無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園3年目の課題

2014-05-24 00:54:35 | 日々の自然菜園
本日、、夏日の予報。

今日は、Azumino自給農スクールの田植えの日。
田んぼは毎年行っておりますが、毎年学びが深く、今年の田植えも楽しみです。




先日、無農薬に切り替えた長野市の3年目の田んぼの畦を塗ってきました。

1年目は大豆。

慣行農業の田んぼだったところで無農薬で田んぼを行う場合、
初年度は大豆育て、土寄せをして、田んぼを乾かし、田の草を生えにくくして、

2年目は、田んぼに戻します。

アマガエルの寿命は2~3年。生まれ育った田んぼで卵を産む習慣があるアマガエル、3年以上畑にすると生態系にも影響が大きいので田んぼに戻します。

去年は大豆の畑の後ということもあり、とても恵まれた収穫量でした。
ビギナーズラック的な収穫なので、

3年目の今年から本格的な無農薬田んぼのスタートです。
地力がまだついていないと判断し、米ぬかを施し、半分には稲ワラで造った完熟堆肥を施して、地力の様子を探ります。

今年は不耕起区も作り、田んぼの一角でレンゲやマコモも育てています。
その隣に、安曇野で育てた稲苗を運んでとりあえずの苗床としました。

6月上旬に田植えをしようと思います。


1反の田んぼを半分は田んぼのままに、半分は菜園にして3年目。去年の秋から本格的に野菜を育てるべく、パイオニア野菜を導入し様子を見ています。

1年目は、緑肥作物
2年目は、緑肥作物と自然堆肥で畝立て
3年目は、野菜で土づくりです。


ゴボウが育っているところを見ると、酸性も強すぎず、水はけも上々といった感じです。


菜の花も終え、種になろうとしている「紅菜苔」。ナバナを食べる中国野菜です。

種も自家採種に努め、その地域風土で育ちやすいものに切り替えていきます。


去年植えた越冬キャベツ、市販名「春キャベツ」も一部越冬できませんでしたが、無事越冬したものは元気に育ってきています。

粘土が強い元田んぼなので、緑肥作物で劇的に土を変え、自然堆肥などで土に空気が入りやすく、畑の生き物が過ごしやすい土になってきたようです。


サツマイモ専用畝です。

去年枯れたクリムソンクローバーが自然に生えてきました。綺麗ですね。


ジャガイモ・ネギの交互連作畝のネギです。

ネギなどは、土の生き物を豊かにし、病虫害を抑えてくれるので、ナス科ウリ科野菜を育てるパイオニア野菜をして導入に最適です。


去年のネギは、ネギ坊主がはじけ花が咲き始めています。

ネギの自家採種も大切なことです。




ムギは、是非菜園に導入したい作物です。

根は深く土を耕し、ワラは有機物マルチになり野菜の根を守ってくれます。

コムギの穂が出てきたので、夏野菜の定植もまじかです。


タマネギ


ニンニクです。

ネギ同様、ユリ科のネギ属の野菜たちは、畑を元気にしてくれます。

ユリ科の野菜たちの生育で、土の地力もある程度わかるので、重宝します。

ユリ科たちに土を育ててもらってから、夏野菜を育てます。


レタス、キャベツのコンパニオンプランツです。

暑くなってくると、乾燥や雨など天気も変わりやすく、病虫害が本格化してきます。
今年は、今までの総集編。自然菜園が軌道に乗るかどうかの瀬戸際です。

野菜の土は、野菜で育てます。
自然に野菜が育つようになるまでは、あと一息です。
今年はエルニーニョ現象もあるので、試練の年になりそうです。

野菜たちの生命力が発揮できるよう、お世話してこうと思います。
コメント (36)
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ハッピーヒルを陸稲で植えました。

2014-05-15 06:31:59 | 自然菜園の技術 応用
本日、の予報。


最近お問い合わせが多いので、久々に陸稲を育てようと思いました。

陸稲とは、水田に植える水稲に対して、畑(陸)で育てる稲の系統です。
水稲用の品種でも育てる可能ですが、陸稲専用の品種の方が乾燥に強く本来はそうした方がいいのですが、
今回は、陸に強いハッピーヒル(福岡)という手持ちの品種を使いました。

ちなみに、陸稲にもモチ米とウルチ米がありますが、米飯として育てるなら断然モチ米の方が食味がいいと思います。
今でも、田んぼの作れない中山間地域や水の引けない場所では、煎餅など加工用に陸稲を育てている地域があります。

陸稲では、苗を育てて植える移植法と直接種を播く直播法がありますが、
早くて発芽まで2週間位はかかるので、初めての場合セルトレーなどで1穴10粒播きで育てたものを移植した方が無難です。




陸稲は水田に比べ、草負けしやすく、分けつも少ないため、一か所5~10粒程度まとめて育て、株間は30cm、条間50cm以上と草を刈りやすく作付します。




今回は、通路の空いた場所がありましたので、緑肥mixの間に曇りの日に定植しました。

追筆
陸稲をやる場合は、緑肥mixのイネ科と競合してしまいがちなので、
本来は30~50cm離したところにマメ科を中心にした緑肥mixを播いておくともっといいのですが

もったいない気持ちから空いていた場所に育てるので、緑肥mixに負けないように、
陸稲より背が高くなった緑肥mixは頻繁に刈って草マルチする必要がありそうです。







株間に、ラッカセイと極早生エダマメを蒔きました。

陸稲とマメ科は相性がよいからです。

他にもマクワウリなどウリ科も相性がよいものです。


最後に、まだ小さかった緑肥mixは刈らずに、周囲(土手など)の草を刈って陸稲の乾燥防止、草抑え、そして豆の鳥対策として草マルチをして完成です。

陸稲といっても水は大好きなので、1週間~10日ほど雨がない場合は、水やりをすると育ちがぐっと良くなるので、草マルチを重ねながら余りに乾燥が続く場合はたっぷり夕立のように水やりも行います。

陸稲は畑で育てることができるお米なので、田んぼの持っていない方でもお米を自給できる嬉しい存在です。

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~畑から食卓へ~持続可能な自然菜園入門講座 5月

2014-05-11 22:36:48 | 出張菜園教室
本日、


昨日は、~畑から食卓へ~持続可能な自然菜園入門講座の初回でした。

この講座は、穂高養生園ででは、1日目の昼下がりに野良しごと。
翌日には、お野菜をたっぷりと使った菜食料理を養生園のスタッフと一緒に作ります。
自分たちで育てた野菜や米を美味しくいただく体験講座です。

ちなみに、写真はライ麦・大豆菜園区での様子です。






早出しのコマツナの収穫です。

コマツナの収穫にはコツがあります。
ハサミで収穫し、すぐに水の入ったボールに一時的に入れてから新聞紙で包みます。

美味しく育ってくれた野菜を一番美味しい状態で収穫していただく工夫です。


真っ赤なラディッシュも収穫できました。


みんなでエンドウの支柱の下に、インゲンを追い播きしました。






野菜栽培の基本中の基本、種まき。

しかし種まきが一番難しいものです。

水をかけずに発芽させる自然な種まきをみんなで行いました。




耕さない草の生えた菜園にみんなでキャベツを植えました。




手作り窯焼きヨモギスコーンをいただきながら後半は、座学でした。

自然菜園の基本から、手軽なプランター栽培まで行いました。


夕食は、みんなで収穫したミズナやルッコラが早速サラダになって出てきました。

この講座では、野菜を自然に育てるだけでなく、それを美味しくいただける講座です。

次回は、2014年7月5日(土)~6日(日)です。
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ちょっと早いですが、スイカとメロンを植えてみました。(クラツキ&ネギでウリ科が元気!!)

2014-05-08 21:54:32 | 自然菜園の技術 応用
本日、

今日も日中は夏日でした。


今年は、スイカとメロンの苗が凄く素直に育ったので、小麦の出穂が待ち遠しかったです。

小麦の穂がでるようになると、平均温度が15℃位に達し、地温が確保でき霜がおりにくくなったことを教えてくれます。


1カ月前に、自然堆肥でクラツキしておいた場所に、同時にネギもすでに植えておきました。


準備の整った場所に、メロンやスイカを定植していきます。




スイカとメロンは、植えた日に草マルチの上から、地力に合わせてたっぷりの米ぬかを補います。

米ぬかを補うと甘くなるからです。

本来は、草マルチの上から米ぬかを補うのですが、去年の内に稲ワラをマルチしていたので、その上から米ぬかを補い、すぐに草をマルチしました。

米ぬかは、直接土に撒くと油膜が張ってしまい、土が呼吸できず、米ぬかが腐敗してしまい病虫害に侵されやすくなるので、草マルチなどの上から補ってください。




畦の草を刈ってきて、米ぬか上に草マルチしました。


この畝は、畝肩に去年からニンニク、タマネギを植え付けて用意していた夏畝です。

新しい自然菜園で、初スイカ&メロンです。
コムギの穂が出たものの、ナスなど植えるにはまだ十分の地温があるとは思えないので、
今回は、寒暖の差に強い砂漠出身のスイカ&メロンで挑戦してみました。

最低気温が10℃を切る日もあるので、一応不織布をべたがけして様子を見てみようとと思います。

ハクビシンがいる地域なので、スイカもメロンも対策が要りますが、失敗を恐れず挑戦してみようと思います。
コメント (4)
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ジャガイモ&ネギを植えました。

2014-05-02 22:26:53 | 自然菜園の技術 応用
本日、


今日も夏日でした。

遅まきながら先日、ジャガイモとネギを植えました。

「田舎暮らしの本」(宝島)でもご紹介させていただいたように、桜の開花を待ってからネギ⇔ジャガイモの交互連作で育てています。




晴天が続く日を狙って、切ったジャガイモを天日干しします。

切り口には、灰は塗らずに自然乾燥です。


ジャガイモの切り口が写真のようにしっかりかさぶたになり、
姥口くらい萎れていればなおいいです。


前作にネギを育ていた場所に溝を切り、30cm間隔に植えていきます。


根深ネギの在来種松本一本ネギの苗です。


去年ジャガイモを育てた場所に、溝を切って植えていきます。


ネギは、同じ太さのもの丁寧に並べていきます。


最初の土寄せは、写真のように苗の時に土に埋まっていた程度に、浅く植えておくと、一週間以内に起き上がってきます。

ネギの根は、加湿と草に弱く、酸素が大好きなので、徐々に土寄せすることで、どんどん根を増やしながら育てることができます。

今年は例年以上に忙しく、予想以上に自分の田畑をおもっきりできず、空いた時間を使って久々の心行くまでの野良仕事でした。
ジャガイモとネギを植えて、今年の菜園も始まったのだなーと思うと同時に、やっぱり野良仕事が大好きなことに再確認です。

冬の間、菜園プランや執筆、取材など机上の仕事が多かったので、それはそれでとても充実していたのですが、
五月晴れの青空の下、土に触れ、鍬を使い、種まきや植え付けを行っていく瞬間の充実はたまりませんね。

新たな菜園なので、まだ調ってはいないのですが、そこが新鮮で楽しい限りです。

明日はAzumino自給農スクールの最後の育苗コースの日。
夏野菜の最後の仕上げをがんばろうと思います。



コメント (7)
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