マスクが不足しています。体温計も不足しているようです。手指消毒液も不足気味と聞きます。
国から、全国の小中学校・高校・特別支援学校に春休みまでの臨時休校要請が出ました。さつき園のすぐお隣の大島中学校はどうするのでしょうか。人生にとっての大事な経験となる別れと出会いの季節が、不安と焦燥の季節になっていきます。
中学3年生の諸君はどう気持ちを立て直すのか。
大島中学校では毎年、3学期に1年生が3日間ほどさつき園で利用者とともに作業をしてくれています。それが今年はお流れになりました。
彼らの人生で、今後あるかないかの、せっかくの障害者との交流の機会がお流れです。誠に残念です。
障害者との出会いは、その出会う時期が大事なのです。やみくもに、とにかくいつでも構わず出会えばいい、というものではないのです。出会うには出会う側の感性が児童期から思春期になりかかろうとする頃がいいのです。自我に目覚め、親に反抗的になり、社会の在り方に疑問を持ち始める頃がいいのです。それは言葉遣いや行動が乱暴になる頃でもあります。それが彼らが中学1年生から2年生になる頃なのです。
その頃に、今こうして中学校に通っている自分たちと同じ時間と空間の中で、自分たちと同じ空気を吸って、障害がありながらも、明るくしかも優しい眼差しをもって生きている人たちがいる、ということを、彼らが彼ら自身の心身で実感することが大事と思うのです。そこから、きっと何かが芽生えるのです。私たちはそういう機会を彼らに与えねばなりません。
ただ漫然と、福祉教育などと称して書物や映像を提供し、あるいはそのような所の見学を試みても、そのことが彼らの実感として、彼らの心に深く刻まれることは稀なのではないでしょうか。
だから止む無しとはいえ、今回の新型コロナウイルス感染拡大防止のための一斉休校は悔しい限りです。今年の大島中学校の1年生に、さつき園での利用者との3日間の作業体験という、彼らの人生に2度とないかもしれない交流の機会を彼らに提供できないことが、本当に残念でなりません。
彼らの人生で、今後あるかないかのせっかくの障害者との交流の機会が、思わぬことで、今年はお流れになってしまいました。
ようこそブログ『園長室』にお越しくださいました。どうぞ、社会福祉法人さつき会のホームページへもお立ち寄りください。皆様に親しまれるホームページ作りに努力いたしますので、是非、ご意見ご感想をお寄せください。ホームページへのアクセスは下記へお願いいたします。
アクセス ⇒ http://satsukikai-oshima.com/
なお、ホームページ内のさつき園のページから、このブログ『園長室』を覗くこともできます。