怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

お勧めのドイツみやげ

2008年09月28日 | 日本
大人買いとは、例えばよくコメントをくださる還暦おじさんのような方が、本屋に行って、
「あ~、ちょっと店員さん、ここのここの美味しんぼ、1巻から100巻までお願い」などとやるのがかっこいい。
(勝手な想像です、還暦おじさん、ごめんなさい

この写真のハンドクリームは、大人買いではなく、だんだんたまってしまったもの。
夫が好きなメーカーで、忙しい夫に代わり、私が買っているのだが使うスピードより買うほうが頻繁になり、列を作ることができるようになったのだ~




もちろん、自分用のハンドクリームもたくさんある。
左のは半額に値下げされていたもの。割引に弱い私、いくつもあるのに買ってしまう。
右はご存知、ニベア。
日本で販売されているものと、香りやクリームの状態などは全く同じに感じる。


これは、「dm」という日本で言えばマツモトキヨシのようなヨーロッパで広く店舗展開しているドラッグストアの自社製品。(と、思う、間違いだったら訂正の応援を!)
えらく安い割には「エコテスト合格品」なんて印刷されているのでついつい買ってしまう。


この製品、英語で「ホワイトニング ハンドクリーム」などと印刷されていて、思わず買ってしまった一品。
なぜって・・・
ヨーロッパは肌が小麦色に焼けているのがステイタスなので、「美白化粧品」なるものは存在しないらしい。
しかしながら、手の甲のしみは気になるようで、こうした商品があるのだろうか?
日焼けしやすいわたし、これを顔面に使ってみようと買ったもの。
怖くて、まだ顔には使っていないが、手の甲は何気に白くなったような気がする。
夫は半ばあきれて、
「りすはマイケル・ジャクソンになりたいのですか?」
と訊く。
ああ、なりたいさぁ~、日本人は言うのだぞ、「色の白いは七難隠す」。
難だらけの私の顔面をどうにかしたいのさ!

たくさん販売されているドイツのハンドクリーム、その大半は香りが日本の常識より数倍強い。
日本にいた時、近くに座っていたヨーロッパ人おばさんがいきなり臭くなったので、見ると、母国から持参したらしいハンドクリームをくりくり手に練りまわしていた思い出がある。

ここに来てしばらくすると、そうした強烈な香料にも慣れてくるので私は平気で使い込んでいる。

半月ほど前のkayoboさんの記事を見て、ここのハンドクリームの臭さを思い出した。

彼女の記事内に紹介されているドイツのハンドクリームの香りは日本人にも受け入れられる程度の強さらしい。

さっそく、わたしも探した。
あった~



なるほどドイツに珍しい微香だ!

この「フロレナ」を日本語で検索すると、あった、あった~。
早速値段を見て、たまげる。
924円~
わたしは95セント、約160円で買った~、
比較の意味なし、だが、ドイツの勝ちぃ~!!
輸送コスト、関税、日本国内での人件費などをいれるとそのくらいになるのかな?

提案だ。
ドイツに旅行される方、このフロレナの製品を土産にするのはいかがだろうか。
また、ドイツ在住の日本人の方、帰省の際はこれを土産にするのは良いアイデアではなかろうか?
もらった日本の人々が「これは良いハンドクリームだ」と、日本に輸入されているこの製品を買い続けてくれれば、ドイツの経済にいくらか貢献することになるのだろうから・・・・ 
ちなみに、お嬢様から贈られて使っている日本在住のkayoboさんはこのハンドクリームを絶賛している。

不本意ながらもドイツに住まわせてもらっている私。
少しはドイツ経済に貢献できるかと、思いついて、宣伝の記事を書いた次第。











かゆいよぉぉぉ~

2008年09月27日 | ここの生活
浴室工事のおかげで三ヶ月も洗わないシーツに寝ていた。
永く洗わないシーツでストレスが原因の痒みのある発疹がでたと思っていた。
どうも、ダニが発生していたようだ。

幸いブログ記事にした直後に交換することができたのだ、が・・・

シーツに生息していたと思われるダニは、羽根布団の奥にも引っ越していたらしい。

かゆいぃぃい~

いただいたコメントの中には「帯状疱疹の可能性」をアドバイスしてくださった方々がいらした。
症状を観察していると、どうも帯状疱疹ではないようだ。
ダニにいまだに刺されつづけている、かわいそうなりす。

布団を干すと良いそうだ。
が・・・
ここ2,3週間、太陽が出ていない。
曇りがちの寒々しい日々が続いている。
夏の間に100万円をかけて給油したセントラルヒーティングはすでに稼動している。
とても布団を干そう、という気分になれない。

義父母や夫は、ぜんぜんダニの攻撃にあっていない様子。
わたしの皮膚は刺しやすいのだろうな。

わたしは日本の化粧品は一切問題がなかったものだ。
が、ここは怖い。
よ~く選ばないで、何気に買ったパック剤を顔に塗りたくった次の瞬間、顔面が火事になったような感覚に襲われ、あわてて拭い取ったものだ。
「皮膚の厚いヨーロッパ人」
を確認しているので、ダニがさしやすい私を選んだのは当然だ。

ダニは左半身だけでなく、右も襲っている。
首の周り、右のふくらはぎが特に痒く、掻きながら生活している。

・・・皮膚のかゆみって、苦しいのに、他の人はわかってくれない。
義母は古くなった香水をもってきて「アルコールだから効きます」とのこと
夫は「ちゃんとシャワーをしなさい」と問題の根本をわかってくれない。

彼らはダニに刺されたことがない様子だ。(ただし、ヨーロッパ特有の、森に住む凶暴なウィルス付きダニは別)
刺された跡を見せると、
「蚊だね」という。
ああ~
ダニだよ、ダニ!
わかってくれない、このイライラ!!!



上の写真は、朝のベッドメイキング。
義母の指導で、習ったもの。
布団の端っこをつかみ、ばたばたと振って、中の詰め物を均等にし空気を入れる。



左の写真、上のクッションのようなものは枕。
枕も布団もふっくらと仕上げ、しわを作らないようにきちんとベッドの上に置くのがいいのだそう。
つまり、見てくれをきれいにしろ、との指示。
私はこの枕を使わないのだが、義母の指示で日中はベッドの備品の一部として置くことを義務付けられている。

ええ!
他人が寝室まで見に来るわけでもないのに、毎日見てくれよく布団をたたむのか。
しかも、私から言わせれば、ろくに洗わない汚いシーツの布団の見てくれをよくしたところで、全然意味がない!

早く太陽が出て欲しい~
ダニ攻撃、いつまで続くのか~








生メルケル

2008年09月26日 | 風景
首相の撮影に成功した。





主役が登場前2時間はこんな感じ。
真ん中に見えるのが舞台。後ろの建物は図書館。
舞台前の席に座るにはボディチェックが必要だが、なぜかビールを飲むことができる。



少々関係ないが、報道関係者のカメラは日本製

主役登場!!
私がいた場所の2,3メートル左を通過~


頭だけ~



アメリカ大統領がこうした場に現れるとき、マーチのような音楽が演奏されるが(映画で知った・・・
このときもブラスバンドが先導した。
かっこいい~

しかし、奇妙だ。
わたしは自分の国の首相をナマでみたことがない。
移住して、1年もしないうちに、参政権もないのにこんなに近づくことができてしまったのだ。

国の最高要人の街頭演説。
身分証明書の提示、ボディチェックなどを覚悟していたのだが、なかった。
日本の場合、ゴミ箱を撤去するが、ここはそのまま。
周辺一帯はショッピングゾーンだが、人の通行の規制なし。
交通規制もなし。


これは、舞台の後方にある図書館の通りの様子。
警官が警察犬を従えて歩いていた。
何箇所かに、犬を伴った警官が警備していたが、日本のぴりぴりした様子とはまるで違い、おっとりしている。
犬も「遊ぼう~」って感じで警官にじゃれていたりして・・・
(犬は、全部シェパードだった!)

もしかして日本はドイツより危険な国なのか、と本気で心配してしまう。

いや、日本のほうが生真面目だから・・?
ん~、でも、変な人、この頃多いから、ドイツより警戒しないと危ないかも・・・
海外生活は日本の物事がよく見える、らしいがこういう事なのかな。
ふむ。


















うれしい選挙

2008年09月24日 | 風景
今週末に州議会議員選挙(だと思う)があるバイエルン州。
1,2ヶ月前から、街中にそれぞれの政党のポスターが続々登場。
なんとなく、日本のそれと比べると芸術的。
少々紹介。



左は「バイエルンの79パーセントの人たちは新しい原子力発電所を必要としていない」
では、わが党を選んでくれ、ということかしら。
右は「良い仕事、妥当な賃金、これはバイエルンにふさわしい」
このおじさんは、フランツ・マゲットさんという名前か?
(なにせ、ドイツ語不自由なもんで、よくわかっていない私)



「キリスト教社会同盟の税金コンセプト・・・すべての人にもっと手取りを」
「最良の教育、最良の機会を」

上の4枚などはかなり大きなポスターである。
しかも、定期的にいろいろなものに変わっている。




これは街路灯につけられた、日本でもよく見る大きさのもの。
ただし、位置が異様に高い。
左の内容は、ちょっと意味が怖い。
「私たちは外国の過度な影響に反対します」もしくは「外資の支配に反対します」
もしかして、増えすぎた外国人を規制しようという党?
あるいはグローバル化に反対?
ああ~わからない・・・
ドイツ語能力だけでなく、政治・経済の常識も必要なわたし。
(追記・・・この党は、これでしたご覧ください。



上下二枚は街中の歩行者天国にあったもの。
男性は工員、女性は美容師かしら。
「人は特売品ではない」のメッセージ。
ドイツでも、低賃金の問題はあるらしく、その問題をテーマにしているもののようだ。
男性の額には時給約960円、女性には800円が示されている。
日本の最低賃金が700円強だったか(都道府県による)。
時給5、6ユーロは生活は不可能である。
こうしたドイツの低賃金労働者より有名なのは恵まれた生活保護制度だ。
美容院においてあった女性雑誌に「過度な生活保護」の問題が載っていたたのだが、なにしろドイツ語不自由なもので、読めなかったのが悔しい。






「より小さなクラス、教員の増加」
を歌っている。
ここはひとクラス30人だろう。もっと、減らそうと言うのか。すごっ。
教員を増やすのは人件費の増加だろう。
できるか、バイエルン州!?



これはわかりやすくて、かわいい~
「バイエルンに新風を!」

私はとりあえず、選挙は関係ない。
いや、今後ずっと関係ない予定だ。
つまり、ドイツ国民になる予定はない。でも、ここの選挙って、好き

選挙前の土曜日の街中は、ちょっとしたお祭りの様相になる。
各党はテントにパンフレットを用意し、人々に訴える。
いや、コーヒーやケーキのサービスをする。



子供達には、風船を。
「バイエルンに新風を」の党は黄色の風車を子供に配っていたっけ。



みよ、この大人たちのもの欲しそうな眼差し。
寒い日だったので、温かいコーヒーは大人気ぃ~



これはもらった品々。
メモ帳、ボールペン、ミントキャンディ、携帯ナイフ・・・

見るからに選挙権のなさそうな私がどうやってもらうかって?
夫の後ろにとりあえず付いていく。
夫は「高速道路の有料化」案が出ていることについて反対、
それについて今の与党のCSU(CDUと同じらしい)に尋ねに行った。
夫の背後から時々首を出し、にっこりする私。
そうするとねぇ~
もらえるのだ、品々を~!
私が夫に「これをもらったから、この党にしましょうよ~」
とでも訴えることを彼らは期待しているのだろうか~

さらに、コーヒーとケーキを夫と二人で堪能。
ご機嫌うなぎのぼりのひと時を過ごした。




なんだか、自信を付けた私。
「バイエルンに新風を」の党のコーナーに行き、配っているバケツに狙いを定めた。
「わたし、ドイツ人ではありませんが、いただけますぅ~?」
と正直に申請。
で、もらってしまった~!
ああ、こうやって、おばさん根性が鍛えられていくのねぇ~

こんな選挙運動は普通なのだろうか?

母国の選挙前の日々はそんなにおもしろいものではなかった。
「○○をよろしくお願いします~!」
ほとんど叫ぶようなおねえさんたちの声を聞くだけの日々が二週間あまり。

ここはいいぞう~
物をもらえる・・・
もっとやって~、選挙~
大好き~







浴室完成

2008年09月19日 | ここの生活
7月28日に始まった浴室改造工事が、先日やっと終わった。
一ヵ月半・・・・
日本だったら、絶対こんなに長くかからないだろう。
などと、すぐに日本と比較する、日本ずるずる引きずりりす。

地下室の怪しい臨時シャワー、水が止まったときの庭トイレなど、凄まじい思い出がたくさんできた。

内装やデザインの意見の違いで怒鳴りあう義父母の声
朝6時からやってくる職人にイラつく夫
なぜだか洗濯をする気になれず、3,4週間の洗濯物の山を作る義母
あちこちが粉塵で真っ白くなり、拭いても拭いても次の日は白くなる日々
これらから開放されるだけも、工事終了の知らせはうれしかった。

苦難の後の喜び、新浴室を披露~!



これは入り口から。
洗面台と、浴槽。
この家の人たちは浴槽に浸る習慣がないのに、なぜか、新調した。
え?私のため?
水の節約にうるさい義父母が私のためにそんなことをするわけがない。
浴槽は浴室のインテリアの一部なのかもしれない。

目を盗んで、42度の湯を張り、入ってやろう~!
ここ10ヶ月、風呂らしい風呂に入ってないかわいそうなりす。

右に少々見えるのはタオルハンガー。
中のパイプにお湯が通っていて、ぬれたタオルが乾く仕組み。
床にも、温水が通るパイプ通っている。
つまり、床暖房。

古い浴室は、絨毯張りだったが、新しいのはタイル張り。
衛生面でも昇格~(以前は40年近く洗わない絨毯を敷き詰めていた)



これは浴室右側奥。浴室全体はL字型をしている。
トイレと、シャワー。
かなり残念なのは、トイレが別室だったのが一緒になってしまったこと。
夫はトイレもシャワーも長い。
夫がシャワーをしているときに私がトイレに行くのはいい。
また、その逆でも、まあ、問題はないだろう。
しかし義父母も使うのだから、のんびりトイレもシャワーもやっていられないということだ。

溢れんばかりのお湯を張った浴槽でうっとりしている私を義母は目ざとく見つけるだろう。
いや、彼女なら、現場を押さえなくても茹った私や異様な湿気の浴室で気づくだろう。
「また、風呂入ったでしょ!!」
ああ面倒だ!
別居だ、別居!

新浴室完成で、ますます別居への思いを募らせる悪いりす。






怖い姑

2008年09月18日 | 義母
確か、夏の始まりごろだったと思う。
外国人女性の集まりで知り合ったコロンビア人E子さんがうちに来た時のことだ。


私の交友関係が来た、というせいか、義父母は興味しんしん。
さっそく、質問攻め。
だが~
スペイン語母語の彼女、勉強すれば私より数倍早くドイツ語を習得できる可能性があるのになぜか、どういうわけか、さらに言えば、どうしてこんなにできないのか不思議になるくらいドイツ語ができない。

あまりのできなさに義母は、
「もっと勉強しなさい」
という意味のことを少々彼女に言った様子だ。

あとで、E子さん、わたしにボソッと言った。
「お義母さん、怖いね・・・」

この一言にはっとした。
そういえば、初めて義母に会った、8年前、私もこう感じたものだ。
「怖い・・・」

E子さんと違い、当時の私は「義母」となる可能性のあるこの女性の第一印象が「怖い」では、前途多難だ。
「きっとドイツ人女はみな、こんな傾向の印象なのだろう」
と、私は楽観的に考えるようにし、その後ドイツ人女性の観察に勤しんだ。

が・・・
他に知ったドイツ人女性の印象、怖くない。

第一、妹のバリおばさんでさえ、全然違う印象の女性だ。
明るく歌うような調子で話すバリおばさん。いつも朗らかで笑顔が絶えない。

それに比べると、高圧的でバンバンものを言う遠慮のかけらもないものの言い方をする義母。
これが怖い印象を作ってる第一の原因だ。

以前、夫と二人で「洗濯機を使っていいか」と訊いたときのことだ。
「ネーーー!!」
この、ネーとは「いいえ、ナイン」の口語的な言い方だ。
ネの母音、エは日本語のそれより、やや口を横に広げ、強い印象の音になる。
義母がこれを言うと「私が死ぬまで洗濯機に触ってはいけない」
と聞こえるものなのだ。
実際、夫も私も二度と同じ質問をしようと思っていない。


その怖い義母と同居、という日本では最悪の状況と考えられる生活を始めて約10ヶ月。
(ドイツで同居、ってそもそも珍しいのだけど)

慣れるのだ・・・・
怖さに・・・
日常的に接していると、怖くなくなるのだ。
少々きついものの言い方、に毎日接していれば、自然と慣れてくる。
話し方の癖なのであって、義母の性格が怖いのではない。
いやみや意地悪なことを言われたことは一度もない。
他人の性格、行動の特質についての好き嫌いをはっきり言うが、必要ないときに当人にそれを言ったり、無視したりいじめたりすることはない。
そんな彼女の性格を知ると、かなりの高圧的な態度も気にならなくなるものだ。
そういえば、よくやるな、仁王立ち。
怖い・・・


「義母は怖い」という感覚がなくなってきたところでE子さんに思い出させてもらったのだ。
第一印象が怖い女、って損だとは思うが、この性格で今まで人生をやってきて、特に不自由している様子はない。
たぶん、周囲はすぐに気づくのだろうな、怖くないって。






今月末にバイエルン州の選挙がある。
自党の応援のために首相が、首都ベルリンから遠い人口10万人ぽっちのインゴルシュタットに来るようだ。
実家のS市は首都圏、人口60万人、首相が来たことあったっけ?
この首相、写真やテレビでの印象は義母より柔らかい・・・
実物を観察に行きたい私。








雑誌に載った場所見学

2008年09月16日 | 風景
埼玉県に住む知人のチェリーさんがLEE10月号の記事を送ってくれた。

記事内の写真を見ていると、知った場所が結構出ている。

あら~
本当にここまで来たのね~

うれしくなって、掲載されている写真と同じ場所を撮影しに行った。



これは、132ページの上、左側のとほぼ同じ角度で撮影。
なかなかぴったり同じにならないのはどうして?
カメラのせいかな?
私はここでよくコーヒーを飲む。
「涼やかな緑も楽しめる」とあるけど、ここは緑を涼やか、と考えるのはちょっと難しいかも・・・
夏でも冷房が必要なほど暑いことはめったにないから。



132ページほぼ中央。
ここは、うちから徒歩30分の交差点。
記事には「ランダバウト」と紹介されているが、うちの家族は「クライゼル」とドイツ語で呼んでいる。
中央の煙突が、長くなっているのが、取材から5ヶ月の月日が経過したのを感じさせる~



132ページ中央右。
これもすぐに見つかった~
わたしはまだこの公園に行ったことない~



これは132ページの端っこに半分切れたように載っている駅前の駐車場の写真。
夫は以前、ここに車を停めてミュンヘンまで電車で通勤していた。
が、ここの鉄道って、日常的に急な運休や大幅な遅れなどが多く、なかなか東京のようにぴったり毎日ぴったり同じ時間に到着、という具合にならない。
で、電車通勤をあきらめた反エコ男の夫。



133ページ左下の家。
義父母も夫も一目でどこの家かわかった。
ここの道は毎日のように通るところ。
また、この家、なんだか目立つのだ。
取材の人たちも通りかかったときに目に付いて撮影したに違いない。
なぜここの道を通ったのかもわかる。
142ページの上に紹介されているレストランに行くためにはこの道を通るのだ。
この家と、レストランの間に上から2番目のロータリー交差点があるの。
交差点とレストランの真ん中あたりにうちがあるの。
(5,6kmくらい距離があるが・・・)
うふ超、地元




これは、143ページの上の紹介されているビオスーパーの広告。
(ちょうどポストに入っていた!)
義母も私も、この店には一度も足を運んだことがない。
義母などはここ数年で一気に増えたビオ商品に疑問を持っている。
有機農法の作物を作るための土壌を作るにはかなりの年数が必要なのだそう。
周辺の畑を観察していてもそんな栽培方法をしている様子はない。
頻繁に農薬あるいは化学肥料のようなものを散布している様子を見る。
ドイツ、あるいは周辺国で本当に有機農法をやっている商品をビオと名付けて販売しているのか義母は疑っているのだ。
つまり~、偽装食品かもって。
「何でもビオと袋に印刷すれば、2,3割高く売れる」
と、爆言まで・・・


ドナウ川とお城など、ここの街の最もきれいな風景が紹介されていなかったのが残念。
テーマは「エコ先進国」。
観光案内ではないものねぇ~、仕方がない。









私利私欲

2008年09月13日 | 風景
2,3年前だったろうか、NHKの番組でエネルギー問題か何かのテーマで、ドイツの風力発電の様子をみたことがある。

50歳くらいのビール腹のおじさんが一千万円かけて作ったという風力発電機を前に、取材に答えていた。
「うれしいですよ~、これで稼げると思うと~」
個人が作った電気を、電力会社が買い取る、ということで急速にドイツでは広まっている、ということだった。
先日、実家に電話したときも、再び同じような番組をやっていたようで、日本でドイツのこんな状況は皆知っていることとなっているのだろう。




これは家のポストに入っていた広告。
太陽光発電機の宣伝だ。
うちは先月に取り付け済みなのに(こちらにその記事)チラシ配りのバイトの子供は屋根まで見ないで一心不乱に配っていたのか知らん。

中心あたりの3行の宣伝文句がおもしろい。
電気代節約
お金を稼ぐことができる。
おまけに環境にいい。

「おまけに」というのは少々私の感情がこもった訳なのだが、あながち外れてはいないと思う。
一般消費者は「環境のため」にではなく、いろいろ計算して自分が特になる、と結論が出ると、購入を決定するようだ。
少なくとも、義父母はそうだ。
彼らの口から「節約・節制」の言葉は出ても、「地球を守ろう」という意見は一回も聞いたことは無い。

太陽光発電機を設置してから義父は毎日「今日はいくら稼いだか」を記録しているようである。
「雨天でも20パーセント稼動している~
と、うれしそうに家族に報告しているのを見ると、日本の「ドイツ環境先進国信望者」たちが哀れに思えてくるものだ。

ところで、ここ周辺は内陸で良い風がないせいか、日本のテレビで紹介されるような白くて大きい風力発電機はめったに無い。
ここから、ミュンヘンに向かう高速道路から一基みたことがあるだけだった。

2週間ほど前、普段行かない別の集落に向かって散歩していると、肉眼では確認しづらいはるかかなたの森の端に白い巨塔が。

う~ん、発電機か・・・
双眼鏡を持ち歩くことは無いが、カメラは持ち歩く私。
画像サイズを最大にして、発電機がうっすらと見えるあたりを撮影して、拡大してみると・・・・



やった!
見つけたぞ~
ちょっとした投資で稼ごうという意欲満々のドイツ人がここにもいたことがうれしい。
(いや、1000万円はちょっと、勇気がいるか・・・)



それにしても、人里はなれた野原の中。
広大な土地の所有者か?

ペットボトルの保証金もそうなのだが、人は利益が無いと動きにくいと思う。
「地球環境のため」
などというなんだか情に訴えるようなやり方では人々はついていかない。

「こんなふうに得をします」
って、やったほうが効果があって、ドイツはそれを証明しているのだと思う。

日本のスーパーのレジ袋の代わりのスタンプ20個で100円の商品、っての、好きだったな。



ちょっとテーマから外れるけど、これは近所の家具屋の広告。
右の5ユーロの割引商品はなんと、蚊帳。
ここにはめったに蚊なんていないのだけど・・・
(むしろ、布団の中にはダニがいることがある、と知った私・・・とほほ
少なくとも、殺虫剤を使うよりは人の健康に影響しないだろうな。
数年前に喘息を患った私、蚊帳を見るとそんな発想をしてしまう。






もっと洗濯を~!

2008年09月10日 | 義母
二週間ほど前から、虫に刺された跡ができるようになった。
少々のかゆみを伴うのだが、あまり気にせず過ごしていた。

次第に虫刺されの跡は増えていった。
そして、昨日の夜。
布団に入る前に、いきなり、左足太もも内がわに強烈なかゆみを感じ、見て、びっくり。
虫刺され後が一挙に5箇所、新規に出来上がっていた。

ここで、少々不気味に思っていたことが解決された。
虫さされはなぜかからだの左半身しかできなかった。

とどめの太もも内側も左足。
本当に虫が刺したのなら、からだの左右に関係なく跡が残るだろう。

ストレスが、発疹になって左半身に出てきたものと思われる。
ストレスによるこんな症状、読み聞きしたことない。
でも、私はわかる。
ストレスの最大原因はこれなのだ。

三ヶ月間、洗っていない寝具カバー

この家の家事はすべて義母に支配されていて洗濯機を使うことができるのは義母だけである。
ここの洗濯機の使い方を教えてもらったが、私一人でこれを使ってはならない。
義母は2週間に1度しか洗濯をしない。
けっして、我が家が貧しく、洗濯もろくにできないほど切羽詰っているわけではない。



ドラム式全自動洗濯機。撮影し忘れたが、乾燥機ももちろんあり。



広々とした地下の洗濯室には手洗い衣類をかき混ぜる巨大なへらも完備。
始めて来たとき、給食室の備品かと思ったものだ。
写真左は脱水機。義母のお母さんからの品で、5,60年使っているらしい。

こんなに恵まれているのに、洗濯は二週に一度と決められている。

追い討ちをかけたのは浴室の改造工事である。
義母は「埃だらけになるのだから、洗濯は必要最低限にしよう」
と思ったそうで、2週間に一度より少ない頻度になっていった。
寝具など大物は広げて干す場所が、工事の足場でいっぱいなのでやる気にならないらしい。

そんなわけで、同じシーツを三ヶ月も使うという、のだめ部屋に続きそうな勢いの汚さのベッドに横たわらなければならないのだ。

私はどちらかというと、大雑把なので、多少の汚れや汚い雰囲気のものにも耐えられる。
日本の生活でも、シーツ類の洗濯はそんなに頻繁にしなかった。
が、3ヶ月、というのは脅威の長さだ。
今まで生きていて最長・・・・

ちょうど、2週間ぐらい前から布団にもぐりこむ前の一瞬、
「いやだなあ~」
布団に入ると、なんだか湿っぽい・・・
いくら湿度の低いドイツの夏でも、3ヶ月連続使用のシーツは湿気を含んで冷たい感じになっている。
布団に入ってからも、
「気持ち悪いぃぃ~」
熟睡不能。

こうしたストレスで、右脳がやられ、左半身に発疹が出来たものと思われる。

「洗濯のことくらいで・・・」
と他人も私も思うのだ。
勝手に洗濯機を使えばいいのでは、とも言われそうだが、義母が家にいないことはめったにない。
また、私が一人で使うことを禁じられているのに秘密で使うのも気分が悪い。
しかし、なぜ、使ってはいけないのか・・・?
わからない・・・


汚い寝具、自由にならない家事・・・ストレスになる~!

衛生、については神経質なはずの夫はなぜか気にならないらしい。

今は、からだの発疹くらいで済んでいるが、気をつけないと、もっと重大な病気を引き起こしかねない。

なんとかしなくては、と昨日の夜から真剣に対処法を考えている。







保存食作り、その2

2008年09月08日 | 食べ物


この写真は近所のりんごの木だ。
「土地売ります」
との看板がたっていた。
落ちたりんごはそのまま・・・・
ハエや蜂がぶんぶん飛んでいる。
腐って、なんだかいいような悪いような香りが漂う・・・・ん~りんごワインかな~

ともかく、りんごの収穫時期。
先日、うちのりんご拾いをした。
木に生っているものをとるのではなく、落下したものを拾い集めるのだ。
結構つらい仕事で、しかもりんごの木は何本もあるから、ほとんどふらふらになりながら義母についていった。
同じ仕事をしていてよく驚かされるのだが、義母の体力は驚異的だ。
中腰の姿勢を10分ほど続け、りんごの入った10キロほどの籠を持ち上げ、網の袋に入れる作業を2時間ほど続ける。
「ああ~私は絶対農家に嫁に行かないぞ
などと仕事中に妙な発想を何度もした私。
写真のりんごの庭の持ち主、管理が大変で手放すことにしたのだろう。
気持ち、よくわかる・・・・

りんごが落下した地面にはハエと蜂がぶんぶん飛んでりんごをなめなめしている。
さまざまな昆虫もてんこ盛り。
丸々太ったなめくじ・・・・
日本で普通に見るものよりふた周りくらい大きい。
くわぁぁぁぁ~
子供サイズはりんごに食いついている。
りんごの中にからだの半分が入っていて、尻尾と思われる部分をブンブン振り回して、私から隠れようとしているのだ。
きえぇぇぇぇぇ~

義母が言うには虫がりんごについているのは普通のこと、農薬よりずっといい。
そうだけど~
このりんご、業者に持っていって、ジュースにするのだ。
圧搾して果汁を集めるのだそうだが、大量のりんごを人の目で一つ一つ確認して虫を取り除くことなどしないだろう。
つまり。
虫エキス入りりんごジュース、のできあがりぃ~
約250キロのりんごは100本のジュースになるそう。

毎年この作業で1年分の自家消費用のジュースを賄っている。
今までのジュースに、虫の形、味を感じたことは無い。
もしかして、うまみ成分の一部となっているのかも・・・
うわぁぁぁぁ~

さて、250キロ拾っても、まだまだりんごはたくさんある。
ケーキの材料にもたびたび登場してきたが、長期の保存用には乾物にするのが一番のようだ。

で、りんご拾いの翌日は、乾燥りんご作りとなった。

あまりよく洗わず、芯をくりぬき、5mmほどの厚さに輪切りにする。
網状の天板に並べ、70℃程度のオーブンにいれ、約9時間



りんごから出る水分を逃すために、オーブンの戸は少し開けておく。



中の様子・・・・



もちろん、天日に干す方法もあるが、ハエがたかるのでやらないのだそう。
ハエを手で捕らえ、握りつぶして処分する義母の発想とは思えない。
いや、おそらく、ハエの量は私が想像する以上集まるのだろう。
真っ黒になるくらい・・・
うううぅぅぅ~
それはいくら義母でも耐えられないだろう~!



これは去年作られた乾燥りんご。
1年たってもカビなど生えず、色も良い状態で保存されている。
これがまた、旨いんだ~
ここに来た当初、あまりの旨さにバクバク食らったら、義母が
「9時間もかけて乾燥させて作ったのよ、そんなに一気に食べないで」
と、クレーム。
しばらく遠慮していたら、今度は
「食べていいのよ~」
と困惑気味な義母。


え?食べていいの?悪いの?
袋菓子などを一気に食べきる傾向のあるわたし、すこしづつ、が難しい~



















「LEE」10月号

2008年09月07日 | 日本
「LEE」10月号に私の住む(正確には10キロほど離れているのだが、語学学校や買い物等はそこまで行くので事実上私の街)インゴルシュタット市が特集されているそうだ。

少し前に9月号と勘違いして書いてしまった・・・
こちらの5月ごろの新聞記事に「日本の雑誌社取材に来る」というものがあって、わたしが読んだのだが、なにせ、絵本をやっと読めるドイツ語力。
9月に発売、と書いてあったのだろうが、わたしは勝手に9月号、と読んだようだ。

何人かの知人と親戚は、前月号を買ってしまった・・・
ごめんなさい~

語学力不足は時に、他人の迷惑となるのだ。
ああ~
勉強しなくては・・・・


写真は埼玉の知人cherryさんが送信してくれたもの。
ご協力ありがとうございます。

日本からの賞品

2008年09月04日 | 日本
かなり最近に訪問するようになった「サイフォンの向こう側」のるーさんにドイツ語の漫画をいただいた。




左は原作の日本語のもの。左はドイツ語訳されたもの。
ドイツ語のほうは、英語の翻訳の仕事をされているるーさんがアマゾンで誤って買ってしまった品なのだそう。

いやあ、私のために間違えたようなものではないか・・・
と秘かに思っていたら、るーさんもそう思っていたようで・・・
ご覧ください・・・るーさん
るーさんの記事内の写真の本が、ここに掲載した写真の本と同じ、って、なんだかおもしろい。

航空機輸送の発達、それと何といってもインターネットが地球の大きさをかえてしまったようだ~
うれしいぃ~

さて、もちろん私はドイツ語力向上のため、右のドイツ語版から読み始めたい
読み始めたい
読み始めたい
読み始めたい
と、意志薄弱で、何気に日本語版をぱらぱらめくっている自分に驚き即行、衣類ダンスの奥にしまいこんだ。

本棚にはドイツ語版のみ!
さあ、読むぞ~
読むぞ~
読むぞ~
ああ~
漫画を読むのに、こんなに気合を入れるなんて~




日本からの荷物でいつも感動するのは、その包装の頑丈さだ。
るーさんも例外ではなく、きちんと角を三角に切っているところなど、美しい
夫と私はドイツの通販を時々利用する。
品物が送られてくる箱のテープの貼り方はまるで「もう仕事したくない~」と言っているような雰囲気が毎回するので泣けてくる。

また、ここにはこのような布テープは存在しない。
クラフトテープもみたことがない。

薄い、ビニール製で、これで国際郵便にしたら剝がれやしないだろうか、と心配になるくらいの品だ。

本、うれしかった。
辞書よりいい・・・小声。
包装用品ややり方までいちいち日本のものに感心しているホームシックのりす。










誕生日の贈り物

2008年09月02日 | 
先日、私の誕生日だった。
夫からの贈り物はいつも、書籍かDVDなので今回もそんなものになるかな、と予想し、数ヶ月前から何気なく欲しい本の話をしておいた。

バガボンドのドイツ語版を2巻まで揃えた。
10巻ぐらいまで、誕生日にもらうことにしよう、と思い・・・
「バガボンドはあと8冊欲しいなあ~、でも、そうすると一万円くらいかかるからなぁ~」
などと、何気なく夫の前で話しておいた。

誕生日当日の朝、わたしの机の上に置かれてあったのは・・・



重量1kgはありそうな独独辞書・・・・
つまり、ドイツ語の単語をドイツ語で説明している辞書だ。

絵本をやっと読めるドイツ語力の私になぜこれを買った?

うなるわたしを前に夫は得意げに、
「これ欲しかったでしょ?」

欲しいなんて、言ってはいない。
買わないように、遠まわしにくぎを刺しておいたはずなのだが。

「ドイツ語の辞書は私には難しいみたい~。図書館にある外国人のためのドイツ語勉強辞書をみました。すっごくむずかしいぃ~」
と、言ったのだけど・・・
この言葉、ドイツ語に挑戦する意気込みと、夫はとったのか。

日本語がわかる、と安心してはいけない。
裏を読むとる能力はまだまだのようだ。
いや、裏を読まなくてもいいよう、はっきり言ったつもりなのだけど・・・
ええい、次回はドイツ語で欲しくないものを説明しよう!

DVDももらったのだが・・・





私の映画の好みを全く無視した選択。
夫いわく、
「日本語と、ドイツ語で聞くことができます。字幕はドイツ語があります。勉強できるね~」
次に・・・
「バガボンドが気に入ったようだから、サムライの話がいいと思って」
はあぁぁぁ~?
そう来たか・・・・
ううううぅぅぅぅぅ~

「トラ・トラ・トラ」もサムライの話か?
うううううう~

ちなみに夫のお気に入りの「ラストサムライ」はすでに数年前の誕生日にもらった・・・
別に私はサムライ物が好きなわけではないのだけどねぇ~

救いは義父母からのチョコレート。
チョコレートは、日本のお中元やお歳暮のサラダオイルと同様、ドイツの定番の贈り物のようだ。
かわいい仔猫のパッケージ。
だが、商品の名前はかわいくない。
「猫舌」である。



中は、猫の舌をかたちどったチョコレートでいっぱい。
(猫の舌の全部をみたことないのだが、こんな感じなのか?)



かなり甘いミルクチョコレート。
おいしい~
これで気分は相殺され、いい一日がスタートした~