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【世界では戦争の犠牲者が減っているのに米では銃の犠牲者が急増中…】戦争はなくなっていくだろう。が・・・③

2022-01-03 00:03:16 | アメリカ
12月29日からの続き)

 先述した事情等から、現在の国際社会では戦争が回避される(というか、せざるを得なくなっている)ようになり、その結果、世界はかつてないほど平和になってきている―――地球全体の人口に占める戦争の犠牲者の割合が人類史上もっとも低くなっている―――わけです。が、その真逆を行くかのように、ここのところ戦争が激化している・・・かのように銃弾で殺される人々の数が増えつつある国がひとつ(だけ?)あります。当然(?)、アメリカです・・・



 上は2014年から昨年までの、アメリカの銃による年間死者数の推移をみたものです(出典「Gun Violence Archive」、各数値は故意や悪意あるいはアクシデントで銃殺された人々の合計で、銃による自殺者数は含まれてはいません)。これによると、アメリカにおいて銃撃で命を奪われた人々の数は2020年、つまり世界がもっとも平和になったといえる年(戦争の犠牲者の全人口比が史上最低となった年)において対前年で25%以上も増え、少なくともここ20年あまりでもっとも多くなったとのことです。そして昨年の同犠牲者数はとうとう2万人の大台を超えたと推測されます。というように、かの国では近年、とくに2019年からの2年ほどで、銃の犠牲者数が大きく増加しています、戦争の世界では減っているはずなのに・・・

 ご存じのように、アメリカでは銃の個人所有が認められています。そして銃規制がなかなか進まない背景等も様々に伝えられているところです。したがって銃撃の死者数が一定程度生じるのはもっともでしょう。となれば、ここで注視するべきは上記、すなわちこの2年間のその犠牲者の急増ぶりです。ちなみに銃による自殺者数のほうは、2019~2021年では年間24,000人前後でほとんど変化はないので、そのへんからも同国では(結果的に、を含む)他者を殺傷する意図での銃の使用が増えてきていると推察されるわけですが、なぜでしょうか・・・

 やはり、そこはコロナ禍の影響が大といえるのでしょう。この間・・・って、いまもですが、アメリカでは、新型コロナウイルス感染拡大が進んだわけですから。もっとも、これと同国で銃撃による死者が急に増えたことは直接には結びつきません。となると、このコロナ禍がもたらした何らかの社会不安のほうに、より多くの米国民を「銃」へと走らせた原因があるとみるべきでしょう。で、その不安の最たるものが・・・かの国においてコロナ禍とシンクロしたインフレの高進だと考えています。

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