無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

踏み込み温床づくり(2)ついに完成!(今度はカエルが冬眠から目覚めた)

2017-03-29 18:24:34 | 自然菜園の技術 応用
本日、

いよいよハウスの大掃除と改良、そして踏み込み温床を完成させるべく、早朝から野良仕事しました。






ハウス内の元温床のタマネギは、駄目元でこんなに大きくなってから移植してみようと思って実験してみました。





元温床から自然に生えてきたのが、ハコベ、ナズナなどのステージ3の草たち。


もったいないので、抜き取って鶏たちにあげたら、大好評!




タマネギを移植させ、除草が終わると、元温床で動くもの発見。

2匹のカエルが越冬から目を覚まし逃げて行きました。



除草が終わったら、目見当で平らにならした後、






目の細かい無肥料の土を加え、平らにします。




2日前に焼いた、臭いの強いクン炭を重ね、今度は水平計でしっかりとレベル(水平)をとって仕上げます。




最後に、防草シートを敷き、木酢液を散布した後、ネズミ対策に、念をいれて逃避剤を四隅に設置。

中身は、ネズミが嫌うミントの臭いがついたゼオライトです。

こうして、元温床は、今年の冷床に早変わり。

アーチを50㎝間隔で設置して、いよいよビニールで被覆するところまできました。



うちでは、温床と冷床が隣り合わせで、交互に作っています。

つまり、温床⇒翌年冷床になり⇒翌年育苗土になります。

温床には、外側がとても冷えやすいので、ペットボトルに墨汁を垂らして、昼間暖めて、湯たんぽに工夫しています。





暗くなってきました。

ピンと張って、両脇をΦ19で留めて


冷気が入らないように、両脇を押さえ、


最後に、木酢液をビニールにもかけて完成です。

寒冷地なので、夜の温度を10℃以下にしない工夫で、温床も冷床もつなげて一度に管理しております。

明日から、本格的な春夏の育苗がスタートです。
温床の地温が現在20℃キープなので、今晩のトンネルでどれくらい保温できるか楽しみです。

明日からは、温床内の温度、冷床内の温度を観察し、ピーマン、ナス、ハーブ、トマトの順番で種まきです。
明日から毎日育苗ハウス中心の生活です。




2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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6 コメント

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なるほど~🌠 (安藤淳一)
2017-03-30 08:22:37
堆肥作りからの踏み込み温床、そして育苗
さらに温床から冷床そして育苗土とまったくムダなく次に繋いでいく方式はまさに普段の研究の賜物ですね。
温床完成にあわせて育苗開始ということは、
自分の地域に合わせて踏み込み温床の準備
育苗開始日から逆算しての計画が必要ということを理解しました。
また、温床の穴が中央だけ高くなっているなど実際に話しを聞いてみないとわからないこともありました。
今回育苗コースに参加して改めて竹内さんの自然菜園に対する細かな配慮が温床作りを通してわかりました。
引き継ぎよろしくお願いします。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-03-30 09:09:29
安藤淳一さんへ

ありがとうございます。
踏み込み温床は、昔の農業の知恵の結晶だと思います。
農業=農の業(わざ)でも最も難易度が高いものの一つです。

私は、家庭・自給菜園講師なので、これを安易化し、実用的なものにするのが仕事だと思い、8年間改良を加えてきました。

1年に1~2回しか試せないので、どうしても年月を重ねてしまいます。

逆算といえば、定植時期が5/20後なので、ピーマンが最長の70日前後なので、4/1には種まきしたいところです。

ということは、4/1には温床に種まきできる要、温床を作って、加温しておく必要がります。

温床の材料は、去年の秋から集めておき、予備発酵に5日間。踏み込んでから3日間は温度が低いので、3月中下旬に発酵させるといった感じです。

あまり早く温床を準備すると、外気温が低く、苗も老化しますし、遅すぎると、温床を使う必要がなくなってくるのですが、定植も遅くなってしまうので、ある程度計画的に行うことを、田畑を同時にやっている方にはお奨めです。

来年度の春には概ね温床&冷床育苗の体系化が完成するので、まずは今年の参加者に一番最初に発表している次第です。

育苗の書籍化はハードルが高いですが、今後どうしても必要な書籍になるでしょうから。なんとかまとめておきたいものです。
返信する
温床の完成後の地中の水分管理について (細川 敏路(としゆき))
2017-04-04 17:43:51
お世話になります。
温床が完成後、温床として数ヵ月効果があるとのことでしたが、その間に、ハウスやトンネルの下で雨はあたらず、温床の地中の水分が不足していくと思いますが、除草シートの上から定期的に散水をするなどの必要があるのでしょうか?

竹内さんは温床の完成後、除草シートを敷いた後、どのように温床の地中の水分管理をしていますか?
返信する
ご質問ありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-04-05 07:10:08
細川 敏路(としゆき)さんへ

そうですね。自然菜園スクールでもお話ししたように、苗に水をあげることで、同時に防草シートを通じて温床にも水やりになります。

堆肥と違い、踏み込み温床は、発酵温度の上昇が小さく、発酵に伴い失う水は少ないので、まずは、クン炭、土、防草シートなどで乾燥しないように保湿して、防草シートの上に苗を置いてあることで、一層保温・保湿になります。

それに加えて、天気の良い日は苗をどかし、防草シートからたっぷりバケツで水やりを行います。

そのため、防草シートは、通常の通気性が高いタイプがよく、最近ではじめた通気性の全くない高級頑丈防草シートは不当です。

それでも発酵温度が20℃以下になった場合は、一度温床の中身を出して、切り返し、酸素と水を供給し、よく混ぜてから再度踏み込むとよいでしょう。

基本は、保温し、乾燥させないようにすることと、通常の水やりで十分です。
返信する
温床の完成後の地中の水分管理について (細川 敏路(としゆき))
2017-04-06 08:06:31
竹内さん

水分管理に関する回答をありがとうございます。管理方法わかりました。

詳細で実践的な授業のおかげで、家庭での初めての踏み込み温床作りですが、温床温度は順調なスタートとなり、我が家はハウスはなく、トンネルのみですが、温度の地温は昼夜30℃となっています。やっと昨日、春夏野菜の育苗ポットの種まきを行うことができ、夜間は育苗ポットに不織布をかけ、トンネルの上にシートと毛布をかけて、温床の上のピーマン・ナスのポット内の土の温度は夜間でも20℃をキープしていました。
返信する
コメントありがとうございます。 (竹内 孝功)
2017-04-06 20:48:53
細川 敏路(としゆき)さんへ

それはよかったですね。

早朝の育苗を行っている場所の最低気温が、生育気温内かご確認くださいね。
返信する

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