無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

道法先生の果樹の切上げ剪定講座3月「ふぁーむ陽明(はるあ)さんの果樹園」編(小布施町)

2017-03-11 07:37:38 | 自然果樹
本日、






昨日は、小布施で行われた「第六回切上げ剪定講座in長野」に参加してきました。

実は、今日自給自足Lifeスクールのガイダンス初日なので、準備の前日の外出は避けたかったのですが、道法先生の講座であれば、話は別ということで、教わりに行ってきました。

師匠に教わる機会はとても貴重で、しかも、芋井の林農園の林さんがお世話人になって、長野に2月に一度道法先生をお招きしての連続講座でしたので、
果樹の剪定初心者としては、季節毎の果樹を学び絶好の機会でしたので、2日間は無理でも初日はどうしてもという想いで行ってきましたので、
皆様にもシェアしたいと思います。

ちなみに、前回もブログでご紹介したのですが、初めての方に「切り上げ剪定」とは?
切り上げ剪定とは通常の逆の剪定方法です。慣行農法では樹木を弱らせた方が良い実が成ると云う事が基本になっているので、剪定は強めにします。剪定することで根が弱くなるので、必然的に肥料や農薬を使わざるを得なくなります。
道法さんの切上げ剪定は真逆で樹木を元気にした方が良い実が成るし、肥料も農薬も要らなる真逆のなるべく切らない剪定のことです。

初回の方には難しいと先生も行っていましたが、前半は講座では、植物ホルモンについて復習とさらに具体的な説明があり、実際の写真をスライドで観ました。


会場は、小布施のミクニヤさんでした。

お蔭で、手作りクリームコロッケの付いた美味しい春のおベントをいただきました。


道法先生の切上げ剪定の特徴は、なるべく切らないので、徒長枝を伸ばし、その徒長枝に実をつけて垂らして収穫しています。

通常、徒長枝こそ、真っ先に切られる存在なので、まさに真逆です。


まずは、観察、リンゴの樹を見て1周します。

ぱっと見た感じ、切り上げ剪定に切り替えて3年目なので、先生曰「余り切るところがないね~」とのことでしたが、
ふぁーむ陽明(はるあ)園主の工藤さんの希望で、中まで手が届きお世話、収穫しやすくなるようにしたいとの要請で、


どこを切るのか、実際に上って観察。




曲がりやすくなるように、枝の下枝を剪定していきます。




切り上げ剪定の特徴は、切り口にもあります。

通常、切り口が小さくなるように垂直に切るのですが、
切り上げ剪定では、樹の植物ホルモンを考えて、樹の枝の生え方にそって、えぐるようにせん定します。


また、徒長枝が曲がる方向に沿って、切っていくので、

マジックハンドのようなものを利用し、




引っ張りせん定していきます。

まずは、時計周りに歩いてせん定していきます。


その後、脚立を利用し、高い位置もせん定していきます。


剪定前

剪定後


切り上げ剪定をすると常に若い枝に更新していきますし、植物ホルモン活性が高いので、幹もピンクや赤色で若々しいです。


一般的な剪定では、徒長枝を切り、樹を弱らせていくので、ぱっと見ても黒っぽくなり、樹が老化しているのが対照的です。





桃園です。
今年の大雪で、雪の少ない小布施ではこのように雪の重みで、耐えきらず昔ながらの横枝は、たくさん折れてしまったとのことです。

折れてしまった枝は死んでいないので、そのまま強めに剪定し、花の数を減らし、樹の負担を軽くし、数を少なめに収穫した後、
来年折れたところから切るようにします。

今年切ってしまうと、樹がかえって弱ってしまうから、段階的に切っていくとのことです。



こちらは、去年から収穫が始まったリンゴの若木です。

根元から分岐いた太い枝をどうするのかを教えてもらいました。




まずは、強い基部からの枝なので、枝を強めに剪定し、弱らせる作戦でしたが、


切ってみて、やはり切ってしまおうとなり、




基部の枯れを防ぐために、癒合剤とアルミホイルでケヤしました。


剪定後が、こんな感じです。


実は、講習の4日前に園主の工藤さんと一緒にこの樹を剪定させていただきました。

せっかくの機会だったので、道法先生に判断していたきました。


基本的にOKをいただき、ホッとしました。

さらに、込んでいる枝を剪定することで、曲がりやすくすることも教わりました。


剪定前


剪定後



最後にプルーン園です。




この樹は、接ぎ木から枝が伸び放題だったので、




チェーンソーでバッサリ




その後は、どのような果樹も同様に立ち枝を残して、最低限の剪定をし、

プルーン特有の花が多く、樹が曲がりにくいので、花芽を多めにかきとり、樹を曲がりやすくするなど果樹特有の工夫を見学できました。


この日は、とても風が強く、5℃以下の見学会は寒さとの戦いでした。

無事、明るいうちに全園をご指導いただけて本当に勉強になりました。

師匠というものはとてもありがたい存在です。
本来は、自ら見学させていただきに行くべきところ、先生から来ていただけて、しかも何十年も培ってきた技術などを惜しむことなくご教授いただけるのは、幸せの極みです。

私も指導させていただくはしくれなので、教える立場からもいろいろ学ぶことが多く、勉強になりました。
本当にありがたい限りです。

いずれは家庭菜園の果樹と自給用の果樹を教えられればと夢見ております。




2017年の自然菜園スクールの募集中~ホームページ
来年は、新しい自給稲作コースの増設、自然菜園実践コースのバージョンアップなどお楽しみに~。
自然菜園スクール安曇野校の3月は、菜園プランと緑肥mix蒔きになります。


自然菜園スクールも10年目。
10年間、生徒さんからの率直なアンケートなどのご意見を反映させてきたこともあり、2017年は受け取りやすい教室になったのではと思っております。

菜園教室では、教えきれない移住、田舎暮らし、自分らしい自給生活のノウハウと実体験を学べる
「自給自足ライフスクール」は、1泊2日なので、人数は限られてきますが、その分濃厚な時間を過ごせるスペシャルワークショップ。
半農半Xをテーマに、自給農を極め、自分の才能を開花させるのがテーマです。
今年は、薪のある生活を充実させるために、薪小屋作りやチェーンソーの使い方、ロケットストーブも作ってみようと思います。お楽しみに~

「自然菜園スクール」では、遠方からもより来やすい通いやすいように、土曜日開催の教室も充実させました。
土曜日であれば、安曇野校で開催する「自然菜園入門コース」「自然菜園実践コース」への参加に、前泊も後泊も安曇野地球宿さんですれば通いやすく、
長野校「自然育苗タネ採りコース」「自然菜園見学コース」「自然稲作・発酵コース」にもご参加いただ来やすくなったかと思います。




2017年土内容充実で、
『無農薬・自然菜園入門講座』が第一水曜日長野市城山公民館で18:30~21:30までスタートしています。
城山公民館での「これならできる!自然菜園入門講座」講座が開催です。毎月の野菜と土づくりのテーマで質問時間もたっぷりあるので是非お越しください。

来月は、いつもの第1水曜日に、城山公民館 18:30~21:25

4月からも第一水曜日で、「無農薬・自然菜園入門講座」を行います。お楽しみに~

新年度スタート「これならできる!自然菜園入門講座~春編~」
4/5(水)―  春の土づくり(畝立て、クラツキ、緑肥mix)
5/3(水)―  夏野菜で土づくり、夏野菜の植え付け(支柱&誘引、混植)、
春野菜の間引き、収穫
6/7(水)―  初夏の土づくり①(マメ科で応援、ボカシづくり)春野菜の自家採種   
※自然苗販売会(18:00~18:25駐車場にて)

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