テンプル騎士団をご存知ですか?
13日の金曜日は不吉だという言い伝え?がありますが、
本来は、このテンプル騎士団が関与していたと言われています。
テンプル騎士団は、とにかく一国の経済力よりも大きな金額を動かす力を持っていました。
フランスはこのテンプル騎士団からお金を借りていたのですが、あまりにも巨額な金額となったため
踏み倒しを計画します。
そして、1307年の10月13日の金曜日、フランス国王フィリップ4世は国家としての権力を用いて、テンプル騎士団を一斉に逮捕し、財産を没収しようとしたのです。
テンプル騎士団も必死に抵抗し、フランス国軍とテンプル騎士団は血と血を争う衝突をしたことから、血塗られた13日の金曜日と呼ばれるようになったと言います。
さて、欧州大陸はそれこそ毎日どこかで軍事衝突が起こるような
土地でした。
宗教対立なども多く、英国でも宗教対立が起こり英国から迫害を受けた
ピューリタンと呼ばれるキリスト教のプロテスタントは、アメリカ大陸に渡り、自由の国アメリカを建国しました。
このピューリタン達がアメリカで子女の教育のために作ったのがアメリカで一番最初に作られた大学が、ハーバード大学でした。
迫害を受けたピューリタンは、ハーバード大学を建設し彼ら自身が信じる宗教の権威付けを行ないました。
アメリカで3番目に作られるエール大学は、このハーバード大を卒業した学生が建設した大学で
ハーバードで権威付けられた宗教とは違う解釈を、権威づけするために生まれた大学がエール大学なのです。
さて、今回FRB議長の選任にはこのハーバード大学とエール大学の両校出身者が争います。
サマーズとイエレン女史の2人です。
サマーズはハーバード大学の学長を務めた男で、イエレン女史はエール大学から現在の地位を確立しています。
この両者のどちらが、次のFRB議長になるか?というのがマーケットの焦点になりつつあるのですが、本日午後に唐突にある発表がありました
「オバマ米大統領がバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の後任にサマーズ元米財務長官を指名する方向で最終調整」と伝わり、一気にドル高に振れました。
ここで注目すべきなのは、ドル高に振れた点ではなくサマーズ氏をオバマ大統領が指名したことです
実は、オバマ大統領は
ハーバード大のロースクール出でもあるのです。
彼自身もキリスト教のプロテスタントを支持していることもあり、プロテスタントとハーバード大の結びつきは強いことが伺えます。
また過去に遡り、クリントン政権での民主党では、クリントン自身はエール大学出でした。
当時の民主党の中枢にいた人物達ですが、アルゴアにしても、サマーズにしても、ルービンにしても、現在財務大臣のジャック・ルーにしてもみんな
ハーバード大卒なわけです。
知識階級人が、アメリカの中枢を担うわけですが元々は英国のピューリタンが迫害を恐れアメリカに逃げ込んだ先で設立した大学で学んだ人たちなわけです。それこそ、1600年代設立のハーバード大なわけですから、歴史がありますし、妙なネットワークもあります。
ちなみに、イエレンはエール大学ですよ
エール大学も1700年代初頭に設立された大学ですから、妙な
ネットワークがあります
宗教的な対立を巡る、地位の違いから今回のFRB議長の選任はサマーズ氏が勝ち取ると個人的にはこういう背景から考えているのですが、どうでしょうか?
イエレン女史よりも、様々な反対があるにも関わらずサマーズ氏をオバマ大統領を押す理由がなんとなくわかるのではないでしょうか?
宗教的背景や、歴史があるわけです
さて、サマーズ氏がFRB議長に就任したらマーケットはどうなるか?