無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

小麦・大麦の自家採種

2008-08-30 09:31:22 | 自家採種
本日
よく降る雨が、ナス・ピーマンを応援してくれます。
これから9月に入りいよいよ夏野菜の風味が充実してくれます。楽しみです。

先日、種子用の小麦・大麦を一升瓶に移しました。

無肥料で育つためには自家採種、自分で種を収獲することがポイントです。

野菜の健康と自家採種を考えると、メタボになりやすい肥料が効いた農業より、無肥料・もしくは少肥の自然栽培のほうがむいているように感じます。

せっかく育てた麦の種をそのままにしておくと、来年決まって虫が湧きます。

そこで瓶詰めをしておくと、乾燥状態がよければ2~3年は余裕で持ちます。

麦の種子の保存のポイント
1)最低生育の後半は必ず無肥料栽培で自家採種。(最初から無肥料がベスト)
2)種を採ってから、風通りのよい暗所で1ヶ月弱乾燥。
3)晴れた日に、瓶に8割つめ、蓋を半開きにして1ヶ月放置。
4)蓋をしっかり閉める。温度湿度の高くない冷暗所に保存。

来年もいい種が採れますように~
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同じ種から違う品種??

2008-08-29 14:47:43 | 自家採種
本日。ありがたい雨です。

うちでは色々栽培した結果、2種類の品種の小麦を栽培しています。
お菓子・うどん用の香り高い『南部小麦』それと、パン・パスタ・パイ用『ユメアサヒ』です。

今回まったく違う環境下で、同じ南部小麦の種子を無肥料で栽培してみました。
肥沃で何でも育つ農地(望畑)と、ソバ位しか育たない痩せた(猿畑)で育てたところ全然収量も、形質も、グルテン量も違う小麦が育ちました。

写真左は、(猿畑の方で)以前育てた薄力粉みたいな種子です。
一方写真右は、(望畑)強力粉のようなガラス質の種子が目立ちます。

現在いつもお世話になっている丸西製粉さんに別々に挽いてもらい食味検定するつもりです。

もしかしたら、同じ品種で薄力粉と強力粉ができるかもしれないので今から楽しみです。
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在来ネギ(松本一本葱)の植え替え

2008-08-28 17:04:15 | 自然菜園の技術 基本
本日のち
雨が降らない午前中は、ライ小麦を刈って乾燥ハウスに移動。なかなか終わらない。

午後に小雨だったら種を蒔こうと思ったが、大雨。そこで自宅でトマトの自家採種。そして昼寝。最近働きすぎていたので思わず深寝してしまった。


先週ブログに紹介できなかったネギ栽培のポイントを紹介します。
ネギは今では肥料で大きくしますが、本当の風味がそれでは出ません。

「ネギはコユケ(濃気)で育ち、クサケ(草気)を嫌う」という古い伝承は、ネギは水分を切らすな、草が苦手と教えてくれます。

深根ネギの栽培ポイント
1)ネギの苗は、いきなり土深く植えるのではなく、春はじめ浅く植え、お盆過ぎに深く植えなおしましょう。
2)草をこまめに刈ってネギの株下に草マルチしましょう。
3)植えるとき、いきなりネギに土をめいいっぱい土寄せをせず、はじめは根っこが隠れるくらい、次に新葉の分けつ部分より下まで土寄せします。
4)暑さが和らぎネギの生長が始まったらどんどん新葉の分けつ部分より下まで土寄せします。
5)土を乾かさないように、草マルチ・藁マルチをしっかりするとなおいいでしょう。
6)寒に当てて甘みを引き立ててから収獲すると鍋の季節たまりません。
7)土が肥沃でない場合は、秋口まで草マルチの上から生の米糠を降ってあげるか、完熟堆肥を根元に補ってあげると効果絶大です。

追肥に油粕・鶏糞を補うと病気や虫に悩まされるケースが多いので肥料のやりすぎには注意してあげましょう。

松本一本葱は、下仁田ネギを長くしたような松本の在来品種。その土地その土地の在来品種葱を育てるのが一番無難です。
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自家製ナタネ油 生搾り!!!!

2008-08-27 19:37:53 | 日々の自然菜園
本日。とても暑かった。

今朝は念願のナタネ油を搾油しました。

去年の9月に種を蒔き、失敗し不作に終り種子分だけを採るだけのつもりでした。

友人が、突然搾油機を買い、種子1kgでも搾油できることが判明

早速今朝搾油しまいた!英語で「キャノーラ」というナタネ油。
菜種の菜の花が咲き終わった後に結実する種子を絞ると油が採れます。

今回は菜種を非加熱で搾油しました。
つまり、エクストラバージンキャノーラオイルです。(写真)

1kgの種子から290ccも油が採れました。
香りも味も新鮮な油の風味。

来年はもう少し本格的にナタネ油の自給を試みるつもりです。

秋に採れるエゴマも花が咲き始め、絞るのが楽しみです。

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油の自給(なたね油)

2008-08-26 21:40:27 | 日々の自然菜園
本日。久々に暑かった。

今日は、ハウスの中の片付け(草刈り)な一日でした。
ハウスの周りは2~3mはあろうシロザ(草名:アカザの一種)が覆い茂り、ジャングルと化していました。

アカザの茎は、硬く剪定用のハサミでも歯が立たず、木を切るためののこぎりを使いました。アカザは大きくなると木の様になります。それを乾かして杖ができるほどです。かの松尾芭蕉が奥の細道を旅したときに使用したのもアカザ杖でした。

農家に嫌われるアカザですが、うちでは今年から茎を30cmくらいに切って、支柱やクン炭を焼くための薪にしようと思っています。捨てる厄介者も、いざ活用できると思うと、逆にもっと欲しくなるから不思議です。

そして、片付いてきたハウスの中で玉葱の育苗をし始めました。
本日の写真はその一連を撮ったのですが、メモリーカードのロックが掛かっていたようで一枚も写真が撮れていませんでした。

話は変わりますが、今年から「なたね油」も自給しようと去年種を蒔いていたのですが、失敗してに終り、来年の種子分しか採りませんでした。

ところが、地元安曇野で『安曇野エゴマの会』を主催している友人が先日搾油機を購入しました。1kgからでも油が絞れるとのこと。

あきらめていた今年の「なたね油」自給が果たせそうです。

とりあえず種子用に取っておいた中から1kgを洗い、乾燥させたのが写真です。

明日早朝その菜種を絞る予定です。

明日のブログは絞った後の写真になるはずです。
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じゃがいもの風味

2008-08-25 14:21:43 | 自然栽培で自給できる想い
今年はなんだかんだいっていい野菜が育ってくれています。
うちでは自給を目的に栽培しているので、野菜を売ることは余りありません。

例外的に、いつもお世話になっている方や知り合いの方に『自然栽培やさいギフト』という形でプレゼントしたり、販売したりしています。

というのも以前自然食品店で店長をしているときに、「商品としての野菜」に疑問を感じたからです。

自然食品店では、全国からとてもよい減農薬・有機農産物が集まり販売されています。しかし、野菜によっては鮮度をなくし、時に大量に生産されるために無駄なことが沢山あり、日に日に興味がなくなっていきました。

そんな矢先、自分で栽培している自然栽培の野菜と、売っている野菜の違いを見つけてしまいました。↓

1)自分で栽培している野菜は、食べたいものや育ててみたいものだけなので、もったいないことはできませんでした。(全部食べる・土に還す・種を採るなど。)
2)自然栽培の野菜は、形は小さいものの風味や保存性に長けていました。
3)自分で種とりしているので思い入れが半端でないこと。気持ちが入ります。
4)食べてこころから美味しく感じ、感謝の念が自然に湧いてくる。
5)うちの野菜を食べて感動してくれることに、こっちが感動してしまう。
6)売っている野菜の値段で売りたくないが、美味しく食べてくれる方には無料でもあげたくなる。買って美味しく食べてくれる人にはおまけしたくなる。

そんなわけで店長を辞め、農家を目指しますが色々矛盾があり辞めました。

今では、自分が食べたい野菜をちょっと多めに育てて、食べきらない分は家内が冬用の保存食にしてくれたり、両親・兄弟に送ったり、友人に送ったり、『自然栽培やさいギフト』として発送したりしています。喜んで食べてくれることが僕たちの喜びになっています。

写真は、うちで今年栽培した11種類のジャガイモのうち白色系のものです。
左上から、大白・メークイーン・北アカリ
右上から、男爵・出島・タマユタカ
野菜には個性があるので、それを活かして栽培したいものです。
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大根が無事発芽した!!

2008-08-25 13:43:05 | 日々の自然菜園
本日降ったりやんだりの、恵みです。

さて、先ほど野菜ギフトのために収獲に行ってきました。
そうしたら、8月の頭に自家採種した大根『打木源助大根』が無事発芽していました。

買った種は古くない限り、ほとんど発芽します。

今年自家採種(種とり)した大根だったのでしっかり出るか不安もありました。

ところが5センチ間隔にしっかり発芽しています。(発芽率90%以上?)
安堵しました。

野菜のいのちの偉大さに助けられて生きていることに気づく瞬間です。
蒔けば出てくれる大根さんに感謝です。
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田んぼはすこぶる快調です。

2008-08-25 08:44:15 | 日々の自然菜園
本日のち

うちでは自給用の野菜を育てつつ、日々大好きな自然栽培の勉強をしています。
今までは失敗の連続で、10年前は野菜の大半を枯らし、残ったいのちが細々と永らえている感じでした。

今ではその失敗が貴重な学びになっています。

うちでは、今年友人の協力を得て近所に田んぼを借りました。
初年度ということもあり、一応耕して自然農法的に育てています。

今までは失敗が多くどうしたらいいかわからなかったものが、今年はうまくいっているので感謝しています。

うちでは、コシヒカリの他に、黒米・幻の農林48号・白毛モチという変わった品種も同じ田んぼに植えています。ですから、背丈も姿も色も様々で、カラフルな田んぼになってきました。

10月中旬以降に稲刈りなので、参加したい人いましたらメールください。田植えと稲刈り参加してくれた方は、もれなく粗品をプレゼントさせていただく予定です。
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松本一本ネギの植え替え

2008-08-24 21:01:45 | 自然菜園の技術 基本
本日雨のち曇り
無事主催している『あづみの自給菜園スクール』も授業ができました。

今日は、秋野菜の種蒔きや白菜の生育について僕なりに講義をしました。
自然栽培では、自然の流れに乗り、野菜の本性に沿った栽培が大切にしています。

中でも松本一本ネギという、在来のネギの植え換えにいいお湿り(雨)だったので早速写真のように行いました。

ちなみに松本一本は根深ネギの一種、全国的に有名な仲間は「下仁田ネギ」。白く太ったネギを冬に鍋でいただくと最高です。

松本一本ネギの伝統栽培法
1)8月下旬に、苗床に密に蒔きます。
2)越冬した苗を5月に仮に浅く定植します。
3)夏の暑さに負けぬよう、土寄せ・草マルチをします。
4)8月お盆過ぎに、違う場所に本定植します。
5)9月以降はボカシなどは施さず、土寄せだけで軟白化栽培します。
6)11月に収獲し、軒下などで乾燥させて保存。

裏技ですが、春に越冬した松本一本ネギを植えなおし、葱坊主から種を採取します。その後そのままにしておくと、一本だけ分けつし、美味しい新ネギが初夏に収獲出来ます。
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ハクサイが発芽!!

2008-08-23 21:47:21 | 自然菜園の技術 基本
本日時々
お盆を過ぎたら急に肌寒くなった今日この頃。

白菜は、葉もの野菜の王様です。
蒔くのに適した時期は短く、時期を誤ると結球しないことも良くある野菜です。

そんな白菜の栽培ポイントは
0)白菜の品種を2種類以上用意します。
1)白菜を「直蒔き」と「苗」を同時に育てます。
2)本葉が触れるたびに間引きます。
3)本葉3~4枚の頃、一本にします。
4)本葉3~4枚の頃、移植・定植を終わらせます。
5)本葉5~6枚の頃、酢・焼酎・木酢液を混ぜて300倍以上に希釈したものを散布  します。
6)本葉5~6枚の頃、草マルチをし、株下に米糠を軽く半握り撒きます。
7)10月過ぎに結球した白菜の上部をひもで縛ります。
8)晴天が続いた午後に収獲し、風通しの良い半日陰で逆さにして1週間干しま   す。
9)その後、一個一個新聞紙でくるみ、冷暗所に保存します。

白菜は、とてもきちんとした性格なので、順序を間違わなければ、そこそこ育ちます。もし結球しない場合は、そのまま収獲し油炒めは旨いですし、越冬させ菜花を収獲するのもお奨めです。
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