怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

インゴルシュタットの歩き方②

2010年01月29日 | インゴルシュタット観光案内
今日は市立図書館を案内する。
まず、下のレシートをご覧あれ。

これは図書館の書籍や資料等を借りるための年会費を支払ったときのものだ。
1月18日に1年分25ユーロ(約3000円)払った。
2008年と2009年は1年で20ユーロだったのが値上がりしたぞ
日本の公立図書館もそのうち有料になるような気がする。
何故かというと、去年の帰省時に地元の市立図書館の運営を市がやらなくなったことを発見したからだ。
「無料貸本屋」の汚名から脱するためにも有料化はいいかもしれない。
(あ、よくないって?)
さて、インゴルシュタット市立図書館は書籍などを館外へ持ち出すときはお金がかかるが、入館のみは無料なのでご安心を。


外観はこうである。
これは公爵のお城だったようで13世紀に建てられ、その後もいろいろなお金持ちが使用していたものらしい。
ドイツのほとんどの建築物に言えるのだが、
建築された年代が古くても、それから今日までの戦争で幾度も破壊され、修復されながら使われてきたものばかりである。
一番最近の戦争でも、インゴルシュタットのほとんどの建築物は壊されてしまったので、いまの姿は正確に修復された過去の姿なのである。

開館日が平日のみで、土曜日が半日、日曜日が休館というのが日本との物凄い違い。
開けてくれ、日曜も・・・!



これは入り口から入って左にいったところの子供の書籍コーナー。
もっぱら、絵本を愛読している私は、青いソファに座って数時間を過ごす~
結構快適でね、眠ってしまうこともしばしばさ。


階段室のドアと、階段。
これは古い時代の様子が残っていて、とても風情がある。
階段も、人間工学なんてことを考えていないようで、気をつけないと転げ落ちそう~


この小さい窓も情緒たっぷり。
もちろんエレベーターもあるが・・・
ドイツ一般に言えるかもしれない、エレベーター、怖くて乗っていられない。
とろいし、いつ止まるか恐怖に怯えながら乗らなくてはならない。


お勧めは最上階の音楽書籍やCD・DVDのコーナーだ~
屋根裏部屋がこうなっていることを観察できる。
太い梁がすばらしい。




楽譜が充実している・・・とは言い難いが(どうしても日本のレベルと比較してしまう)
人口10万人強の地域の一般人向けの図書館としては、まあまあ~かな~


左、入り口階にあるトイレ。無料で清潔なトイレの少ないここ、貴重な場所。
右、コピー機。2,3度使ったのだが、一度として私のために作動してくれた事がない。60セント返せ~!


インターネットがなかった頃、子供の頃の夫はここでよく調べ物をしたそう。


内部の各階は、戦後の修復時の新しい設計だと思う。
大昔は、こんなこと、できなかっただろうな。
右、わたしがよくおにぎりを食べる席~


図書館内にカフェもある。蔵書を読みながら飲食しても何も言われない。


入り口とは逆の南側から撮影した外観。


左 この出窓の内側の撮影を忘れたが、いい感じだった。
右 街中にある、案内地図の観光案内にも乗っている図書館。「図書館」となっていないのがいいところ~

インゴルシュタット市立図書館
Stadtbücherei Ingolstadt
住所 Hallstraße2-4
電話 0841 305 3839
開館日・時間 月曜~金曜 午前10時から午後6時まで。土曜日は午後1時まで。
インゴルシュタット市のホームページから↓
http://www2.ingolstadt.de/index.phtml?NavID=465.233&La=1
行き方・・・これが一言で言い表しにくい。インゴルシュタットの街の中心のちょっと端っこ。
街行く人に「ぼー いすと しゅたっと びゅーひゃらい?」と尋ねれば、運がよければ連れて行ってくれるかもしれない。
ああ、ひどい解説・・・・





マイエンフェルトさんのために。

2010年01月27日 | ここの品々
マイエンフェルトさんがここのガソリンの種類について質問をくださった。
夫に尋ねて解答したが、先日、現場を撮影する機会があったので、
マイエンフェルトさんのためにブログ記事にすることにした。


近所の日本人知人の車に同乗したときに給油をした~
カメラを構える私に、彼女は叫んだぁ~
「みっともないからやめてぇぇぇ!」
ブログ記事にする、なんて言おうものならその場に置いてきぼりにされそうだったので黙っていた。
K子さんよ、万一、この記事を偶然見つけてしまったら、削除を求めてくれ。

なるほど、マイエンフェルトさんが書いていたように四種類並んでいるぞ。


ラベルのほとんどが宣伝文句のようだが、一番下の記載がガソリンの種類のようだ。
「オクタン価100」


「SNICKERS」はしぶとく宣伝する・・・
二個パックで80セントだって。うむ、安いかも。
これはディーゼル。


「ハンマープライス」って、辞書にない言葉。
とってもお得な価格、って雰囲気で付けたのだろうなぁ~、ごくろうさま。
「オクタン価95」
これはオクタン価100より劣るってことだそう。
価格も安いのだろうな。


彼女の車は「無鉛ガソリン」。
給油中を撮影。在独10年の彼女は日本では自分で給油したことがなかったそう。
そういえば、ここ5~6年で急速に日本も同様な給油方法になったものだ。
あ、でも、支払い方法はこちらはレジで払うのさ。
自動販売機のような現金を入れた無人の機械を置いておくのができないほどドイツは治安が悪いのか?
またはそうした機器を導入するお金の余裕がないのか、発想がないのか。


K子さんに殴られそうな写真も掲載。
ウインドウォッシャー液を入れるK子さん。この日は一日中氷点下。
小雪舞う中を高速で走ると、すさまじいことになることをこの日、私は初めて知ったものだ。
フロントガラスはババッチイままで、ワイパーを動かすたびにきったなくなってゆく。
ウインドウォッシャー液は-50度まで凍らない製品を入れないと、
死に直結の大事故になるぞ。
うわ~、凄いところに来てしまった、と在独3年目に改めて恐怖に怯える私。


給油の後のスターバックス。
数年ぶりさ~
日本で入った時、注文方法にまごついたのを思い出した。
あの面倒くさいのを、ドイツ語でやれというのか!
一番簡単そうな「ふぃるたーかっふぇ~」で一件落着。
左が私のそれ、2ユーロ30セント(ただいまユーロ激降下中で円換算不能)手前のチョコチップクッキーは1ユーロ60セント。
外で飲む、久しぶりにおいしいコーヒーだった~





薪作り2009

2010年01月17日 | ここの品々
今日の写真は2009年11月に義母の妹夫妻からもらった木材だ。
彼らは森林を所有しているそうで、ときどき「木」をお歳暮のようにもらってくる。
クリスマスツリーも、こちらは生木を買うのが普通だが、
ウチは親戚の森からのもので済ませる。


これは森林用の車両なのだろうか。
カブトムシかカマキリみたいだな。
タイヤは直径1メートルほどもある。


後ろはこのような荷台になっていて、切り取った木材の運搬に使っているようだ。
今回は全部ウチへのプレゼント。



で、何にするのかというと、薪。
薪ストーブ用のものである。日本の首都圏でも普及しつつある薪ストーブ。
灯油の暖房と違い、やわらかい暖かさと、燃え上がる炎を見つめるのは魅力的である。

がね・・・
夫も私も、義父母のように、このなが~くておも~い木を切り刻んで並べて乾燥させる作業にちっとも興味を持てない。

庭の芝刈り、壁塗り、野菜の栽培、すべての作業が大嫌いな私たち夫婦。
はやく街に住みたい。
とつくづく薪割り作業を見ながら思った。






浴室暖房のなぞ

2010年01月12日 | ここの生活
欧州の浴室は暖房を入れっぱなしにしていることが多い。
私はその習慣になじむことができず、私たち夫婦専用の浴室は冷たいままだった。


肋木ようなものの左下にあるのが浴室の床暖房のスイッチである。
ある日、このスイッチが入っていて、暖かくなっているのに気づいた。
「もったいない」
関東以西に住んでいるものにとって、浴室やトイレは寒くて当然である。
私はすぐに目盛をゼロにした。


しばらくすると、また目盛が「3」になっていた。
夫は触らないだろう。彼はかなり家の設備に無関心だから。
そうなると、義父母がやったものだろうから、私はそのままにしておいた。

案の定、義父が私に講義をし始めた。
要約すると「スイッチを一度きると、次に暖めるとき時間が必要だからそのまま動かさずにしておきなさい」
とのこと。
浴室の暖房自体が無駄と考えているわたしには問題点がとっぱずれているような気がする。
暖房無しでもこの浴室、12~14度はある。
長野県あたりの冬場の浴室が0度ときいているので、ここはかなりまし、なほうである。
東北より北ではトイレや浴室を暖房するようになっているらしいが、24時間暖めっぱなしではないだろう。
使うときだけに急速に暖めるシステムがある、と聞いた。
ふむ、さすが、日本!

この浴室、私の居室より暖かい。
居室20~22度、浴室21~23度くらいで温まっていることが多いのだ。
ここに布団を敷いて寝たら、気持ちいいだろうな~
(ちなみに寝室は10~15度で、私にとっては寒くちょっと大変)
テーブルを持ってきて、読書やPCで遊んでもいいかも~
・・・・・・
なんだか、あまり、エコくない浴室暖房。
ま、いいか。いつもいつも節約の話ばかりのここの生活、
浴室の暖房がもったいない、なんてセコいこと、言わないでおこうっと!



ドイツの浴室の据え付けられている浴槽はインテリアの一部ではないか、
と、日本人仲間と話合ったことがある。
ドイツ人家庭の浴室をみると、明らかに使っていないと思われる浴槽、
さらには使っていないと思われるシャワー室が存在するのだ。
ウチも例外ではなく、
義父母が在宅中は浴槽に湯を張るのはタブーである。
「皮膚が乾燥しすぎる」とか「危ない」とか言われるのが怖い。
あまりにも使わないので、増えすぎた私の物資をバスタブの中に保存しようかと考えてしまうくらいだ!
使わなくても、だんだん埃がたまって、薄汚くなるものだから
週に一度の掃除は欠かせない。
使わないものを掃除するなんて!!!
まったく、エネルギーの無駄だぞ、ドイツ人!!!


追伸、
肋木のような物体も放熱板だ。
つまり、床暖房もあわせ、浴室はガンガンに温めることができる~
まったく、浴室で生活したいよ~、とほほ~





インゴルシュタットの歩き方

2010年01月07日 | インゴルシュタット観光案内
インゴルシュタットは「地球の歩き方」に載っていない。
少なくとも、手元にある07~08年用のはない。
日頃、ドイツ生活に不満をもちながらも世話になっている場所である。
少しは貢献しようと、2010年の始まりに思った私。
これから不定期にインゴルシュタットのさまざまな場所を紹介していきたい。
ミュンヘンから電車で約1時間のインゴルシュタット、ミュンヘン観光の日本の人々が、1日こちらを訪問してくださることになると嬉しい。

夫のお気に入りの中華料理レストラン。
町の中心にはここの他に4~5店の中華料理レストランがあるが、
夫が言うにはここが一番おいしいのだそう。


建物の外観はこんな感じ~
まったく、こちらの建築物~

入り口はこんな感じ。入ると、二階へ上がらなくてはならない。


ここはビュッフェ方式をメインにやっている。
揚げ物、野菜と肉の炒め物、焼き飯、焼きそば、中華スープ、など10種類ほどの料理が並ぶ。
中華料理のほかに、海苔巻きや味噌汁なども有り。
日本メーカーの醤油が置いてあるのだが、中身は微妙~


この日もビュッフェにした。
左は夫の第一回目に取った皿の様子~。彼は焼きそばが好きなのだ。
海苔巻きのレベルは高い。日本から観光に来た知人をここに案内したのだが、
海苔巻きがとてもおいしい、と感激していた。
それを、ここのレストランの人に伝えると、スタッフをウィーンの日本レストランで修行させたとかで、えらく自慢していた~
ちなみに、ここもそうだが、周辺の中国料理店、スタッフはほとんどが中国人。


バナナフリッターと、ごま団子。
デザートには他にフルーツやアイスクリームが揃っている。

重いドイツ料理に疲れた胃にはやさしい中国料理~
インゴルシュタットでお勧めのレストランの一つ。

レストランの名前
これが、3つほどあり、非常に混乱する。
まず、漢字。
皇朝大酒楼
次に・・・
China Restaurant LIN
もう一つ、店の看板に書いてあるのが・・・
Yuki Sushi Bar
なんでまた、三つも名前があるのか???

住所 Am Stein 9 Ingolstadt
街の中心に来たら、郵便局を探しその角に立ち右手前方をみるとある。
電話 0841 931 0288
営業時間 午前11:30~15:00  17:00~23:00
年中無休。


この日は、割引をやっているときで、昼食のビュッフェが一人6.30ユーロ、
夕食が11ユーロだったが、通常は
昼7.90ユーロ、夜13.80ユーロのようだ。
飲み物は別に注文、チップも入れると、昼で一人11~12ユーロ程度。



トラがあったので。

2010年01月01日 | 日本
             あけましておめでとうございます

屋根裏部屋にこ~んなぬいぐるみがある。
義両親の知人Pさんのものを預かっているのだ。
実物大かどうか不明だが、関東周辺の一般的な家屋には少々大きすぎるかもしれない。
預かり物なもんだから、汚さないよう大切にしまいこんでいる。
せっかくの今年の干支、もったいないと考えているのは私だけのドイツ生活さ。

黒豆を持ってきたので、煮ようとしたら義母がやってきた。
料理好きの彼女、比較的新しい食材にも興味を持つタイプなのが私に災いを呼ぶ。
「どうやって食べる」「スープにできないか?」「にんじんも一緒に煮てくれ」
いろいろうるさい。仕方がないので、半分ほど彼女に提供した。


左は、少々荒っぽいけど、正月の雰囲気でしょ?
実家では普段から黒豆を茹でたものをこのようにタッパーに入れておいて常食していたものだ。
味をつけていないので、量を食べることができる。また、大豆より食べやすいので、イソフラボン摂取には好都合。
右は義母がつくった黒豆スープ。ベーコン、生クリームなどを入れてしまうのがこちら流。
「今日は黒スープよ~」
って彼女かなりご機嫌だった。

ウチの新年の祝い方は、テレビを見ながら日付が変わったところでシャンペンをいただく程度である。
その後、周辺住民が打ち上げる花火を屋根裏部屋から観察する、外に出るのは寒いから。
花火を見ながら
義母「バーン10ユーロ、バーン10ユーロ」
とつぶやいている。一発10ユーロの品が一瞬にして灰になるのを笑っているのだ。
夫「うふふ~、りすたちは(彼は自分たちのことを言うとき、このように表現する)花火をやるほどバカでない」
と嬉しそうに言った。
こんな調子の新しい年の始まり、今年もエコい生活を覚悟しなくてはならない~


トラのぬいぐるみの持ち主、Pさんについては以前、ブログ記事にしている。
「失業した知人の車」に彼のそのときの状況を紹介している。
去年11月だったか、Pさんがひょっこりウチにやってきた。
5月にイギリスに帰ったが、その後、ポーランドで結婚式を挙げたので報告に来たのだとか。

式や披露宴の様子をCDにして持ってきたので、見てあげた~
Pさんはかなり自己顕示欲の強い人なので、こうして私がブログに紹介したらよろこぶだろう~




お相手の女性はポーランド人で、婚姻手続きの場所もポーランドである。
イギリス、ドイツからも友人や親戚を招いての大掛かりなもののようだった。
お互いの共通言語はいまのところドイツ語らしい。
Pさん、ポーランドで仕事を探すようだ。
失業してそろそろ1年近くになる彼、うまく行きますように。

それにしても、日本ではあまり考えられないだろう、
失業中、前妻には二人のお嬢さんがいる外国人との結婚。
あ、こんなことを書くといけないかな?
いや、欧州の人々のおおらかさをここで伝えてみたかったのだ。

Pさん、トラのぬいぐるみを引き取ることができるような状況になって欲しいものである。