利用者同士

2020年10月06日 | 日記・エッセイ・コラム

 朝の送迎便でさつき園にやって来た利用者の○○さん。今日も元気です。事務室前の廊下あたりで、半分ふざけているのでしょうか、いつものよく通る、大きな声でこう言っているのが時々聞こえてきます。

「◇◇のおじさん…」「◇◇のおじさん……」

 さつき園の職員の苗字に「おじさん」を付けて呼んでいるのです。

 廊下中に響く声で、何度かそう言っています。

 すると、そばにいたらしい□□さんがおもむろに、

「○○さん。◇◇さんはおじさんじゃないよ。さつき園の職員よ。職員のことをおじさん言うちゃーいけんよー。◇◇さんちゅうて、ちゃんと名前を呼ばんにゃー」と、落ち着いた口調でたしなめています。

 すると、廊下中に響いていた声が一気に静かになりました。

 見事なものでした。私は園長室で一人ニヤリとして、感心することしきりです。

 利用者は利用者同士です。こんな時、職員ならどう言うのだろうか、とも思います。

 □□さん、お見事でした。

 さつき園には10代から70代までの幅広い年齢の利用者が通所して来ています。

 こうした幅のある年齢層の利用者同士の人間関係が、利用者お互いをじわっと育て合っているのです。職員が意気込んで、あれこれいじくり回すことはないのです。

 

 

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