(前回からの続き)
ホント、目下の金(ゴールド)価格の上昇の勢いはスゴいですね・・・ってドル建てはもちろん円建て価格のほうも。前述のとおり、これ「しょ~もなさ」(円安環境)が後者の価格を押し上げている・・・って結果として金ホルダーだけがインフレから守られている(政府・中銀・メディア等を信じる者はインフレで沈む)・・・って、アメリカはもちろん日本でも、というトホホな状況ですよ・・・
でそのインフレ、いよいよホントに深刻な脅威となる事態が間近になってきたといえるでしょう。つまり・・・石油や天然ガス等の価格上昇がもたらす「エネルギー」インフレが、わたしたちの経済生活に激しく牙をむくときが迫っている、ということ。これ既述そして前述のとおりの(金の復権に向けた金による駆逐が進むなかでの)ドル(「石油交換券」)の価値の大幅な低下としての当然の現象となります(って、[とりわけ米エコノミストらが]その直視に耐えられないから、その原因を地政学リスクに虚しく見出そうとしている、というのは前述のとおりです)。でその「ロケット点火」(原油先物投資等の爆発的な?再スタート)のタイミングは、米FRBの利下げが予想されている今夏(6月頃?)となるでしょう・・・(?)
でこれが、わが国において意味するところは、ただでさえ円安インフレを元凶とする実質賃金の低下(8日の報道では21か月連続!も)続くという苦境下で、電気代やガソリン代などが容赦なくいっそう値上がりする、という、大げさでも何でもなく、少なからぬ人々の生死すら左右しかねない国民存亡の危機的局面となるでしょう。さあ・・・これに耐えられますか(≒耐えられるだけの金[ゴールド]を持っていますか)?でないのなら「しょ~もない」などといって余裕でいられる場合ですか?違いますよね・・・
きっと、まもなく不可避的に到来するこの「エネルギー」インフレこそ、本当に本当の「ウェークアップコール」になる(・・・いや、しなければならない)でしょう。そこまで追い詰められれば、さすがのわたしたちも起きざるを得ないはず。では、どうするか?・・・って簡単なこと、本稿一回目に書いたとおりです。「でも、実際にはできないのでは?」大丈夫、十分に熟成しきった?「終わりの始まり」は、もはや誰にも止められないでしょうからね・・・