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【金の円建て価格も当面は上昇一途と予想される理由】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」➉

2024-04-05 00:01:06 | 日本
前回からの続き)

 前述のように、アメリカは、日本に対して背負った借金について、昔もいまもこれからも(?)、に対してドルを大幅に切り下げる(ぶっちゃけ、棒引きする)ことで、その実質負担を軽くするという手に出ることでしょう。が・・・それでも、とっくに手遅れ、つまりドルは救われない―――ドル価値の維持は不可能となっている―――ことは明白・・・って、債務総額が巨大になり過ぎた、ということです。上記で、かりに対日債務の全額を踏み倒すとしても、それでなくなる借金は、現時点で、かの国が抱える34兆ドル超のうちのわずか1兆ドルあまり(米連邦債務のたった100日分!)に過ぎませんからね(って、既述上述のとおり、そうした手遅れといえる状況にアメリカを何気に導いたのは、日本なんですけどね)・・・

 「じゃあ残りの借金はどうするの?日本に対してみたいに踏み倒せば?」いいえ無理です。たとえば日本と並ぶ米国債ホルダーの中国に対してデフォルトしたら(ほのめかしたら)、その瞬間にドルの信認は崩壊してしまいます(中国の売り、あるいはそれを予想する世界中の投資家の総売りで米国債は暴落・金利急上昇・・・にアメリカが耐えられるわけがないので、FRBが米国債を無限に買い上げてドルを無限に散布して・・・)。「踏み倒せないなら、ちゃんと返すの?」返済用のドルをあらたに刷り続けるしかありません(って、その裏付けとしての米不動産の価額を永遠につり上げて・・・それと並行してドルを無限に散布して・・・)。ということで、どのみちドルの洪水は避けられない(米インフレ激化は防ぎようがない)・・・

 足元では、ゴールド)のドル建て価格が連日のように史上最高額を更新してきています。これ上記の反映、つまり、こちらの記事に書いたとおり、金がドルを駆逐するプロセスがいままさに急速に進んでいる、と理解するべきでしょう。これに対してドルが金を相手にその価値を再び取り返す―――金のドル建て価格が大幅に値下がりする―――ことはあり得ない・・・って(FRBの政策金利ベースで)年利5%超もの利息を付けてでさえ、こうして金価格の未体験ゾーンへの上昇を許してしまっているわけですからね。え?地政学リスクが高まっているから?違う違う、ドルが崩れつつあるのを直視できないから、金価格暴騰の理由を同リスクに虚しく見つけようとしているだけですよ・・・

 そして日本・・・の円建て金価格も、これまた爆騰中!すべては、本稿一回目で書いた「しょ~もなさ」の本質であり、わが国の目下の苦しみの元凶たる「円安」のせい。でないのなら、いまごろは(円の実質金利の高さからドルがインフレ化するにつれて円が強くなるため)金の円建て価格は大きくは上がることがない・・・どころか、逆に(円高が進むぶん)下がっていてもおかしくはなかった・・・はずですけれどね。その点、ずっと前のこちらの記事等の予想のとおり、残念ではありますが、やはり頼るべきは金でしたね。本来なら頼りになるべき(国民の経済生活を守るべき)政府日銀メディア東京大学経済学者)らが、この「体たらく」ですから・・・

 ちなみに、円建て金価格の個人的な予想を記すと・・・(ドル建ての値上がり率には及ばないものの)当面、今後も上昇の一途、となるでしょう(投資等の判断は自己責任でお願いします)。というのも、上記からドル建て価格が上がるのは当然として、肝心の為替レートも、当面(?)円安傾向で推移する可能性が高いと考えられるからです(であれば、円建て価格もドル建て価格に比例して上昇していくでしょう)。そのあたり日銀が今後もその「本当の目的」(米ドル価値の下支え支援)に基づいて引き続き低金利状態を金融政策的に維持していく(しかない)ことに加え、それによって外国人投資家の(円キャリートレードをてこにした)日本株投資を喚起して、その政策の「一枚看板」(ほぼ唯一の円ドルいずれの換算でもプラスとなっている)株高を維持したいという政府の思惑があると推測されるところです。この双方に共通する不可欠な条件こそ・・・円安ですからね。「でもそれじゃあ電気代や小麦粉がまた値上がりして・・・」って、し~っ!ここでそうした円安デメリットを口にしちゃダメですよ!?

 ということで、アメリカはもちろん、日本でさえ・・・黄金の輝きしか見い出せない―――円安のダメージを補充(してあまりある利益をもたらすことが)できる安全確実な資産は金だけ―――という「真っ『黒』闇」的な局面が続く、という次第でしょうね、あくまでも当面は(と心から願いたい)、ですが・・・

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