私たちは目の前に起こる自然現象について、時に「自然の恩恵」とか「自然の恵み」などと言ってみたり、あるいは時に「自然の驚異」とか「自然の警告」などと表現することがあります。それは、自然が私たちを愛おしんでくれていたり、あるいは私たちに危険を予告してくれていると、私たち人間が感じるからなのでしょうか。それは私たち人間が私たち同様に自然にも意思があり、感性さえもあるかのように思っているからなのでしょうか。
自然の懐に抱かれている?
自然が我々に警鐘を鳴らしている?
空が泣いている?
風がささやいている?
星は何でも知っている?
まさか!
私たちは分かっているのです。自然に意思や感性などはないことを。
台風などの暴風雨によって引き起こされる我が国各地での甚大な自然災害。いえ、それは我が国だけではなく、今や全地球的規模での現象となっています。しかし、それは自然による私たち人間に対する警告でも、ましてや私たち人間の存在の在り方に対する仕打ちでもなく、単なる自然現象なのです。
自然は私たち人間を愛おしむことなどもなく、かといって憎むこともなく、ただただ、それこそ自然の道理に従って存在し、変化し、現象しているだけのことです。
「自然には逆らえない……」
「自然には勝てない……」
「まさか私たちがこんな目に合うとは思ってもみなかった……」
いや、自然は私たちに敵対するためにあるのではなく、自然は自然存在の一部でもある私たちのためにこそあるのです。
だから、私は自然を素直に受け容れたい。
遠い昔、私たち人間がそうであったように。
私たちの存在も自然。あなたも私も自然の存在。
だとすれば、障害者の存在も自然。
障害者も私たち人間を形成する大事な存在です。
私はそういう自然を素直に受け容れたい。
そういう自然を私たちは素直に受け容れなければならないと思うのです。
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