元田んぼでは、草マルチに限らず、ワラ、モミガラなんでもいいので、土が露出しないように有機物マルチすることで、病虫害を抑え、野菜が育てやすくなります。

緑肥作物や畦など草刈り場を設けたり、田んぼ地帯であればワラやモミガラ比較的手に入りやすいマルチ素材をキープしたり、
ゆくゆくは、生えてくる草だけで、よく育つ菜園になるためにも、初期の菜園に移行する数年はしっかり草マルチした方が土も野菜も育ちやすいものです。


モミガラもそのまま使う場合と、クン炭煙突で、いぶした炭「クン炭」に加工してから使うと、用途や利用範囲が広くて重宝します。


今回は、雑誌「現代農業」(農文協)にもご紹介させていただいた「レアクン炭」で仕上げました。

レアクン炭のように焼きむらをわざと作ると、モミガラそのものよりも分解が早く、通常のクン炭よりもアルカリが弱く、多様性をもっているため、育苗土などに役立ちます。

今回は、通路の水はけを良くするために、ネギなどアルカリが大好きな野菜のために焼きました。




1カ月前に仕上げて完成した土の落ち着いた畝では、とりあえず野菜が育つかどうか試す意味でも、ホウレンソウ、ゴボウ、ネギ、ダイコンなど時期の野菜の種まきをして、土を被せた後、軽く鎮圧し、雨などで叩かれて土が跳ねないように、土が乾燥しないように、生のままのモミガラをマルチしました。

モミガラは、菜園が元田んぼの場合土に投入したい有機物の一つです。
モミガラを土に馴染ませることで、隙間ができ、土が固まりにくく、野菜が育てやすくなります。

しかし、今まで田んぼだった場所にいきなり大量のモミガラを投入すると、土がお腹を壊し、かえって野菜など作物が育ちにくくなるため、土の中に入れる場合は、クン炭にしたり、モミガラ堆肥やボカシなど発酵を進めてから投入するか、

今回のように、種まきの度に、少しずつ表面に撒き、時間をかけ自然に土に馴染んでいくようにしていくと無難です。


来春にジャガイモなどを植える畝では、少しでも土が育つようにネギを植えました。

前作でネギを植えると、後作のナス科やウリ科は特に喜びます。




今回は、元田んぼの重粘土なので、浅く植え直した後、土ボカシを補い、
ワラを根元に敷き、ネギが少しでも過ごしやすいようにしました。


ネギは、とても酸素が大好きです。そして草に負けやすいものです。

そこで、植え替えの際も深くは土をかけず、その上にワラを敷くことで、新たな根を出しやすくなります。


今回も友人たちの援農の御蔭で、あと1畝を残してほぼ畝立てが予定以上に完成してきました。

畝を立てるまでに、緑肥作物を育てたり、完熟堆肥やクン炭などを投入したり、草マルチをしたり、すべては土づくりのファーストステップです。

菜園の自然の草が生え、野菜が育つための準備体操みたいなもので、
これから数年かけて、野菜が自然に育つための基礎トレーニングを野菜と草で手を取り合ってしていきます。

この後は、残り1畝を完成させること、タマネギ、ニンニクを植えること、通路に緑肥ミックスを種まきすること、稲刈り後のワラを草マルチの上からマルチングすることなど、年内まだまだ来年のためにできることをしようと思います。


サトイモやショウガ、ダイズなどであれば元田んぼであっても、ここまでしなくてもよく育つでしょう。
この場所で、それ以外の水に弱く乾燥を好むサツマイモ、トマト、ジャガイモ、ゴボウなどを育てるには、まずは水はけを良くし、田んぼの土が、菜園の土に変わってくれるようにきっかけをつくり、

そして、そこで自家採種を重ね、野菜の方もその土地に合うように進化してもらいます。人と自然と野菜が手を取り合ってつくる自然菜園は、野菜の里山です。


本日9/8(日)穂高養生園さんでの
『持続可能な自然菜園入門講座~畑と田んぼからはじまる食卓~』
です。雨なので、できる範囲の見学。そして室内で自家採種、自然農のDVD学習会など晴耕雨読で行おうと思います。


9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)

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元田んぼを自然菜園に緑肥作物を活用して移行中~夏

2013-09-05 21:41:05 | 自然菜園の技術 応用
本日、のち

朝5時に起きたら、すごい雨で野良仕事をあきらめ、起きては寝ると2度寝3度寝し、午前9:30まで久々に良く寝ました。


3年前の秋から田んぼを半分は田んぼとして、残りの半分は自然菜園として野菜や穀物を育てたくて、
自然菜園予定地に全面緑肥作物を播いて、去年1年間土壌改良を試みました。

田んぼであった場所を畑にする際に、一番不便なのは、水はけの悪さです。
田んぼなので、水がたまりやすく、そのまま畑にすると根ぐされしたり、雨の後ぬかるんで種まきできなかったり、何かと野菜を育てるには不便です。


元田んぼでは、エダマメやサトイモはとてもよく育ちやすいので、田んぼでもよく育つ作物を選べば、問題はありません。

しかし、トマトやダイコン、ゴボウ、サツマイモなど水はけの悪い畑で栽培すると、病気がでやすかったり、まともに育たなかったりかなり泣かされます。


セスバニア

ソルゴー

ヒエ

そこで、以上の緑肥作物に加え、クロタラリアやエンバク、クリムソンクローバーなど多種多様な一年草の緑肥作物を混ぜて、1年間全面的に育て、土を緑肥作物の根によって、改良してもらいました。

セスバニアは、水が大好きなマメ科の1年草で、レンゲの4倍もの窒素を固定して土を肥やし、2mにも及ぶ根で地下に無数の穴をあけてくれます。

セスバニアには注意点があり、タネを購入した際に添付されている専門の根粒菌を付けてから播種しないと、育たないこと。
また、乾燥に弱いため、水はけがよく乾きやすいところでは、生育が悪く効果が半減することがあります。


そこで、乾燥に強い背の高く窒素を固定してくれるマメ科のクロタラリアや、背が低い同じく一年草のクリムソンクローバー、
相性の良いイネ科の背の低いエンバク、背の高いソルゴーなど多種多様な緑肥作物を混播し、適地適作で土を改良していきます。




去年は、前面に播いた緑肥作物ミックスを今年は、田んぼとの境の際の水はけが悪いところのみ再び2年連続作付し、
田んぼからくる水を速やかに排水できるように強化しました。

注意深いのは、セスバニア、ソルゴー、エンバク、ヒエなどの緑肥作物のミックスを混播したにもかかわらず、
水などの土の状態に合わせて、適地適作にムラに種類ごとにまとまって生えて育っている点です。面白いですね




田んぼ際の以外のところでは、友人たちのご協力のもと一緒に堆肥を混ぜながら畝立てを行いました。

水はけが悪い元田んぼでは、畝を高くする必要があります。
また、一度立てた畝は自然菜園の特徴の一つ不耕起(自然耕)栽培で使う予定です。

不耕起(自然耕)栽培では、耕さないことによて、草が生え根が張ることで無数の穴が空き、とても水はけがよくなるので元田んぼを畑にするにはもってこいの方法です。

完熟堆肥を浅くすき込みながら畝立てすることで、今まで田んぼの生き物しかいなかった土に畑の生き物が住みやすい環境にしてあげます。
完熟堆肥は、自作で、数種類の堆肥をブレンドしながら使います。

完熟堆肥を投入することで、土の団粒化は促進され、ますます水はけのよい土に変わってくれて、今までいなかったミミズはどこからかやってきてくれましたし、スコップですぐに砕ける土になっていたので、緑肥作物+完熟堆肥の御蔭で畑らしい土になってきました。




自然菜園を田舎で成功させるには、畦草を丁寧に刈っては、熊手で集め、畦など常に周囲の草を刈って綺麗にしておくことも重要です。

畦の草を伸ばし放題にすると、いいことはありません。
ものぐさだと思われ、草のタネが飛んでくると悪評を立ちますし、
ネズミやモグラが住んでしまい、農作物に被害が出たりします。

そこで刈った草は、




完成した畝の上に、草マルチの材料としてどんどん重ねていきます。

畝立てをして、そのままにするよりも、刈った草があれば乾く前に畝の上に敷きつめることで、ミミズや土の生き物が活動しやすくなり、土は固くならずしっとりと団粒化し、これから生えてくる草も抑えられすぐに作物が種まき、植え付けできる準備にもなります。

草がない場合は、稲ワラや麦ワラなどでもOKです。
砂漠のように土をむき出しにしないことがとても大切です。

特に元田んぼの土は、一度固まってしまうとガチガチになりやすく、作物の種まき、植え付けが難しくなる上に、
生き物が住んでくれないので、いつまでもそのまま作物が育ちにくい土のままになってしまうからです。





もし仮に、被覆する草やワラがなければ、そこで緑肥作物でワラを育ててしまうのも手です。

今回は、まだ夏でしたので、ソルゴー、エンバク、クリムソンクローバーの3種類を混ぜたものを、


草やワラが足りなく草マルチ被覆できなかった場所や、来年まで植え付けの予定のない場所を積極的に根で耕し、緑肥作物自身を刈って敷くことで、草マルチを自給するために、混播し、浅く土と混ぜておきました。

今回は、余りに粘土質が強い土で、今までずっと化学肥料農薬でお米を育てていた田んぼだったので、
多種多様な緑肥作物の力を借りて、自然菜園に移行できるように2年計画で行いました。

これからは元田んぼがどんどん休耕田として借りやすくなってくるでしょう。
田んぼとして使うのであれば、さほど問題がなく、無農薬でもお米が育ちますが、
いざ畑として使おうと思うと、意外と苦労されるものです。

元田んぼは粘土質の場合が多く、しっかりと土を団粒構造を発達させ、草マルチで被覆すれば、肥料持ちもよく、ほど良く水分をもってくれるため、野菜がとても育ちやすく、詰まった美味しい野菜が育つものです。

そのためにも、多少時間はかかりますが、今後のことを考えると、
元田んぼをすぐに畑にするのではなく、1~2年かけて緑肥作物や完熟堆肥などを活用して、一度しっかりと畑に移行してから無農薬で野菜を育てた方が無難だと思います。

今回の試みで、陶芸ができる位粘土が強かった土が、雨が降った次の日でも水たまりがなくなっていて、ぬかるんでいなかったので、翌日でも野良仕事ができたことにとても感動しました。

その後どうなったのか、続けてブログでご紹介出来ればと思います。


9月の『これならできる!自然菜園入門講座』
9/11(水)松本(NHKカルチャーi-City松本教室)

9/8(日)穂高養生園さんでの
『持続可能な自然菜園入門講座~畑と田んぼからはじまる食卓~』
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