ブログ「園長室」終了のお知らせ

2021年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム

 皆様、長年、このブログ「園長室」をお訪ねいただきありがとうございます。皆様の温かいお心を感じつつ、平成17年(2005年)7月14日から本日までブログ「園長室」を続けてまいりました。私にとってブログを綴ることは緊張の瞬間ではありますが、すこぶる楽しい時間でもありました。

 しかしながら、このたび勤め先の社会福祉法人さつき会の定めにより、本日、令和3年(2021年)3月31日を以ってさつき園園長を退職することとなりました。

 従いまして、「園長室」の園長が園長を退職しますので、このブログ「園長室」も本日を以って終了といたします。

 皆様にとっては何と突然のことかと思われましょう。誠に申し訳ございません。お顔を存じ上げない方も大勢おられます。また、時には思いもかけない方がこの「園長室」をご訪問してくださっているとお聞きすることもあり、うれしく思うことでした。

 長年お付き合いいただきました皆様とお別れすることは、何より残念至極の心境です。

 近い将来にまた新しいブログ名でブログを立ち上げるつもりでおりますので、その節はまたお付き合いいただけるとうれしく思います。

 園長を退職しても、障害者福祉やそれらに関する事柄、また折々の思いを綴っていこうと思います。どうぞ皆様、これまで同様にまたお付き合いいただきたく、よろしくお願いいたします。

 長年のお付き合い、誠にありがとうございました。

 

  

コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保育実習生に思う

2021年03月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 2月の第2週から先週末までの6週間に、各2週間ずつ3人の保育科の実習生をさつき園で受け入れました。3人とも出身が地元の周防大島町で、地元の障害者の施設・事業所での実習を望み、さつき園での実習となったのです。

 いつものことながら、実習生がやって来るのを何よりうれしく思うのは利用者です。ですので、今回の3人の実習生も利用者としっかり関わりながら、そして職員の利用者支援の様子をしっかり見聞きし、体験する中で、大いに感じるものがあったようです。

 それは提出された3人の実習日誌の文章からも十分に推測されました。担当職員によると、1人はますます障害者支援志望に傾いていき、また1人は幼稚園や保育園を志望しているのを「障害者支援も考えようかと思います」という感想を漏らしていたようです。

 彼女たちの将来の職業に結び付くかどうかにも関心がありますが、それより何より、私はさつき園でのたった2週間の実習で、さつき園に通う利用者のことを身をもって体験してくれたことがうれしいのです。それが彼女たちが障害者への偏見や差別のない人生を歩む原点になることを願うのです。そしてその生き方が彼女たちの周りの人たちにゆっくりでも伝わっていくといいなあ、と思うのです。

 そうした輪が広がると、世間はもう少し誰もが住みやすくなる……。

 こうした若い世代への、障害者福祉に携わる私たちのアプローチも、私たちに課せられた使命の1つと思います。

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春望(しゅんぼう)

2021年03月12日 | 日記・エッセイ・コラム

  国破れて 山河在り

    城春にして 草木深し

  ……

 

 10年前のあの日のことを、そしてあの日からの10年の時の流れをマスコミはこぞって話題にし、現地からレポートし、インタビューを流し、かくかくしかじかと書き、あるいは喋るなどしてもっともらしい論評を加えている。

「防災対策が……」と言いたいのか。「復興の進み具合が……」と言いたいのか。それとも「絆が……」と言いたいのか。

「もういいよ。その映像はもういいから……」私はテレビ画面の映像に向かって呟く。

 今、国は至るところでほころび始め、荒れ果ててきている。そして、人々は誰しもうつむきかげんでいるようだ。

 コロナはー。オリンピックはー。経済はー。そして人の命はー。

 決断するには何かが足りない。いったい何を大事に思っているのか。もどかしさが募るばかりだ。

 けれども、そんな時でも山は超然として動かず、河は泰然として流れている。

 私たちの山河がそこに在る。

 自然を侮っていたわけではないが、あやしつけたかと思た自然はどこまでも自然だった。

 自然と人間の共存などと言うまい。自然と人間は対等ではないのだから。

 自然の前では私たちはどこまでも謙虚にあらねばならないと分かっていたはずだったが。

 

  国破れて 山河在り

  城春にして 草木深し

  時に感じては 花にも涙を濺(そそ)ぎ  

  別れを恨んでは 鳥にも心を驚かす

  烽火 三月に連なり

  家書 万金に抵(あた)る

  白頭掻けば 更に短く

  渾(す)べて簪(しん)に勝(た)へざらんと欲す

 

 私たちが畏怖する自然は、その営みを止めることはない。

 

 ようこそブログ『園長室』にお越しくださいました。どうぞ、社会福祉法人さつき会のホームページへもお立ち寄りください。皆様に親しまれるホームページ作りに努力いたしますので、是非、ご意見ご感想をお寄せください。ホームページへのアクセスは下記へお願いいたします。

  アクセス ⇒ http://satsukikai-oshima.com/

 なお、ホームページ内のさつき園のページから、このブログ『園長室』を覗くこともできます。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする