大学を卒業して、ある大学の専攻科を中退し、昭和50年4月、いろいろな経緯を経て私は「社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会」という社会福祉団体の事務局職員として、社会に出た。
以来、48年。重症心身障害児者福祉に通算17年(東京)、小中学生向けの学習塾に3年(広島)、知的障害者福祉に25年半(山口)。そこを退職して2年。今また古巣での仕事の手伝いもするようになった。
若い頃、教師になりたかった私はあっさりその思いを捨てて、幸運か悪運かに導かれるようにして、今も障害者福祉の世界から社会を見るような人生を歩いている。
しかし、そんな今、時が経ち過ぎたのか。30年前、重症心身障害児者福祉の世界にいた頃に見知っていた人たちの訃報を耳にすることが増えてきた。大恩人とも言うべき人も、享年101歳で今年亡くなられてしまった。
私は「『障害』は『類』としての私たちの命題」と、以前に出版した本に書いた。その命題に向かってなお、「語り継ぎ、歩き続けること」と思い、そうありたいと意志する。
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