自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

フデリンドウ

2024年04月29日 | 標本
本日(4月29日)、八王子にある滝山里山保全地域に行きました。フデリンドウが咲いていて喜びました。


フデリンドウ 24.4.29 滝山
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東大植物学教室

2024年04月28日 | 調査
シカの頭骨標本の整理に東大の博物館に通っています。長い作業になり、ついこの前、寒々としていたキャンパスのケヤキが芽吹き、新緑の季節になりました。写真は植物学教室で、あの牧野富太郎が研究生活を送った教室です。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世帯の変化 3

2024年04月27日 | がんこおやじ
 このことについて2つのことを考えます。一つはヒトというサルの1種の行動・心理からして、一人暮らしというのがどういう意味を持つかということです。もちろんそれは異常なことで、精神には悪影響があるはずです。
 もう一つはその背景で、これには2つのことが含まれます。一つは、この事実は個人の選択によるのだが、それは、個人がそれを望んだのだろうかということ、もう一つは、それを実現したのは政治のせいなのだろうかということです。
 就職や結婚という人生の節目に立った時、人はさまざまな要因を考えた一つの決断をします。この時代の結婚では見合い結婚から恋愛結婚(という言葉自体が死語になったが)に移行しました。結婚の形態はこのグラフの数字には影響しないはずだから、一人暮らしが増えたのは結婚しない人が増えたのかもしれません。しかしグラフに見るような大変化は考えにくいです。おそらく高齢夫婦の死別ということが多いと思われますから、こちらは個人の選択によるものではありません。つまり個人の選択ということでは単独生活者の増加は部分的にしか説明できません。
 では政治による産業など生活に関わる社会構造で、単独生活を増加させるものがあったのでしょうか。人口の年集中はこの時代より前に起きたことです。そうなると、大半が都市生活者になって何が起きたかです。戦後に工業化を進めるために人口を都市に集中させたのは1970年代くらいまでにほぼ完了しました。そして核家族化が進みました。それらが完了した後に起きたのが単独化です。都市生活が単独化を起こしたというのはありそうですが、でも具体的にはどういうことか私にはわかりません。コンビニがふえたとか、スマホが普及したなどのこともこの時代に起きたことですが、それは単独化の原因というより、結果という気がします。

 データは極めて明瞭ですが、それが実態としてどういうことが起きたのかも、なぜそういうことが起きたかも、団塊の世代の目にははっきりしません。この国の将来は本当に心配です。

初めに戻る
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世帯の変化 2

2024年04月26日 | がんこおやじ
 下のグラフは世帯総数とそのうちの単独世帯数を示していますが、人口が減っているのに世帯数が増えているというのは、核家族化が進んでいるということでしょうか。それと並行して単独世帯数が増えているというのは、上の折れ線と同じことでしょう。
 これらがはっきり示しているのは、1980年から40年ほどの間に、恐ろしい速さで日本の家族のあり方が単独化の方向に進んだということです。この社会では、我々団塊の世代が大きい割合を占めているので、そちらからみると30歳になった頃が1980年なので、結婚して家庭を持った頃で、それから子供が産まれて育っていった時期がこのグラフの左半分くらい対応します。その間に単独化が進んだということは、実感とは合いません。これは我々よりも10歳、20歳上の世代が連れ合いを失うということが起きたのだと思います。それと、我々の世代の子供が独立し、結婚しない人が増えたということもあるかもしれません。とにかく、一人暮らしが大幅に増えて総数の半分近くになったということです。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世帯の変化 1

2024年04月25日 | がんこおやじ
新聞が示したデータが語る日本の社会の変化について、経済の一面を考えましたが(こちら)、もう一つ、家族の在り方についてもいいデータがありました(4月13日、朝日新聞)。世帯に占める家族の形の推移です。当然、親子が一緒に住むと思いますが、1980年にはそれは40%余りで、20%は独り暮らしだったそうです。一人暮らしが意外に多いのだと思いましたが、グラフが示すのはそれが劇的に増えたということで2000年には30%近く、2010年には30%を超え、今は40%近くになり、今後は40%をも超えると推定されています。これに伴い、夫婦と子が一緒に暮らす世帯は減少して現在は30数%で、今後は20%ほどになると推定されています。



つづく

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コマ

2024年04月24日 | 家族
5歳になる孫が、お兄ちゃんの影響でコマ回しをするようになりました。ついこの前片言を話すようになったくらいに思っていたのに、器用にコマに紐をかけます。私が子供の頃と巻き方が違います。


巻き終わるとぴゅっと回します。これも私が子供の頃と逆回しです。


子供というのは、新しいものを受け入れ、習得するものだと改めて思いました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石碑

2024年04月23日 | その他 others
1月に狭山丘陵のある場所で石碑を見ました。


 素朴で、なかなかいいものでした。私は鳥取で生まれ育って、仙台で大人になり、中年で東京に住むようになりました、だから、都市生活者で、こういうものを見ることはあまりない暮らしをしています。もっとも、東京でなくても今の日本ならどこでも似たようなものかもしれません。
 私が感じるのは、こういう石碑と人々の生活のあり方のことです。しばらく前に島根の松江で学会があったので、時間を見つけて郊外を散歩しました。そこで感じたのは、お地蔵様などの石仏類が多いことと、そこに花が活けられていたり、お地蔵様のよだれかけ(?)が昨日付け替えられたように新しいものがついていたことでした。そこで感じたのは、ここに住む人にとって、こうした石仏は日常の中に存在していて、話しかけるような生きたものとしてあり、だから花を供えたりするのが当たり前なのだということです。そのことを羨ましいような気持ちで眺めました。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インドネシアのルサジカの食性

2024年04月21日 | 調査
固い話で恐縮です。

しばらく前に、かつての教え子である辻大和さん(現在、石巻専修大学)の研究の一環でインドネシアに連れて行ってもらいました。パンガンダランという保護区でルサジカというニホンジカほどの大きさのシカの食性を調べました。その論文が公表されました。こちら


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の「豊かさ」

2024年04月20日 | がんこおやじ
知識人の論評に頷いたり反発したりしますが、データそのものは説明しなくてもずしりと重いものがあります。3月27日の朝日新聞に以下のデータが載っていました。



私たち「団塊の世代」には、高度成長期以前の戦後の貧困な日本の記憶があります。それが段々にどうも日本は豊かになってきたらしいとなってきて、そしてそれは確認になってきました。普通の市民が海外旅行に行けるようになったという事実そのものがそのことを雄弁に実証していました。そちらの方は受け入れやすかったのですが、豊かとは言われていない東欧の国などに行って、街並みや人々の様子を見て「日本が世界で2番目に豊かって本当か?」と感じることはありました。
 そうこうするうちに、どうも日本は必ずしも世界トップクラスの経済大国ではないらしいということになってきました。それでも「そうはいっても、豊かな方であるには違いない」という思いはあります。
 ところがこのグラフを見れば、日本だけが全く違う動きをしていることは否定のしようがありません。豊かになったときは、そうだと受け入れたくせに、貧しくなった時の方では、「そうかなあ、そうではないんじゃないか」と思うのは、何か人間の心理のあり方として重要なことのような気がします。でも、事実を事実と認めないというのは恐ろしいことでもあります。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤い実

2024年04月18日 | 植物 plants
1月10日の玉川上水、赤い実がありました。

マンリョウ

モチノキ

これらも1月下旬にはなくなりました。鳥が食べたものと思われます。緑の葉と赤い身の組み合わせがよく目立ちます。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする