自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

仙川のタヌキ すれ違い?

2020年05月31日 | 標本
写真をチェックすると、こういう写真がありました。仙吉はなかなか下水管に入らず、ウロウロしているようですが、その間にも仙子は上がったり降りたりしていました。この写真は仙吉が下水管を覗き込んでいるところに、餌を探しに出かけていた仙子が帰ってきたところです。なんだかしっかり者の仙子とドジな仙吉夫婦がイメージされて笑えました。

下水管を覗き込む仙吉と歩く仙子

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仙川のタヌキ 仙吉落ちる

2020年05月30日 | 標本
父親と思われる仙吉はカメラによく写るのですが、多くのショットで下水管の前で立ち止まって上を眺めては立ち去ります。写真から明らかに仙子よりは太っているのがわかります。「ぽんぽこタヌキ」のイメージでお腹がよくふくらんでいます。どうやらそのために仙子のようにヒョイと跳び上がることは苦手なようです。たくさんのショットの中でようやく跳び上がるものがありました。仙子の場合は一気に下水管に胸まで飛びついて体を持ち上げて中に入るのですが、仙吉はジャンプが足りなくて腕がかかるだけです。

ジャンプしたが少し高さが足りない

 そしてそのままズルズルと下がってしまいました。

ずり落ちる仙吉

 私が下水管を最初に見たとき、タヌキならこうなるだろうからこれは使っていないだろうと思ったイメージそのままでした

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仙川のタヌキ 父親現れる

2020年05月29日 | 標本
ため糞場においたカメラに写っていた2頭が写ったすぐ後に、下水管の前にも2頭が写っていました。これはカップルとみてよいでしょう。この写真からはわかりませんが、尻尾から1頭は仙子であることが確認できました。もう一頭の尻尾は棍棒状で、形が違うのがわかりました。これは父親でと思われるので、「仙吉」と名前をつけました。タヌキはイヌ科の中では珍しく父親も子育てに参加することが知られています。今風に言えば「イクメン」です。

2頭で巣の前にいる仙吉と仙子

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仙川のタヌキ もう一頭

2020年05月28日 | 標本
センサーカメラは重要なショットも捉えていました。下水管の前には仙子しか写っていなかったのですが、ため糞場には2頭のタヌキが写っていました。

「つれ糞」

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仙川のタヌキ 糞をする

2020年05月27日 | 標本
ため糞場が見つかったので、糞から食べ物が推定できますが、センサーカメラを置いたので、糞をするところの撮影結果も得られました。
犬と同じで糞をするときは背を丸くし、尻尾を持ち上げます。

糞をするタヌキ

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仙川のタヌキ 糞の中身

2020年05月26日 | 標本
拾ってきた糞を古いの上で水洗し、中身を調べてみました。目立ったのはサクラの種子です。ソメイヨシノかヤマザクラかは区別できないようです。仙川を東の方に歩いて行ったら、確かに桜の実が落ちていました。

糞から検出されたサクラの種子と、仙川に落ちていたサクラの果実

多くはないですが、ミカンの種子も出てきました。
糞から検出されたミカンの種子と、仙川に落ちていたミカン

出現頻度が高かったのはカタツムリで、これは他の場所より多いようです。
カタツムリの殻

その他頻度は低いですが、哺乳類の毛やイネ科の葉も出てきました。その他昆虫が高頻度で出てきましたが、粉砕されていて撮影は難しかったです。

哺乳類の毛、イネ科の葉

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仙川のタヌキ ため糞

2020年05月25日 | 標本
下水管の中は入り口から1mくらいの深さで折れ曲り、そこまで自撮り棒を伸ばして中を見たら、さらにその奥も深くてタヌキの巣がある様子は確認できませんでした。ただ、「タヌキくさい」匂いがするし、夜に撮影された動画に子ダヌキの鳴き声が録音されているので、巣があることは間違いありません。あるとき、耳を澄ましたら、多分ミルクを吸うとことを思われる音がしました。
 動画を見ると、下水管を降りたタヌキがどちらに行くかもわかります。最初の2日ほどの動画を見るとほとんどが左側に行っていました。そこで仙川の左側を歩いてみました。両側は高さ2メートル以上の鉄板がびっしり立っていて、タヌキが登れそうな場所は全くありませんでした。

鉄の壁

 歩きながら「ため糞があるといいんだが」と思ったその瞬間に、そのため糞が見つかりました。糞が手に入れば、分析するとタヌキが何を食べているかがわかります。

ため糞場

ここには確実にタヌキが来るはずですから、そこにもカメラを置いておきました。

センサーカメラとため糞

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仙川のタヌキ 落ちた

2020年05月24日 | 標本
センサーカメラのデータを回収しました。下水管から降りる、戻ってきて登るを繰り返していました。夕方19時過ぎから動き始め、翌朝の4時まで動いていました。巣の中の滞在時間は1時間くらいが多いですが数分も2時間以上もあり、ばらつきがありました。外出時間のばらつきはそれ以上ありました。
 動画を見ながらそういう記録をつけていましたが、ハッとする動画がありました。15日21時に小さな赤ちゃんダヌキが地面に落ちてもがいていました。母親(仙子)が出かけている時でした。ドキドキしながら次の動画を見ると、仙子が戻ってきましたが、下水管は見向きもしないで早足で通過し、すぐにその子を加えてひらりと下水管に入りました。ほっと胸をなでおろすと同時に感動しました。

 

落ちた子ダヌキ

子供をくわえて戻ってきた仙子
 さらに驚いたことにその後17日4時にまた子ダヌキが落ちて、15分後にまたくわえられて戻ってきました。やんちゃな子ダヌキに仙子も気が休まりません。
また落ちた子ダヌキ


子供をくわえて下水管にジャンプしようとする仙子

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仙川のタヌキ 区別がつく

2020年05月23日 | 標本
カメラにはたくさんの映像が撮れていました。タヌキは父親も子育てに参加すると聞いていたので、写っているタヌキが1頭なのか2頭なのかわかった方がいいとは思いましたが、タヌキは遠目には雌雄の区別ができません。それで丁寧に写真を見てみました。


そうすると、このタヌキは尻尾に特徴があることがわかりました。尻尾は下が平らで、上の方が黒く、山型です。そこで、タヌキの尻尾をネットから調べてみました。当然といえば当然ですが、ほとんどの写真はタヌキが正面を向いていて尻尾は写っていません。それでも探してみると、lえっこう違いがあることがわかりました。

 基本的には棍棒状で、上が黒いものが多いですがそうでないものもいました。下が平らで上が山型というのはいませんでした。カメラに写っていたのは全て同じでしたから、この下水管を使っているのは1頭だということがわかりました。一頭だけが子育てをしていたら、お母さんに違いありませんから、この母親を仙川にちなんで「仙子」と名付けました。

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仙川のタヌキ 驚きのジャンプ

2020年05月22日 | 標本
センサーカメラのデータを回収して驚きました。
タヌキが写っていたので、「よし、カメラはちゃんと作動していて、タヌキがいることは間違いない」と嬉しく思い、動画を見ていたら、そのタヌキがこともなげにヒョイと下水管に登ったのです。


そのときの動画をつなげてみました。


私はタヌキはキツネなどに比べると胴体が太くて四肢が短く、こういうところを登れないだろうと思っていました。写真の3を見てわかるように、下水管の高さはタヌキが爪先立ちをしてさらに10cmくらい上にあります。我々であれば2mくらいの穴に飛びつくということで、そこにヒョイと飛び上がれるというのは大変なことです。これは先入観を取り払わないといけません。

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