無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

春の風物詩【田んぼの春起こし&野焼き(畦焼き)】

2017-03-21 17:49:47 | 日々の自然菜園
本日、

全く、降っていなかったので久々ので、春の長雨でした。
昨日は、春分でていたので、が降る前にやってしまいたい野良仕事がありました。




田んぼによってどのような管理がいいのかは変わってきますが、湿地に生えている草に困っている田んぼは、冬期乾かすに限ります。






うちの田んぼも粘土強くコナギ、オモダカなど湿地の草が生えやすい田んぼなので、冬の間しっかり乾くように秋起こししておきます。

荒く耕した秋の田んぼの土は、一見すると粘土の塊ですが、冬の凍結などを繰り返して乾燥させたので、風化しており簡単にサラサラになります。








今年は、去年の秋に生ワラを鋤き込んだので、春起こしの際に、ワラの分解を促進させるために、米ぬかをしっかり嫌気発酵させておきました。

甘酸っぱい臭いが特徴の乳酸発酵したよいボカシになっておりました。








それを生の米ぬかと混ぜて、半生ボカシにすることで、まだ分解が進んでいない稲ワラの分解を促進するために、田んぼに薄く撒いてから、




畦(あぜ)も毎年作り直すので、半分鍬で壊しておきます、

畦は水をたたえるダムですから、ネズミやモグラの穴があると水漏れしてしまうので、漏水対策の要です。




管理機(ミニ耕運機)に羽をはずした土寄せ機を鋤きに見立ててつけてあります。

本当は、馬や牛に犂(すき)を引かせれば一番いいのですが、、、。






こんな感じで、凸凹に耕すことで、表面積が広くなり、空気と触れて土が乾燥し、ワラの分解が進むような気がします。


4アール(400㎡)に1時間あまりかけて、春起こしを無事終えることができました。

畦といえば、


春や秋に野焼き(畦焼き)をする風習が風物詩としてが残っております。

畦には、ネズミやモグラが越冬し、病気や虫が畦から入らないように、草の種ごと焼いてしまう昔ながらの防衛手段です。

ただし、春は「春一番」に代表されるように大風のため、日にちを選び、風を読み、場所によっては届け出を出してから、万全を尽くして丁寧に焼きます。


この畦は、今年から行う新しい田んぼなので、数年伸びた畦草を刈ろうかと思いましたが、

水路がふさがる位伸びている草が、雪で押しつぶされていたので、そのまま焼いてしまった方が理に適っていたので、久々に野焼きを行います。

師匠について野焼きを仕込まれているので、腕が鈍っていないか腕が鳴ります。




隣の田んぼなどに火が飛び火しないように、前もって水を撒いて炎上しないようにしておくことも大切です。


風上から燃やしたり、畦の下から燃やすのは、炎上するのでご法度(厳禁)なので、

風速3m以下で、次の日に雨が降り、草がしっかり乾いている昼間、というと昨日がベストの日和でした。


ビフォアー

アフター
です。

畦草がしっかり水路の側溝ギリギリまで焼けきることができました。

草刈りをすると、刈った草が側溝に溜まり、掃除が大変ですから。


風下から火をつけ、草が生えていなかった場所は、乾いた稲ワラを配り、1回の着火で、全面を自然の理のみで焼いていきます。

綺麗に、1面焼けました。

今日は、なので、明日以降、早めに白クローバーなどの背が低いほふく性の緑肥mixを蒔きます。

緑肥を蒔いた後、熊手で灰と混ぜてあげることで、半年位踏まなければ、緑肥たちが草を抑えながら育ってくれるので、草刈りをしなくてよくなります。
緑肥で草を抑えるやり方はいろいろありますが、タイミングが大切です。

これで、今年も本格的な野良仕事が始まった感じです。
春分には、育苗や春の野良仕事がはじまるので、冬のなまった身体が起きる感じです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)
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自然菜園スクール 自然育苗タネ採りコース3月(土の調整、越冬野菜の種まき、踏み込み温床準備)

2017-03-21 08:35:03 | 自然菜園スクール
本日、

昨日は春分でした。いつも春分は身体が動きます。
昨日は、久々の畦焼き、田んぼの春起こしを行いました。春の野良仕事はタイミングが命なので、いいタイミングでよい仕事ができて嬉しいです。




先週末は、ブログでご紹介した自然菜園スクールの「自然菜園・実践コース」と、

「自然育苗タネ採りコース」が連日開校しました。

育苗には、目的がいろいろあります。
化学肥料農薬を使い、効率的に大量生産するための育苗もあれば、耕さず肥料に頼らないで育つための育苗もあります。

この「自然育苗タネ採りコース」では、持続可能で、より自然に野菜を育てるために、自家採種と自然育苗を学べます。

まずは、参加者で自己紹介をし、自然育苗講座を1時間位受講して、
自然育苗とはなにかを座学で学びます。

今回は、完熟堆肥チェックからも目指す育苗土の状態を視覚と臭覚で感じてもらいました。




実際に育っている自然育苗のエンドウ苗とソラマメを見てもらい学んだこととイメージを近づけます。




後半は、ハウス内外での実習です。

ハウスの中では、去年の踏み込み温床で育ったタマネギ(ホウレンソウは食べつくした)を見てもらい、
踏み込み温床が、育苗土になるまでの過程も一年通じて学びます。


畑の慮質な土などは奮ってから、


市販の土8割に、1割クン炭。1割畑の土を加え、






そこに、20ℓにゼオライトとバーミュキュライト合わせて一握りを加えてから、水分を加えて混ぜて、自然育苗土の基本の型を覚えます。

市販の培土は、殺菌されているので、悪い生き物も良い生き物も入っておらず、生き物が住むには単純すぎるので、良質な畑の土やクン炭を加え、
養分持ちがよくなったり、水持ちが良く根が張りやすいのように、ゼオライトとバーミュキュライトなどもちょっと加えます。

ゼオライトとバーミュキュライトは国産で調達できる資材です。








ポットの底に、腐葉土などをちょっと敷き、土をタップ入れ、土を均一に入れます。

耕さない畑であれば、土はフカフカというよりもしっとりとやや締まった感じなので、自然な適度な硬さの土詰めが大切です。


エンドウのタネは、エンバクと一緒に蒔いて


土を丁寧にかけてから鎮圧し、タネたちが自然に丈夫に発芽してくれるようにします。


芽出し済みのエンドウは、根が下になるように丁寧に蒔くのが特徴です。




芽出ししたソラマメは、根がちょっと出た時点で、根が刺さり、芽が自然に出て来れるように、やや斜めの状態で土に、挿しこみます。

たっぷり水をあげた後、


発芽しない3日間新聞紙をかけておきます。





春の育苗は、夏野菜が発芽できる温度にするために、堆肥の発酵技術を使って、「踏み込み温床」を造ることから始まります。

落葉、モミガラ、米ぬか、ワラ、去年の畦草、鶏床土などに加え、土もちょっと足して材料を積み混ぜます。

よく混ぜてから、


川の水を加え、


水分調整しながら富士山型に積み上げます。


その後、飛ばないようにシートを被せて予備発酵させます。

発酵するかしないかは、以下の発酵条件がすべてそろってはじめて発酵するので、

【発酵条件】
①チッソ資材、炭素資材の割合2:8でよく混ざっていること
②水分50~60%
③空気(空気層があり、空気が出入りできること)
④富士山型に積むこと


2日目の比較的表層に近いところで、40℃と発酵が始まっているので、今回も参加者全員の苦労が報われ無事発酵がはじまったようです。

本当は、発酵温度が50℃に行った時点で、ハウス内に加水調整しながらムラなく踏み込み、温床にしてしまった方がいいのですが、今回は、
1週間後の3/26に参加者全員で踏み込む予定です。

「苗半作」という言葉があるように、育苗は大切です。
自然菜園スクールの自然菜園入門コースと実践コースが月一だけで教室になるのも、自然育苗あって初めて成立します。

耕さない畑でも、肥料農薬がない畑でも、自立した根性のある自然苗はとても良く根を張り、どんどん成長を続けるからです。

今年の育苗もはじまり、これからが超農繁期突入といった感じです。



2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)


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