無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

新連載開始「やさい畑」(家の光)で、コンパニオンプランツの比較実験(キャベツ&レタス)

2013-08-29 15:03:49 | 自然菜園の技術 応用
本日、




9/3発売の「やさい畑」(家の光)の見本誌が届きました。

以前このブログでもご紹介した新企画での連載がいよいよ始まります。
実際にプランターを使ってコンパニオンプランツ(共栄植物)の効果やその栽培のコツをご紹介する企画です。


拙著を出していただいたご縁もあり、この企画がとても面白そうだったのは、
実際に、コンパニオンプランツの効果を比較するところにあります。


今回は、キャベツとレタスのコンパニオンプランツの効果を、
キャベツのみのプランターと、レタスとの混植したプランターで比較実験しました。

その過程を見開きで、写真と文章で栽培のコツや実際のところどうなったかを簡潔にご紹介しています。


プランターを使うことで、外的要因を同じくし、実際にキャベツとレタスを限られたスペースに植えると、どうなるのか栽培管理は大変でしたが、とても勉強になりました。


レタスが、どんどん大きくなるとキャベツは肩身が狭く育ちにくくなってしまうので、


どんどん外葉をちぎって、収穫しいただいていくと


キャベツの生長するスペースが生まれますし、
レタスも一度切りの収穫ではなく、長期間収穫でき、とても重宝します。


実験は、公平に行うために、複数同じ条件のプランターを準備し、その効果がある程度他のプランターでも観察できるかといった念の入れようで、家の前は実験用の自然菜園プランターで一杯になりました。

連載の最後のページにも書いてありますが、
レタスと混植したキャベツの方が、肩身が狭く、競争に合い、いじけてしまうかと思うと、
実験の結果から、むしろ生育が順調で、結球もスムーズにでき、意外な結果になりました。


そのことからも、レタスは単にキャベツの虫除けとしてだけでなく、生長促進にも貢献していそうな傾向が見ることができました。

これから2カ月おきに発売される「やさい畑」で、いろいろなコンパニオンプランツの比較実験の報告、そこから見えきたコンパニオンプランツを活かした栽培のコツをご紹介していこうと思います。

理論的にわかることもありますが、まだその効果が説明しきれないことが多く、実際は経験から来るもので謎めいているコンパニオンプランツの実際が垣間見れて面白いですよ。


自然菜園プランターについてもどこかでご紹介出来ればいいと思いますが、
実際に、プランターで野菜が複数育ち、収穫できると、キッチンガーデンとして食卓が豊かになります。

コンパニオンプランツは、農薬や化学肥料のような絶対的なものではなく、
料理の際に、最後の一つまみのお塩や、隠し味のハーブのようなもので、その活かし方を知ることで効果が発揮される植物どうしの関係性からくる効果です。

そのため実際に、プランターで見えてきたコンパニオンプランツのポイントを、菜園で活かしてもらえれば、無農薬栽培がもっと簡単に、自給率もアップしてできたら、愉しいと思います。参考にしてみてください。
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あずみの自然農塾8月その2(福岡正信老にささげる粘土団子づくり)

2013-08-24 10:11:52 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、


昨日はたっぷりのでした。
先週のシャロムヒュッテでのあずみの自然農塾で、2008年の8月に亡くなった福岡正信さんのご冥福、平和を願って粘土団子を作り大無為自然に種まきした様子をPCの調子が悪くのせられなかったので、遅れましたがご報告いたします。

耕さない田んぼでは、お米の穂も出始め、10月の稲刈りが今から楽しみです。


日中余りに暑く35℃を超すなかで野良仕事は無理なので、
みんなで登山口にある名水を汲みに、涼を楽しみに山に行きました。




渓谷では、冷たい雪解け水が流れており、足を入れて涼を味わったり、

タネ採り用のスイカを冷やしたり、真夏の喧騒を忘れ森に一時、包まれました。





福岡正信老に教わった粘土団子。

自然農法の究極のアイテムであり、砂漠緑化の希望の光です。

今回は、古くなった種子をたくさん(レタス、シュンギク、ダイコン、カブ、野沢菜、ミニトマト、キャベツ、モチキビ、ハッピーヒルなど)にクリムソンクローバー、シロクローバーも混ぜます。

これから播く粘土団子は、菜園用なので、たくさんの野菜のタネを混ぜました。




タネに、粘土をくだいて作った粘土パウダーを加え、水を加えて練っていきます。


練っただけでは、割れやすい団子になってしまうので、トントンと空気を抜くように
福岡老曰く「革命の音」を鳴らしながら、四角くまとめます。




一つまみ取っ粘土の塊にはタネがたくさん入っているので、くるくると掌で、種が中心に集まるように、


粘土団子を作り、新聞などの上に置き、日陰の風通しの良いところで、よく乾燥させます。




今回は、粘土団子を乾燥させずに、シャロムヒュッテにある自然農法区に、子供のようにポンポン投げました。

粘土団子は、自然とタネが発芽してきて、その場に叶った野菜が自然に育つことから、
耕さない畑にタネを自然に播け、鳥や小動物から身を守ってくれる優れモノです。

教わって十年以上経ちますが、あずみの自然農ではここ数年亡くなった年から、命日前後の8月に粘土団子講習会を開き、粘土団子を伝えつつ、タネを播いています。

福岡老曰く、「一年目は人が播き、二年目は鳥が播き、三年目は、自然(神)が播く」
そのきっかけを皆と一緒にやることで、改めて自然農法の初心に立ちます。

本当に多くの師匠たちから教えられたことを伝えられて、幸せなことです。


8月の自然菜園教室/strong>

明日は、8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
訂正8/28(水)NHKカルチャー 自然菜園入門
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自然菜園プランターから学ぶ

2013-08-23 13:17:32 | 自然菜園の技術 応用
本日、

久々のまとまった雨が降りそうです。今は降ったり止んだり変な天気です。


現在、家の光協会の農雑誌『やさい畑』に2年連載用に、大家さんのお庭を間借りして、自然菜園プランターをずらっと並べて栽培しております。

家の光さんでは、拙著『失敗知らずのコンテナ菜園』を出版させていただいたご縁で、
次号の『やさい畑』から2年間、実験的な内容でコンパニオンプランツについて連載をする予定で、去年からいろいろな組み合わせで野菜を育てています。

実験的な内容とは、実際にプランターでコンパニオンプランツ(共栄植物)と混植した場合と、そうでない場合を比較実験し、
検証しながらコンパニオンプランツの実際の効果や野菜の育ち方への影響を観察しております。


例えば、ナスだけ(右)を植えたプランターと、ナスのコンパニオンプランツであるラッカセイを混植した場合で、どのような生育の違いが出るのかを比較したりしております。


その際に、畑や菜園では、見逃しがちな野菜の生育がプランターということもあってつぶさに観察でき、とても勉強になっています。

写真は、ラッカセイ=落花生の名の由来になった、花が落ち地中に針のようなものが刺さり、実ができる様が良くわかります。




ゴーヤのプランターでは、白ゴーヤが良く成っております。

このプランターでは、マメ科のインゲンと混植した場合とそうでない場合を比較して実験している最中です。


キュウリのプランターでは、




雌花が咲いて、蜂などが毎朝授粉してくれるため、立派な実をどんどんつけてくれていますが、

実は、このキュウリいわゆる秋キュウリといって、夏に種まきし、秋に実をつける地這えキュウリ「若緑地這え」です。
地這えキュウリですが、プランターで育てる際は、行燈支柱など利用して無理なく立体的に育てると、思いのほか素直に育ってくれ、たくさんの実がいただけます。

まだまだ、栽培途中のものもあれば、もう結果出て9月3日に発売される連載開始号のキャベツとレタスの実験など、
実際に限られたスペースで実験的に育ててみると、再発見や確認ができとても面白い企画です。

※実際は、失敗の許されない栽培管理や悪天候に左右され大変ですが、、、

自然菜園プランターと名付けている、プランターで出来る自然菜園の体系化にもとても有効な実験で、
毎回改善していくものですが、ある程度普遍的に栽培するコツをまとめる機会にもなっていてとても勉強になります。

自然菜園プランターとは、限られたプランターという容器の中で、自然菜園で培った自然の摂理を活かした栽培方法で、
基本さえマスターすれば、ほぼ水やり程度で、野菜が簡単に育つのも魅力の一つです。

まだまだわからないことだらけですが、お仕事を通じていろいろ勉強になるので、緊張はしますが、この仕事はやりがいがあると感謝しております。

菜園やプランターと様々な場所で、楽しく自然に野菜が自給できれば生活は豊かになります。
改めて、自然菜園プランターを育てていてそう感じております。


8月の自然菜園教室/strong>

8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
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あずみの自然農塾8月その1(夏の自家採種)

2013-08-21 07:36:23 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、時々

久々の雨です。雨が多すぎる地域と、逆に降らない地域に二極化し、野菜だけでなく人の生活にも大きな影響が出ています。
昔のような天気に戻すには、地球規模で環境を守っておく必要があると思い、せめて自分の菜園だけでも緑化していきたいと思う次第です。




先週末は、シャロムヒュッテにて、あずみの自然農塾が開催されました。

今回は、猛暑の関係で、いきなり外でのワークは厳しいと思い、
室内で、自然農講義から始まりました。

お盆期間は、夏と秋の境目で、季節の変わる節目ともいえます。
自然に育てるコツは、この変わり目に野菜も菜園も上手に季節に乗ることです。

今回扱ったテーマは、
夏野菜の復活のコツ、秋野菜の種まき、植え付けのコツでしたが、
なによりも生き物のバイオリズムと季節の移ろいをイメージしながら野菜のお世話できるかが大切だと伝えたつもりです。




ちょっとした室内講義の後は、
外での野良仕事、ちょうど春野菜たちが花を終わらせ、実(タネ)をつける季節。
写真は、ニンジンの自家採種の様子です。








ダイコンの自家採種の様子です。

足で踏んで、サヤの中から種子を出し、
フルイや箕でサヤとタネをより分け、種子を採り出します。


最終的には、人の目でゴミや虫、傷んだ種子などをはねます。


バケツを持って何をやっているかというと、

レタスのタネ採りです。

レタスは、何回かに分けて花を咲かせるので、最初の内は熟したタネが落ちる前に、
バケツの中で綿毛をたたき落とし、種子を採っていきます。

自然農では、自家採種は当たり前のことです。
生命の営みが繰り返されること、つまりタネを採り、またそのタネを菜園に降ろし、またタネを採る。
野菜の収穫のみで終わらないのも自然なことです。

最初の内は、ただ採る自家採種から始め、
慣れてきたら、その菜園に合った野菜を育てるつもりで、選抜し野菜を育成する自家採種に移行していけると最高です。
ただ採っただけの種子と、選抜育成を繰り返した野菜では数年経つとずいぶん結果が違ってきます。
野菜も人も同時に成長したいものです。


8月の自然菜園教室/strong>

8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
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真夏のリベンジ(ミニミニタマネギを大きく育てなおす)

2013-08-17 06:09:36 | 自然菜園の技術 応用
本日、の予報。

今日も暑くなりそうです。今日は、シャロムヒュッテにて「あずみの自然農塾」の開催日です。
とても暑くなりそうなので、いろいろ工夫しながら無理なくやりたいですね。
また、福岡正信さんの命日や、終戦記念ですから、粘土団子で未来に種まきもする予定です。



自然菜園では、タマネギが大きくなる肥沃で、育てやすいところはいいのですが、そうでない場合玉張りが小さくなることがよくあります。

個人的には、大きさよりも玉の巻き方、結球の固さの方が気になり、玉張りが緩ければ大きすぎても越冬性がなくよくなく、
小さくてもよく結球した写真の大きさのものは、皮をむきそのままポトフなど煮込み料理に使うと非常に美味しいので大好きです。

ただ、これ以下の大きさのものは、評判悪く、タマネギの失敗例になりがちです。
そこで、久々に夏のミニミニタマネギの植え直しをおこなってみました。




8月に植え直してあげると、冬12月には大きくなってくれるので、リベンジできます。

タマネギが結球しない理由は、
1)苗に問題があった
2)植え時期に問題があった
3)土は肥えていても特有の短所があった
4)土が非常に痩せていた
5)霜害を受けてしまった


などいろいろあり、その原因を改善することによってタマネギの出来は改善されます。




今回は、春植えのタマネギで、火山灰土だったので2)3)が強く影響しました。

そこで、油かすと米ぬかを半々にブレンドして
※遺伝子組み換えでない油粕にしました。




溝を切って植えた後、土をかけ、その上からパラパラと補い、


最後に、モミガラをたっぷりかけ、その上から刈った草を戻しました。
※草をかけた写真は撮り忘れました。

モミガラは、いわば自然の断熱・保湿そして、草よけ対策です。

このように暑いと、タマネギが傷んだり、乾燥や草によって生育が良くなくなる場合があるので、工夫してみました。

タマネギが育ちにくい場合や、冬に新タマネギを食べたい場合、こんな方法を使ってみるのも手です。

ただし、場合によっては、タマネギが融けて腐ってしまったり、2つに分かれて育ってしまったりする場合があるので、
よく結球したミニミニサイズを時期に植えるようにしてください。長野の場合は8月に植え、9月から本格的に生長しなおします。

最近では、セオリー以外の方法なども自然に自給しやすくなる目的に研究するようになってきました。
野菜の可能性、自然菜園の可能性はまだまだありそうです。

風土を活かして、人と自然で育む自然菜園。面白いなーと思います。


8月の自然菜園教室/strong>

本日、8/17&18 シャロムヒュッテ あずみの自然農塾

8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
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田んぼで鯉が釣れる!?

2013-08-16 10:57:14 | 自然菜園の技術 応用
本日、

昨晩は、ゲリラ豪雨で、長野県各地のお盆イベント花火大会が緊急中止になるくらい、急激な雨が降りました。
イベントには悪いのですが、雨の降らなかった農地では、久々の雨に大いに恵んでくれたゲリラ夕立でした。


うちでは、現在1反の田んぼを半分、水田に、半分菜園に改良中です。


田んぼは、昨年大豆を前作したこともあり、田んぼの草がすっかり抑えられています。
草取りに1回チェーン除草に入っただけで済みました。

草が全く抑えられたのには、裏方で毎日働いてくれている立役者がいます。


田んぼは、月に1回くらいしか通えないので、水をかけ流しです。
それでも田んぼが冷えないように、水口は贅沢にもプールのように空けて温めてから田んぼに入るようにしています。

そんな贅沢な水口に余った稲を倒しておいていたら、ちゃんと根付いてしまっていますが、
うごめく物がいます。こいつか裏で毎日田んぼを見回りしてくれるために草が全くと言っていいほど生えずにイネが元気です。




米ぬかのボカシに、小麦粉などを混ぜた特製の餌をつけ竿を入れると、




15㎝足らずの去年生まれた鯉の稚魚を33匹放しておきましたら、30㎝位の鯉が2匹ほど釣れました!!

実際にこんなに大きくなっているとは思わなかったので、竿の仕掛けが、ハリス1号と切れそうになりました。

ガキの頃、川に釣りに行った以来で、久々の大物でした。
そういえば、自分の家に大きな池などを持てたら、そこで鯉を放し釣るのが夢だった時もあり、思いがけず叶った夢でした。




現在、仲間で植えた田んぼも見事に開花中で、一面満開です。

30℃を超す毎日なので、花の受粉がうまくいくように、いつも以上に水を冷たいままかけ流しています。
きっと、田んぼの中の鯉も涼しくて喜んでいると思います。

家族の分のお米を自給するのは意外と簡単です。
困るのは、忙しく暑い中での、草取りだけだったりします。

月2~3回位の通いで、お米が育つといいなーと思ってやっております。

幾つか好条件を重ねていくことで、草が抑えれ、イネが見事に生育せてくれると、もっと草は生えにくくなり、収量もよくなります。そして味もよくなってくれると更に嬉しいものです。

イネの自然栽培は、まだまだわからないところだらけですが、
今後、元田んぼを借りれることも多くなってくるでしょうから、課題の一つです。

福岡正信老ではありませんが、一家族一反の田んぼをお借りして、野菜と米を自給する。こんな幸せはないですね。

次回のブログは、田んぼの半分を菜園にすべく、奮闘している野良仕事の風景などをご紹介出来ればと思います。


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8/17&18 シャロムヒュッテ あずみの自然農塾
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タマネギの自家採種、秋野菜の定植

2013-08-15 04:35:17 | 日々の自然菜園
本日も猛暑です。
みなさま熱中症対策お忘れなく。

残暑お見舞い申し上げます。




以外と自家採種にムラがあるのが、タマネギの自家採種でした。
簡単のようで、タマネギ、ハクサイなどが気候風土の関係か、ほとんどの野菜が自家採種できてきた中で課題で、
今年は、すんなり自家採種できたタマネギです。

まず、今まで火山灰土ではタマネギそのものの生育が難しいものがありました。
また、交配種(F1)タマネギの多くが不稔受精のせいか、花が咲かない品種の時もありました。

タマネギの自家採種は、収穫したタマネギをもう一度植えて、翌年出た写真のようなネギ坊主からタネを採ります。

通常のタマネギ植え付けより少し遅らせて植え直したタマネギから翌年搭だってきたネギ坊主が倒れないように、
今年はネットを利用しました。天候にも恵まれ雨よけも不要でした。


タマネギの場合、まだ白く見えるネギ坊主も皮の中では黒くなっている種子がこぼれる前に、
紙の上に、苗ケースを上げ底にして、並べて追熟・乾燥することでタネを傷めず、こぼさず採ることができます。

1~2週間ほどよく乾燥させてから、フルイなどでふるってタネだけにしたら、冷蔵庫で乾燥材を入れて丁寧に保存すれば2年は使えるのでちょっと多めに自家採種しておきます。


青ナスの片側や株間には、コンパニオンプランツであるエダマメやホーリーバジルが植えてあります。




今回青ナスの裏側の邪魔にならない株間に、ハクサイを定植しました。




トマトのじゃまにならない株元には、キャベツを植えました。

自然菜園では、基本リレー栽培といって絶え間なく、野菜がリレーのように混作・間作・輪作されていきます。
砂漠を除けば、自然界のように必ず季節の草花が絶え間なく生えてくるように、土を休めることなくどんどん相性の良い組み合わせで、適当な距離感を保ちながら栽培します。

夏野菜の下で無農薬栽培で難しいとされる結球秋冬野菜を育てると、自然と育つから不思議です。

秋が短くすぐに冬が訪れる寒冷地の長野では、通常夏野菜の後は10月にタネを蒔ける野菜がないため空いてしまいますが、
このように栽培することで、暑い中秋冬野菜が無事育ち、霜が来た後夏野菜が枯れても、冬野菜が残る形になります。

狭い面積で自給したい方にもお奨めです。


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持続可能な自然菜園入門講座~畑と田んぼからはじまる食卓~at穂高養生園8月

2013-08-13 00:21:52 | 出張菜園教室
本日、の予報。

暑い日が続きます。
先日、8/11(日)に行われた穂高養生園さんでの自然菜園入門体験講座「持続可能な自然菜園入門講座~畑と田んぼからはじまる食卓~」
の報告です。


このワークショップは、最初農園を一周自然観察しながら回ることから始めます。


ナスであれば、ナスの樹の中から病気もなく、育ちもよく、健康な樹を選び、自家採種する樹を選び、その中から実にピンクの毛糸で印をつけたりしました。

自家採種する際に、単にタネを採ることから、自分の菜園に合った野菜を選び、自家採種を繰り返しながら在来野菜に育成するところまでできれば、自然に育ちやすくなります。


自然生えのスイカや


ジャガイモの収穫方法など、実際に体験しながら菜園を身近に感じていただけたらと思います。


菜園では、カラフルなアマランサスが綺麗に育っていますし、


3種類の稲もそれぞれ立派に育っています。


田んぼのわきでサトイモを育てると、田んぼの畦を切ってあげるだけで、サトイモの水やりができるので助かります。


35℃にもなる猛暑なので、日陰を作って、その中でお茶休憩をとりながら、収穫したてのキュウリをかじりながら質疑応答。

東京、京都、神奈川など遠方からの参加者、地元の参加者が熱心に質疑を交わします。

ちなみに、お茶のデザートは、甘酒のアイスのシソソースがけでした。
マクロビスイーツで一服できるのもこの講座ならではの楽しみです。












後半は、ひたすら夏野菜、ナス、ピーマン、トマトの収穫をみんなで行いました。

立秋を過ぎ、暑さ極まるこの時期は、なるべく野菜の負担を軽くするために、1週間以上実をつけない夏休みが必要です。
負担をなくすための収穫を行ったというわけです。




収穫後は、野菜の応じて米ぬかなどの補いを行い、周囲の草で草マルチを厚く敷き足し、
野菜の根の復活を促します。






秋野菜のキャベツなどは、まだ暑いので、トマトなどの株元に穴を掘り、

土が乾いていたので、お椀一杯の水を差してから植えてあげます。




信州の夏も秋も短く、あっという間に冬になります。
暑いさなかですが、みんなでダイコン、シュンギク、カブを丁寧に種まきしました。

とても暑く乾燥しやすい時期なので、種まき後モミガラでマルチして発芽を守ってあげます。

次回は、夏野菜の自家採種の方法や秋冬野菜の育て方など行います。
日程は、9月8日、10月13日、11月3日を予定していますが、11月の会は1泊2日のワークショップになりそうです。
お楽しみに~


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トウモロコシ、ハクビシンに襲われる

2013-08-11 21:18:42 | 自然菜園の技術 応用
本日、




先日の続きですが、

朝方3時頃畑でガサガサと音がして、日が昇ってから畑に行くと、
まだ若いトウモロコシ2本ほど、折られ試食した跡がありました。

手口や目撃情報から、ハクビシンだと思われます。
ハクビシンは、人が大好きな特に果菜類が大好きで、トウモロコシやトマトが被害にあいやすいものです。


食べられる前に、食べるが基本です。

特に、自然農・自然農法の野菜は被害が大きく、野生の動物もよく知っての犯行だと思います。

ともろこしは、早朝採ってすぐに皮つきのままゆっくり蒸して、


むいて食べるか、それを焼き直して醤油をかけて焼きトウモロコシとしていただくと最高です。

最初頃のトウモロコシは、水っぽくゆでると美味しくないので、焼いて食べるとコクがあっておいしいものです。


すでに食べごろをむかえたトウモロコシは、種採り用にこれ以上食べられないように、
糸やタマネギネットなどで覆い食べられないように予防します。

今育てている在来のトウモロコシは、甘すぎず、コクがあって、もっちりしているので
遺伝子組み換えの恐れの高いトウモロコシと隔離して育ててタネを採っています。

これからは、安全なタネが買えない時代に入ってきてしまっているので、
今のうちから、安全な方法で自家採種して、種子を保存しておくことも大切になってきています。

特にトウモロコシは花粉が風で授粉するので周囲1km以内に他の品種があるだけで交雑しやすく、
色の違うトウモロコシならまだ交雑したことがわかるのですが、色が同じであったり、遺伝子組み換えのように見えない交雑は物理的に防除しなければ、近所にも交雑を広げやすい作物なので注意が要ります。


少し大変ですが、自家採種していくことで、買えない安全と安心感、そして子孫につなぐ財産になりますので工夫しながら行っていきたいものです。


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自然菜園3年目、夏野菜の自家採種の母本選抜&真夏の草マルチ

2013-08-10 22:54:00 | 日々の自然菜園
本日、

久々の長期出張から帰宅しました。
風のうわさで、四国の方で最高気温40℃超えが観測されたようで、人だったら、瀕死の状態ですね。
長野市も35℃を超え、日中の野良仕事をあきらめ、朝夕のみがんばりました




月日の経つの早いもので、
先月指先ほどの成り立てのミニとうがんも握りこぶし程度にまでに、トウモロコシにからみつきながら生長していました。




ミニカボチャもトウモロコシの茂みの中で大きくなっていました。


トウモロコシも授粉が終わっていたようなので、まだ咲いている2本残して雄花を切り取ってしまいました。


今週からものすごい残暑です。

先週降った雨ですっかり伸びている土手草を刈って、すぐに熊手で集め、


草が枯れる前に、


キュウリなど根が浅い野菜や乾燥に弱い野菜の根元の草マルチにしてあげます。

30℃を超す猛暑は、野菜にとっても危険で、梅雨が明け雨が降らない今日、
へたな水やりよりも、周囲の草を刈って、集め、草マルチを厚くしてあげた方が、長期的に見ても短期的に見ても有効です。

特にこの畑は、今まで慣行農法、いわゆる農薬・化学肥料で栽培されてきたので、土が痩せ、生き物が乏しい環境でした。
そのような畑では、土の団粒化はあまり見られず、緑肥作物のライムギも50㎝程度しか育ちませんでした。

そのような非力な地力の初期の自然菜園では、土は乾きやすく、根は張りにくく、環境の激変に野菜が戸惑ってしまいへたすると枯れてしまうこともあります。

肥料や水も大切ですが、それ以上に根がしっかり張っていて、根が元気なことが一番大切です。
自然耕が盛んになり、地力が上がり、団粒構造が発達してこない内は、特に草を厚く敷いてあげ、更に補いとして米ぬかや水を必要な場合が出てきます。

あくまで、野菜の状態を見ながら、重ねていきます。




キャベツを育てている畝では、スギナの中にキャベツが育つ一風変わった状態でした。

キャベツは、地中海のアルカリ土壌が育ちやすく、酸性で生えやすいスギナの中でしっかり育っているのは興味深いです。

元々、スギナとドクダミが主で、酸性で痩せていた名残でしょうか?
それでも、草を刈って敷いたり、キャベツを春に植えてからお世話したからでしょうか?元気に美味しそうに玉になってくれました。

このようなキャベツから、来年自家採種したいものです。
キャベツ収穫後、茎はそのままにして春を待ちます。


イエローズッキーニ

青ナス

在来キュウリ

写真の野菜には、ピンクの毛糸が巻いてあります。
これは、数本ある株の中で特に育ちが良く、美味しかった樹を選び、その中で実をつけた野菜にタネを採るための印として付けました。

いわゆる自家採種ですが、ポイントは選抜したという点です。
つまり、実を大きくしてしまったものから自家採種するのではなく、耕しもせず、水もろくにもらえず、肥料も草と米ぬかだけで育った厳しい環境中に適応して野菜の中で、残したい母本を選んでからタネを採ります。

そうすることで、一層自分の自然菜園に合った在来野菜になってくれ、無農薬栽培がとてもしやすくなるから不思議です。
今年のような暑い異常気象にも負けず大きくなってくれた野菜たちに感謝して、残りの余生をタネに一心に専念してもらうべく草マルチを重ね、採種果以外の実をかき取り、備えました。

野菜の栽培そのものは今年が初めての菜園ですので、この菜園で初めて自家採種する野菜たちです。
霜が降りるまで、しっかり育ってほしいものです。



8月の自然菜園教室/strong>
明日は、
8/11(日)穂高養生園 自然菜園入門です。

8/17&18 シャロムヒュッテ あずみの自然農塾
8/25(日)Azumino自給農スクール 自然菜園実践コース
訂正8/28(水)NHKカルチャー 自然菜園入門
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