こどもの詩

2020年07月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 もはや新型コロナウイルス感染の第2波の襲来は明白です。今、私たちの生活と命はその猛威にさらされようとています。

 そうしたいつまでも止まない、低く唸る重低音のように私たちの心と体にストレスのかかる日々。

 しかし、それでも相変わらず新聞の切り抜きが好きな私は、『こどもの詩』という読売新聞のコーナーがこれも相も変わらず好きなのです。

 今回は一瞬でも今の緊張から解放されるべく、皆さんにいくつかの子どもたちの詩をその読売新聞のコーナーからご紹介したいと思います。

 

1  ラーメン

 おばさんがつくる

 ラーメンがすき

 おにくもめんもすき 

 おかあさんのつくるラーメンは

 おにくがかたい

 でも

 おかあさんがかわいそうだから

 いわないです                   (茨城県 小1年)2019.1.6

 

2  しゅくだい

 いつも学校からかえったら

 おやつをたべてから

 しゅくだいをする

 それはかえってからすぐするのは

 なんかちょっといやだから

 あとにしてる                   (滋賀県 小2年)2015.12.2

 

3  家に帰ったら

 まずゲームをしてしまう

 そしてお母さんが帰ってきて

 おこられる

 その後おかしを出してもらう

 氷だけのときもある

 ぼくはだまって氷をかじる             (茨城県 小6年)2019.10.9

 

4  おべんきょう(おばあちゃんがこの子の発言を書き留めたものと思います)

 おばあちゃん今なにしてたの?

 本読んでお勉強してたのよ

 えっ!?

 おばあちゃんまだ勉強するの?

 だって もう

 あいうえお わかるでしょ?            (埼玉県 年長)2019.12.13

 

5  おかえり

 帰ってきたら

 おじいちゃんに

 ただいまと言った

 おじいちゃんはおかえりと

 言ってねてしまった

 その後 なくなった

 あの時のおかえりが心に残った           (埼玉県 小6年)2019.4.9

 

6  (これは、保育者が園児の発言を書き留めたものです)

 緑色が好きな2歳男児が、黄緑と緑のブロックを手にしていた。

  保育者 「これは何色?」

  男児 (黄緑を指して)「みどり」、

     (緑を指して) 「???????」

                          (京都府 保育所園児)2020.6.26

 

 さて、少しは気持ちがほっこり、あるいはゆったり、あるいはほのぼのしましたか。

 こうした子どもたちの感性を大事に育てたいものですね。

 緊張の日々、ストレスの日々ですが、少しは心がホッとされましたでしょうか。

 そこで、問題です。

 問題  さて、この6番目の男児は緑色のブロックを指して、いったい何と言ったでしょうか?

 ヒント さすが現代っ子ですねぇー。

 では、しばし子どもたちの感性を味わってください。答えは次回にご紹介いたします。

 

 

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『裸のサル』もサルは猿

2020年07月24日 | 日記・エッセイ・コラム

 さつき園では毎日の利用者の終礼で、「マスクをしたら鼻を隠さんにゃー。鼻が出とったらマスクをしちょる意味がないんよ。誰かね、マスクを口とあごにしちょるのは。マスクは鼻と口を隠すようにしてください」と園長が注意を促しています。それを聞いて、あちこちで慌てて利用者がマスクを摘まんで鼻を隠します。

 他の障害福祉サービス事業所や障害者支援施設では、利用者の中にはマスクをするのを嫌がる人たちがいます。それを、新型コロナウイルス感染防止のためだから、といって強制的にマスクをさせることはなりません。そして、マスクをしない利用者がダメなんだ、と言って、そこから逃げてはなりません。職員は、いや私たちはその利用者の感染防止のためにはどうしたらよいかと、他の防止方法を考えるのです。それも障害者福祉の本分です。

 さつき園の利用者にはマスクをするのを極端に嫌がる人はいません。いや、それどころか彼らはマスクをすることを意外なほど抵抗なく、あっさりと受け入れています。生活の中で彼らは彼らなりに、このところの周りの人たちの言動から、事の重大さのその雰囲気を感じているのだと思います。

 でも、マスクの仕方は見よう見まねで、毎日注意しても、鼻を隠さず、口からあごまでを覆っている人が多いのです。

 テレビのニュース映像などに出てくる一般の人たちやそれなりの立場の人たちの中にも、鼻を隠さずにマスクをしている人が結構います。マスクをすると息苦しいので仕方ありませんが、しっかり鼻を覆ってほしいものです。

 

 私たちの日々のこうした努力はいつか報われますか。それとも報われることはありませんか。

 私たちの生活、生命を脅かす、新型コロナウイルス。その感染拡大防止に私たちが集中して取り組むさなか、政治と経済がじわりと圧をかけてきました。経済を回すために、全国の観光地を救えとばかりに「Go To キャンペーン」なる景気刺激策を持ち出してきたのです。感染の第2波はすでに始まっているだろうというこの時期にどうして……。

 近年の科学技術の目覚ましいほどの発達により、情報の真贋に拘わらず、それらは一瞬のうちに地球を駆け巡り、それに翻弄されて、国という大きな組織の在り方が直接的にも間接的にも、地球に生きる私たち人類の運命を左右するかもしれない時代が、もう目の前に迫って来ていると感じます。一蓮托生?

 もはや、人類が営々と築いてきた歴史のベクトルは、今ではもうその方向を変えようがないのでしょうか。

 地球誕生以来、長い間、ずっと地球は自然のものだったのに、ついこの間から人類が我がものにしようとして、今や、自然と人類はあたかも地球の覇権を競い、せめぎ合っているようでもあります。

 しかし、私たち人類も自然の一部なのです。いわく、『裸のサル』」もサルは猿なのです。猿は動物。そして動物も植物も鉱物も、みな自然です。私たち『裸のサル』は自然を凌駕しようなどと、自然を驕ってはならないのです。

 

 

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テレビ会議

2020年07月06日 | 日記・エッセイ・コラム

 5月末から先週末までにテレビ会議を3回経験しました。
 まだ3回だけの経験ですが、それでも先週末の3回目には、何とか落ち着いて会議に臨めるようになった気がします。初めての時は、発言のタイミングがうまく取れずに、他の人の発言と被ってしまったりしていましたが、「間」の取り方が何となく分かってくると、それも少なくなり、会議に集中することが出来るようになってきました。
 会議の議長役をする時もありました。
 議長となると、会議の全体の雰囲気や出席者の様子を把握しながら進行していかねばなりません。ところが、出席者全員の表情を一瞬の内に確認することが出来るといいのですが、テレビ会議となると、画面を見ながら、だれが発言しそうかとか、だれに発言をお願いしようかといった判断がなかなか難しく、少し苦労しました。
 また、自分の声が出席者全員にちゃんと聞こえているのかどうかが、とても不安になって困りました。出席者の反応が明瞭に感じられないのです。テレビ会議では出席者の息遣いを感じることが難しいようです。
 そして、それら以前に、画面にどんな風に自分の顔や背景が映るのかを気にしなくてはなりませんでした。顔や風体は今更何ともしようがありませんが、自分の背景には気を使わねばなりません。
 1回目にはそんなことは全く気にせずに臨んでいました。すると、終了後、ある出席者からの電話の中で、「園長も書類の整理には苦労しているようですね」なんて、言われてしまいました。私にとってはもうすっかり見慣れた園長室のそこかしこの書類の山ですが、初めて見るような人にとっては、「何とだらしない書類の山だなぁ」となるのです。そういえば、テレビでのスポーツのヒーローインタビューや政治家の発言などの時の背後には、ちゃんと粗が見えないように(?)衝立のようなものが置いてありますね。見るほうも、それでインタビューに集中できるのでしょう。
 新型コロナウイルス感染は第2波が来そうで心配されますが、お蔭様で、思いもよらなかったテレビ会議と言うものを体験してしまいました。これからはこういうことが日常になる社会、そして時代になっていくのでしょうね。
 小学生の頃、どういう訳だか無性にエジソンに憧れていた私ですが、「時代時代に、ちゃんとエジソンはいるんだなぁー」と、独り、しみじみしています。


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