無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

庭の自然菜園化(森の腐葉土スペシャル版)

2019-09-15 09:16:25 | コメントの公開

自然菜園スクール2019 単発体験参加者は随時募集中~ 


最近注目のユーチューブ『自然菜園LifeStyle』に、
自然菜園スクール東京大月校の見学会が先日あり、
「特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!前編」に初登場させていただきました!


【後編】特別編!竹内孝功さんの自宅の畑見学!もアップされました!見学会でもみていただいたナスのコンパニオンが紹介されています。


本日、

今日は、唯一の無料質問BOXのブログのコメント欄に

「ブログ記事とは関係のないコメントで失礼します。現在、庭の草むしりに精を出しています。
キッチンガーデンを2坪で始めようかと思いますが、山から腐葉土を取ってきて入れて緑肥ミックスで土作りし、春から始めようかと素人ながら考えています。
どの程度腐葉土を入れたら良いのか、どの様に緑肥ミックスを使ったらいいのか、スケジュールなりご教授頂けたら助かります。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いします。」

ととても良いご質問がありました。
実は、庭の自然菜園は、3バージョンあり、
1つは、プランターの土を入れるバージョン。それと2つ目は、狭い畑のみ可能な最高の腐葉土バージョン
3つ目は、プランターバージョンです。


ざっくりの3つ目のプランターバージョンは、プランターの底に穴をあけて、半分埋めるやり方で、埋める場所には1つ目のプランターバージョンにしておきます。
小さなお庭で、水やりが少なくなり、高畝なので、水はけもよく、土に支柱を挿すので、背を高く育てることができ、強風にも強くなります。

*************************************************

◆以下ご質問についての回答の続き

草むしり、お疲れ様です。今後は、刈った庭の草は野菜の草マルチとして活用できるので、草刈りが楽しみになると思います。

いい質問ですね。庭のキッチンガーデンいいですよ~。ネギに、シソに、ミニトマト、バジル、ダイコンなど日常の食卓に旬がより感じられるようになります。

以下最新ブログに移動。

書いていてブログの内容級のご質問なので、ブログで取り上げたいと思います。

1)まず大前提として、
①山の腐葉土は、基本そのまま、絶対に畑に入れてはいけないこと。

※腐葉土として使う場合は、コンポスターなどに重ねて入れて2~3年位雨水を加えながら熟成させて、手で揉んでカンタンに分解する程度の状態の黒いもののみ使用可です。

というのは、山の落ち葉は分解するのに5~6年必要で、庭や畑にいないキノコなど特殊な菌でないと分解できないため、ある程度分解したものでも、入れると消化不良で、発根障害、発芽障害、根菜の又根、病虫害、モグラなどに3~5年苦しみ、6年目から野菜が育つようになる傾向があり、一生懸命落ち葉を運んだ先輩たちは苦渋をなめてきました。

また、庭の場合、通常の自然菜園のテコ入れでは、元々田畑だったところに、家が建った場合や田舎で今まで菜園をやっていた庭を除けば、
野菜は以下の理由で育ちにくいものです。


もともと庭なので、畑の微生物など生き物がいない
 ⇒堆肥や米ぬかが必要、その上で、1年目害虫→2年目害虫の害虫「益虫」など棲める場所にする

家を建てるため、固く締めてあるので、水はけが悪く、空気の層がないため、根が育たない
 ⇒プランターの土を入れたり、完熟腐葉土、クン炭を入れたり畝を高くしたり、工夫が必要。

・庭の土は、通常庭木を前提に、山土など入れあったりするため、日本の山土では酸性が強く、カルシウム、マグネシウム、リン酸など必須養分、ミネラルの欠乏が激しく、
そのままでは野菜は育たない

 ⇒土壌分析をしない場合は、苦土石灰100~200g/㎡、バッドグアノ100g/㎡、BMようりん50~100g/㎡をすべて加える
 
そのため、バージョン1では、
庭の土3に対して、水持ちがよく水はけがよいように改良されているプランター培養土を1~3混ぜたうえで、
土壌分析をしない場合は、苦土石灰100~200g/㎡、バッドグアノ100g/㎡、BMようりん50~100g/㎡をすべて加え、

1週間後に、完熟堆肥3~5ℓ/㎡、米ぬか1ℓ/㎡、クン炭1~3ℓ/㎡を混ぜて畝立てするのが大変なようですが、
庭という菜園としては不自然な環境を野菜を育ててくれる微生物と根が張りやすい薬園(菜園)の基本となります。


2)ちなみに、森の土の場合、1㎝の土(A0層)を作るのに10~30年要します。その土(作土層)が30㎝以上あるのが野菜が育つ菜園です。

樹齢を重ねることができる樹木と、1年で実をつけ収穫が終わる野菜の違いは大きく、今無肥料栽培できるのも、野菜や穀物を何百年育ててきた結果畑になっている場所だからです。

そのため、焼き畑農法では、30~50年森を育てて来てから、それを焼いて、灰という強アルカリで、水に溶けやすいミネラルにすることで、
1~3年間根性のある根菜、穀類がやっと育つ位です。

そこで、庭をちょっとくらい何かを入れて野菜が育つことはまれで、ましてや未熟な腐葉土を入れると、腹痛を起こし(分解できずに消火不良)、作物が育たず、先輩たちはとても苦労しております。

化学肥料の場合、話が別ですが、、、。

3)今回は、まだ時間と山の腐葉土があるのことと、庭の草、2坪と狭いので、スペシャルな菜園化レシピ(天然腐葉土バージョン)をご紹介します。

①畝を立てる場所に、棒(120㎝支柱)などで1×3mに印をつけて、その横にブルーシートを敷きます。
②土を30㎝掘って、ブルーシートの上に山盛りにします。(大きな石を別固めておきます)
③30㎝掘った場所に、スコップ(大)でテコの原理で、溝をつけ、空気を入れてあげます。


④大きな石を③に入れて水はけのよい『プランターの底石』のような環境を作ります。
⑤その上に、木酢液をかけながら、山の腐葉土3とクン炭1の割合で混ぜながら、踏みながら15~30㎝重ねていきます。

※その上に、今抜いた草をとっておいて、敷くとよりよいでしょう。

⑥その上に②の土3とプランターの土1、(苦土石灰100~200g/㎡、バッドグアノ100g/㎡、BMようりん50~100g/㎡)×3㎡分を混ぜながら盛り上げ、
腐葉土の上に仮の畝を立てます。
⑦1週間後以降、雨に当ててから、畝に完熟堆肥(市販の完熟腐葉土の場合、5ℓに100g米ぬかを足したものでも代用可)3ℓ/㎡、米ぬか1ℓ/㎡、クン炭2ℓ/㎡を混ぜてしっかりした畝(畝の高さ15~30㎝以内)を立てて、1か月以上置いたら完成です。

⑧畝が完成した後に、通路に緑肥mixを播いて、緑肥mixを踏まないように育てます。


⑨夏野菜を育てる際に、しっかり草マルチを行い、お米のとぎ汁を薄めたものを株下やお庭のお花などにも、葉に当てないように水やりおこなうと、養分だけでなく、微生物が喜びますので、結果野菜も緑肥mixもよく育つようになるのでお勧めです。

⑩通路の緑肥mixが育ってきたら、通路が硬く踏み固まらないように、クン炭やもみ殻、森の腐葉土を敷き詰めましょう。
数年に一度、通路をスコップ(大)で耕すとより野菜も緑肥mixもよく育つようになりますよ。


4)スケジュールとしては、(温暖地:東京近郊、霜が降りるのが11月上~中旬の場合)

①~⑦を10月下旬までに行い
⑧を10月下旬~11月上旬、もしくは2月下旬~3月中旬(梅の開花)までに行うと、
4月からお庭で菜園で野菜の植え付けができます。(桜の開花)

ポイントは、
★霜が降りる前の地温が温かいうちに行うことで、来年春から菜園ができます。
★米ぬか、完熟堆肥を投入した後、1か月以上経たないと、発芽発根障害が出やすいため、緑肥mix、種まき、植え付けが不可です。
★腐葉土と石が入ることで、水はけよく、庭特有の根張りの悪さを大改善してくれ、作物が長期間にわたり、自然に素直に育ってくれるため、病虫害が出にくく、初年度から長期にわたり野菜がたくさん収穫できます。
★寒冷地(長野、東北)の場合、暖地(愛知、九州など)の場合では、スケジュールが異なります。


とても大変な作業なので、一度にはできませんが、畝1本ずつ丁寧にやる価値のある最上クラス「一度作ってしまえば、10年間土づくりのいらない」の土づくりです。

もし、ご質問だけでは、詳細はわかりませんが、1畝だけでもやってみてください。びっくりしますよ。



◆◇◆お知らせ◆◇◆

2019年土内容充実で、今年は、完全リニューアルで、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

今年のテーマ「コンパニオンプランツで混植」

毎月2種類(年間24種類)のメイン野菜とコンパニオンプランツを紹介。
各野菜とコンパニオンプランツをどのように栽培するとより効果的かなど体系的にポイント解説。


9/ 4(水)-「カブのコンパニオンプランツ」「キャベツのコンパニオンプランツ」
10/ 2(水)-「ニンニクのコンパニオンプランツ」「タマネギのコンパニオンプランツ」




次回自然菜園スクール自然菜園見学コースでは、2か月後田畑の生長具合を是非目の当たりにしてみてください。
8月18日(日) AM:自然菜園講座③(自家採種)
PM:真夏の自然菜園見学会(田んぼの出穂、野菜の夏休み、秋野菜の植え付け)




次回 8/ 8(木)稲刈りのタイミングと稲の診断です。

『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




自然菜園スクール2019 募集中~ 



『無農薬無化学肥料でできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。
次回7/11(木)「中干しと出穂」です。


場所:戸倉創造館3階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)




新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。




現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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「土は休ませ方がいい?休ませない方がよい?」ブログのご質問から

2019-01-21 08:28:31 | コメントの公開

【1・2月の講演・自然菜園セミナーのお知らせ】
1)1/26 (土) 東京「東京・大月校開校記念」講演会 『無農薬自然菜園で、安心・安全な野菜を育ててみよう!』
2)1/27(日)長野(佐久市)長野県有機農業研究会、山梨種苗ネットワーク合同の第26回種苗交換会 講演「トマトの自家採種を続けて」
3)2/6(水)長野(長野市)城山公民館『自然菜園入門講座』
4)2/14(木)長野(千曲市)戸倉創造館『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』
3)2/10(日)東京新春・無農薬・自然菜園セミナー 第1回「コンパニオンプランツの混植で、少量多品目の無農薬家庭菜園の始め方」


本日、の予報。
このブログのコメント欄では、無料菜園ご質問boxとして活用していただいております。

先日、コメント欄から「畑の面積に対して土地がややあまり気味でして、来シーズンはいくつかの畝を休ませようかと考えています。
その場合何かしたほうがいいこと、たとえば特定の緑肥を植えるなど、何か手を加えたほうが土にいいことなどはあるのでしょうか?
それとも特に手を加えず、ただ放置しておけば土を休めたことになるのでしょうか?」
とご質問いただきました。


いいご質問だったので、今回のブログでは、よく土を休ませると農業では言われますが、
「土は休ませ方がいい?休ませない方がよい?」をテーマにちょっと自然菜園から考えてみたいと思いました。

結論から言うと「土は休ませない方がよい」と思っております。

というのは、本来土を休ませるというのは、農業で土が疲弊させる場合、回復させるために、大きく分けると2つの方法で、休ませます。

1)連作障害などを避けるために、ある一定期間作物を育てないこと。
ある特定の作物を連作すると、養分としても欠乏してきますし、病虫害も多くなったり、忌地化し、作物が育ちにくくなります。

河川流域で発展した、4大文明は、むやみな連作の結果、地力の衰退や塩類害など土が疲弊し、砂漠化して文明も崩壊してしまいました。

そこで、ヨーロッパでは、小麦ばかりを連作すると地力が低下して、連作障害が出やすくなるため
緑肥(牧草)⇒放牧(家畜)⇒小麦の三圃式農業という、数年でローテーションをさせて、緑肥(牧草)と放牧(家畜)期間に土を休ませ、
疲弊した土地を回復させて持続可能な農業の方法に切り替えました。


畑が肥沃でない場合、ただ休ませると、荒れた土地に生える草が生え、土は疲弊するので三圃式農業では、牧草(マメ科とイネ科)を育て、さらに、家畜が食べ糞をさせるなど回復できるように牧草(緑肥)と放牧を休ませる期間に投入して、地力の回復に当てました

そこで、「それとも特に手を加えず、ただ放置しておけば土を休めたことになるのでしょうか?」とお悩みの場合、
牛がいれば、永年草の牧草を蒔いて牛が食べつくしてくれるのでいいですが、
空けて置く期間、いつでも畑にできるように、野菜と相性がよい1年草の牧草で、
クリムソンクローバーとエン麦、元水田ならレンゲとエン麦といったように、マメ科を主体に、イネ科も混ぜて育てておくといいでしょう。

2)もう一つの休ませるというのは、
むやみな作付けで栽培が続くと、養分が偏り、病虫害が多くなるので、リセットするために、
必要な養分を供給できるように、不足したミネラルや養分を補うために、堆肥などを鋤き込み、耕しておく方法です。

この場合、休ませる=養生期間なので、投入した資材や堆肥などが土になじむ期間(半~1か月くらい)、時期と投入量などに合わせてしっかり有機物が完全に分解され、土になるまで養生させ、その後、作付け(栽培)開始となります。

むやみやたらと耕した状態で、空けて置くと、植物の根がない大地は、雨風で養分が流失してしまいがちなので、
長期間明ける場合は、その期間、エン麦などイネ科の作物や、例えばセンチュウ対策ならヒマワリ、マリーゴールドなど特定の緑肥作物を育て、栽培を開始する期間までにしっかり分解できるように、鋤き込んで分解させておく必要があります。

3)①

自然菜園では、基本土を休ませることはしません。

というのは、土を疲弊させるように酷使させずに、相性の良い野菜を混植し、生えてきた草を刈り敷き(草マルチし)、
夏畝と冬畝を交互育てることで、土が疲弊せずに、しかも土が鍛えられるように(草マルチが腐植化し、団粒構造が発達し、相性の良いローテーションで偏りがない)設計されるからです。

また、通常、野菜が終わると耕して、裸の土になると、土は風化し、春一番で表土は飛ばされて痩せていきますが、
写真のように、冬の間は、野菜の根は残してありますし、冬草が畝を覆い守ってくれているので土が回復できます。
野菜の作付けが少ない時期でも、冬は冬草、夏はイネ科の草とエダマメ(マメ科)が育っているので、土は守られます。

②「来シーズンはいくつかの畝を休ませようかと考えています。」とお考えの場合、
私なら、痩せて疲弊している場合なら、不足した養分・ミネラルを補ったうえで、エン麦とクリムソンクローバーを春に蒔いて秋まで育てたり、マリーゴールドやヒマワリを育てて置くなどすると景観もいいですし、各緑肥効果も期待できます。

人が元気なら米ぬかなどを撒いてから耕して、ネギなどを栽培しておく。全部エダマメにしておくなどもいいと思います。

人間は休みたいと思うので、や次作の作物が喜ぶようもので、無理なく(楽に)栽培できるものがお奨めです。

ただ耕して置いたりすると土は痩せ、荒れるので、次の野菜が喜ぶような緑肥作物やネギなどを育てておくことで、草マルチなどは腐植化され、土の団粒化は促進されよりよくなるからです。

自然菜園では、休ませるというより、緑肥作物やネギなどによって、土を肥沃にさせ、鍛えておくことがお奨めです。


ちなみに、去年手が回らなくて、草ぼうぼうにしてしまった場所は、昼間の温かい時間でもこの時期地面が凍っておりました。
ところが、去年野菜をしっかり育てていた場所は、朝夕は凍っていても昼間は融けており、土の微生物が元気で地温が高いようです。

参考にしてみてください。



2019年自然菜園スクール東京大月校(東京+大月)開校記念
2019年1/26(土)東京で自然菜園講演会、講座(2/10(日)「コンパニオンプランツ」、3/2(土)「自然菜園プランター」)決定!!



今年は、完全リニューアルで、
「これならできる!自然菜園入門講座2019」が2019年1~3月は、土づくりと菜園プランの講座を以下の通り予定しております。

1/9(水) -土づくり講座「失敗しやすい土づくり」「無農薬野菜が元気に自然に育つ土づくり」
2/ 6(水)-菜園プラン講座「連作障害の引き金プラン」「コンパニオンプランツで混植菜園プラン」
3/ 6(水)-土づくりできる菜園プラン「夏野菜で土づくり」「春・秋・越冬やさいで土づくり」


新年度は、4月よりコンパニオンプランツの混植野菜をテーマに、季節の野良仕事と一緒にご紹介していこうと思っております。

座学は、野菜の栽培の流れをイメージしやすくなるだけでなく、失敗した本当の原因や準備ができるようになります。
菜園が忙しくなる種まき植え付けのラッシュ4~5月、草刈りと収穫が忙しくなる6~8月、あっという間に過ぎる9~12月とならないように、
1~2月に備えておくことをお勧めします。

◆◇◆お知らせ◆◇◆
来月は、2019年1/9(水)です。第2水曜日になるのでご注意ください。


2019年土内容充実で、
城山公民館「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。
毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

今年度は、いつもの第1水曜日に
長野市城山公民館 18:30~21:25(当日、記録用動画撮影いたしております)
18:30~19:45座学
19:50~21:25質疑応答


◆次回以降の予定
来月は、2019年1/9(水)です。第2水曜日になるのでご注意ください。
1/9(水) -土づくり講座「失敗しやすい土づくり」「無農薬野菜が元気に自然に育つ土づくり」
2/ 6(水)-菜園プラン講座「連作障害の引き金プラン」「コンパニオンプランツで混植菜園プラン」
3/ 6(水)-土づくりできる菜園プラン「夏野菜で土づくり」「春・秋・越冬やさいで土づくり」


お楽しみに~



新刊発売中!!さっそくの重刷決定!ありがとうございます。第一弾!『とことん解説!タネから始める 無農薬「自然菜園」で育てる人気野菜』(洋泉社)
今までの自然菜園でわかりにくかった点を見事に解説!最新技術を加え、決定版になっております。


第二弾!4/19新発売『プランターで寄せ植え野菜』
プランターは、失敗しやすいものですが、基本を守れば、とっても簡単です!今回は、寄せ植えで2~3種類の相性の良い野菜を混植し、1枚のメニューになるようにイラストと写真でまとまっております。プランタ―だけでなく、庭や菜園でも使える組み合わせなので、参考にしてみてください。

千曲市戸倉創造館で2018年3~2月に開校中~
『無農薬無化学肥料でもしっかりやればできる!自給稲作入門講座』

1年の反省と来年に向けて
田んぼの土づくりは、3年。稲を育てて、草が生えにくい環境づくり。3年後に楽できるように、毎年の積み重ねが大切です。
悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、3年かけて少しずつ抜本的に改善するためには、この講座では、現状の問題の真の原因を見つけ、
どうすれば、悪い連鎖を断ち切り、よい連鎖が続くように、自分の田んぼで改善していけばいいのかを知り、
自分の生活や仕事のペースと稲のお世話のタイミングを合わせていく方法を見つけていきます。



場所:戸倉創造館2階会議室
日時:第2木曜日 18:00~20:45まで(全12回座学のみ)
受講料:1回1,500円、一括申し込み15,000円
対象:米の自給をしたい方。米作りが初めての方大歓迎!
参考テキスト:『自給自足の自然菜園12ヶ月』(宝島社)153~174ページ

●問合せ・申し込み先●
千曲市役所経済部農林課農業振興係服部
電話026-273-1111(内線7244)
Email:nousin@city.chikuma.nagano.jp(件名を「自給稲作入門講座」として送信下さい)



現在、『竹内孝功さんの自然菜園講座オンライン動画サイト試験発信中~
※有料サイトの都合、登録などの際に一部英語表記になっております。

※最新動画、「畑での野良仕事(実技編)」前編・後編もアップグレードできました。

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重粘土(田畑)の畑化について

2013-01-12 11:07:36 | コメントの公開
本日、
最高気温3℃、最低気温-8℃。とずいぶん冷え込んだ日が続いております。

久々の投稿で申し訳ございません。

改めまして、明けましてお出とうございます。

友人の一斉メールでご存じの方も多いかと思いますが、去年年末に男の子を授かり、
正月は初めての、育メンをやっており、事務的な仕事が滞ってしまったのでご迷惑おかけして申し訳ございませんでした。
これから、今年の菜園教室の案内、申込み事務手続きを復活させて、順次行っていこうと思います。

本年もよろしくお願いいたします。


去年の8月に出版させていただいた拙著『これならできる!自然菜園』(農文協)を手にとっていただけた方が予想以上に多く、
出版社共々、感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。

自然菜園を執筆させていただいたことで、今までまとまっているようで、まとまっていなかった事柄が整理整頓され、
今年は今までと異なったアプローチでより分かりやすく、菜園教室ができるように思えます。
内容一新したリニューアル菜園教室2013楽しみにしていてください

菜園教室のご案内は、
@自給自足Lifeホームページに掲載されます。


先日、以下のようなご質問をコメント欄にいただきました。
コメント欄に返すには重要な内容だったので、ブログでご返信とさせていただきます。

※このブログのコメント欄では、菜園に関するご質問が無料でできます。
自給自足の生活のため個人的なご質問はお仕事の依頼以外、現在すべてお断りさせていただいております。
詳細なご質問は、菜園教室にご参加いただきその際、お願いたします。

*****************************

ところで、この場を借りて、たけさんに質問です。
畑の土に苦戦しています。

水はけが極端に悪く、日照りの日はカチカチに固まり、雨が続くと海苔のような苔が生えてきてしまう
いわゆる重粘土質です。


昨年、自然農にチャレンジしましたが、②作物の成長はすこぶる悪く、麦と大豆だけ辛うじて育ったような状態でした

畑の現状を整理すると、以下のような状態です。
・重粘土質
10年程前から耕すのみで作付けはしていない
・それ以前は、農薬除草剤化学肥料をバリバリ使用

④春に向けて少しでも土を良くしたいと考えていますが、
今からできることはありますでしょうか。

以前のたけさんの記事を参考に、④一部の畑で麦類とレンゲとクローバーをばらまいています

*****************************

1)そうですね。①のような重粘土質では、畑が難しい一方、元々は田んぼであればお米は野菜に比べ無農薬栽培で育てやすいので、
無理をせず、畑に向いた場所以外では無農薬栽培での稲作にするのも一つの手です。

また、水抜きができる暗渠(あんきょ)付きの畑であれば、稲作→大豆→麦の輪作体系を組んで村全体で有機農業に転換に成功した埼玉県小川町のように、稲と穀物、そこに野菜を組み込んで行う方法も考えられます。

粘土土といっても専門的には種類があり、特性がありますので、それを知っておくのも大切です。
土壌情報閲覧システムから全国の土質が調べることができます。

2)②作物の生長が悪い理由は、いくつか考えられますが、
③からも無農薬で野菜そのものが育つ環境が調っていない可能性が高いですね。
まずは、養分があるか、塩基バランスがどうか、PHはいくつか、EC値は?が一目でわかる簡易土壌分析などを行って、
目で観ることができない、化学成分を調べてみることをお奨めします。
いわば、人間でいえば健康診断で、血圧、尿酸値など現在の健康状態を数値で確認する作業です。

簡易土壌分析は、1サンプル500~5,000円位で、ホームセンター(カインズホームなど)、農協さんなどいろいろなところで行っており、レーダーチャートで一目でわかるグラフで出してくれます。
※畑の深さ10cmのところの土を5か所とり、5つを混ぜたものが1サンプルにするのが一般的です。

3)②からも粘土でも割と育てやすい野菜を選んで栽培するのも手です。
粘土土でも肥えていれば、よく育つ順に書くと、レンコン、マコモ、クワイ、稲、サトイモ、ショウガ、ダイズ、エダマメ、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ、アサツキ、ネギといった感じです。

私の場合、マコモ、サトイモ、ショウガ、黒豆などは、田んぼの畦(あぜ)など粘土で水はけが悪いことを利用して育てています。

来年からは、田んぼを半分に分け、半分稲、半分畑にし、その間で、サトイモ、ショウガなど育てようと思っております。

4)④ですが、その後順調に緑肥作物が育っていますか?
緑肥作物を栽培することで、土を肥やしたり、水はけを改善したりする方法はとても有効です。
しかし、適当に行ってもなかなか緑肥作物そのものが育たなく、その効果が半減してしまっているケースが多いものです。


水はけが悪いのであれば、水はけに強い緑肥作物を選び、
痩せているのであれば、痩せ地に向いてもの、もしくは堆肥などを入れて土壌改良してから、
適期に、種を充分必要量播いてから耕し、土を覆土する必要があります。

幸い、以前に書いたブログにその要点を紹介させていただいておりますので、ご参照ください。
ブログ「緑肥作物で元田んぼの粘土土質を改良」シリーズ

5)④の春からの対策ですが、
雪が降り地面が凍っている現在は特に畑でする野良仕事はありませんが、
現在使っている畑のすべてで簡易土壌診断をする、結果が1カ月位先になりますので、前もってサンプルを採ってすぐに提出する

また、土壌分析の結果を受けて抜本的に土壌改良する菜園計画を立てて、1~3年は、主に土づくりを軸に栽培計画した方がいいかと思います。

最初の1、2年はしっかり土づくりした方がいいと思います。
水はけ・肥持ちを良くするために、堆肥や緑肥作物の投入、明渠の設置、高畝対策など、
まずは耕し有機農業ではじめ、団粒構造も発達し、腐植もできてきたら(畑になってきたら)、順次自然農に切り替えていく方が無難だと思います。

自然農の創立者川口由一さんも、戦前まで伝統農法=有機農業でやっていた田畑で、伝統的な農法で栽培しており、
その後数年農薬・化学肥料を使い中毒したの結果、自然農に3年かかって転化していった経緯があります。

まずは、野菜が育つ畑にし、地域風土を活かした栽培歴、栽培法を学びながら、移行していくことが無難ですよ。

日本中、元水田を畑として使いたい要望は多くなってくると思います。
稲を栽培するのが最適ですが、畑にしたい場合、恵まれている場合を除きある程度覚悟して取り組む必要があると思います。

粘土の強い土は、最初は「水はけが極端に悪く、日照りの日はカチカチに固まり、雨が続くと海苔のような苔が生えてきてしまう」大変な土かもしれませんが、
上手に畑化すると「水持ちが良く、肥料も流失しにくく、美味しい野菜が育つ土」になってくれます。

また何かご質問があれば、コメント欄からご質問ください。
もし、菜園コンサルが必要な場合は、別にご相談ください。

今年も実り多い年になりますように~


2013年度の自然菜園講座の一つ「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)

2012年12月の講座での集合写真
「あずみの自然農塾2013(第7期)」の募集が始まりました!(12/25~2月末)
先着24名。耕さず、草と虫を敵としない川口由一さんのはじめた自然農に特化したシャロムヒュッテに1泊2日しながら、全10回の体験型ワークショップです。

耕さない田んぼに、畑で実際に、自然の理を学び、実践できます。
しかも、自分の小さな菜園区画が付いているので、3~12月の間自然農で野菜を育てることができます。

半農半Xの暮らし、自然農にご興味がある方にお奨めの講座です。

只今準備中ですが、
自然農法で自給自足の農園が学べる「Azumino自給農スクール2013」
穂高養生園で、日帰りも食事、宿泊もできる自然菜園入門講座も間もなく募集がはじまります。
お好みでお選びください。

【お迷いの方へ】
・耕さない自然農を学びたいなら→「あずみの自然農塾2013(第7期)」
・無農薬栽培の基本から応用を学び、我が家の自給率をアップしたいなら→「Azumino自給農スクール2013」


1月23日(水)は長野、9日(水)松本で、
無農薬ずくなし家庭菜園教室の菜園プランと土づくりをテーマに、「春準備号」がはじまります。

長野メルパルク教室
長野城山公民館教室
松本教室

【拙著のご紹介】

『これならできる!自然菜園』


『コンパニオンプランツで失敗しらずのコンテナ菜園』

好評発売中~
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自給できる農地を見つけるには?

2012-06-10 19:08:02 | コメントの公開
本日、

今日から3日間、無農薬自然苗の里親セールです。
通常、100~350円の苗が半額で購入できます。
畑に余裕がある方は、是非お越しください。


本日のブログのコメント欄に興味深い質問が寄せられました。

「自給できる程度の少し広い農地を借りたいのですが、どのようなアプローチ方法があるでしょうか。

農地を借りるにはいろいろな事務手続きが難しいようですが。
特に、無農薬で自然栽培に近いやり方で行いたいです。

自身でいろいろ調べているところですが、どこに聞いてよいものかわからず、こちらでお聞きしてみました。
よろしくお願い致します。」

とのこと、私も10数年前に農地探しに苦労したので、よく大変なのが、わかります。

また、このご質問の中には、以下の3点のポイントがあるので、
ポイント別にご紹介していきたいと思います。

1)農地を借りること。

農地は、農地法で、原則農家でないと買うことも借りることもできません。

農家とは、その地域で決められた広さ(例えば、50a(アール)=50000㎡など)を取得していることです。

そのため、農家以外の賃借、売買はできません。

例外として、市民農園や特例での賃借があります。

正式に農地を借りる場合には、農家さんから直接借りたりし、農業委員会を通し契約します。

それ以外では、体験農園や市民農園で利用できる区画を借りたり、相対で直接農家さんからお借りする方法が一般的です。

農業委員会など正式に借りるのはとても大変で、
しかも無農薬栽培に後ろ向きの場合もありますので、

借りやすいのは、地域に溶け込んだ有機農家さんを通じて、農地を探すのが一等早くて確実です。
地元に溶け込んだ無農薬栽培をしている農家さんは、近所の方から借りて欲しいなど農地の斡旋や話があるからです。

平たく言えば、初めての方に農地を貸すのは、貸す方もリスクが高いので、
信用がある農家さんを通じて貸すのが一般的です。

また、地方ルールが多々ありますので、借りる際に貸主や近所の農家さんに話を効くのも必要です。
例えば、6月1、2日は田植えが禁止や、畦の草刈りは、上の農地の方がするなどいろいろあります。


2)自給できるだけの少し広い農地。

自給できる農地ですが、全く農業をしたことがない方は、広くても5畝=5a=500㎡以内から始めるのが無難です。
大きく借りて手が回らず、収穫もできず草もボウボウにするよりも
小さい畑の方が、手も入れやすく、結果的でに収穫もよく、自給率が上がるからです。


農業をしたことがない方は、栽培そのものも手探りですし、収穫のタイミングや草刈りのタイミングを逃したり、

はじめて借りる農地は、決まって何か良くない条件があるものです。
最初の畑が、うまく栽培出来ていると近所の信用が出来るため、その後色々農地を紹介してもらえますが、

最初から大きく借りてしまい、手が回らなくなると、信用がなくなり、孤立する場合が多々あります。

ちなみに、現代人が働きながら畑を借りるのであれば、

田んぼでお米を育てるのであれば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。
もし足りなくなった場合、その分増やしていくことが無難です。

畑であれば、一人暮らしであれば20㎡もあれば旬の野菜に困ることはなくなります。
多くて50㎡もあれば、ジャガイモ、ネギ、タマネギなど保存できる野菜も育てられ重宝します。

麦や豆など穀類も自給しようと思えば、一人1年間1~2a=100~200㎡もあれば十分で、4人家族であれば5aあれば通常足ります。

4人家族の場合、(食べ盛りの中高生が居ないとして)
1反=10a=1000㎡の田んぼを借りることができれば、
半分を田んぼにして、半分を畑にすれば1年分の野菜や穀物が自給できるようになります。

3)農地で自然栽培(農薬化学肥料不使用はもちろん、草を生やしたり、耕さなかったり、有機肥料を使用しなかったりより自然に栽培したい農法)したいこと

農地をはじめて借りて自然栽培や自然農をしたい気持ちはわかります。
しかし一番大事なことは、お借りする以上貸してくださった方の意向を聴き、信頼関係が結ばれてから自由に育てた方が無難です。

それと、今まで農薬・化学肥料除草剤三昧や、野菜を育てていなかった場合など
今までの農地履歴が問題で、いきなり自然栽培、自然農が困難な場合が多々あります。


確実なのは、簡易の土壌分析を近くのホームセンターや農協などで500~数千円で調査してもらい、
現状の農地の栄養バランスをある程度知っておいた方がいいと思います。

今まで十数年化学肥料農薬、除草剤を使用してきた農地では、いきなり自然栽培、自然農は難しいもので、
いきなりできる畑の方が稀です。

自然に栽培したいのであれば、農地に自然力を取り戻してから自然栽培、自然農に段階的に切り替えていく方が自然です。
人でいえば、薬やサプリメント漬だった体力がない身体に、いきなり断食するようなものかもしれません。

まずは、信用が得れるように、農地に隣接する近所の方にあいさつ回りをし、
出会う方と挨拶、世間話をし、その地域の風土や栽培のヒントを教えてもらいましょう。

そして、もし土壌分析の結果のECが低くければ、完熟堆肥や腐葉土をすき込み農地に生き物の自然力を取りもどし、
緑肥作物のエンバクやクリムソンクローバーなどイネ科やマメ科を取り入れ、積極的に農地に活を入れます。

「土の上にも3年」と私はよくいうのですが、
1年目に、挨拶まわりをし、できるだけのことをし、
2年目に、失敗から学び、地域の信用をつけ
3年目に、地域風土を知り、土も栽培も熟知してきてはじめて自然栽培が出来るようになります。


ちなみに、自然栽培や自然農では、収穫量が有機農業でも少なくなる傾向があります。
特に草負けしてしまったり、手が入らないと収穫できない場合もあるので、
3年以上手塩に育てた土手をかけてあげれば、十分食べる量と最高の質の野菜が採れますが、初年度からはまず無理です。


あと一言いえば、農地は縁なので、いろいろな方を通じご紹介していただいて
その農地を手塩にかけてあげれば、自然とどんどん理想的な農地と出会うことができます。
最初からよい農地は望めませんよ。

土の上にも3年。
やれるだけのことをやったら、天に任せ、縁を引き寄せてください。

ちなみに、宣伝ですが、
Azumino自給農スクールでは、本科生の区画20㎡があと一区画余っています。
うちでなくても、手が回っていない有機農家さんの農地や、体験農園の余りなどまだあるはずです。

縁がありますように


Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

「無農薬・ずくなし家庭菜園講座」
カルチャーセンターをはじめ3つの講座。
メルパルクカルチャー、城山教室(長野市)は、6月6日(水)、
NHKカルチャーは、6月13日(水)です。

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土づくりについての質問

2012-05-22 05:59:44 | コメントの公開
本日、時々
週末は、シャロムヒュッテであずみの自然農塾でした。
今週末は、Azumino自給農スクールです。


先日、Azumio自給農スクールの生徒さんから以下のような質問が寄せられました。

Q.「土づくりついて質問があります。
現在、農薬・肥料たっぷりで野菜を作っている畑で、
話を聞いていたら、ねずみ対策に「ねずみ殺し」をまいたり、
雑草とりが大変なので、畑の端は雑草取りが大変なので除草剤をまいたりしているという、とても悲しい状態でした。

畑を見に行きましたが、雑草はほとんど生えておらず、スギナがちらほらあるだけ。
野菜自体は、畝を作って、今はじゃがいも・里芋・さつまいも・ねぎが植えられてました。
昔からの農家さんで、おばあさんが一人で耕してます。

このような大変な状態の畑から有機栽培や自然農を目指すには、どんな方法で、何年くらい努力して行えば、
なんとか思ったような土に再生する事が可能でしょうか?」


無農薬栽培を志す方からの質問です。
今までの昔ながらの有機農業が戦後崩壊し、現在のいわゆる慣行農業の農薬・化学肥料・除草剤漬けになって50年以上経ちました。
ご質問いただいたような畑は、日本の至る所にあり、日本の伝統の農業は失われつつあります。

戦後の食糧難に伴なって、食料生産のために、農薬・化学肥料が導入され、
酸性が強く、ミネラル不足の日本の農地に、石灰や苦土石灰、リン酸肥料の多用が推進されいまだに、
その時の指導が基本的にそのまま推進され現在に至っています。

私は科学者ではないので、完全な答えはいえませんし、
残留農薬についてもどの程度残留し、何年で回復するなどはっきりとはわかりません。
しかし、私ならそのような農地をお借りできたなら、以下のように取り組み、現在自然農・自然農を行っています。
参考にしてみてください。

A.私の場合、大きく分けて3つの道を選びます。
1)現状で育てやすいものを育てながら、土づくりを兼ねて草を生やし草マルチをたっぷりし、ゆっくり土を回復させる方法。
2)土壌分析などをし、過不足を有機資材で調整し、緑肥作物を併用させ、はじめの1年は土の回復に専念する方法。
3)土壌分析などをし、過不足を有機資材で調整し、最初の年は、ネギや麦や大豆など穀類を育て土の回復をはかり、
2年目からは、緑肥作物と野菜を同時に育て、緑肥作物を草マルチしていく方法。

3つの方法はお好みです。

いずれにせよ、今まで戦後の続けられてきた農薬・化学肥料・除草剤で土は疲弊しています。
生き物も単純化したり、激減していることでしょう。
そこで、現状で育てやすいものや、土を回復してくれる作物を優先的に育て、緑を増やします。
緑を増やし、草マルチすることで、生き物も増え、土が回復してきます。
農地の状況によってもことなり、1)~3)のやり方によっても異なりますが、
やり始めて2~3年以上経つと、生えてくる草が変わってきます。野菜の育ちも変わってきます。
火を起こすのに似て、最初は火がつかず、広がるまでに時間がかかりますが、変わり始めてくると一気に変わる時がきます。



以下は、その参考にしてみてください。

1.まずは、養分(化学性)がどの程度偏っているのか、現状を調べます。
ホームセンター・農協などで、簡易でいいので土壌分析をします。
その結果の数値を観て、土の化学性の現状を知ります。

見どころは、野菜が育ちやすいEC(水分に溶けた窒素養分の目安)が1.0~2.0かどうか、
PHが、5.5~6.5かどうか。
などです。

足りなければ、有機肥料を足したり、
過剰であれば、むやみに資材を投入せず、ライムギやネギなど植えて引き算をしたり調整します。

2.次に、土のタイプ(物理性)を活かします。
土には、砂地、火山灰土、粘土土など様々な土質があります。

手でこよりを練ってみて、長く細く伸ばせるようであれば、粘土が強く、肥料や水の持ちが良い重い土の傾向がありますが、
余りに粘土が強いと、水はけが悪く、乾燥するとひび割れるような土かもしれません。

こよりができないようであれば、水はけがよく、肥料分を保持できにくい、砂や火山灰土など軽い土の傾向があり、
農作業はしやすいのですが、肥料切れや乾燥しやすいかもしれません。

いずれにせよ。土に腐植が増え、生き物が増え、土が「団粒構造」と呼ばれるミミズのコロコロしたフンのような土になれば、
水持ちがよく、水はけがよく、肥料保持能力がよくなります。

そのために、堆肥など投入する方法もありますが、草をある程度生やし、根を抜かず、刈った草を野菜の根元に敷く「草マルチ」
をすることで、根は自然と分解され土を柔らかくし、
草マルチはいずれ自然堆肥になり、その下にミミズなどが集まり、土の腐植が富み、団粒化してきます。

3.とにかく、単一の野菜だけを育てようとすると、どうしてもバランスが崩れやすいので、
色々な野菜や緑肥作物など相性を考えながら混植栽培し、草マルチを重ねていけば、生き物が多様化し、
害虫だけでなく、害虫を食べてくれる益虫や、ただの虫などがバランスを自然と整えてくれます。

「土は1日にならず」です。
土づくりというより、野菜が育ちやすい「野良」を畑に再現、復活できるように野菜が育つ環境を育ててみてください。

自然は雄大です。ゆっくりですが、確実に回復します。
その回復を妨げず、促進するような配慮が、「野良仕事」(野を良くする事に仕えること)です。

自然力が回復した畑は、気持ちがよく、野菜も美味しく、育てるのも楽になります。

このブログはその参考になればと思って書いております。
少しでもお役にたてば幸いです。


Azumino自給農スクール
育苗コース、田畑コース、畑コース、田んぼコースを選べます。

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コンパニオンプランツ(共栄植物)とウコッケイの類似関係

2011-07-24 19:30:36 | コメントの公開
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本日、の予報。


昨日、コメント欄に「廃鶏の鶏と、ウコッケイが共存し、
コンパニオンプランツ(共栄植物)のように、共存共栄する
」する話を聞きたいとコメントがありました。

私個人的にも、とても勉強になった話なので、
久々のコメントの公開を行おうと思います。

ちなみに、写真は、白いウコッケイしかいないはずなのに、黒いウコッケイと、
ウコッケイに温めてもらい孵化した鶏の中雛たちです。

私の鶏小屋には、廃鶏のボリスブランを主体とする鶏15羽と、ウコッケイ12羽が共存しております。

鶏小屋の広さなど環境から、うちでは、鶏だけで20羽を超えると、
鶏どうしで喧嘩をし、イジメが始まったり、環境が悪化するので、20羽を超えないように飼っています
ところが、ウコッケイを12羽足して、20羽を超えても鶏小屋は平和そのものです。

それはなぜでしょう?

鳥たちを観察していて、鶏とウコッケイは、狭い小屋ながら上手く住み分けしているために、険悪な関係が発生していないことに気づきました

例えば、
1)廃鶏は、食べ慣れたトウモロコシが大好きでウコッケイは、玄米や草が大好き。
2)廃鶏は、餌があれば食べ続け、ウコッケイは、腹八分目でやめている。
3)廃鶏は、喧嘩をするが、ウコッケイは、さっさと逃げてしまう。
4)廃鶏は、夕方も良く食べる、ウコッケイは、さっさと止まり木に帰って寝てしまう。
5)廃鶏は、卵を産むときに他を排除し温めません。ウコッケイは、卵を温めて、他の鶏を迎え入れる。

といった感じです。
そして、餌や寝床上手く住み分けをしていること、お互いを受け入れていることなど鶏とウコッケイは、
鶏もウコッケイも競争が起こらず見事に共存しています。


この関係を見ていて気付いた点は、この両者の関係とコンパニオンプランツの野菜の組み合わせは、とても似ていると思いました。
バジルとナスとラッカセイ
コンパニオンプランツとは、共栄植物といわれ、お互いに一緒に植えておくと野菜などの生長を促進したり、病虫害を予防したり、
文字通りお互いにとってとても良い関係を築け、共存できる組み合わせがあります。


どうもこの良い混植の関係(コンパニオンプランツになる条件)は、
鶏とウコッケイの関係に似ていると思います。

つまり、お互いに「養分、光、水の好み」や、「根の張り方」などが異なるため、
競合(競争)関係が生まれにくく、鶏の卵をウコッケイが自然に受け入れ温めるかのように、
お互いの野菜が受け入れる関係があり、もちつもたれず、共存できる関係が生まれるのではないでしょううか?


例えば、良く知られる写真のバジルとトマトのコンパニオンの関係は、
トマトとバジルを混植すると、トマトの風味がよくなり、お互いの害虫を寄せ付けない言われています。

トマトが美味しくなるのは、想像ですが、どうも過剰な水分をバジルがたくさん使うため、
フルーツトマトのように、トマト自身が水が足りないことで、より濃縮した実をつけ美味しくなるのかもしれないと思いました。

この関係は、鶏がトマトで、バジルがウコッケイのような関係に近いと思いました。
トマトがこのむ養分とバジルの好む養分は違うでしょうし、ウコッケイがいることで、
鶏も卵を温めてもらえるように、トマトの実が美味しくなる。

強引ですが、「両者の共存」、もしくは「もちつもたれずの関係」が生まれる時には、
過剰な競争は生まれず、むしろお互いにとっても良い関係が生まれやすい組み合わせがありそうです。


ピーマンとエダマメも相性がよいのですが、
こちらは、エダマメの根に共生する根粒菌などの土を豊かにする働きが、
ピーマンにとっても好都合なので、お互いに上手く育ちます。

このような、片方が片方の養分なども作る関係は、鶏とウコッケイにはありませんが、

ピーマンとエダマメを余り近くに混植し過ぎると、
光や水分の競合が生まれてしまうので、お互いにのびのび育つある程度の距離が必要
ということは、
鶏とウコッケイにもいえます。

つまり、鶏とウコッケイを一緒に飼う秘訣も、
お互いによってのびのびできる環境(餌が豊富、新鮮な水が豊富、水が砂浴びができる広さ、止まり木の数)があってこその、共存(住み分け)
です。

同じ生きものどうしが一緒に共存できるようにするためには、最低条件があり、
競合よりもお互いに尊重しあえる関係が築けるかどうかかもしれません。


あくまで、イメージ的な仮説ですが、まだなぜうまくいくかはっきりわからないコンパニオンプランツの関係も
その点がとても大切なような気がします。

コンパニオンプランツどうしをただ一緒にすれば共栄関係が結べるのではなく、
お互いに育ちやすい環境を調え、良い距離感を保つことがお互いの生育を更に良くするようです。


基本的に、非公開な私の自給自足life農園ですが、年に一度の見学会などの時に
人間の都合に合わせて品種改良された鶏(野菜)と、
野性が色濃く残るウコッケイ(ハーブなど)の共存関係は、コンパニオンプランツに通じ、
とても面白いと思い鶏小屋を紹介する時に、つい話しています。


*****************************

7月の菜園教室の予定

7月27日(水)『ずくなし家庭菜園教室』 
内容:夏野菜の復活法、ハクサイの育て方
場所:ずくなし2階にあるどんぐり公民館
時:毎月第4水曜日 19:00~20:30 
参加費:2,000円 希望者20:30~1階で交流会
http://shop.asama-de.com/b/zukunashi/news/#1

7月28日(木)29(金)究極の信州そば講座(1)
内容:温泉旅館に泊まり、畑で自然農法によるそば栽培&収穫したそばを使ってのそば打ち体験
企画:浅間温泉玉之湯http://www.asama-tamanoyu.co.jp/
詳細は↓
http://www.asama-tamanoyu.co.jp/data/contact/image/img_1309179094_4.jpg

7月30日(土)Azumino自給農スクール(田んぼコース)
蕎麦の播種、自農センター見学会
田んぼの基本から自給できるノウハウまで、一緒に体験しながら学べます。

8月10日(水)NHKカルチャー「失敗しない無農薬栽培の育て方(夏)」
夏野菜の収量アップの方法(2)秋野菜の定植、ダイコン、ネギ苗の育て方
詳細は、http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491207.html

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育苗の水やり

2011-05-14 08:03:09 | コメントの公開
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本日、

今日明日は、シャロムヒュッテでの『あずみの自然農塾』の開催日です。
http://www.ultraman.gr.jp//sizennou/2011azuminosizennoubosyuyoukou.htm

今年は単発参加もできますので、1泊2日の自然農体験してみませんか?



今日は、とても良い質問をいただいたので、今日のブログに答えながら書こうともいます。

『今週のメルマガの「夏野菜の植え方」、大変参考になりました。

植え付けの際は水に浸して吸水させるとの事ですが、ポットで育苗中に水をあげる時も、
上からかけない方が良いのでしょうか?

最近は気温も高く、すぐに乾燥してしまうので毎日朝晩2回水やりをしていますが、やりすぎでしょうか?



育苗は、野菜の今後の生長にとても大切な期間です。

昔から「苗半作」といって、実際にトマトの苗の段階で、第3~4果房までの花芽がすでに小さな苗の中に形成されているので、

苗で失敗すると挽回がとても大変になってしまいます。
逆に、うまく育苗できると栽培は簡単になり、無農薬栽培しやすくなります。



育苗での苗管理で大切なことは、光を除けば、水と温度管理につきます。

うちでの育苗の際には、水と温度は最低限に抑えます。

植えるときは、たっぷりの吸水が大切ですが、毎日たっぷり水をかけていると軟弱で弱い苗になってしまいます。


そこで、夏野菜の場合、早朝にその日に必要な水をたっぷりあげ、乾いた分のみ昼間に葉に水が当たらない様に、

写真のような水差しで、一つ一つの苗に水を差していきます。

そして、夏野菜の育苗前半は、夕方以降の水やりをしません。
なぜなら、まだ寒い時期なので、夕方に水をやるとせっかく温めた土や根っこを冷やしてしまうからです。

夏野菜の育苗後半では、外気に慣れるように、日中温めておいた水を夕方、葉っぱに水がさっとかかるようにあげ、土は渇き気味で過ごします。

土は、いつも湿っているのではなく、渇き気味に管理することで、乾燥に強い苗に育ちます。

基本の水やりは、日が登る頃までの早朝には、日中土が失う分の水分を、しっかりあげておきます。
そして、日中は、葉に水がかからないように、乾いた分だけ補います。

夕方以降は、昼間温めたポットの地温を保つように渇き気味に管理します。


育苗の目的は、
定植後、素直に育つように、その畑や農法に合った野菜の生育ができる方向に導いてあげることです。


定植後自立できるように、甘やかせず、ぐれない様に、自立を促すように、野菜の個性に合わせて育てることが大切です。

ご質問のコメントに対しては、
早朝たっぷりめに水やりをして、夕方までにバケツなどで水を十分温めておいたものを、適度に上げるといいと思います。

注意したいこととしては、表面ばかり乾いた濡れたなど一喜一憂せずに、
ポットを一個一個持ち上げて、重さ(水分量)を見て、野菜の生育に合ったポット(土)の大きさにし、余り、水やりが必要ないような状態を作ることが大切です。


育苗には、最高最低温度計などを設置し、夏野菜であれば、15~30℃以内の適温環境を整えてあげることも、
節水できるポイントになってきます。


************************************

5月の予定
5月21日(日)Azumino自給農スクール(田んぼコース)
田んぼの基本から自給できるノウハウまで、一緒に体験しながら学べます。

5月22日(日)Azumino自給農スクール(畑コース)
自然農園の作り方から、栽培の基本を体験しながら学べます。
http://39zzlife.jimdo.com/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E8%8F%9C%E5%9C%92%E6%95%99%E5%AE%A4%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85/azumino%E8%87%AA%E7%B5%A6%E8%BE%B2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-%E9%80%9A%E5%AD%A6-%E5%AE%BF%E6%B3%8A/

5月25日(水)『ずくなし家庭菜園教室』 
内容:超カンタン春野菜の種まき、夏野菜の土作り、準備の仕方
場所:ずくなし2階にあるどんぐり公民館
時:毎月第4水曜日 19:00~20:30 
参加費:2,000円 希望者20:30~1階で交流会
http://shop.asama-de.com/b/zukunashi/news/#1

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質問(緑肥の活用法)

2009-08-09 12:21:55 | コメントの公開
ご質問ありがとうございます。

マメ科の緑肥についてですね。鋤き込むやり方と鋤き込まないやり方をご紹介します。

************************
【質問1】
ちょっと記事とは関係ない質問ですが・・・
前に教えてもらった豆との混植で
サツマイモの間に植えた枝豆が
大きくなって枝豆がたくさん出来ているのですが
この枝豆は採ってしまってもいいのでしょうかか?
コンパニオンプランツのためなら残しておいた方が
サツマイモのためにはいいのかどうか??

【質問2】
それと他の場所にも緑肥の為に
黒豆やくらかけ豆などの豆科を作っているのですが
すきこむなら枝豆が出来かけた頃とか
書いてますが、枝豆としても食べたいし
種も採りたいしと欲張りなので困るのですが
枯れてしまった頃にすきこんでも
緑肥となるのでしょうか?

お忙しいと思いますが、また教えてください

************************
【応答1】緑肥には、鋤き込む方法が一般的です。
鋤き込む場合であれば、花が咲く直前にトラクターで鋤き込むことが一番だといわれています。


というのも、花が咲く直前がもっとも植物としての栄養価が高いときで、その高栄養化の青物を鋤き込むことで、大量の有機物が土に還るからです。

種をつけた頃ですと、マメ科の場合植物体自体の栄養価は、開花期に比べ低く、
枯れた枝葉は分解されにくいものです。窒素よりも炭素が多くなります。

マメ科植物は、有機物としての植物体栄養価よりも、
根に寄生する根粒菌や、菌根菌などの働きにより、土壌内の資源を豊かにするところに最大の特長があると思います。


そこで、私の場合、食べられるマメ科と相性のよい野菜を混植すること。
そのことにより、マメ科の根で土を豊かにし、自給率も上げ、
食べた後のマメ科の地上部を刈り敷く(草マルチ)することをお奨めしています。

【質問1】について
エダマメとサツマイモの根は共存しているので、エダマメは、鞘のみ収穫するか、根を残して地上部だけを刈り取ることがお奨めです。
つまり、抜かないこと、根を残すことがお奨めです。

【質問2】について
マメは、一部エダマメで収穫し、中でも生育の良かったものに印をしておきます。
生育の良かったものを自家採種していくとよい系統の種子が残せます。

もし耕すのであれば、地上部を刈って敷いておいてしばらくしてから鋤き込むといいと思います。
枯れていますから緑肥とはいえないかもしれませんが、、、

もし不鮮明な点がございましたら、コメントでご質問ください。
緑肥については好みと用途によってタイミングが違います。緑肥の用途と栽培方法を合わせることが大切です。

コメント (2)
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質問:ヨトウムシとウサギ対策

2009-07-23 23:36:37 | コメントの公開
本日、

今日は、長野県有機農業研究会の見学会がうちでも開かれました。
それについては、明日のブログで詳細を書こうと思います。

今日はメールに寄せられた質問を共有しようと思います。

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質問

私は、現在神奈川県で無肥料、無農薬で畑をしています。
今年が初の夏だったのですが、ヨトウムシがたくさんいて、よく食べてくれます、、、

無農薬での対応方法があれば知りたいです。

 あとはうさぎに枝豆を全滅させられたのでこちらも対応方法を知りたいです。

 いきなりの質問ですが宜しくお願いします。

********************************

応答
★無肥料栽培ですか、いいんですね。

ヨトウムシは、米糠(ヌカ)が大好きです。

教わったいい方法は、炒った糠を畑の邪魔にならない場所に一握りおいて草や土をかけておくと集まってきて捕獲できますよ。

僕もキャベツを栽培するときは、苗の定植後一握りの生の米糠を苗の回りに撒き、株下の刈った草をその上に敷いておきます。

そうすると、腹痛を起こしてヨトウムシは、動けなくなり、そこにうちの場合ゴミムシなどが来てたべてしまっているようです。

ちょっとだけ米糠を使うことで簡単で、しかもキャベツの初期生育も助け、土着菌も増えるのでキャベツの健康を考え完全無肥料ではないのですが、効果的ですよ。


うさぎですか、エダマメ、クローバーなどマメ科が大好きですから、大変でしたね。

野生のウサギであれば、ネットか、糸で覆うことで少しは役に立つと思います。

飼っているウサギであれば、畑には放さないことです。

物理的に食べられないようにするといいと思います。

もし他にも効果的な方法ご存じな方がいましたら、コメントくださいね。

コメント (11)
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無肥料栽培を簡単にする方法(キャベツ・レタス・ハクサイ)

2009-05-28 23:56:31 | コメントの公開
ついにコムギの花が開花始まりました。
去年の小麦粉もそこが近いので、いよいよ新小粉に期待が高まります。

ブログにはいろいろな方からご質問をいただく機会が増え、嬉しい限りです。
今回もブログに無肥料栽培についてのご質問がありましたので、喜んでお応えしたいと思います。

(あくまで自分の経験と師匠たちの積み重ねからのお応えなので、そんな考え方があるのかぐらいに思っていただたいと思います。)


●ご質問●
私も不耕起です。去年から無肥料にも挑戦してます
玉ねぎは、今、収穫中で おいしいのができました

質問なんですけど、 教えてください
「レタスやキャベツ、白菜は無肥料でも大きくなるんでしょうか?」

今 レタスは生育中です
通常栽培してる人に 肥料をやらないと大きくならないと言われました。

また、「キャベツや白菜の虫対策」はどうされてますかよろしくお願いします


***********************************************************
僕も無肥料栽培大好きです。
無肥料栽培は面白いし、風味もアップしますし、保存性も高まるので最高です。

うちでもほとんどのものが無肥料で育っています。
畑の状況などで、無肥料栽培で食べたいけど無肥料で育たないときもあるので、
その時は、柔軟に近いうちに無肥料栽培できる環境を育てています。

さて、無肥料栽培でなぜ育つか、逆に言うと無肥料で育つ野菜は何か?

無肥料栽培で育ちやすいのは、こぼれ種から自生しやすい野菜です。
ミニトマト・シソ・サニーレタス・エゴマ・雑穀などいろいろあります。
つまり、野生の力を持っているものは無肥料でも育ちやすいものです。


逆に、ご質問に合った結球野菜「玉レタス・ハクサイ・キャベツ」は、野生の血が薄く、人工的に育成された野菜なので無肥料栽培で育てにくいのも確かです。

無肥料栽培には、シンプルな法則があります。
これらの法則を複合的に使うと、はじめは無肥料栽培で育ちにくかった野菜も育てやすくなります。

【無肥料栽培の法則】
①無肥料栽培しやすい品種を、旬に育てる。
②特に結球野菜の場合、野菜の株下の草を刈り、草マルチをしっかりする。
③無肥料栽培で自家採種する。
④マメ科の野菜や牧草を混植する。
⑤コンパニオンプランツを活用する。
⑥前作に麦・豆類などを育てる。
⑦水をうまく活用する。


つまり、野菜が自然に育ちやすいようにすることです。
ただ単に、肥料をあげませんでした。肥料をあげてもうまく育たない環境での無肥料栽培は難しいものがあります。

肥料のやりすぎは、かえって病虫害を増やし、育てにくになるので無肥料栽培の場合、病虫害が減る傾向があります。

ご質問に合った様に、ハクサイ・キャベツの病虫害は、①を守ればかなり軽減されます。

以前は、ずいぶん厳格に無肥料栽培にこだわって野菜の命を粗末にしたものです。
今では、若いころより柔軟になり、無肥料栽培を楽しんでおります。


2年目の山芋の自生(無肥料栽培中)



無肥料栽培で育った短系ゴボウ。(昨日掘り)



今年のトマトの無肥料栽培区。
エダマメ(宝石)を条間に蒔き、両側は赤クロバー草生。


●お知らせ
いよいよ明後日に開催予定の東京ワークショップ、
天気も持ちそうなので楽しみです。



自然農とプランター菜園を学べる
2.東京で自然農ワークショップが大好評につき第二弾です。
全く初めての人でもわかりやすく、自然農・プランターを始められます。
『自然農ワークショップ(初夏編)』&
『コンパニオンプランツで育てる無農薬プランター講座』
5/31・6/1参加者募集!
各講座20名先着順
http://tegamisha.cocolog-nifty.com/ima/2009/05/post-5a9b.html

コメント (8)
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