無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園スクール (自然堆肥の切り返し、雑穀の脱穀)

2016-10-28 18:00:31 | 自然菜園スクール
本日、のち

まさに今が降っております。
雨が降る前に、雑穀の脱穀、調整が終わったことは嬉しいです。




先週、自然菜園スクール安曇野校では、入門コース、実践コース共同の自然堆肥の切り返しを行いました。

1週間前に、積み込んだ自然堆肥は見事に発酵が始まり、湯気が出ておりました。

自然菜園では、毎年堆肥を入れなくても良く育つ、日々の野良仕事がテーマですが、
元々化学肥料農薬で疲弊した畑、元々庭で菜園でなかった場所、病気や連作障害が出てしまっている畑でも自然菜園が始められるためには、完熟の自然堆肥があると心強いです。

自然堆肥は、売っておりません。自分の畑で生えてきた草を中心に、ワラやモミガラ、落葉と身近なものを加え、米ぬかなどで発酵させる自給アイテムだからです。
また、植物性主体の完熟堆肥もなかなか売っておらず、自分で作った方が早いし安心、お金を使わなくても使えるので、毎年10~12月にみんなで造って体験して体で覚えてもらっております。








一回目の切り返しが最も大切です。

その切り返しから、堆肥の積み込みの善し悪し、水分量の加減、発酵ムラなど調整しながら発酵を安定させていき、
病虫害、草のタネなどを発酵熱と菌で押さえてしまいます。

堆肥は手間がかかるものですが、手前味噌のようなもので、一度造り方をマスターすれば、毎年1回造って、熟成させれば、新しい菜園の拡大、クラツキ、有機物マルチと多様できとても重宝します。




その後は、生徒さんの丹波黒豆の枝豆の差し入れを食べながら、
蕎麦の脱穀に勤しみました。

このコンパネ脱穀式は、蕎麦の他、エゴマ、麦、ダイズなど雑穀の大半が脱穀できるので重宝です。




叩いても脱穀できない、タカキビやモチキビなどは、板に荒縄を縛り付けた洗濯板のようなものが脱穀に重宝です。


天気がだったため、の2倍ほど脱穀が大変でした。






写真は、アマランサスですが、蕎麦もフルイと唐箕を使い、脱穀後の調整をしました。




翌日、晴れ間を狙って天日干しするのもとても大切です。




エゴマや蕎麦の実には多くの生き物たち(虫)が住んでおり、そのまま袋詰めすると大変なことになるので、
天気の良い日に2日間位かけて広げて生き物たちを逃がしてあげてから、唐箕をかけ最終調整します。

エゴマやアズキは、洗って、干し直すととてもきれいになります。

自然菜園スクールも残すところ、あと2回12月で今シーズン終了です。

2017年のスクールはバージョンアップでお送りしたいと現在準備中です。

2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど
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モグラ・ネズミ対策

2016-10-26 10:12:14 | 日々の自然菜園
本日、


一昨日、ついに初霜が降りました。






軽い霜でしたので、日中には復活しましたが、これで季節がゴロリと冬に転がった感じです。
この時期までに、ネズミ、モグラ対策が済んでいるかで、被害が拡大するか、終息するのかが決まるって知っていましたか?



最近、ブログでも出版社さんからも「モグラ」対策のお問い合わせが多々ありましたので、ここでざっと私が知る範囲で、モグラ・ネズミとの共存についてまとめてみたいと思います。

私は専門家ではないので、誤りなどがありましたら、コメント欄にお寄せください。


この写真は、田んぼの畦に住んでいたモグラと遭遇した時の写真です。

モグラに関しては、冤罪が多く、菜園ではそんなに悪さをしないので、対策は難しくないものです。


この写真のように、モグラ塚と呼ばれる盛り土や、掘った穴が隆起しているようであれば、住んでいるのはモグラです。

モグラは、肉食動物のため、ミミズやカナブンの幼虫などを毎日食べています。

そのため、サツマイモや野菜の根っこがやられる被害は、モグラではなく、ネズミや昆虫の幼虫によるものと考えてもいいと思います。




そのため、モグラ塚がない場合に穴がったら、ネズミの可能性が高く、モグラの冤罪だといえます。




これら写真の穴は、ハタネズミ(畑ネズミ)で、自分で掘って植物の根や野菜、昆虫など雑食します。

一見するとかわいいネズミですが、
ネズミの被害は、せっかく野菜が育ったのにショックですよね。





家ネズミと呼ばれるネズミは、主に家や河川など水とエサがある環境で、冬眠せずに働くネズミで、モグラの穴などを利用して畑の野菜に被害を与えたり、
保存した野菜や穀類を食べ、被害を出します。


このようなフンがあれば、住んでいると思われます。


有機農家さんの知恵の結晶でもある「踏み込み温床」も「ネズミの温床」になりやすく、






発芽したばかりの苗がやれるケースが後を絶ちません。


育苗後、踏みこみ温床を壊すとネズミの保育場になっている場合が多いものです。


踏みこみ温床の場合、早期にネズミの経路に、粘着テープを置くと、捕獲しやすいものです。

まとめると
穴があり、畑の野菜などの被害がある。

①モグラ塚がある→モグラもいる→モグラの穴をつかって、アカネズミなどが野菜を食べ被害が出ている。
②モグラ塚はない→モグラはいない、ネズミがいる。→自分で土を掘るネズミがいる。



【モグラのみの対策】
モグラは、縄張り意識が高く、春の繁殖期をのぞけば、一定の面積に1匹しかおらず、そのモグラの通路が野菜の直下などになければ、野菜に被害をもたらすことはない。
また、モグラは、12時間以上虫などを食べていないと餓死してしまう。

つまり、モグラのいる畑で、モグラの被害がある畑は、未熟有機物が多く、ミミズや分解者が大発生しているため、モグラの行動範囲が野菜の根本付近にもあり被害になっている。
また、未熟有機物が多い畑=モグラの被害が多い畑は、未熟有機物により、病虫害の被害も併発しやすい。

そのため、未熟有機物の大量投入を控えたり、逆に、生ごみバケツ(モグラのレストラン)を畑の隅に設けてその周辺のみモグラが好む環境を用意し、モグラが野菜の下を通らないようにするとよい。

通常は、500㎡前後に1匹なので、モグラのレストランでのみ食事してもらい、他のモグラの侵入を防いでもらうために、飼いならすのも手です。


春の繁殖期など新規のモグラなど数が多い場合、モグラは、通常良く通る通路と、そうでない通路があるため、(使い分けている)
穴を潰してもすぐに直してしまう穴は、良く通る穴なので、上のモグラ捕獲器で捕獲するのも手。


以下は、ネズミのみ、もしくはモグラの穴を利用したネズミ対策になります。この対策は、モグラにも有効なため、ネズミ対策がモグラ対策にもなりますよ。


畦草刈りが基本。

春や初秋の畦の草刈りは、モグラやネズミの侵入や越冬を減らします。
ネズミやモグラの被害もすぐに発見でき、被害を最小限にしてくれます。

良く刈られた畦では、カラス、野良ネコ、イタチ、キツネ、トンビ、フクロウがネズミやモグラを補食しやすく、24時間警備してもらえます。

トンビやフクロウのいる畑の場合、同時に止まり木なども用意しておくと完璧です。

ヘビが住んでいる場合は、石垣や藪などヘビの生殖領域を残しておくことで、ネズミの穴の中まで追って補食してもらえます。


昔は、野焼きなどで、空き地や畦を焼くことで、ネズミや害虫などを避けてきました。


焼き立てのクン炭などで、野焼きの臭いを再現し、保存する野菜や、踏みこみ温床など新たに入ってくるネズミを避けるのもお奨めです。


ネズミもモグラも野菜の根に集まってくるミミズや昆虫の幼虫が大好きです。

ネズミは、根菜が大好きなので、栄養を溜めた根そのものを食べてしまいます。

そこで、写真はアスパラですが、根の周りなどに支柱を挿すのも効果的で、一直線に掘られないように配置したり、たまに挿し直して移動させます。

もちろん、モグラ対策で効果的なプロペラ扇風機もモグラの経路や野菜の側に、たまに移動させながら挿しておくと効果的です。

【補足】
ネズミの穴の場合に、ブドウなど甘い子供用のチューインガムを一口大に切っていれると、翌日なくなります。
それを1週間位続けていると、ガムを食べにこなくなり、たぶん腸閉塞などで亡くなるという、方法を師匠に教わりました。


うちでは日々、ネズミ、モグラの嫌うコンパニオンプランツのネギを混植することで、日々野菜の根本のガードを固めております。


越冬させないように秋には、ニラやニンニクも混植します。


もし野菜を定植、もしくは種まきする場合、ハタネズミなどのネズミの穴があった場合、




クン炭を焼いたときにできるくず炭をネズミの穴をふさぐように数個入れてから穴の真上にならない場所に野菜を定植、種まきします。

自然な農業をやると、自然にモグラやネズミがやってきます。
それを殺鼠剤やトラクターで耕して対策するのは、最終手段として、なるべく使わない方法をこの20年模索してきました。

その結論が、日々の野良仕事です。
つまり、モグラが菜園を縦横無尽に掘りまくるような畑にするのか、ネズミがどんどん増えて野菜の被害が大きくなって、野菜が育たないようになるのかは、
日々の野菜栽培における管理方法で決まると思います。

どんどん野菜も良く育ち、モグラ、ネズミが多少いても野菜に被害がないのが最良の野良仕事で、些細な日々のお世話でそれができます。

例えば、
1)ネズミなどの食害のあったサツマイモやラッカセイをそのまま土に残す。
2)畦の草を刈らずに、草ぼうぼうの畑にしてしまった。
3)野菜などにネズミ、モグラの被害が出始めて、そのままにして被害を拡大させてしまった。
4)何の対策もせずに、野菜を育てている。
5)未熟な有機物をとにかくたくさん投入したり、やみくもに暑く有機物マルチをしている。
6)収穫しないでそのまま放置している。
7)不耕起栽培で放任している。


1~7)までのものが、いずれか1つあっても被害は拡大しますが、2つ以上あると被害というより人災(餌付けの結果)といってもいいと思います。

ちょうどこの初霜が降りる頃が、来年のネズミーランド拡大するかしないかの瀬戸際ともいえます。
是非、サツマイモ、ラッカセイ、ニンジンなどの収穫時に、被害がある方は、そのままにせず、来年に越冬させない、被害が増えないよう心がけて反省を活かしてくださいね。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
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来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど

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夏野菜の片づけ=来年への準備

2016-10-25 02:59:47 | 日々の自然菜園
本日、のちの予報。

昨日は、自然菜園スクール【安曇野校】の雑穀&蕎麦の脱穀、調整を行ってきました。
それは、今度のブログでアップしますね。




この2枚の写真の違いは?




霜が降りる前に、まだ枯れていない晩秋のトマトです。

赤い実や食べる分だけ青い実を収穫し、夏野菜を片付けながら、来年の春の準備に入りました。


まずは、支柱に残ったトマトの枝葉を30㎝位にのこぎり鎌やハサミでカットし、株元に育っているキャベツやハクサイにマルチしてあげます。


こんな感じです。

キャベツやハクサイがまんべんなく光が当たり、トマトの草マルチで嬉しそうですね。






そのキャベツさんたちの根があまりない場所に、トマトの草マルチをかき分け、無臭ニンニクを植えていきます。




トマト畑が、キャベツ畑、ニンニク畑に変わりました。

自然菜園では、単なる片づけ、草刈りは行わず、次々と野菜がよく育つように、草を刈り敷き、どんどんリレーで野菜を植えていきます。
その結果、どんどん次々野菜が良く育っていくので、耕してリセットする必要もなく、暇もありません。

鹿児島の屋久島の縄文杉たちは、落雷などで倒れると、その切り株のそばにすぐに何かが生えてきて、また杉林になっていき、絶え間なく生き物の生命がバトンダッチされ、リレーされていきます。

次々なんでも植えていいわけでなく、一番自然に育つだろう自然の摂理に適った野菜のリレーをすることによって、トマトは、キャベツを育て→キャベツは、ニンニクと育ち→来春レタスも加わり、またトマトにもどっていくわけです。




トマトの隣の畝で、先日収穫したカリフラワーもそうした生命の循環の中、立派に育ちました。

この菜園は、自然菜園に農薬・化学肥料の畑だったところから4年目を迎えております。

去年から、より野菜が自然に育ちやすくなり味も美味しくなってきて、今年は特に美味しさに風味が加わり、後味も楽しめるようになってきました。

連綿と続く自然の営み、生命の営みを感じつつ、今年の野菜の終わりと来年の始まりを感じております。

今朝は初霜かもしれない天気予報です。

霜は、世界を一変させ、いきなり冬に突入モードに切り替わる時です。

絶え間ない変化と、変わらぬ営みによって生かされていることにただただ感謝です。


2016年内容充実で、
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田んぼの秋処理と苗代養生

2016-10-22 01:47:22 | 日々の自然菜園
本日、の予報。




先日の秋起こしに引き続き、第2弾秋起こしをしました。

今週は先週よりも温かく、地温が上昇することと、生のワラを今回投入したので、分解を速めるために、前回南北に鋤き耕したのに対して90℃東西に鋤き耕しを行いました。




そして、苗代も耕して、来年の苗代の準備も終えました。

苗代とは、苗の保育園のようなもの。
うちの場合、苗はポット苗や苗箱で、ハウスで発芽させた(陸苗代)後、田んぼに持ってきて水を張って育てる(水苗代)の折衷苗代なので、ハウスで胚芽の養分で育った苗が根を下ろし田植えまで育つ場所なので、とても大切な場所です。


病気と、草のタネが出ないように、完熟田んぼ堆肥を投入した後よく耕やします。

その後、米ぬかとクン炭を撒いてから


ワラをマルチしていきます。


獣やネズミなどが入らないように、ワラの上から焼いて間もない煙の臭いが強いクン炭と木酢液を撒いて、


竹でワラが飛んで行かないように、重しにし


苗代養生の完成です。

後は、5カ月間養生させ、自然に任せて待つだけです。


田んぼは、稲を育てている期間が6カ月間のみです。

実は、稲刈りをした後6か月間がとても大切で、この半年間どのように養生したかで、来年の稲の生育と草の生え方が決まるトいっても過言ではありません。

今年は、秋の長雨で、稲刈り、脱穀、秋起こし、苗間の養生が天気のタイミングで難しかったです。

来年の自給用の自然稲作が楽しみです。



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サツマイモの収穫

2016-10-21 18:06:23 | 日々の自然菜園
本日、




先日、自然菜園スクールの安曇野校では、弱い初霜を観測しました。

自宅の自然菜園ではまだ霜が降りておりませんが、今週温かい内で、3日間晴れ間が続いたので先日サツマイモ掘りをしました。

サツマイモ掘りは、ツルをはがし、根元付近を残して、ツルの収穫をまずします。
そして、一株ずつ手で掘っていくのかコツです。




手で掘ると、一見大変そうですが、実は手で掘れる柔らかい部分にしか芋はなので、掘るのも楽ですし、
芋の皮を傷つけないように掘れることが大切です。


このように掘れると最高ですね。


掘った後、3時間位太陽に両面当てて、しっかり乾燥させます。


今年は、サツマイモの連作不耕起3年目ですので、去年より形が良くなってきました。

多少ネズミによってかじられ始めたことと、畝の形が崩れてきたので、耕して、ネズミの穴をことごとく壊してから畝を成型し直します。


その後、ツルや地上部にあった古い草マルチを畝肩に戻します。

通常は、畝全体に食べきれなかったサツマイモのツルや草などを敷き直し、大麦のタネを播くのですが、
今回は、土を裸にしました。

ネズミのエサとなる有機物の分解促進とネズミが好む草マルチをしないことでネズミの越冬場所にならないように工夫しました。

霜が降りて寒くなってきたら、今度は畝中央に草マルチをし、今草マルチしてあるところに大麦を蒔こうと思います。

サツマイモは連作に限りますが、ネズミ対策はとても大切なことです。
日々のお世話の野良仕事(管理)で、ずいぶんネズミが増えない、被害がなくなるものです。

自然との調和は、日々の野良仕事から生まれます。
来年は、連作4年目なので、サツマイモの量も質も向上してくるので楽しみです。


収穫から晴天の温かい日、3日間限定で、天日干しします。
その後、段ボールで追熟させて、1カ月後完熟芋を食べたいですね。楽しみです。


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イチゴの苗取りとニンニクの植え付け

2016-10-15 21:23:24 | 日々の自然菜園
本日、

今日明日は、自然菜園スクール安曇野校の開催日で安曇野に来ております。
今朝は、安曇野初霜が降りたようです。本格的な冬の歩みの一歩ですね。






イチゴは、一番プランタ―栽培に適した野菜ともいえます。

市販のイチゴ苗は、大きめなので、翌年の実がクズ果が多くなりがちなので、再育苗します。

市販の苗をプランターで植えて、伸びてきたランナーをポットで受けて小苗を育てます。


イチゴ苗をて移植した端に、ニンニクを植えることにしました。


ニンニクは、一皮むいてから植えていきます。

一般的には、皮をむかないのですが、越夏した自然のニンニクはこの時期、皮が分解されて、つるつるの状態なので、それを再現しているつもりです。

こうすることによって、水の吸水、根の発根がよく、翌年の玉張りが良くなります。




これは無臭ニンニクです。手のひらサイズのニンニクが2~4球着いているジャンボタイプなので、調理もニンニク料理にも重宝しています。


ニンニクは、12~15㎝間隔の株間。


無臭ニンニクは20cmの株間で丁寧に植えていきます。


こんな感じです。


覆土して鎮圧して完成です。

発芽して、霜が強くなってきたら、ワラなどを被覆する予定です。

明日は、自然菜園スクールの自然菜園入門・実践コースを開催予定です。


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今年最後の秋起こし、亀の尾の脱穀

2016-10-14 22:39:17 | 日々の自然菜園
本日、

今日のお月さんは、おっきく満丸ですね。




稲刈りの終わった田んぼに、3年前の畦草や2年前のワラを積み上げた場所がありました。
下手にワラを戻すのを避けるために、取りあえず積んでおいたのですが、さすがに2~3年経つとほぼ土のような腐葉土になっていたので、田んぼに散布してから、
米ぬかを撒いて、秋起こしをしていると




新車の豆トラクター「こまめ」ちゃんの背後にあるカマドに絵を書いてくださった画家のHiroさんが登場!!

一緒に試乗体験を兼ねて田んぼの秋起こしをすることになりました。






と見学していただき、実際に使っていただきました。

豆トラクターは耕しと走行が一緒なので、結構コツが要ります。

現在、豆トラクターで自給稲作を研究・探求しているので、Hiroさんのように半農半Xの自給農業を応援しております。


久々の晴天続き、明日・明後日は自然菜園スクールなので、今日しか脱穀最適日がありませんでした。

田んぼの地主さんのご協力のもと、天日干しの今年最後の脱穀スタートです。


カカシ状態です。


先月、せた農さんと一緒に稲刈りした亀の尾です。150㎝以上の驚異的な稲です。

稲の生命力、底力を感じます。


そんな長くても、よく乾いていたので、どんどん脱穀できました。

早いもので、もう脱穀も終わり、田んぼの終了かと思うと嬉しい半面と寂しい感じです。

秋起こしは全部終わったので、あとは今日できなかったワラの後処理で、カットして堆肥にしたり野積みにしたり、いろいろ工夫して田んぼに戻していこうと思います。

あと一息で、来年まで田んぼはゆっくり悠久の時の中で、田植えまでじっくり土が育っていきます。

明日は、安曇野2日間の遠征です。
明日は早いので、今日はもう寝て、早朝4時起きです。

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晩秋野菜の大苗の定植

2016-10-14 05:32:38 | 日々の自然菜園
本日、の予報。
めっきり寒くなってきて、あちらこちらで紅葉が始まっております。


先日、越冬キャベツ(春キャベツ)の定植をしました。

通常であれば、老化苗として定植できない企画ですが、




タネ採り用のズッキーニの跡地の草を刈り敷き、そこに大苗キャベツを定植していきました。

このズッキーニ跡地は肥えていますし、最近めっきり寒くなってきたので、今回は大苗にしてから植えることにしました。

越冬キャベツは、春に収穫するキャベツなので、八百屋さんなどでは、春キャベツといわれます。

キャベツは、本葉10枚位が最も寒さに強く越冬しやすいので、霜が本格化するころに本葉10枚になるように逆算して植えていき
ます。早く植えすぎると、中途半端で寒さに弱く越冬できませんし、余り遅くても小さいままでは越冬できないので難しいものです。


キャベツの横に、タネ採り用のハクサイ苗を植えてみました。

ハクサイは、キャベツ同様結球野菜ですが、キャベツは多年草ですが、1年草です。

そこで、春に種を採るために、結球させずに越冬させて自家採種する方法もあります。
遅く植えることで結球しないので越冬できます。


3週間前に若苗で植えたターサイもシュンギクも大きくなってきました。




同じ時期に定植しきれなかったものを2寸ポットに鉢上げし、中葉シュンギクは一回収穫してから脇芽がでるように
下葉を残してから


定植しました。

こうすることで、同じ日に播いたシュンギクも収穫時期が異なり、たくさん収穫できるようになるので重宝します。


壬生菜も大苗になったので、こちらも定植します。

最近の秋~冬は不安定なので、1発でうまく育てようとか、たくさん育てすぎて食べきらないともったいないので、
直播、若苗、大苗と種まき時期をずらしたり、移植したり、育てるタイミングをずらすことで対応しております。

今年は、台風で長雨、日照不足、その後の高温天気、そして近日の低温と人間も風邪をひいてしまう季節の劇的な変わり目なので、野菜もかなりしんどそうです。

今日から、不織布や寒冷紗など用いて、生育とお布団を選んで厚着させていこうかと思います。


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晩秋の自然菜園

2016-10-13 07:27:47 | 日々の自然菜園
本日、の予報。

今日は、雑誌「やさいの時間」(NHK出版)の取材日です。取材のお仕事は、取材内容を打ち合わせして、当日までに準備して、1日かけて写真撮影・ヒアリング・打ち合わせなどです。
後日、写真、イラスト、文章の校正などがあります。

今年の「やさいの時間」さんでは、野菜の根と草をテーマに連載をしております。
自然菜園のキモである根と草をまとめられたのは嬉しいことです。


トマトの自然生えは、半分の実から育ったミニトマトですが、たくさん実をつけてくれましたが、そろそろ霜で終わりそうです。




畑の山ブドウも紅葉中です。


四季なりのイチゴは花が咲き、アブが受粉に来てくれています。




ナスの株元に植えたハクサイも結球が始まってきました。




ズッキーニも自家採種用の実を収穫しました。

あとは追熟させて、タネ採りです。


秋ジャガもネギと一緒に良く育っております。

もうじき霜だと思うと、名残り惜しい限りです。
秋野菜の株元にはハコベが育ってきました。

短い秋が刻々と冬に歩み寄っております。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
・野菜の収穫・越冬保存のポイント/菜の花、野沢菜、ニンジン、ゴボウなど
・冬の土づくり/畑の片づけ方、土壌分析、有機物の種類と使い方、冬の米ぬか
利用法
・越冬野菜の越冬のコツ/保温材の使い方、モミガラ、ハコベ、ワラなど


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田んぼ用堆肥の切り返し(1回目)

2016-10-09 12:05:36 | 自然菜園スクール
本日、のちの予報。




今朝の1時間に3mm以上の雨によって、今朝の田んぼは水たまり。
昨日の内に、秋起こしできてよかったです。

雨の日は、田んぼや畑に入らないようにしておりますし、野良仕事もハウス内や家の内職ですが、
まとまった雨の日に最適な野良仕事が一つだけあります。

それが、堆肥の切り返しです。
雨で、曇っといて涼しいですし、堆肥に水分が補われるので、晴れた日続きに切り返すよりも、切り返しが楽になるからです。



ちょうど1週間前の自然菜園スクール、今年度最後の自給稲作の勉強会で、造った田んぼ用の堆肥の1回目の切り返しです。

2日目で60℃を越す順調な発酵始動で、この1週間65~75℃で発酵しておりましたが、昨日から60℃程度だったり、場所によっては50℃位に低下しておりました。

堆肥に必要な要点は、
①チッソ系材料と炭素系材料の体積比が2:8の割り合いになっていること
②水分量が60%前後
③酸素が十分にあること

の以上3点です。

今回の田んぼ用の堆肥は、田んぼ由来の材料、ワラ、モミガラ、米ぬか、が中心です。
その温度が下がってきたら、以上の必要3条件を満たしていないことになります。

つまり、発酵による水分の蒸発などによる乾燥、発酵による酸素不足が起こるため、発酵が低下してしまいがちです。
60~70℃を2カ月程度維持することで、病気や草の発芽の心配のない堆肥を造るためには、切り返しなどが必要です。




1週間後の堆肥の表面は、糸状菌や放線菌など胞子などが目で見れる程度に発酵している場所や、


積み込み場所によっては、


順調に発酵しはじめている場所(上)、


酸素はあるが、水分不足で発酵が止まってしまっている場所(下)など
発酵ムラがどうしても起きてしまうものです。




そこで、乾燥している場所には、ジョウロやバケツで水分を補いながら、


堆肥の山を右奥から手前左に積み直し、酸素や水分、場合によっては、米ぬかを補いながら切り返しという作業を行い、
堆肥の山全体が、ムラなく発酵できる条件を調えてあげます。




堆肥造りのプロたちは、堆肥造りの屋根つきの堆肥場がありますが、

自給用の田んぼ堆肥は、田んぼの脇で、水が自由に使える場所に、堆肥2山できる位のスペースが最適で、
堆肥の材料を混ぜたり、切り返すには2山分のスペースが必要だからです。

奥にあった堆肥の山も、内側の部分は外側に、下に合った部分は上にと切り返すときに、発酵ムラがなくなるように切り返して隣に積んでいきます。

乾燥していた場所には、水を打ちながら、よく発酵している部分と混ぜるなど切り返しによって発酵が全体に広がっていくイメージで行います。


今回は、ワラが裁断してあったこともあり発酵ムラが少なく、順調な感じでした。
※長いままのワラの場合、発酵ムラが大きいので、1週間おきに切り返し、水分調整が必要です。

発酵の3条件を調えてあげることによって、また2~3日後には、60~70℃に復活するでしょう。


現在試行錯誤した結果、屋根つきの堆肥小屋はないので、雨に当たっても、ほどよく発酵でき、養分も抜けないくらいの水分調整に役立っているのが、
1500番以下の薄地のブルーシートです。

これは、適度に堆肥の水蒸気を逃がしつつ、熱を保ちつつ、雨も適度に受け入れつつ発酵してくれるので重宝しております。
梅雨や雪など条件が悪くなる場合は、3000番位のブルーシートでさらに覆うこともあります。

温度を観ながら、今度は2週間後に切り返す予定です。

2週間、3週間、4週間後には、切り返してもだいたい40℃位で安定してきますので、今度は堆肥をそのまま1年熟成して、
来年の稲刈り、脱穀後の秋起こしの際に、切りワラと一緒に鋤き込む予定です。

ちょっと手間ですが、田んぼの草を抑制し、稲がすくすく育つために、これほど無難で、確実な方法もありません。
あと2年後位には、切りワラや堆肥のいずれかだけを土に戻すだけで、毎年楽して美味しいお米を育てられる田んぼになってくれることでしょう。

今年の切りワラの春までにどれくらい分解してくれ、どれくらい草が生えないかが興味津々です。

無農薬の田んぼは、化学肥料・農薬・除草剤を使う稲作と全く逆なので、面白いです。
野菜のことは、雑誌や教室でもいろいろお伝えできますが、稲はなかなかその場がないので、ブログについつい熱がはいってしまいますね。
ご参考にしてみてください。


2016年内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は11/2(水)は、18:30~長野市城山公民館で自然菜園講座です。
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