怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

地元大企業A社のシャツに見るアジア人と欧州人の体型の違い

2018年07月31日 | 衣類の工夫
地元大企業A社のロゴや製品名が入ったポロシャツ。
左はA社本社にあるみやげ物店で買ったと思われる品。右は近所のA社社員が東南アジア駐在時に手に入れた品。
どちらも元の所有者は「太ってしまってもう着られないのでりすさんにあげます」ってことで私にくれた。

左は欧州人体型に合わせているのがよくわかる。右は左と比較すると丈が短くて寸胴な体型の人々に着用されることを予想して作られている。

サイズ表示だって違うさ。左はXS.

右はS.
A社のための品とはいえ、縫製業者は全く違うだろう。
こちらの靴は見ているだけで惚れ惚れするような美しさがある。このポロシャツも比較するとなんだか左の方が形の美しさがあるなあぁ、と思ってしまうのはいけないか。
仕方がない。東洋人と西洋人の体格や体型が違うんだもの。
着物が寸胴体型に美しさがでるように、それぞれの人種で衣類のデザインが上手く発達したものだ、と感心したりする。

さて、今朝の新聞に入っていた広告だ。
下着店の割引券だ。このモデルさんたち、素人だなあ、と何気に見ていたら端っこに「当店の従業員たちです」とある。

すごいよなぁ、従業員が裸に近い格好で印刷物になって、その勤務先の宣伝になってしまうところ。
本人たちも喜んでやっているのだろうな。
日本を初めとするアジア地域では難しいのではなかろうか。





休暇時期に突入

2018年07月30日 | 節約
在独日本人仲間A子さんの長男Kくんのお誕生日だった。

いや、わたしはその場にいたわけではないのだが、A子さん手作りのお城ケーキに感動して掲載許可をもらったんだ。
日本在住日本人がヨーロッパのお城をイメージすると、シンデレラ城、つまりノイシュバンシュタイン城のような華やかな外観なのではなかろうか。
まあ、あれをケーキにするのは技術上困難を伴うだろうなぁ。
欧州に長くいると、実際に目にするのはこうした中世に起原を持つ城が多いので、ケーキもこうなってくるのかなぁ、などとぼんやり考えてしまった。
これでお祝いしてもらえたKくんには良いお誕生日だっただろう。

バイエルン州の学校の休みはKくんのお誕生日が終わって10日ほどしてからだ。
いい日に生まれたものだ。夏休み中に生まれちゃうと、学校の友達たちにお誕生日会に来てもらうのが難しいものだし。なんてったって、みんな、出かける予定をしっかり立てているんだもの。

夏休みが始まった今日から4週間の旅行に行くというJ子さん。
二人の娘さんはギムナジウムを終了し、ほっとしているところだ。長男は去年から勤務先がヨルダン駐在になり、みんなで彼を訪問するそうだ。
毎年、毎回の休暇ごとにあちらこちらへ出かけているJ子さん一家。
「りすさんは、どこへ行きますか」

J子さんより約15歳ほど若いR子さん。彼女も3人の子がいるが、一番上の女の子は11歳。
彼女一家も毎年毎回の休みごとに旅行をしている。
「10日から車でイタリアへ行くのよ。りすさんはどこへ行きますか」
どこへ行くって・・・もう、毎年、繰り返して同じせりふをみんなに言っている私だ。
「どこへも行きません」
すると、J子さんは「一緒に行きませんか」と誘ってくれた。
J子さんだけでなく、いろいろな人から一緒に行こうと誘われる。

欧州旅行はちょいと不便なことが多いと感じたものだ。
例えばトイレ。
アジア各国のようにどこでもあるわけではない。また、夜の比較的早い時間に店が閉まってしまうことなども楽しさを感じさせない。
旅行だけでなく、ちょいとした遠出でも、トイレの問題で嫌な思いをすることが多い。

また、夫がほとんど休みなく働いていて、また義両親たちも家のことで休みなく働いているのに、私だけ旅行に行くというのはとてもできない。
義母はときどきこぼしているけれどねぇ。
「あなたたち、休暇旅行に行かないのか」
先日のワンピース返品の件で言い争いになったときにも「服より休暇旅行のほうが大事だ」と義母が言ったときには吹き出しそうになった。
住居・休暇旅行には、衣類や食べることよりカネをかけると言われているドイツ人そのものだ!

今後の人生に休暇旅行はないと決めている。
私にはそうした贅沢をする価値はないと思っている。
こちらに結婚移住するとき静かに質素に生きることを何気なく決めていたが、ここ数年でさらにその意識が強くなった。
日本生活時よりかなりゆったりと自由に過ごせる(自由、という部分にかなり引っかかるけれど、うん、自由じゃあないな)贅沢を満喫することにする。
8月は、そうだな、ドイツ語強化月間だな。勉強しよう。












仲の良すぎる義両親たち。淋しいなら一緒に旅行に行けばいいものを「ウチにいられて嬉しい」などと言うなっ

2018年07月29日 | 家族
義母は地元農協婦人会旅行へ行った。国内のバス旅行で、もう、すでに何度も行ったことがある場所へ行くようだ。
目的は知らない土地を見るのではなく、近所の仲良しと家族のことを忘れておしゃべりをすることだ。
当然、男性の参加者はいないようだ。
残された男どもは、家で口うるさい妻がいないのでのんびりしているのだろう・・・・
義父も、義母が出発して一日目は張り切って庭仕事をしている。

「ママはこのマグノリアの剪定に反対なんだ。いない今のうちに切っておこうと思ってね」(義両親たちはお互いを「パパ・ママ」と呼び合い、自分の息子娘にもそう言っていて、当然のことながら息子のヨメにもそう言っている)

義母の反対することは、彼女がいない間にやってしまおうという凄まじい考えをする義父。
それでよく今まで夫婦をやっているな、と感心。
若い世代だけでなく、義両親世代でも数十年前に離婚しました、という女性と何人も出会っている。
配偶者の両親の仲が良いという利点は世間ではあまりテーマにならないが、これはかなり子供夫婦にも大きな影響を与えると思う。
親が離婚していて、それぞれ新たな配偶者がいる場合、親族がたくさんいるという楽しさはあるようだ。

庭仕事は甘くない。ガーデニング、などと外来語で優雅さをかもし出している日本語だ。
刺されて運が悪いと障害が残ったりや命を奪う可能性のあるマダニの危険、重量のある庭仕事機材の扱いの危険、晴れると刺すような強い日光による肌への危険性(皮膚がんの可能性だって!)。しかも、ノースリーブ、短パンで仕事しているという、まるで危険に配慮しないドイツ人のガーデニング風景。私が帽子に長袖、長ズボン、手袋をして手伝おうとしたときにあきれられたな。
義両親たちは怒鳴りあいながら仕事をしているが、意見の違いだけでなく、危険回避のための怒鳴りあいであることも多い。
そういうわけで、私は今回も義父の庭仕事を手伝わなかった。

土曜日には切った枝葉を専門の処分場に車で運ぶのに人手が必要だった義父だ。
夫はそうした仕事を一切手伝わない恐ろしい息子だ。
子供の頃から親が庭仕事をするのを見て育っても、全く関心をもつことができない子供が出来上がる不思議さ。
義姉の住まいは集合住宅の三階で、ちっちゃいベランダ付きだ。義父は「わたしはとてもあんなところに住めない」とこぼしていた。
私も義両親たちに「帽子、長袖。長ズボン」を注意されてから、怖くて手伝うことができない。
かわいそうな義父は重い枝葉ごみを一人で車に乗せて運んで行ったようだ。

「違う枕で寝るなんて、とんでもない。ウチにいるのが一番さ」
と、元気に義母を送り出した義父も、彼女がいなくなって三日目になるとイライラが募るようだ。
何かと私のやることにつっかかってくるので、私はなるべく近づかないようにりす部屋にこもりきりになった。
ああ、そんなに早く淋しくなるのなら、一緒に行けばいいのにぁ、と毎回義母のバス旅行のたびに思う。

義父が一人でいるときと、義母が一人でいるときとでは、やはり、義父がいるときの方が神経を遣う。
両方揃っていても、私が自宅で完全にリラックスすることはないのはわかっている。
だが、ついつい思ってしまう。
「お義母さん、早く帰ってきてぇ~、ダンナの話し相手になってくれぇ~」
暑さも手伝ってか、私の食欲は全くない。


義父の量の多い朝食。
義母がいないときも、彼は自分でこのようにして食べている。
毎日の習慣が少しでも崩れるのが嫌な様子だ。











多少使い勝手が悪くても安全が保証される限り乗り続ける車、彼女はカネがあるが節約生活。

2018年07月28日 | 節約
義母の妹の運転で送ってもらうことになった。
乗せてもらうたびに、一体何十年乗っているのだろう、と感心する。

後部座席右側のドアノブは壊れていることは、過去の記事に書いた記憶がある。

なので、右側に乗っていはいけない。左側はまだ無事だ。

ふと、視界に変なものが入るな、と見上げるとこんな風にだらりと垂れ下がっていた。 
接着剤を塗りつけて押し込むようにすれば、簡単に元通りになるような気がする。
もう、自力で修理する気もないのだろうなぁ。っていうか、日本だったら、こんな風になるほど使わずに車を買い替えてしまうだろう。

複数ある垂れ下がり部分の撮影したものを確認していたら、面白いものが。
窓の外に見えるのは、住宅建築中の様子だ。数年前から絶え間なく建築中を観察できる。一般住宅でもクレーンを使うのは凄いなぁ、といまだに思う。
義母の妹の家屋は古いが、建て替える気など、全くないだろう。
使えるものはとことん使い切るのが義母世代の特徴なのか。
ちなみに、義母の妹夫婦は経済力はある。ウチのように現金収入が少ないわけでは全くない。
古くからの林業農家で、旦那さんは現役で働いている。三人の子供たちはいずれも公務員のような仕事をしていてそれぞれ家庭と家を所有している。
住まいを借りることもできなくて親のところに居候している私たち夫婦とは大違いだ。

そういえば私が強制終了させたと思いこんでいたワンピース定価購入事件には続きがある。
義母は息子に返品するように言ったのだそう。
返品して、値下がりしたところでまた買え、と言ったらしい・・・
ドイツ流、いや、義母流の節約術なのか!?
忙しい夫に45ユーロの節約のため何度もその店に通わせるのは時間の損失だとは思わないのか、思わないだろうなぁ・・・
だから、ウチ一家はビンボーなのかもしれない。

「だいたい、ワンピースなど着るのですか?」
息子に自分の意見を否定されて腹立たしかったのか、義母は更に私に迫った。
必要だから買うのではない、夫が私に買ってやりたいから買ったのだ、と言っても、絶対義母にはわからないだろう。
「はい、着ます」
と答えておいた。
うーん、どこへ着ていこう・・・・。

節約をとことん突き詰めると、生きないことが最適、って思う。
生きるための節約なのだから、それは違うのだけれどねぇ。
義母の妹のボロ車、ワンピース返品の争いなどをここ数日で経験して、カネと人生について深く思考してしまう。








日本関係の物資を立て続けに目にするこの頃、もしかして日本って大人気になったんだ?!

2018年07月26日 | 日本
中国語講師をしている台湾人が、在外中国語母語子供向け指導講習に出席してきたとかで、その経験を語ってくれた。
世界中に移民している中国人のその子供たちが現地の言葉以外に母語の読み書きを習うというのは大変な負担だろう。
下の教材は台湾での中国語を基本に作られている。

彼女のお姉さんは日本の男性に嫁いでいる。
ちょいと前までボロボロのこいのぼりが庭にあった。
いきなり新品になった。日本のお姉さんからの贈り物だ。

「日本では5月5日しか飾ってはいけないのでしょう?」
と、私に言った。
7月下旬の鯉のぼり。絶対しまわないドイツ人よりテキトーな彼女。
いや、ドイツ人と比較してはいけない。なんてったって、ドイツ人は世界一きちんとしている民族として知られているらしいから。
それを上回るキチンとさを誇る我々日本人は、その日本人自身がそれを認識していない。(いや、最近はしてる?)

さて、このあとに訪問した場所ではドイツ人女性が日本語入りの服を見せてくれた。

ドイツ人が作ったものだそう。
凄い。かなり普通の日本語だ。「極度乾燥(しなさい)」なんかよりよっぽどまともだ。

真ん中に「サーフィン」が隠れているらしい。工夫したのだろうが日本人にとっては「う。」かも。ま、ご愛嬌。

なんだか、最近日本関連の物資・知識(語学力など)をドイツ人、在住外国人に披露されることが頻繁になってきている。
日本、大人気??



職場内での経済格差と超長時間勤務に耐えられずまた転職、ソストレーネグレーネインゴルシュタット店に転職。

2018年07月26日 | いろいろ
2ヶ月前まで薬局に勤務していたA子さん。
職場の仲間が日本旅行をしてきたお土産をくれたそうな。

うん、100円の品。100円ショップはお土産店としても機能しているのだなぁ。

ちょいとせこい、などと思ってしまったけれど、私自身も帰省から戻るたびに100円ショップの品を近所の知人友人に贈っていることを思い出して一人で赤面した。
A子さんも日本ファンで、数年前までかなり具体的に日本旅行を計画していた。ここに留学していた日本人大学生N子さんとはラインで連絡を取っていて、彼女の住まいに泊まることまで約束していた。

ところが。
A子さんは数年から数ヶ月ごとに転職を繰り返していて、なかなか長期の休みを取って日本へ旅行するチャンスがない。
頻繁な転職に否定的ではない国は多いのだろうけれど、ドイツもそうなのか。
A子さん以外では、あまり聞かない。難民の数人が数日でせっかく採用された職場を辞める話は聞かされるが、難民ということで例外。

A子さんの薬局採用が決まったときは、私はとても喜んだ。
彼女自身は薬剤師ではなく、さまざまな雑用をこなしていた。だが職場の大方の仲間が薬剤師だ。そうした高学歴者たちと一緒に働くことで、彼女に良い出会い(男!)があるのではないか、とも期待したんだ。
ところが。
その薬局の勤務時間の異様な長さで、A子さんはすぐに参ってしまった。
朝8時から夜7時まで。隔週で土曜日は休み。時には日曜日も出勤。(薬局は日曜営業しなくてはならないことがある)
法律による勤務時間超過分はまとまった休暇を取ることで相殺されるらしい。

そのまとまった休暇で、薬剤師たちは日本へ旅行したりできるんだ!
A子さんと彼らの給与は倍近く違うらしい・・・・
日本へ行く休暇が取れるまで働くと自分の健康がやられる、とA子さんは察知。また、彼女の給与ではとても日本へ旅行できる余裕はない。
案の定、しょっちゅう具合が悪くなり、医師の証明による1週間単位の休みを二度も取っていた。

そして、自主退職。
かなり残念だけれど、一日13時間拘束が長く続く生活は難しいだろう。

そして次に決まった職場はこれ。

ソストレーネグレーネ
早速日本でも開店しているようだな。
オープン当日に行ってみた。
ちょうど休憩を取っていたA子さんを店の前で待った。次々と客がやってくる。
なぜか、この店内は冷房がされていないのが気になった。このショッピングモール全体は冷房されているのに、だ。
故障か経費節減か。
戻ってきたA子さんは早速言った。
「ここはだめ!来週土曜日に、また面接があります!」
とささやいた。

そいうわけで、A子さんの転職生活はまだしばらく続きそうで、日本旅行は夢のまた夢、となりそうだ。







義母を見習い、さらに厳しい節約の人生を歩む

2018年07月25日 | 節約
夫が買ってくれたワンピースについて義母と口論になった。

「90ユーロ!もう数日待てば半額になっていたかもしれませんよ。返品してきなさい」
90ユーロは日本の感覚だと約1万円の品だろう。
消費に対する感覚はここでも日本でも個人によって違うだろうが、1万円の服が返品するほど高価だと感じる日本の人は少ないと思われる。
数年前の私だったら、彼女の言うとおり返品しただろう。
今じゃあ、立派に言い返す。
「これはハーゼ(義母の息子だっ)が買ったものです。勝手に返品するわけには行きません」
義母にとってハーゼは息子だ。しかも、世間知らずの息子。バカな息子がバカな買い物をした、としか感じない。
私にとってハーゼは夫だ。賢かろうがそうでなかろうが彼の私に対する行動を否定するようなことを避けなければならない。
この点で私は義母に従うのは危険とさえ思った。私たち夫婦がたかだか90ユーロで関係が悪くなったらどうするんだ。
「たかだか90ユーロのことで関係が危うくなるのなら、そんな関係なのよ」
って、義母は返すこと間違いないっ
これ以上の口論は危険と察知、強制終了させた。

日頃、爪に火をともすような貧乏生活をしているのに、いきなり90ユーロの服を買うことになって私だって躊躇したのさ。
夫の財布、大丈夫か、っていつも心配している私だ。
そんな感情をおくびにも出さず「わぁ、すてきだ、ありがとう」と言わなくてはならないんだ。

さあ、ワンピースの件はこれで終わり。
今のこの瞬間から、また義母流節約生活に従うのみ!

続々来るもらい物のにんじん、家庭菜園でバンバン採取できる大根を小さく切って干しているところさ。
義母は茹でて保存するが、私はその茹でるエネルギー代さえ節約できる保存食を作っているぞ。
すでに、義母の上を行っていると自負していいかい?









仏様を大売出し、日本からドイツ人へのみやげ物に日本仏像もいいかもしれないと思わせるものだ。

2018年07月25日 | 物品
仏像を飾っているドイツ人の家はかなり普通にある。
過去記事からその例を数点。
例①
例②
例③
これらの仏像たちは園芸店などに売られている。園芸店に、だ!
その売られているシーンを撮影して公開したいと長いこと思っていたが、不可能だった。

在独1年目の日本人仲間が送ってくれた写真にびっくり。
おお、よく、やってくれた!

仏具店でもみやげ物店でもないことがわかっていただけるだろうか。
「ドイツ人宅を訪問するのに何をおみやげにしたらいいだろうか」
という相談にはこう答えることができるなぁ、「仏像」と。なんとなく、こちらの品はテキトーさが滲み出ているので、日本のきちんとしたものもいいのではないか、と思っちゃうんだ。
そのテキトーさをこちらの人たちは美しいと感じているのかもしれないけれど。

仏像を飾るのが趣味でない家庭ももちろんある。ウチだ。
私自身が、仏像をインテリアとして飾ることになんとなく躊躇する感覚がある。
もちろん、義両親たちにはまったく受け入れられない物資だ。
そういうわけで、もし、贈り物にするときは相手の好みの調査もお忘れなく。





おそらく違法行為だろうが、凄まじいフンの量に皆困っているので仕方がない。

2018年07月24日 | 動物
五月に業者が来てハト駆除作業をした。鳥獣保護管理法がないドイツ、と期待したいできごと。2018年5月20日記事
ハトがそんなに簡単に引越しをしないことは知っていたが、しぶとすぎる。
あの駆除作業の翌日から毎日ハトがやって来て、巣を作って産卵することを繰り返している。

ここの清掃管理をしているアフガニスタン人Sさんがきれいにする。

この茶色のハトは、このくぼみに巣を作っていた。きれいになったそこに佇んで呆然としている。

これはまだ幼鳥のようで、飛ぶことができない。
親鳥は養育を諦めてしまったのか。ここにいても死を待つばかりだ。紙袋を開けて近づけると、なんとその中に自ら入ってきた。それを持って、近くの公園に行き、放した。

もう一羽、これも飛べなくてうずくまっているのかと、また袋を近づけてみたら飛び立ってしまった。
なんと、下には二個の卵。
ハトの巣や卵を見たのは、これまでの人生で今年が初めてだ。土の上に直に産んでしまうのね。
その後、その卵がどうなったかは、Sさんの話を聴かなくてはならない。いや、聞くまでもない。
日本では勝手にハトを殺したりしたら罰せられるとなっている。おそらくここでもそうだろう。
Sさんは凄まじい違法行為をしているわけで、気の毒になってくる。公になったら戦乱の母国(たぶん、ね。彼の両親は元気に役所勤務しているらしい)に強制送還になってしまうのだろうか。

同じ中庭にツバメも巣を作ってせっせと子育てをしている。

彼らをジャマしないように私たちはそっと観察している。
ああ、動物差別をしてはいけないだろうが、もう、仕方がない。
一度など、ハトが私の顔面にぶつかってきた。顔を消毒したかった。
非衛生的な環境に週に数度しか来なくても、病気になる可能性はあるだろう。ましてや、この中庭に面した窓には人が住んでいる。
彼らがハトにエサをやっているところを見た、とSさんは怒りをぶちまけていた。
ヒトと野生動物は適度な距離感を保たなくてはならない、とつくづく思っている。
インゴルシュタット市はこれに対して何もしない、と嘆いていた他のここのスタッフ女性たち。この建物の所有者はこの街有数の金持ちだものねぇ。
ああ、所有者P家、どうにかしてくれ~。







語学学校の公開日、中国茶道は簡素でよろしい、ここでも仮装はやっぱりアリ。

2018年07月23日 | ドイツ生活の外国
半年ほど前に知り合った中国人L子さんが、彼女の勤務先の語学学校の催し物に招いてくれた。
さまざまな企業や学校などで一般公開日があるのはその宣伝のためである。

中国北部出身の女性たちは背が高い。彼女もそうで、太い縞柄のワンピースがとても似合っていた。
彼女はここで衣類の大きさが合わないくて困ることはないだろう。
インゴルシュタットとその周辺の中国人、あるいは中国語が母語の女性グループの世界は狭くて、L子さんと私は共通の知人友人が複数いることに驚いた。
この中国式茶道も、私は何年も前から台湾人に教わっていたものね。その台湾人とL子さんも付き合いが長いことを知った。

中国茶道の解説。素晴らしく簡素でよろしい。欲を言えば、もっとお茶碗を大きくして欲しい。一口で終わってしまうのは、やはり茶道と呼ばれるところの上品さから来るものなのか。
実家近所のスイス人B子さんが、日本茶道の面倒くささに怒りをぶちまけていたことを思い出す。(ちなみにウチの夫も日本の茶道が好きではない・・・)

お茶の隣には書道コーナーがあって、道具が用意されていた。撮影し忘れた私。なんてったって、見慣れた物資だったから。
まあ、我々が似たような文化を持ち合わせているのは地理的に近いので仕方がない。
お、でも、この漢字成り立ちの解説、馬と鳥は「そこでストップ!」と叫びたくなるような。中国人の間でも、むやみな簡体字化に疑問を持っている人がいると聞いた。

もちろん、この語学学校は他の言語も教えられている。ドイツ人がドイツ語授業に出席しているそうな。どういうことなのだろう。機会があったら尋ねてみたい。日本語コースも半年ほど前に開設されたようで、漫画・アニメファンの若者が嬉々として学んでいることが想像できる。いや、あまりの文法・文字の違いに辟易して半年の間で投げ出しているかも?!
ドイツ人が大好きな仮装。

イタリア語を学んでいる彼がローマ時代の兵士に扮装して練り歩いていた。
こちらの日本祭りで見かける手作りの、どちらかというと安価な感じのする仮装と比較すると、これはかなりしっかりしていた品だ。
甲冑部分は柔らかいプラスチック製。
まっすぐな脚とひげをたくわえたちょいと濃い顔の彼によく似合っていた。




豚を見たことがないアフガニスタン人には熊も豚も同じに見えるらしい。

2018年07月22日 | ドイツ生活の外国
アフガニスタン人難民Sさんが、何気に置かれているぬいぐるみのひとつを取り上げて、私に尋ねた。
「これは豚でしょう?」

ひゃっ!
イスラム教徒が100パーセントに近い国では、豚を見たことがない人々がいることは知っていた。
それが、今、目の前にいるんだ、とちょいと嬉しくなった。
「ははぁ~、Sさん、それは熊ですよ。豚は鼻が違うんですよ。見たことがないんでしょう、豚を」
と私は答えた。
すると、隣にいたSさんより少々在独期間が短いと思われる(ちょいとドイツ語が下手)アフガニスタン人男性が私に言った。
「僕は知っていますよ。一週間だけだけれど、毎日切っていました」
へ?切っていた?一瞬わからなかった私。
精肉工場、あるいは肉屋で働いていたのだろう。
「なかなか上手だ、って褒められたんだ」
ですって。
褒められたのに、一週間で辞めてしまうなんて、もったいない。
政府から支給される手当で今後の人生をここでブラブラしながら生きるのか。

大方のアフガニスタン人は、豚・アルコール飲料に接触することや、女性と一緒に仕事をすること、などを受けている様子だ。中には麻薬に溺れているアフガニスタン人も多い(豚や酒、女に溺れている人はあまりいないらしい)。
生きるために、他文化を受け入れなければならない彼らだ。
数十年すれば、彼らは彼らのやり方を主張し始めることだろう。
豚のぬいぐるみ・貯金箱もちゃんと見分けて、自分らの子供に与えないようにするだろう。
今のうちかもしれない、我慢のしどころだっ。







黙っているとおにぎりをナイフとフォークで食べるだろう、欧州人。

2018年07月21日 | おいしいもの
ジャンキーB子さんにおにぎりを作って持って行った。
具無し、海苔なし、1キロ約130円の米と1キロ約40円の塩を使って作った塩むすびだ。
おにぎり初心者のドイツ人を初めとする在住外国人たちにはちょうどよい値段の材料だと思っている。私の普段使いの材料だ、あはははは~
私はB子さんに何度もおにぎりを作って持っていっている。
当然、食べ方を知っているだろうと思っていた。

いや、知らなかった。
おにぎりをナイフで切り、アボガドを添えた。醤油は大好き、とのことでこの家に常備されている。
おにぎりに醤油をかけた。

さらに、その上にオリーブオイルをかけていた。

油分を全く使わない私のおにぎりは、欧州人にはあっさりしすぎているのだろうな。
「邪道だっ」と言うのは邪道だ。
黙って、彼女の食べ方を受け入れることにしよう。
ベルリンやデュッセルドルフなどにはおにぎり専門店があるそうではないか。
そのうち、この田舎街にもおにぎりの正しい食べ方が広まるに違いない。
私もこの10年、おにぎり普及に努力を重ねてきたが、個人の力ではどうにもこうにも無理があるようだ。

皿の上で切って食べても一向に構わないじゃあないか。
おにぎりが寿司のように人気が出ることが重要だ。
寿司より簡単で安くておいしいって、もっともっと広まることを願っている。




欧州人のくなくな髪の毛はときに非常にすてきになることを認識

2018年07月20日 | ひとびと
年金生活者ドイツ人M子さんの髪型がすてきだったので撮影させてもらった。
いつもはいい加減なのに、この日は非常に気温が高くて肩にたれているのがうっとおしかったようだ。

M子さんはどんなにこれが簡単にできるか実演してくれた。
くるくるっと大きく外側に巻いて、ぱっちんどめで止めるだけ。え!そんなに簡単なの?
推定年齢70歳の彼女だ。彼女の髪は地色なのか不明。若い頃より髪の量は減っているだろう。
それでもこの髪形の美しさに惚れ惚れしてしまった。
 
いつもはM子さんのちょいと癖のある性格に辟易しているのだけれど、この日は彼女自身もご機嫌なようで、愛らしかった。
アフリカ人難民女性たちにドイツ語指導をするM子さん。

さて、帰宅すると、いつものように義母が私に命令した。
「ケーキを焼いたので食べなさいっ」
このときは小腹が減っていたので、普段はうっとおしい彼女の命令もちょいと嬉しかった。

そのケーキも、普段と違ってちょいと旨そうだ。

ズッキーニ入りケーキ。
今年はケーキにするほどズッキーニが収穫できているのだろう。
二箇所ほど黒く見えるのはレーズンだ。夫は嫌いなので絶対食べないだろう。全体が茶色いのはシナモンが小さじ2杯入っているから。
レシピには300グラムの砂糖をつかうとあるが、義母はその半分の量にしたそう。それでもまだ充分甘い。ドイツケーキレシピの砂糖の量に注意!
しっとりしていておいしいケーキだった。

二日ほど干した大根をビンに入れた。
こんな風にすると、切り干し大根もなかなかオシャレなような・・・



納得できない表示、休憩中の従業員に近づくべからず。

2018年07月19日 | 風景
市内中央バスターミナルで目撃したちょいと面白い光景。

このバスの表示が面白い。

「Ich habe Pause」
というのは、行き先ではなく、英語で似たような表現をすると「I have a rest」とでもなるのだろうか。
日本語では「私」を入れてこのような表示をするのは強烈だ。日本だったら「休憩中」だろう。
まるで「あたしは休憩中なんだから、一切話しかけないでくれ」という印象だ。

診療所の窓口がちょうど時間で終了しているところに、患者の家族らしき女性がやってきた。
「質問だけです、いいですか」と懇願しているにもかかわらず、窓口の女は「終了したのでだめです」とぶっきらぼうに答えたのを思い出す。
PCを閉じてしまって何を聞かれてもわからないにしても、質問を聞いてやることくらいできるだろう。
聞いた後で「わかりません」と答えるサービスくらいしてもいいのでは・・・・
いや「サービス」と書いて、はっとした。サービス砂漠のここ。そんなの期待するのがムダっ

休憩中の人には近づくべからず、と思ってしまった。



新しい物事に挑戦した義母、凄い、うれしいぞ。

2018年07月18日 | 頑張って食べる
どんどんできちゃう畑のズッキーニに困った義母が数日前から計画していた献立。
ズッキーニ天ぷら。

天ぷら、と表現してみたが日本のそれとは程遠く、衣はそのままパンケーキになるという甘いもの。
それでも義母にとっては人生初の試みで、あれこれブツブツ言いながら料理していた。
ズッキーニのパンケーキ生地はさみ、って感じの味だった。不味くはない。

白菜のサラダとズッキーニの天ぷら。
米飯やパン、じゃがいも、麺類などの主食はなかった。このてんぷらが主食らしい。衣が小麦粉だからだろうなぁ。

さて、もう一点義母にとって新しい物事。
先日「フードシェアリング」でもらってきた大根がしわしわなので、薄く切って干しておいた。
それを見た義母は「ウチの畑の大根もそうしなさい。できすぎちゃったので捨てるよりいい」と、なんと、私に切り干し大根許可を与えたのだ。

右のは「す」が入っていて、義母は捨てるように言った。干すのなら味は変わらなくなるだろうと、義母の反対を押し切ってそれも使った。

さらに・・・
義母がこれを見たら「捨てろ」とうるさいだろうから手早く作った。
大根の葉を細かく切って、砂糖・醤油・スープの素(ダシの素は買わなくなって数年、近所のアジア食材店に行くのも面倒)で炒めた。
大根の葉を食べるという発想はここの人たちにはとてもできないらしい。
虫食いだらけの葉を洗って切っていたら、虫がまな板を走った、ぎゃーっ。もう一度洗った。
ああ、おいしいご飯のお供ができたぞぉ~
最近めったに食べない日本食さ!(いや、塩むすびは週に一度以上作っているので、結構和食食べているかも)