無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

小さな絶景棚田の田植え

2016-05-30 07:13:01 | 日々の自然菜園
本日、の予報。

5月もあと2日で終わり、6月に入ろうとしている。
今年は例年以上に5月は忙しく、参ってしまった。
昨日からの雨もあり、野良仕事をしたい気持ちもあるが、ここは体力の回復をはかるために今日はOFFと決めた。

特に今年は育苗中の取材が相次ぎ、予想以上に困憊してしまったが、夏野菜の定植、田植えもう少しで完了の予定です。


昨日は、友人から借りている標高850mの絶景の棚田の田植え&お手伝いの日でした。


友達の田んぼは、紙マルチを使用する田んぼもあり、紙マルチをしながら田植えという貴重な体験もできた。

ちなみに、紙マルチは2カ月後に分解してなくなってしまうもので、紙により田の草が生えて来ない仕組みで、破れやすいので植える時は一手間だが、植えてから稲刈りまで除草いらずの優れモノ。





その田んぼは、30年間休ませていたいわゆる休耕田で、広さは1a(アール)つまり、1畝=30坪=100㎡で、ちょうど1人分のお米が自給できる広さ。

30年間無農薬・無化学肥料というだけでなく、その魅力は、アルプスが見える絶景の中の田んぼというロケーションにもある。




去年の写真だが、田んぼを復活させた。

手前は、30年間水口から染み込んだ水によって養われた田の草があまりにすごく、しかも底なし沼状態だったので、植え付けはあきらめて1年間かけて、米ぬかを撒き、草を発酵させて足踏みで田の草を土に還してみました。


2年目の今年は、去年の足踏み発酵の効果で、手前の水口も田植えができました。

雪解け水は、冷たいので、水を迂回させ温めるべく畦を新調して作ってみました。




畦塗りは、趣味ということもあり田んぼを田んぼたらしめてくれる存在なので、毎年しっかり作りなおします。

モグラやオケラが穴をあけたりすると水が漏水し、冷たい水が稲の生育を抑え、草を育てます。
今年は一部実験で不耕起にしてみたので、より水位が保てるように工夫してみております。

畦には、恒例の畦豆を播く予定なので、鍬の刃を使って三角の溝を掘っていきます。
畦と田んぼは1日にしてならず、毎回の野良仕事でますます田んぼらしく、稲が育つ場になるように手間暇をかけます。

今年は広くなった分、もち米の他に、ササニシキも植えております。
ササニシキを植え付けるのは実に5年ぶりのことです。

お米の品種は、食味のお好みでもいいのですが、その風土に一番力を発揮してくれる品種が一番です。その上、好みの味であれば、最高ですね。
あっさりとして美味しいササニシキは、自然農法にむいた寒冷地に合った品種です。

師匠のササニシキの想い出と共に今年から我が家で食べるのが楽しみです。



いよいよ来月の公民館夜間講座は、6/1(水)。
2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。



自然菜園スクール2016(旧Azumino自給農スクール)

コースは、安曇野インターから車で30分の長野県安曇野市三郷にある自然菜園各コース(安曇野校)と、
更埴インターから30分の長野県長野市信更町にある自然菜園見学コース、自然育苗タネ採りコース、自然稲作の勉強会で会場が異なります。

Ⅰ.~育苗を学びたい~
 ■自然育苗タネ採りコース(長野校) ※残り若干名
  自家採種した種子で育てる自然苗を学びたい方にお奨め

Ⅱ.~3つから選べる自然菜園コース~
新設コース
 ■自然菜園/入門コース(安曇野校) ※不耕起区残り若干名
  半日のワークで、タネまき~収穫まで、20種類の野菜を一通り1年を通じて基本から学べます。
  子育て中やお仕事でお忙しい方でも学ぶことができます。

 ■自然菜園・実践コース(安曇野校)
  1日のワークで、少量多品目の無農薬野菜の自給の基礎から応用まで学びたい方。
  30種類以上の野菜や雑穀などを体験学習し、総合的に自給農園のつくり方を学びます。
  不耕起と耕起の菜園区画を選べます。
 
 ■自然菜園見学コース(長野校)
  実際の自然菜園の田畑を見学し、講座と質疑応答で見聞を深めたい方。
  自分の田畑があり、忙しい方や見学希望者にお奨め。

Ⅲ.~無農薬のお米作りを学びたい~
 ■自然稲作の勉強会(長野校)
  お米を無農薬で自給したい方、実際に育てている方にお奨め 

各種菜園教室の募集は始まっております。1次募集〆切が2月末です。
各コース共、定員があり、先着順になっておりますので、お早めにお申し込みください。
お申し込みお問い合わせはホームページからお願いいたします。
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夏野菜の育苗①

2016-05-15 01:21:00 | 自然菜園スクール
本日、

1時間前に、安曇野から帰宅。
実は2往復しないと、運びきれないので、明日の安曇野で、自然菜園スクール(実践コース)で使う夏野菜の苗を軽トラックで運んできました。

道中眠くならないように、濃い目のコーヒーを飲んだら、明日の準備と緊張で練れなくなってしまい、農繁期でブログを更新していなかったので、久々の更新です。

最近このブログのコメント欄のご質問boxは、鋭いご質問や拙著を読んでの突っ込んだご質問などとても熱心なご質問などで、感謝です。
お答えする側としては、菜園教室さながらの襟元を正してお応えさせていただいております。


約1ヶ月前の踏み込み温床の状態。


不織布の下には、鉢上げを待っているセルトレイのナスの苗が待っており、




大きなポット3.5寸に鉢上げしたナスも、






もう定植してくださいと言わんばかりに、所狭しと大きく一人前に育ってきました。

今日数えてびっくりしたのですが、このハウスの中に、最低でも1,000ポット以上の夏野菜の苗が並んでおります。
毎日、ハウスで3~8時間ほど水やりなど野良仕事しているのも、仕方ないことかと納得しました。


意味しくも「苗半作」という言葉があるように、自然菜園をとても楽にしてくれるのが、自然育苗です。

自家採種した種を、草と共に育てる自然育苗は、自然菜園の黒子のようなものです。
うちの菜園教室が月1回でも受講して菜園ができるのもこの根性のある苗たちのお蔭です。

そのため、生徒さんと元生徒さんのために、できるだけ育苗してお出ししております。




ハウスと室外を両方使いながら、徐々に外気にならしていく「順化」という野良仕事は、定植前の最終調整のようなもので、苗が畑に行く準備を整える機会でもあります。



今年は、とても温かく、先日「やさいの時間」(NHK出版)さんの取材で、ここ10年で一番早い夏野菜の定植を行いました。


ナスの定植後です。




トマトの苗を寝かせ植えた翌日、立ち上がった状態です。

夏野菜の多くが、海外の日本と風土の違う彼方から明治以降に伝わった新参野菜達なので、寒い長野の寒冷地で直播すると収穫が遅く、もしくは寒すぎて不自然に育ってしまうことから、育苗がかかせません。

今年は、育苗中に、多くの出版社の方々が取材に見えてくれたので、これから先各連載の雑誌にうちでの育苗の様子がご紹介されると思います。

今では、タネも苗も外から勝手くる時代ですが、タネも苗も自前ができれば楽しく、育てるのも楽になり、一石二鳥です。
これからは、家庭菜園でも育苗が楽しめる時代かと思いますので、どこかで育苗についてまとめてご紹介したいと思っております。

1年に1度しかできない育苗。失敗してから市販の苗を買うのでも遅くないので、失敗を恐れず、チャレンジすると自家製の手づくり味噌汁のぜいたく感が、味わえますよ。
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自然菜園スクール【自然菜園見学会コース】

2016-05-09 19:34:45 | 自然菜園スクール
本日、ときどき




先週、百は一見にしかずというわけで、年3回を予定している自然菜園見学会を行いました。

写真では分かりにくいのですが、春野菜の植え付けの仕方、土が育っていく仕組みを見ていただきました。




ちょうどビニールハウス内では、夏野菜の育苗中でしたので、リアルに水のやり方や現状を見ていただきました。

私は、若い頃の修行時代(今も修行中ですが)、数多の自然農法、有機農業、自然農の田畑を見学させていただきました。
そのお蔭で、足しげく通ううちに、最初はわからなかった自分の田畑と違いや、師匠先輩たちが目指す世界観や、自然観察のポイントが見えるようになってきました。


現在、実験実施中のミニマム踏み込み温床もご紹介しました。

現在もナス、ピーマン、マクワウリなどが育っていますが、こぼれダネのように、ゆっくりしっかり根を張りながら育つのが気に入っております。


現在、鶏が卵を温めております。
春と秋の風物詩ですね。




後半は、自然菜園プランというミニ講座も行いました。

自分と野菜の間の距離が自然になるように、どのように農園をプランするのか、どのように土を良くしていくのか、どのように自然に育つプロセスを経過させるのかなどざっくりですが、見学していただいたことをベースに一緒に学びました。




この講座は、ランチが予約制で頼めます。

実際に菜園で育ったものを中心に、食べて五感で味わうのも見学会の楽しみの一つだと思います。

そういえば、私も師匠たちに、何回もご飯をご馳走になり、味わい、その中の会話からも多くを学ばせていただきました。

次回は、7月18日(祝)予定です。
会場の関係で、そんなに入れませんが、できる人数で楽しみながら一緒に学べたらいいなーと思います。

1人で農園や菜園スクールを主にやっているため、予定日以外の見学会は基本的に難しいのが現状です。
それでも、見ればわかる話、感じれば花開く感覚、実際を学べるいい機会なので、年3回くらいは行おうと思います。

明日は一日雨の予報なので、日曜大工など田畑以外のことを進めておき、見学会が行いやすく環境を調えたいと思っております。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
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自然菜園スクール【自然育苗タネ採りコース】 鉢上げ

2016-05-01 06:37:53 | 自然菜園スクール
本日、の予報。
今日は、自然育苗タネ採りコースの5回目の開催日です。
前半5回は、主に春と夏の苗を育てる基本で、後半4回は、秋の苗育てとタネ採りです。
今日で前半の基本が終わります。前半は去年までもやっていたので、より発展させてきましたが、後半は今年初めての試みなので、ドキドキです。


先週の自然育苗タネ採りコースの様子です。

毎回、前半は学び舎で座学を行っております。


踏み込み温床の最小版がこちらです。

橋本式堆肥造りをヒントに、家庭菜園でも発酵熱で踏み込み温床が小さくできて、しかもその後に育苗土ができる用に改良中です。






キュウリの定植の仕方を学びながら、同時に鉢上げの仕組み、プランターの植え方を同時に学びます。

育苗技術ができていると、大きな苗のようなプランター栽培がとても簡単になります。


ショウガの芽出しも行いました。


小さなセルトレイで育苗したトマトの苗を


3.5寸ポットに鉢上げ(移植)します。


新しい土に馴染んでもらい、かつ根張りをよくするために、最低限のお水をあげます。


その後は、1~3日間黒寒冷紗の下で養生すると、新しい根が出やすくなり大助かりです。


通常の育苗は、節水しながらたっぷりの太陽で育苗しますが、


3時間以上身近にいられないときに、とても助かるのが1枚の不織布の存在です。
たった1枚で、保温、防風、保湿になるので、ちょっと目を離したすきに起こりがちな、乾燥で焼けたり、風で倒れたり、低温障害などを防いでくれます。

自然育苗は、自家採種した種を苗にして再び育て、自家採種を続けるうえでもとても大切です。
しかも、苗半作といわれる位育苗はとても大切で、品種に勝る技術なしという自家採種された自分の畑で育成された品種が加わると、

つまり、「苗半作」×「品種に勝る技術なし」のW効果で、自然菜園をとても楽しく、楽にしてくれます。

後半は、自家採種と育苗で難しいとされる秋野菜をみんなで一緒に学んでいこうと思います。

【お知らせ】
5/5(木)に、自然菜園見学会コースがはじまります。
年3回限定の見学会です。「一見は百に如かず」との言葉通り、私が師匠たちから教わったことは、見学でした。
その見学したことを実際に自分の菜園で試してみて、また見学する。それを繰り返すことで師匠たちがいっていること、やっていること、目指していることが学べるようになりました。

拙著を読んで、見学したいとの声がありましたが、1人で行っていると、なかなか見学対応できませんので断ってきました。
そして田舎で。周囲は田んぼやリンゴ畑で営んでいる農家さんに囲まれているため、ご迷惑をおかけすることになるので、今年から年3回は見学会を開けるように努めようと思います。

自然菜園の見学をきっかけに自分に合った自然な菜園になるきっかけになってくれれば幸いです。

2日前までにお申し込みの方でご予約いただければ、教室終了後(12:00~13:30)、菜園の野菜をつかった旬菜ランチを食べながらの懇親会も予定しております。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートします。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。
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