さるみみ屋

夫サボさん、私さるみみと2000年生まれ長男コナンくん
2004年産次男エナリくんとの「人生楽ありゃ苦もあるさ」日記。

「逃走」読破

2013-04-27 14:24:47 | さるみみ文庫2013
久々の薬丸岳作品。
ラーメン屋の店主が殺害されて、その犯人を追うんだけど
犯人はタイトル通り「逃走」し続ける。いずれ必ず出頭するって言い残して
逃走するんだけど、何のために逃走するのか…、そこにどんな切実さがあるのか。

個人的に社会派と思ってる作家なので、今回は何をテーマにして
この逃走する犯人はどんな問題を抱えているのかとか期待してたんだけど
今まで読んだ薬丸作品の中では一番「あれ?」って感じだったかも。

読みやすくて一度読んだらあっという間ではあったんだけど
結局、犯人が逃走し続けた意味、犯人がなぜ妹を守ろうとしたのかという切実さ
なんていうのか、薬丸岳作品に出てくる人たちによくある
「追い込まれ感」がなんとなく欠けていた感じが。
中身は保険金殺人もあったし、詐欺被害もあったし、時効もテーマにできたかも。
でもどれも今までよりも掘り下げ不足感はあったかな~

ちょっと関係ないことだけど、今回の「逃走」前に読んだ「悪党」とか
今度図書館から借りてくる「死命」さらに前に読んだ「虚夢」
薬丸岳のタイトルのつけ方が、ひところの真保裕一的かも。
まあ、だからどうというわけではないんだけど。

GWに入ったわね。
体調があまりよろしくないので、節約もかねて家で読書かな。
去年もこの時期にバカ読みしてた気が。
もうすぐ図書館から、宮部みゆきの「ソロモンの偽証」第一部が回ってきそうなので
ドキドキしてるところ。はたして2週間でサボさんと私の二人が読めるのかね。
できればGW中に読みたいんだけど…無理かな~
前半は天気も悪いみたいなので、みなさんゆっくり読書でもどうですかね?