自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

仙台3

2019年04月23日 | その他 others
私は若い頃に調べたシカとササの関係、シカの個体群動態、特に300頭もの死体を回収した時の話、シカが森林生態系に及ぼす影響、その後に行ったアファン の森での花と昆虫の関係などの話題を話し、最後に、子供の頃から大好きだった生き物研究ができた戦後の平和な70年という時代に感謝するという話をしました。冒頭で、中学2年生の時に、蝶と食草の関係について抱いたアイデアを、愛読書だった「日本原色蝶類図鑑」の監修者であった九州大学の白水隆先生に手紙を書き、先生から返事をもらった時に感激したという話もしました。それと、同窓生に向けての話として、当時の周辺の秀才の話をしました。
 教養部時代の数学の講義はやたらに難しく、私は公式を暗記するしかありませんでした。その式は先生が板書をしていて黒板いっぱいになる程長く複雑なものでした。試験前に、友達に「あれを覚えるのは大変だよな」と言ったら「公式っていうのは考えればできるんだよ」と言われてびっくりしました。彼は続けて言いました。「あの式は美しいよ」と。私が寝不足でぼーっとしている時もサッカーをしたりしていました。数学では、大学に入学すると読まないといけない難解な古典があるらしく、それに立ち向かうのだそうですが、彼はそれを高校時代に愛読していたというので呆れてしまいました。その後、いろいろ話をするようになりましたが、お父さんもおじいさんも学者だということで、本人も当然学者になるつもりだと言っていました。
 ともかくそういう秀才が周りにたくさんいたので、凡才の私は「こういう連中と一緒にやっていけるだろうか」という不安がありました。発表ではそういう話もしました。
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