さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

さるみみさんの転職活動 その1

2018-02-18 07:17:07 | Weblog
人は何のために働くのか。
そして私の場合は何のために働くのか。

「パンのためだけじゃない」と言ったのはキリスト?

昔はカッコよく「高等遊民」たれ、だったかもしれないけど
所詮それは「ニート」じゃないのか?と夏目漱石に絡む私がいたり。

社会復帰をしたのは確かにコナンとエナリのダブル受験を控えて財政的に備えるのが
一番の目的だったので、とにかくパートではなくフルタイムが絶対条件で、
そういう意味では「パンのために」働きだしたわけだけど、
同時にもう一度自分のキャリアを再構築したい気持ちもあり、
それは「高等遊民」まではいかないけど、少なくとも「パンのため」だけではない
部分もあるにはあった。
どちらかというと、パン:キャリア=6:4みたいな。

就職活動を始めて2か所目で今の仕事に採用が決まり、
本気で活動し始めてから1か月くらいの超短期決戦。
在宅の仕事から外に出たときに、どれだけ自分が社会で役に立つのか、
何ができるのかわからなかったから、
契約社員という身分で、いろいろな労働条件がイマイチでも
まずは40代でレジ打ち以外の仕事に就けるだけでありがたいというスタンスだったから、
だから、働かせてくれるだけでありがたいと思ってすぐに決めたのよね。

実際に働いてみて、仕事の内容は確かに自分に合っているし、好きなものだったけれど
当初求人票で見ていた仕事内容は漠然と書かれていた、その行間を読めなかった私が悪いのか、
「あれ?こんなのもあったっけ?」と思うくらい違うものも増えていき、
有給休暇がある、とは書かれていたけれど、なぜかしら年間15日程度ある休暇は
祝日に充てられて、自分の好きな日を休んだら、代わりに祝日は出なくちゃならず。
土日祝日は確実に休めるんだけど、平日に用事があって休む、ということはできず
エナリの学校の三者面談に行くときは、結局何時間分か早退をし、
すると月間総労働時間に足りなくなるので、他の日を多く働いて早退した分を埋める、
という状況に愕然としたわね。

いくら「パンのため」とは言っても、自由がなさすぎるというか、
この労働環境ってどうなの?ってずっと思いながら働いていた私。
それでも社会復帰したばかりで新卒ではないから、と思って辛抱。

入った当時に一緒の雇用条件で働いていた同僚は、当時3歳のお子さんがいて
当然のことながら熱を出したり、なんなりで保育園から電話が来たり
朝病児保育園に連れて行ってから職場に来たりと、ちょこちょこ大変そうだった。

前々から「もう続かない」って聞いてたけど、案の定1年前に辞めてしまい、
同じ仕事を社員の立場でしていた若者も、できちゃった結婚という既成事実を作って辞めてしまう。
欠員補充も人不足だからか、労働条件悪すぎるからか全然決まらず。

結局残った私は、辞めた二人分の仕事を一人でやることになる始末。
えらい大変な今年度だったわよ。
自転車操業になりつつも、なんとか回し続けたこの1年、過酷なことに間違いはないけど
そういう状況下だから仕事スキルもえらく上がり、ワードやエクセル、パワポでの資料や文書作成術は
もちろんのこと、営業スキルやクレーム電話対応力もつき、
なんか知らないけどバイト採用担当にもなって面接とか採用時研修とその後のフォローもしたし、
雑誌や求人誌に掲載するときは出版社の営業と会って掲載内容を調整したり。
当然自分の本業というか、もともと求人票に載っていた仕事もあり。

採用当初はみんな私と同じ内容の本業をやりつつも、それぞれそれに付随する仕事として
内部的な資料や調整をやったり、営業したり、採用面接や研修をしたりしていたのが
二人が辞めてしまっても仕事がなくなるわけではなく、私がやるしかないわけだから
忙しいのも納得。

同じ職場にいて、辞めた二人がやってた仕事がどんなものだったか少しは垣間見ていたものの、
やはり自分が得意なことと苦手なことがあって、営業とかは最も苦手な仕事だったので
なかなか数字が取れず、数字が取れないことをいろいろ言われてもな~とおもいつつ平謝り。

世の中って結構過酷だな、と何度も思った。
辞めた元同僚は「そんなに頑張らなくていいから、周りを頼って乗り切って」とLINEで
沢山メッセージをくれるけど、私としては「それなら戻ってきてよ~」と思ったり。

レジ打ちやコールセンター、データ入力みたいに、比較的代替がきく労働力にはなりたくないと
思って働き出したけど、これじゃただ3人分の仕事を1人分の給料でやってくれる
「都合のいい契約社員」ではないか。

確かにパンのための労働だけど、ここまで来ると頭に来る。


これだけでも絶対小説書けると思えるギャグみたいな状況に加えて
ちょっと腹の立つことも加わって、絶対3月までに辞めると決意したのが12月の頭。

それなのに、会社ときたら「一応聞いておく程度」的なスタンス。
夫にも「3月でやめて転職するから」と一言。

さすがに45歳で転職、しかも今度は正社員としてきちんと福利厚生がしっかりしているところで
働くんだ、ってそんなの難しくない?と夫は言った。
でもとにかく私は、この状況を抜け出すんだ!と心に決めた年末。

パンのために働き始めた私は、ついに違うものも求め始めたのであった~


つづく。